


the360.life編集部/Test by LDK the Beauty編集部
公開日: 2020年11月13日
人気の市販“クレンジングミルク”2020おすすめランキング
クレンジングには、オイル・ミルク・ジェル・バームとさまざまなタイプがあり、どれを選べばいいのか迷いませんか。そこで今回はクレンジングの選び方と、肌負担の少ない、おすすめ「ミルクタイプクレンジング」をランキング形式でご紹介します。

元大手化粧品メーカーの研究員。クリーム、ジェル化粧品、化粧水など基礎化粧品の新製品開発に携わっていた。
元大手化粧品メーカーの研究員。クリーム、ジェル化粧品、化粧水など基礎化粧品の新製品開発に携わっていた。

晋遊舎の専門テスト機関「LAB.360」の研究員。博士(学術)を持つ。化粧品、洗剤等の生活雑貨、生活家電等の評価に携わる。専門は衣服材料、界面化学。
晋遊舎の専門テスト機関「LAB.360」の研究員。博士(学術)を持つ。化粧品、洗剤等の生活雑貨、生活家電等の評価に携わる。専門は衣服材料、界面化学。

コンセプトは、「世界でただ1つ、コスメを本音で評価する雑誌」。テストする生活情報誌「LDK」から生まれた広告なしの辛口美容誌です。
コンセプトは、「世界でただ1つ、コスメを本音で評価する雑誌」。テストする生活情報誌「LDK」から生まれた広告なしの辛口美容誌です。
※情報は『LDK the Beauty』2020年9月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。
クレンジングはメイクの濃さや肌質で選ぶ!

スキンケアの一環としてクレンジングにもこだわる人が増えていますが、みなさんはどんなクレンジングを使っていますか? オイルタイプ ジェルタイプ ミルクタイプ バームタイプ 拭きとりタイプ クレンジングにはさまざまなタイプがあります。口コミなどで評判のいいものを選ぶという人もいると思いますが、どのタイプがぴったりなのかは人それぞれ。そこで、選び方のポイントをご紹介します。
選び方1:メイクの濃さで選ぶ

クレンジングは、どんなメイクでも強い洗浄力のものを選べばOKというワケではありません。メイクの濃さに合わせて選ぶのが正解です。濃いメイクの日にはオイル、薄いメイクの日には洗浄力が穏やかなミルクというように、メイクの濃さによって使い分けをおすすめします。 それぞれのタイプの特徴をご紹介します。

[オイル] 洗浄力の強さはクレンジングオイルが一番。しっかりメイクやウォータープルーフなどの落ちにくいメイク汚れにクレンジングオイルは最適です。反面、肌への刺激が強めの製品もあります。 [バーム] クレンジングバームの洗浄力はオイルと同じくらいで、しっかりメイク向けです。バームを肌にのせると体温で溶けてオイル状に変化します。 [クリーム] クレンジングクリームの洗浄力はオイルやバームよりは優しめとはいえ、比較的強めです。オイル成分が多く、しっとりした使い心地のため、乾燥肌に向いています。 [ジェル] クレンジングジェルには、オイルタイプと水性タイプがあり、オイルタイプのほうが洗浄力が高いのが特徴です。一般的なメイクに向いています。 [ミルク] クレンジングミルクはナチュラルメイク向けです。洗浄力は低い一方、肌への負担も軽く、乾燥肌や敏感肌でも比較的使いやすいタイプです。 [リキッド] 水を主成分とし、サラサラしています。保湿成分を配合するものもありますが、洗浄力は最も弱く、コットンに染み込ませてメイクを拭きとります。 [拭き取りシート] 拭き取りシートは予めクレンジング剤が浸透し、拭きとるだけでメイクが落とせる製品です。手軽ですが摩擦の刺激を受けやすいというデメリットもあります。拭きとりタイプはあくまでも緊急用に使うようにしましょう。

選び方2:まつエク・にきびさんはオイルフリー

まつ毛エクステをつけていたり、ニキビ肌で悩んでいる人は、オイルフリーのものを選びましょう。一般にマツエクは油分に弱く、オイルタイプのクレンジングを使用するとマツエクが取れやすくなる可能性があります。 オイルフリーの洗浄力は弱いので、本来はダメージ肌の方やナチュラルメイク派の方向けです。濃いメイクを落とすために洗浄力高めのクレンジングを選ぶ場合は、商品パッケージに「マツエクOK」の表示があることを確認してくださいね。

