


青山 卓弥/Test by 家電批評編集部
メンズ携帯シェーバーおすすめランキング11選
出張や旅行のお供に、会社のデスクに置いておく用にと、1台あると便利な携帯シェーバー。コンパクトなのはいいけど本当に剃れるのか、正直疑い半分で調べてみたら、意外な結果となりました!

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めたのち、フリーランスに転身。ラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中です。
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めたのち、フリーランスに転身。ラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中です。

「家電批評」「Mr.PC」「Mac100%」などで編集を行う。検証好きだがムダにテスト項目を増やすためときどき細かすぎて伝わらないデータを集めてまわりを困らせる。仕事後は健康管理にエアロバイクで汗を流すも、コンビニスイーツでチャラにする毎日。
「家電批評」「Mr.PC」「Mac100%」などで編集を行う。検証好きだがムダにテスト項目を増やすためときどき細かすぎて伝わらないデータを集めてまわりを困らせる。仕事後は健康管理にエアロバイクで汗を流すも、コンビニスイーツでチャラにする毎日。
コンパクトで持ち運びに便利な
どこでもヒゲが剃れるシェーバー
家庭用の充電式電気シェーバーに加えて、1台あると便利なのが携帯シェーバーです。

旅行や出張のために購入する人が多いと思いますが、会社のデスクに置いておいたりカバンに入れておくことで、エチケットとして仕事の合間に伸びてきたヒゲを剃るのにも使えます。
乾電池式? 充電式?
利用スタイルにあわせた選び方
携帯シェーバーは、大きく分けて「乾電池式」と「充電式」の2種類があります。 乾電池式は単3および単4電池を使用しているのが一般的で、電池が切れても代わりを入手しやすいのが特徴です。1日に何度も使用したい人、充電管理がめんどうな人などにおすすめです。 充電式は、本体自体にバッテリーが内蔵されているタイプで、充電すれば何度でも使えます。乾電池式に比べてコスパは高いですが、バッテリー自体がダメになると買い替えを余儀なくされるのが難点です。
11台の携帯シェーバーを
実際に使って評価
今回のランキングでは、11台の携帯シェーバーを実際を購入し、実際に使用しました。刃の種類は往復式の1枚刃・2枚刃・3枚刃に回転式、電源は電池式・充電式と、バラエティに富んだラインナップです。 評価をしてくださったのはIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏。ほかに編集部のメンバーもテストを行い、その使用感を評価に反映しています。

評価項目は以下の6項目になります。
1. 肌当たりは悪くないか(20点)
肌のうえを滑るように動く、引っかかって剃りにくいなどの肌当たりの良し悪しを評価しました。
2. 切れ味は鋭いか(20点)
得点の高いシェーバーは、ヘッドを肌に軽く当てただけでヒゲが剃れていきました。
3. 使用感はいいか(10点)
グリップの握りやすさや重さ、剃るときの動かしかたなどを総合的にチェックしています。
4. 深剃りがしっかりできるか(20点)
ヒゲ剃り後に肌をさわってみて、どれだけ深剃りができているかを評価しました。
5. 剃り残しが少ないか(20点)
同じ回数ストロークして剃ったときに、剃り残しが少ないほどひげ剃りの手間が減少しました。
6. 時間をかけずに剃れるか(10点)
ヒゲをすべて剃るのにかかる時間です。忙しい朝にヒゲを剃る人ほど重要な項目です。
それでは、ランキングをご覧ください。
剃り心地が気持ちよすぎる掘り出しモノ
ブラウン M-90
使った全員が「あれっ」と感じたのが第1位のブラウン「M-90」です。 とにかく網刃の肌当たりがよく、1枚刃なのに巻き込むこともなくチョリチョリッと心地よい音を立ててヒゲが剃れていきました。サブとしてなら十分以上。 カバー部が回転するレトロなデザインも、一周回ってオシャレです。
ブラウン M-90 実勢価格:2240円 サイズ・重量:120×57×29mm・120g(乾電池別) 刃数:1枚刃 充電・使用日数:単3アルカリ乾電池2本・約60分 充電残量表示:なし

