Apple TV & Fire TVを買う前に
知っておきたい14の疑問
選び方
西尾 崇彦
西尾 崇彦/Test by 家電批評編集部
公開日: 2019年08月02日

Apple TV & Fire TVを買う前に 知っておきたい14の疑問

現在のセットトップボックス(STB)の2トップといえるのがApple TVとFire TVです。どちらを購入するか迷っているユーザーのために、機能の違いを中心にした14の疑問に答えます。
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AV機器 Apple TVは3モデル Fire TVは2モデルが発売中

現在、Apple TVシリーズは4K版がストレージ違いで2モデルとフルFD版が1モデル、Fire TVはStickの4K版とフルHD版が1モデルずつ発売中です。

それぞれオンライン配信されている映像作品を見ることをメインにした製品ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

さっそく比べてみましょう。
アップル(Apple):Apple TV 4K:セットトップボックス
アップル(Apple)
Apple TV 4K
実勢価格:2万1800円(64GBモデル)
アップル(Apple)
Apple TV 4K
実勢価格:1万9800円(32GBモデル)

アップル(Apple):Apple TV HD:セットトップボックス
アップル(Apple)
Apple TV HD
実勢価格:1万5800円

アマゾン(Amazon):Fire TV Stick 4K:セットトップボックス
アマゾン(Amazon)
Fire TV Stick 4K
実勢価格:6980円
アマゾン(Amazon) Fire TV Stick:セットトップボックス
アマゾン(Amazon)
Fire TV Stick
実勢価格:4980円

AV機器 Q1.Apple TVとFire TVは 結局なにが違うの?

A.「ホーム画面」が大きな違いですが、できることは共通しています

STBでなにができるかは、アプリによって決まります。Apple TVとFire TVは共通のアプリが多いため、利用できるサービスはほぼ変わりません。

ただ、ホーム画面のレイアウトを見ると、Apple TVはユーザーが好きなアプリを選んで使うことを前提にしているのに対して、Fire TVはプライム・ビデオとAmazonビデオを見るための端末という感が強いです。

【Apple TV】
ホーム画面にはアプリのアイコンが並びます。ユーザーは使いやすいようにアイコンの並び替えができます。

【Fire TV】
ホーム画面はApple TVでプライム・ビデオを起動した画面とほぼ同じ。アプリは動画に混じって並んでいます。

AV機器 Q2.Apple TVとFire TVの いまのモデルは第何世代?

A.Apple TVは第5世代、Fire TVとFire TV Stickは第3世代です

Apple TVは意外と歴史が長く、初代は10年以上前の2007年に登場しています。ストレージにコンテンツを同期するタイプだったため、160GBモデルがラインナップされていました。

2010年発売の第2世代ではストレージが廃止されてコンテンツの再生はストリーミングに限定され、ストレージが復活した第4世代以降も同様になっています。

Fire TVとFire TV Stickは2014年に登場と、まだまだ歴史が浅いSTBです。Fire TVは第2世代まではUSBを備えており、ワイヤレスマウスやキーボードが接続できました。また、microSDも取付可能で、アプリのインストールができました。

初代Apple TVが登場してから10年以上が経ちました
10年以上の歴史があるApple TVに対して、Fire TVシリーズは4年で3世代というハイペースで代替わりをしています。Apple TV、Fire TVともに2017年に発売されたモデルから4K動画再生に対応。2018年末にはコンパクトなFire TV Stickも4Kに対応しました。

AV機器 Q3.4Kと非4Kモデルって 解像度以外は同じもの?

A.CPUやRAMの差が動作速度に大きく影響します


情報量の大きな4K動画の再生に対応した4Kモデルは、非4Kモデルに比べると高スペックです。

特に処理能力に大きな影響を及ぼす「CPU」と「RAM」はより性能のいいものが採用されているため、非4K動画でも再生操作をしてから実際に再生されるまでの時間が速くなります。

スペックやできることの違いをあらためて見直しましょう
また「HDR」や「Dolby Atmos」といった映像表現技術には、現状では4Kモデルしか対応していません。

AV機器 Q4.Apple TV(FHD)の2015と 2017の違いは?

A.基本的には同じ端末です

Apple TVの第4世代と第5世代は見た目がそっくりですが、実は中身もほとんどそのままです。

スペック表に反映されない細かい変更はあるかもしれませんが、大きな違いは64GBモデルがなくなったこと、リモコンのMENUボタンの縁が白くなったこと、販売価格が下がったことになります。

FHDモデルのスペックを比較
64GBモデルがなくなりましたが、動画をダウンロードできるわけではないためそれほど問題はありません。

AV機器 Q5.Fire TV(4K)とStick 4Kは そんなに変わった?

