


加藤 真也/Test by the360.life編集部
アウトドアチェアおすすめランキング8選|ヘリノックス類似品のコスパをチェック
キャンプやフェスでも、もはや定番と言ってもいいフォールディングタイプの軽量アウトドアチェア。その代名詞と言えば「ヘリノックス チェアワン」で、その性能は他の追随を許さない、まさに独壇場でした。しかしここ数年、ヘリノックスチェアと遜色ないアイテムが続々登場。しかも価格は半額以下というコスパの高さです。無難にヘリノックスを買うべきか、それとも......?

辛口レビュー雑誌。生活用品や家具、ガジェットに加え、保険やクレジットカードなどのサービスも比較検証する。
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これまでいくつものアウトドア特集、何冊ものアウトドアムックの編集を手がけてきた野外のスペシャリスト。消費者の立場にたったアウトドア道具のセレクトに精通している。ユーザーの不便をいかに解決してくれるかが、道具の真の魅力だと常に考え、新たな逸品探しに明け暮れる毎日を過ごす。
これまでいくつものアウトドア特集、何冊ものアウトドアムックの編集を手がけてきた野外のスペシャリスト。消費者の立場にたったアウトドア道具のセレクトに精通している。ユーザーの不便をいかに解決してくれるかが、道具の真の魅力だと常に考え、新たな逸品探しに明け暮れる毎日を過ごす。

新技術が起用されたモノやコト。稼げるニオイのする金のウワサ。そして、グルメに目がない編集者。書籍では、第一線で活躍するイノベーター高城剛氏の「LIFE PACKING」シリーズや「責任編集グラフ誌50mm」、孤独のグルメの原作者・久住昌之氏のグルメエッセイで海外翻訳版も出版された「野武士のグルメ」などを担当。ムックでは、初心者向けのアウトドアムック、「カレーの便利帳」などのレシピムック、「副業完全ガイド」や「保険完全ガイド」などのマネー系ムックを担当するなど、あらゆるジャンルを雑食的に食い散らかしてきた。
新技術が起用されたモノやコト。稼げるニオイのする金のウワサ。そして、グルメに目がない編集者。書籍では、第一線で活躍するイノベーター高城剛氏の「LIFE PACKING」シリーズや「責任編集グラフ誌50mm」、孤独のグルメの原作者・久住昌之氏のグルメエッセイで海外翻訳版も出版された「野武士のグルメ」などを担当。ムックでは、初心者向けのアウトドアムック、「カレーの便利帳」などのレシピムック、「副業完全ガイド」や「保険完全ガイド」などのマネー系ムックを担当するなど、あらゆるジャンルを雑食的に食い散らかしてきた。
まずは「チェアワン」の
何がスゴイのかをここでおさらい!

ヘリノックス(Helinox)の「チェアワン」の魅力は何と言っても、その“軽量・コンパクト性”にあります。 従来のアウトドアチェアと言えば、軽量なものでも約3kgほどあり、折りたたんでも結構かさばるものばかりでした。 そんな中、チェアワンは1kgを切る軽量性、そして折りたためば超コンパクトになるという点で、アウトドアチェアに革命をもたらしたといってもいいでしょう。 こちらが、そのチェアワン。

ヘリノックス(Helinox) チェアワン 実勢価格:1万1340円
軽量アウトドアチェアの代名詞ともいえるチェアワンの魅力を、もう少しくわしく見てみましょう。 <外部サイトでご覧の方へ> 見出しなどのレイアウトが崩れている場合があります。正しいレイアウトはthe360.lifeオリジナルサイトをご確認ください。
[チェアワンの魅力①] 1kgを切る超軽量性とコンパクトな収納性

チェアワンの重量は約890g。折りたたんで専用の収納ケースに収めれば、これだけコンパクトになります。アウトドアの世界で軽量性とコンパクト性は正義と言っても過言じゃありません。
[チェアワンの魅力②] 軽量コンパクトなのに座り心地もいい!

軽量コンパクト性能を追求すると、どうしてもというか、当然座り心地は犠牲になるものです。ユーザー側もそういうものだと割り切っていました。その常識を覆したのがチェアワン。 座った時の安定感と包み込まれるようなゆったり感は、まさに革命と言えます。
チェアワン類似製品が続々登場で
群雄割拠の時代に突入

そんなチェアワンがほぼ独占していたのも束の間、他の多くのメーカーはチェアワンの類似製品を投入してきました。中にはチェアワンの価格の半分以下というものも。

実際にそれらの製品を検証してみると、どれも形はチェアワンに似ていますが、性能はさまざま。比較的良好なものもあれば悪いものもありました。 性能面でチェアワンが優位なことは間違いないのですが、価格が1万円を越えることを考えると、類似製品の中でも優秀なものを選べば、コスパがすばらしく良いという結論に至りました。
数多の製品から厳選した8品を
プロが3つの視点でランキング!
チェアワン一択ではないということになると、いま買うべき軽量アウトドアチェアはどれなのでしょうか……?