【サイズ感】

網刃はただの丸い穴ではなく、よく見ると花びらのような加工が施されています。メッシュは芸術的で、手ざわりもなめらかでした。

本体の右裏面にはキワゾリ刃が収められており、実用度は高い一品でした。

携帯シェーバー選びに迷ったら、まずM-90を買えば間違いありません。
肌当たりがよく剃り残しも少ない
フィリップス PQ209/17
フィリップスの特徴である回転式の刃をふたつ備えた「PQ209/17」が第2位でした。 多少弱い感じがしますが、時間をかければ剃り残すこともありません。 外刃は9000シリーズの肌のうえを滑るような感覚こそありませんが、肌がヒリヒリすることもなく、敏感肌の人にもおすすめできます。

フィリップス PQ209/17 実勢価格:1671円 サイズ・重量:103×56×37mm・約141g(乾電池装着時) 刃数:2回転刃 充電・使用日数:単3アルカリ乾電池2本・約3週間 WET剃り:未対応 充電残量表示:なし

【サイズ感】

肌が弱い人は深剃りに注意
コイズミ KMC-0700/K
第3位はUSB充電式のコイズミ「KMC-0700/K」です。 外刃は肌触りはよくないものの、柔らかく上下によく動いて肌に追従します。 深剃りできるシェーバーですが、肌がヒリヒリするため敏感肌の人は注意してください。

コイズミ KMC-0700/K 実勢価格:1658円 サイズ・重量:170×60×28mm・130g 刃数:1枚刃 充電・使用日数:約8時間・約100分 WET剃り:未対応 充電残量表示:なし

【サイズ感】

深剃りできるが肌がヒリヒリする
貝印 KQ0369
T字カミソリをはじめ、幅広いジャンルの刃物を展開している貝印の「KQ0369」が第4位でした。 深剃り、剃り残しともに高レベルですが、肌はヒリヒリします。 外刃は上下によく動くものの硬く、少し伸びたヒゲだと弾かれてしまう感覚がありました。

貝印 KQ0369 実勢価格:1176円 サイズ・重量:110×54×25mm・150g 刃数:2枚刃 充電:単3アルカリ乾電池2本 WET剃り:未対応 充電残量表示:なし

【サイズ感】

しっかり剃れるが時間がかかる
Generic メンズ電気シェーバー
たまご型の一風変わった「メンズ電気シェーバー」は、格安シェーバーを販売しているHATTEKER製。 フィリップスタイプの回転式で、とにかくヘッドが柔軟に動きます。アゴ下などもフィットしてきれいに剃れました。 しかし、肌のうえをまったく滑らず、使用後はヒリヒリしたのは残念です。

Generic メンズ電気シェーバー 実勢価格:2999円 刃数:3回転刃 充電:USB充電式 WET剃り:未対応 充電残量表示:なし

【サイズ感】

外刃に入らず剃り残しが多かった
パナソニック ES4815P-S
第6位のパナソニック「ES4815P-S」は、乾電池式でありながらWET剃りや水洗いが可能です。 使用すると外刃にヒゲが入りにくく剃り残しが多めでした。日常的に5mm程度ヒゲが伸びた状態でも使いたいならほかを選んだほうがいいでしょう。

パナソニック ES4815P-S 実勢価格:2810円 サイズ・重量:101×58×31mm・100g(乾電池別) 刃数:2枚刃 充電・使用日数:単3アルカリ乾電池2本・1日1回約3分使用で約30日 WET剃り:対応 充電残量表示:なし

【サイズ感】

本体をコンセントに挿して充電可能
日立 RM-180 B
本体に収納されたコンセントでダイレクトに充電ができる日立「RM-180 B」が第7位。 外刃がそれなりに滑らかで柔軟性あるためか、肌当たりは悪くありませんが、深剃りは苦手でアゴも剃りにくかったです。 本体が大きめの割に一度に剃れる範囲も狭いです。

