AV機器 災害時の情報収集はラジオが安心な理由

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みなさん、いざというときの「情報収集」に対する備えは大丈夫でしょうか?

最近ではネットやスマホで情報を得ることが主流になっていますが、災害時に電源確保やネット利用がスムーズにできるとは限りませんよね。

ここで真価を発揮するのが「ラジオ」です。受信機(ラジオ機器)を用意して電波をキャッチするだけで無料で聴けるので、いざという時は心強いアイテムとなります。

消費電力が小さく、緊急警報などの割り込み情報をリアルタイムで得られるほか、ネットにありがちなデマ情報の拡散や、古い情報の放置といったことがない点も安心感があります。

……しかし、ラジオ機器なら何でもいいかと言うとそうではありません。編集部では「万が一に備えて買っておくべき1台」を見つけるべく、ダイナモ(手回し充電)を備えた防災用ラジオ12台を集めて比較テストを行いました。

対応する電源の種類」「ラジオ機能」「ライト機能」「スマホ充電機能」などをチェック。さらに、サイズ、品質、価格なども加味して総合的に評価しました。

その結果、見事ベストバイの座をゲットしたのがソニーのポータブルラジオ「ICF-B99」です。

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ソニー
ポータブルラジオ ICF-B99
実勢価格:9548円

「ICF-B99」は人気が高く、一時期、品薄になって価格が高騰。Amazonでは4万円の値がついたこともありました。

その後生産が追いつき、通常価格で無理なく入手できるようになっていたのですが、やはり災害への備えとして入荷→売り切れが続いているようです。

気になっている方は予約しておくのが得策かもしれません。Amazonでは現在「通常1~3か月以内に発送」となっています。

AV機器 1分の手回しで3時間も聴けるポータブルラジオ「 ICF-B99」

ソニーの「 ICF-B99」はダイナモハンドル(手回しハンドル)の長さやライトの点灯時間の短さなど、やや気になる点はあったものの、検証した12製品の中で品質がズバ抜けていました。

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ソニー
ポータブルラジオ ICF-B99
実勢価格:9548円

サイズ:W132×H79×D58mm
重量:約385g
電源:ダイナモ/内蔵バッテリー(容量不明)/外部供給(Micro USB)/単3電池×2本/ソーラー充電
ラジオ機能:FM(76~108MHz)/AM(530~1710kHz)/ワイドFM対応
ライト機能:LEDスポット
スマホ充電:USB(乾電池から充電可能)
付属品:Micro USBケーブル/ストラップ/携帯電話アダプター/ソフトケース/日本語マニュアル/ホイッスル

▼ダイナモ手回し1分間での稼働時間

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ダイナモハンドルが途中で曲がっている上、やや長めなので、力を入れて回すと根元がカクンと畳まれてしまうことがありました。

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しかし、1分間の手回し充電で約3時間ラジオを聴くことができ、稼働時間は検証した12台中トップでした。少しの労力で長い時間使えるのはうれしいポイントです。

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ダイナモを1分間回してからライトをつけてみたところ約14分で消灯。点灯時間は決して長くないですが、光量は申し分なく緊急時には役立ちそうです。

また、本体にやや丸みがあって持ちやすく、ストラップも付属しているので、懐中電灯としの使いやすさも悪くありません。

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選局は手動タイプですが、細かい調整がしやすいです。

選局ダイヤルに周波数が書かれているタイプのラジオは意外と細い調整が難しいのですが、「ICF-B99」はダイヤルと周波数メーターが独立している上、メーターの動きが繊細なので微調整がしやすくなっています。

感度良好で音質も非常にクリア。さらに、AM・FM放送はもちろん、ワイドFM(FM電波でAM放送が聴けるシステム)にも対応しています。

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汎用性が高くて使い勝手のいいUSB端子も搭載されています。スマホをUSBにつないでダイナモハンドルを回し、アプリで計測したところ最大電流は750mAに。充電量は十分といった感じでした。

ちなみに本体に単3電池2本を入れて、電池からスマホに充電することもできます。

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ソーラー充電機能も付いていますが、残念ながら検証では充電量を計測することができませんでした。ソーラーでスマホに直接充電するのは仕様的に無理なのかもしれません。

しかし、災害時のこと考えると多電源に対応しているタイプの方が心強いのではないでしょうか。

以上、ソニーのポータブルラジオ 「ICF-B99」のご紹介でした。防災グッズは「何となく」で選んでしまうと、いざというときちゃんと機能しない場合も……。防災ラジオの購入を検討している方は、ぜひ品質の高い「ICF-B99」をチェックしてみてください。