そこで今回、監修を依頼したアウトドアライター・風間拓氏が、数ある軽量アウトドアチェアの中から“アウトドア初心者におすすめの8製品”を選出。 さらに、そのチェアワン類似製品やライバル製品を含めた8製品を、プロが製品選びで重要視する3つの視点で採点評価しました。
[ポイント①:座り心地] チェアとして長時間快適に座れるか?

軽量アウトドアチェアとはいえ、その座り心地は重要なポイント。フレームがしっかり座面や背もたれを張り支え、体を預けても安定していることと、座った時にリラックスできる姿勢になるかどうかを検証しました。[配点:40点]
[ポイント②:軽量・コンパクト性] 軽量でコンパクトに収納できるか?

どれくらい軽量か、また折りたたんでケースに仕舞った時にどれだけコンパクトになるのかを検証しました。[配点:30点]
[ポイント③:コスパ] 総合的な機能性と価格のバランスは?

値段が安いに越したことはないですが、安くても質の悪いモノを我慢して使い続けるのは辛いところです。使い勝手を含めた総合的な機能性を前提に、価格と機能のバランスを検証しました。[配点:30点]
それではプロが評価した軽量アウトドアチェア8製品のランキング発表です!
王道をおさえての1位!
何と言ってもコスパがズバ抜けてる
デザートフォックス(DesertFox) アウトドアチェア 実勢価格:2699円 使用時サイズ:約W57×D50×H65cm 収納時サイズ:約35×12×10cm 重量:997g 耐荷重:150kg
▼採点結果
座り心地 :37/40点
軽量・コンパクト性:26/30点
コスパ :30/30点
総合点 :93点
「チェアワン」を差し置いて1位を獲得したのは、DesertFoxのアウトドアチェア! これだけ安いとどこかにアラがありそうなものですが、検証した限りでは見つかりませんでした。
各性能はチェアワンに劣る印象ですが、チェアワンとの価格差(およそ4分の1!)を考えると、かなりの機能性で、あえてこれを1位としました。
3000円を切る価格なので、家族の人数分揃えるといった複数買いにもいいでしょう。
[DesertFoxの魅力①] 耐荷重150kgを誇る抜群の安定感

座り心地において、体重をしっかり預けられる安定感は重要。耐荷重150kgと他の製品よりも高い数値だけに、その安定感はかなり高いです。
[DesertFoxの魅力②] 1kgを切る軽さとコンパクト性

重量997gと1kgを切る軽さ。収納ケースに収めれば、こんなにコンパクトです。ザックに入れて持ち運んでソロキャンプなんてときにも便利。活躍の幅が広がります。
コスパ以外は文句なしで優秀!
予算OKならこちらを

ヘリノックス(Helinox) チェアワン 実勢価格:1万1340円 使用時サイズ:W52×D50×H66cm 収納時サイズ:W35×D10×H12cm 重量:約890g 耐荷重:約145kg
▼採点結果
座り心地 :38/40点
軽量・コンパクト性:27/30点
コスパ :26/30点
総合点: 91点
惜しくも1位の座は譲りましたが、やはり王道の人気製品の強さを垣間見ました。総合的に高得点で文句のないアウトドアチェアだと言えます。

チェアワンの作りは完成されており、組み立てやすさもピカイチ。フレームを継いでいくために力は必要なく、ストレスなく組み上げられます。

重要890gという軽さながら、フレームの安定感は優秀。それによって軽量アウトドアチェアとは思えない座り心地を実現しています。 ただし低価格のものと比べてしまうと、どうしてもお値段の高さが気になってしまいます。でも予算があるなら、こちらをセレクトしたほうが長く使えるはずです。
低めの座面でゆったり座れる
ヘリノックスのライバルが3位

エーライト(ALITE) マンティスチェア 2.0 実勢価格:1万1600円 使用時サイズ:W54×D55×H73cm 収納時サイズ:13×13×33cm 重量:810g 耐荷重:113kg ※リンク先はカラーはリップタイドです。
▼採点結果
座り心地 :38/40点
軽量・コンパクト性:28/30点
コスパ :24/30点
総合点 :90点
チェアワンの類似製品が登場する前から、チェアワンのライバル的存在として人気のエーライト「マンティスチェア」。チェアワンに比べて座面の低さが特徴で、ゆったり感のある座り心地。
また重量もチェアワンより軽い810gというのもポイントです。

シート生地はかなりしっかりした作りで、フレームと接合した時にも安定感のあるテンションを張ることができます。
ただの軽量チェアではない
ロッキングチェアとしても使える!