ニキビ肌の人は皮脂の分泌量が多いため、オイルよりも界面活性剤で汚れを落とすタイプが向いています。
選び方3:時間が惜しい! という人はW洗顔不要タイプ
ダブル洗顔不要タイプならメイク落としと洗顔が1度で済むので、時短になります。仕事や家事で疲れた日や、ダブル洗顔は面倒……というズボラさんにピッタリです。また、ダブル洗顔は洗顔時に肌への負担が少ないというメリットもあります。
人気のクレンジングをピックアップして徹底検証
クレンジングの選び方をご紹介しましたが、ピッタリのタイプは見つかりましたか?「買い足そうかな」、「ちょうど今のが使い終わるところだから変えてみようかな」、「買い替えたほうがいいかも」なんて思われた方もいることでしょう。でも、クレンジング(化粧落とし)って、基礎化粧品の中でも種類も多く、タイプが決まってもどの製品を買えばいいのか迷いますよね。 そこで、テストする美容誌『LDK the Beauty』が、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのショッピングサイト、ドラッグストアの売れ筋人気のクレンジング製品や話題の新作、デパコス、お手頃価格のプチプラを含めた72製品をピックアップして徹底検証。今回はその中から「ミルクタイプのクレンジングおすすめ7選」のランキングをご紹介します!

▼テストしたブランドはこちら ・カバーマーク ・米花肌 ・ボタニスト ・ママ&キッズ ・ママバター ・ラチェスカ ・MAKANAI
洗浄力・保湿力・成分をテスト!
クレンジングは洗浄力が大切ですが、肌への刺激や成分も重視したいですよね。そこで、肌をいたわりながらメイクをしっかり落とすメイク落ちのよいクレンジングを見つけるべく、以下の3つのテストを実施しました。 【TEST1:洗浄力】 クレンジングに求められるのはなんといってもベースメイクの落ち具合・クレンジング力です。ベースメイクを基準として、どれだけ落ちるか判定しました。

人の肌に見立てたキメ入りの人工皮革にリキッドファンデーションを塗布。乾燥したところに各製品を重ね塗り、力を入れずに一定回数なじませて落ち具合を比較しました。 肌に負担のかかるゴシゴシ洗いをせずに、しっかりメイクを落とせるものを高評価としました。
【TEST2:保湿力】 クレンジングの後、水分量が急激に減ってつっぱるのは困りますよね。乾いたり、つっぱる感じがしないかテストしました。

人の肌をクレンジングで洗浄し、クレンジング前のすっぴん肌と洗浄30分後の水分を専門機器で測定。肌水分が高いものから「超うるおう」「うるおう」「平均」「不足気味」の4段階で評価しました。 【TEST3:成分】 成分表を元に化粧品のプロが肌にやさしい成分や負担の少ない成分の有無をチェックしました。

成分をチェックする上で、以下の5点に注目しています。 [界面活性剤の種類] 刺激を感じやすいアニオン系、穏やかなノニオン系などで分類しています。 [保湿成分] セラミドやヒアルロン酸など肌の水分量をアップさせる成分に着目しました。 [美容成分] ビタミン類やその他のエモリエント成分が多く入っているほど加点しました。 [消炎成分] 肌の炎症を抑えるグリチルリチン酸などが入っていたらプラスに。 [刺激成分] エタノールなど肌の刺激を感じやすい成分が入っていたら減点です。
元化粧品メーカー勤務
石渡比奈子 氏のコメント
界面活性剤の強弱やエモリエント成分にも注目して採点しました!
さらに、上記の3つのテストに加えて、20代、30代、40代のモニターさんに製品を実際に使ってもらい、テクスチャーや使いやすさなどのリアルな本音・使用感を聞きました。 ※今回の検証では、【TEST1:洗浄力】を重視して総合評価を決定しています。 ※コスパは1回あたり3mlまたは3gを使用するものとして計算し、参考値として表記しています。 それではクレンジングミルクのオススメ商品ランキングを発表します。
ナチュラルメイク派にオススメのやさしい洗浄力

ママ&キッズ オリゴ クレンジング ミルク 実勢価格:2640円 容量:185ml 1回あたり:約43円
▼評価 洗浄力:4点/5点 保湿力:3.5点/5点 成 分:4点/5点
ママ&キッズ「オリゴ クレンジング ミルク」は、セラミドやビタミンE、消炎成分を配合し、乾燥敏感肌向けに開発された低刺激性のメイク落としです。乾燥肌や敏感肌にもうれしい低刺激なので、子どもの日焼け止め落としにも使えるのが便利です! ポイントメイクはやや残ってしまいますが、ベースメイクに対しては十分な洗浄力があり、肌にほどよいうるおいが残ります。 【TEST1:洗浄力】

ミルクでもここまでキレイに落ちます! 【TEST2:保湿力】 洗顔後の肌水分:平均 適度にうるおいが残りました。
読者モニター
読者モニターのコメント
洗い上がりがほどよくしっとりしました。(30代)
うるおいを守りながら洗浄力も合格点