日立 RM-180 B 実勢価格:2978円 サイズ・重量:121×53×28mm・約155g 刃数:1枚刃 充電・使用日数:8時間充電・1日1回約3分使用で約7日間 WET剃り:未対応 充電残量表示:ランプ

【サイズ感】

しっかりしたフタで持ち運びに安心
日立 BM-S10-B
第8位の日立「BM-S10-B」は、フタがしっかりしていてカバンのなかで外れる心配がありません。 外刃は柔らかく、よく動きます。ただ、ヒゲが少し伸びていると引っ張られる感覚があり、あまり剃れなくなりました。

日立 BM-S10-B 実勢価格:2160円 サイズ・重量:97×57×25mm・約150g(乾電池含む) 刃数:1枚刃 充電・使用日数:単3アルカリ乾電池2本・1日1回約3分使用で約1ヶ月 WET剃り:未対応 充電残量表示:なし

【サイズ感】

水洗い不可で衛生面が気になる
パナソニック ES-RS10-S
手のひらに収まるコンパクトさのパナソニック「ES-RS10-S」が第9位でした。 外刃が固いため肌触りも悪く、両端は上下に動きますが横に長いためあまり肌を追従しません。特筆すべき剃り味もないうえ、ヒリヒリが残ります。 水洗いできないのも残念でした。

パナソニック ES-RS10-S 実勢価格:1304円 サイズ・重量:78×60×23mm・約75g(乾電池・キャップ別) 刃数:1枚刃 充電・使用日数:単3アルカリ乾電池2本・1日1回約3分使用で約30日 WET剃り:未対応 充電残量表示:なし

【サイズ感】

肌当たり・剃り味ともそこそこ
IZUMI IZD-210U-S
肌当たり、剃り味ともに悪くなかった第10位のIZUMI「IZD-210U-S」ですが、少し伸ばしたヒゲだと吸い込まれる感じがあるのが怖かったです。 外刃の肌触りは悪くありませんが、柔軟性は一切ありません。 内刃がむき出しなのでメンテナンス時は気を使いました。

IZUMI IZD-210U-S 実勢価格:5510円 サイズ・重量:116×35×35mm・約90g(乾電池別) 充電:単2アルカリ乾電池1本 WET剃り:未対応 充電残量表示:なし

【サイズ感】

切れ味が悪くヒゲが引っ張られる
ロゼンスター S-686
第11位はロゼンスター「S-686」は、唯一の3枚刃で期待の高かった製品です。 外刃は固く、外側の刃だけが上下に動きますが、ほかの機種と比べるととにかく剃れません。 場所によってかなり引っ張られて痛く、引っ張られない場所でも剃るたびにチクチクする感じがしました。

ロゼンスター S-686 実勢価格:1780円 サイズ・重量:92×53×25mm・約75g 刃数:3枚刃 充電・使用日数:単3アルカリ乾電池2本・1日1回約3分使用で30回 WET剃り:未対応 充電残量表示:なし

【サイズ感】

しっかり剃りたいならM-90
敏感肌ならPQ209/17がベスト
今回の検証で驚いたのが、第1位のブラウン「M-90」の網刃の肌ざわりのよさでした。指でさわっても、実際にヒゲを剃ったときも、肌のうえを滑るのは感動的です。少し伸びた硬めのヒゲも気持ちよく剃れました。3000円以下で購入できるシェーバーとしては、これ以上のものはないかもしれません。 唯一気になったのは、肌が多少ヒリヒリすること。これが気になる敏感肌の人なら、第2位のフィリップス「PQ209/17」をおすすめします。M-90ほど気持ちよく剃れていく感覚はありませんが、時間をかければ深剃りできるうえ、肌へのダメージも感じられませんでした。 第3位のコイズミ「KMC-0700/K」、第4位の貝印「KQ0369」はM-90に近い剃り味です。肌はヒリヒリしましたがしっかりと深剃りできるうえ、1000円台なのでより安価で済ませたいならこちらを選ぶのもありです。
the360.life(サンロクマル)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。やらせなし、ガチでテストしたおすすめ情報を毎日お届けしています。
安蔵靖志 氏のコメント