クローバー フィールドア ポータブルコンパクトアウトドアチェア ミドルバック ロッキングチェア 実勢価格:6680円 使用時サイズ:約W55×D58×H75cm(ロッカーは含まず) 収納時サイズ:約W50×D13×H14cm(ロッカーは含まず) 重量:約1.25kg(ロッカーは含まず) 耐荷重:150kg
▼採点結果
座り心地 :38/40点
軽量・コンパクト性:24/30点
コスパ :28/30点
総合点 :90点
フィールドアの軽量チェアの人気もかなりのもので、フェスやキャンプでよく見かけます。これは脚部にロッカーという半月型のパーツを付けて、ロッキングチェアとして使用できるもの。

思い思いに揺らして楽しめるのが魅力。ゆったりとしたリラックス感が生まれます。 もちろん、ロッカーを外して通常のチェアとしても使用できますよ。
もはや定番になりつつある
良コスパ&高品質なフィールドア

クローバー フィールドア ポータブルコンパクトアウトドアチェア 実勢価格:4580円 使用時サイズ:約W53×D50×H70cm 収納時サイズ:約W36.5×D11×H13cm 重量:約1kg 耐荷重:100kg
▼採点結果
座り心地 :36/40点
軽量・コンパクト性:25/30点
コスパ :28/30点
総合点 :89点
1位のDesertFoxの価格には及ばないものの、5000円を切る価格でこの機能は見事。低価格で高クオリティなアイテムで定評のあるフィールドアだけに、欠点のない作りになっています。

フレームに取り付けた収納ケースは、小物入れとして使える便利さ。フレームの剛性も高く、安定感のある座り心地です。
2本脚なのに不思議とゆったり
重量600gの超軽量チェア

エーライト(ALITE) エーライト モナークチェア 実勢価格:7800円 使用時サイズ:W54×D43×H58cm 重量:600g 耐荷重:113kg
▼採点結果
座り心地 :32/40点
軽量・コンパクト性:30/30点
コスパ :26/30点
総合点 :88点
特筆すべきはその重量! 600gと今回のラインナップの中でも他を大きく引き離しての最軽量です。
理由は2本脚というフレーム数の少なさで、座った際に自分の脚でバランスを取るしくみになっています。でもこれが意外とロッキングチェアのような感覚でゆったり座れるのが驚きです。

もともと山岳キャンプの足場の悪い場所でも使いやすいように設計された2本脚フレームなのですが、一見不安定なように見えて、いざ座ってみるとしっかり安定。 ユラユラ感も楽しめる気持ちいいチェアです。
王者ヘリノックスによる
便利な回転スウィベルチェア

ヘリノックス(Helinox) スウィベルチェア 実勢価格:1万7280円 使用時サイズ:W50×D52×H70cm 収納時サイズ:40×12×14cm 重量:1220g 耐荷重:120kg
▼採点結果
座り心地 :38/40点
軽量・コンパクト性:24/30点
コスパ :24/30点
総合点 :86点
スウィベルチェアの特徴は、フレームの軸を中心に座面が回転すること。これによってチェアを動かすことなく体の向きを変えられます。
座ったまま向きを変えられるというのはけっこう便利で、後ろの荷物を取ったりなど、ちょっとしたことを座ったままこなせてしまいます。用がなくてもついクルクル回したくなる気持ちよさがあります。
完全脱力状態になれる
ハイバックシートが魅力

DOD(ディーオーディー) スワルスエックス ハイ 実勢価格:9310円 使用時サイズ:約W57×D83×H97cm 収納時サイズ:約W55×D13×H16cm 重量:約1.8kg 耐荷重:80kg
▼採点結果
座り心地 :37/40点
軽量・コンパクト性:22/30点
コスパ :26/30点
総合点 :85点
スワルスエックス ハイの特徴は、高い背もたれに頭を預けられること。脚を投げ出して身を任せればせば、完全な脱力状態となります。

そのまま寝てしまうことも可能です。
価格破壊レベルのコスパの高さで
ベストに輝いたDesertFox!

今回1位を獲得したのは、DesertFoxのアウトドアチェアでした。座り心地や軽量コンパクト性で高得点を獲得しながらも、他の追随を許さない3000円以下というコスパの高さを反映した形です。

ヘリノックスのチェアワン独占時代を経て、さまざまなメーカーから類似製品が登場しましたが、中には粗悪品というものも多かったのも事実。 しかし今回の検証で、中には真のお値打ち品があるということを証明した結果となりました。 以上、軽量アウトドアチェアのランキングでした。座り心地のいい軽量アウトドアチェアがあれば、どんな場所でも快適なリビングにしてくれます。自分に最適なマイ軽量アウトドアチェアを選んでみてくださいね。
the360.life(サンロクマル)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。やらせなし、ガチでテストしたおすすめ情報を毎日お届けしています。