ラチェスカ ミルククレンジング 実勢価格:1298円 容量:200ml 1回あたり:約19円 W洗顔不要(メーカー表示)
▼評価 洗浄力:3.5点/5点 保湿力:4点/5点 成 分:4.5点/5点
ラチェスカ「ミルク クレンジング」の主な洗浄成分は、刺激の少ないエステルオイル。肌にやさしいのに洗浄力もまずまずで、洗い上がりはほどよくしっとりします。コスパもそこそこで使いやすい一本です。
人気デパコス「カバーマーク」は洗い上がりしっとり

カバーマーク トリートメント クレンジングミルク 実勢価格:3300円 容量:200g 1回あたり:約50円
▼評価 洗浄力:3点/5点 保湿力:4点/5点 成 分:3.5点/5点
カバーマークといえばデパコス系クレンジングミルクの代表格。「トリートメント クレンジングミルク」は、肌のうるおいをキープしながらやさしくメイクを落とすので、洗い上がりはお肌しっとり。軽めメイクの日にピッタリです。
卵殻膜など天然由来の成分をたっぷり配合

MAKANAI 清らかなクレンジング (静けさが訪れる香り) 実勢価格:3520円 容量:140ml 1回あたり:約75円
▼評価 洗浄力:4点/5点 保湿力:2.5点/5点 成 分:2.5点/5点
MAKANAI「清らかなクレンジング (静けさが訪れる香り)」は、複数のビタミンを含む柿の葉や、人の肌に近いアミノ酸が多い卵殻膜など天然由来成分がたっぷり配合されています。一方、ベースは洗浄力の高い石けん系で、文句なしの高いクレンジング力を発揮しました。 【TEST1:洗浄力】

とろみのあるミルクがファンデーションをしっかり包み込んで落としました。 【TEST2:保湿力】 洗顔後の肌水分:不足気味 乾燥肌さんは素早い保湿ケアが必須!
つぶつぶカプセル入りで伸ばしやすい「米花肌」

米花肌 クレンジングミルク 実勢価格:1980円 容量:200g 1回あたり:約30円 W洗顔不要(メーカー表示)
▼評価 洗浄力:2.5点/5点 保湿力:3.5点/5点 成 分:3点/5点
米花肌「クレンジングミルク」は、毛穴の黒ずみまでオフするというウリの天然由来成分のツブツブが入っています。ツブツブ入りでも洗浄力は穏やかで、リキッドファンデーションが全体的に残ってしまうという結果でした。また、米発酵エキスやヒアルロン酸が配合されていますが、保湿力は平均的でした。 【TEST1:洗浄力】

【TEST2:保湿力】 洗顔後の肌水分:平均
なめらかに伸びて上品なフローラルの香り

ボタニスト ボタニカル クレンジングミルク 実勢価格:1958円 容量:120g 1回あたり:約49円
▼評価 洗浄力:3.5点/5点 保湿力:2点/5点 成 分:2点/5点
ボタニスト「ボタニカル クレンジングミルク」は、とろみのあるテクスチャーが肌にスルスル伸びてストレスがありません。洗浄力は穏やかで、軽めのメイクや日焼け止めに向いています。使用後は乾燥しがちなので、保湿ケアが必要です。
ナチュラルメイク派から好評! つっぱり感ナシ

ママバター クレンジングミルク 実勢価格:1760円 容量:130g 1回あたり:約41円 W洗顔不要(メーカー表示)
▼評価 洗浄力:1.5点/5点 保湿力:3.5点/5点 成 分:3.5点/5点
オーガニックシアバターと11種の植物エキスを配合したママバター「クレンジングミルク」。洗浄後のつっぱり感もなく、保湿テストの結果も悪くありませんでした。リキッドファンデには弱かったですが、ナチュラルメイク派のモニターさんからは「スルスル落ちました!」とよい評価がありました。 【TEST1:洗浄力】

リキッドファンデーションがほぼ残ってしまいました。 【TEST2:保湿力】 洗顔後の肌水分:平均
読者モニター
読者モニターのコメント
W洗顔したらさっぱりしたので個人的には好きです。(30代)
以上、「ミルクタイプのクレンジングおすすめ7選」をご紹介しました。一般的にミルクタイプの洗浄力は穏やかで、軽めのメイクや日焼け止めを落とすのにピッタリ。肌トラブルのある日に使えるのもうれしいですよね。記事を参考にして、お気にいりを見つけてください。 ▼そのほかのクレンジングについて、こちらでご紹介しています。
the360.life(サンロクマル)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。やらせなし、ガチでテストしたおすすめ情報を毎日お届けしています。
塩原みゆきのコメント