A.実用的にはほとんど変わりません

Fire TV Stick 4Kが発売され、代わりに4K対応のFire TV(4K)の販売が終了しました。はたして、Stick 4KのスペックはFire TV(4K)から買い替えをするほど上がっているのでしょうか。
スペックを見るとCPUのが向上している反面、メモリ(RAM)が少なくなっているのが心配です。ただ、実際に使ってみると、それが杞憂であったことがわかりました。下の表はFire TVの3モデルで動作速度を比較したものです。
各5回計測して平均値を算出しましたが、3項目でFire TV Stick 4Kがトップの数値に。唯一2位だったサーチ後の再生再開もFire TV(4K)との差はあってないようなもの。もう読み込みで待つこともありません。

リモコンにも変更がありました。Fire TV(4K)に比べてタテに約1cm短くなり、さらに電源・音量(上げる/下げる)・ミュートの4つのボタンが追加され、使い勝手がよくなりました。音量調整ボタンは地味だけど便利。リモコンの操作感は変わりませんが、音量を操作するためにテレビのリモコンに持ち変える必要がないのはラクです。
右がFire TV Stick 4Kのリモコン。左が従来のリモコンです。少しだけコンパクトになりました。各ボタンの機能は以下の通りです。

① 音声入力(アレクサ)
②カーソル移動
③決定
④戻る
⑤ホーム
⑥メニュー表示
⑦早戻し
⑧再生/一時停止
⑨早送り
最後に気になる画質を調べるため、オーディオ・ビジュアルライターの折原氏にも同席してもらい、4Kテレビで4K・HDRに対応した動画を視聴。Fire TV(4K)とFire TV Stick 4Kを比べた結果、画質は同等でした。

AV機器 Q6.アレクサ vs Siri 音声入力の精度はどっちがうえ?

A.再生中の操作までほぼ互角!

以前は動画やアプリのタイトル検索程度しかできなかったFire TVの音声入力が、音声アシスタントの「アレクサ」に対応しました。そこで、一足先に音声アシスタントの「Siri」を搭載していたApple TVと、音声入力でできることを比較。結果は下の表のとおり、動画の再生やアプリの起動、再生中の操作までほぼ互角でした。
アクセラが「ピクセル」を再生できなかったのは、Prime Musicを検索してしまったため。「映画の」と付ければ再生できました。音声入力でできる操作はSiriとほとんど互角にまで迫ってます!
ちなみに、前モデルのFire TV(4K)でも、ファームウェアのアップデートでアレクサが利用可能になりましたので、ユーザーの方はアップデートしてみてくださいね。

AV機器 Q5.ストレージ容量は 大きいほうがいい?

A.動画はダウンロードできないので小さいほうでも十分です


Apple TVのストレージは最大64GBもあるのに、Fire TV(4K)とFire TV Stick 4Kは8GBしかないのは不思議ですよね。

STBのストレージはなにに使用するかといえば、アプリのインストールや操作時のキャッシュを保存するためです。パソコンやタブレットのように、動画をあらかじめダウンロードしておいて、オフライン環境で見るということはできません。そのため、Fire TVのように8GB程度でも十分なのです。
Apple TVは設定から各アプリの容量を確認できます。使わないのに容量の大きなアプリはアンインストールしましょう。
ゲームはタイトルによって1GBを超えるものもあるため、頻繁にプレイする人は気をつけてください。

AV機器 Q8.型落ちモデルを中古で 買ってもいいの?

A.2015モデルのApple TV以外はおすすめはできません

STBを安く手に入れるには中古品を探すという手もありますが、問題なく動作するものであっても、スペックが低かったり、使えるアプリが少なかったりするため、おすすめはしません。

Apple TVであれば、プライム・ビデオが利用できる2015モデル、もしくは現行の2017モデルを選びましょう。

Fire TVなら現行のStick 4Kが6980円と手頃な価格なので、わざわざ中古品を購入する必要はありません。

見るべきスペックはCPUとRAM

CPU
入力にしたがってSTBを動作させるための処理を担う、デジタル機器の頭脳となる装置。CPUの種類によって基本的な性能が決まります。

RAM
「ランダムアクセスメモリ」の略で、CPUの命令によって処理を行う作業場の役割をはたします。数字が大きいほどたくさんの処理を一度にこなせます。

AV機器 Q9.プライム・ビデオの4K動画は どうやって見分けるの?

A.動画のジャケット画像にUHDの帯がつきます

Apple TVのプライム・ビデオアプリでは、検索結果で見放題動画を示す「Prime」の帯と並んで、「UHD」の帯が表示されます。

Fire TVは表示されないので、動画の詳細を開いて「4K/Ultra」の表示があるかを確認する必要がありました。

なお、4K画質で再生できるかどうかは通信環境にも左右され、通信速度が遅いと4Kテレビに接続していてもHD画質で再生されることもあります。

【Apple TV】
プライムに対応した動画は検索結果のジャケットの左上に「Prime」の帯が表示されます。また、4K対応の場合は「UHD」の帯が追加されます。

【Fire TV】
Fire TVは残念ながら検索結果の一覧で4K動画かどうかを判断することができません。動画の詳細を開いて、「4K/Ultra」の表記を確認しましょう。

AV機器 Q10.リモコンの代わりに スマホでも操作できる?

A.それぞれ専用アプリが用意されています

STBのリモコンは小さいため、使いたいのに見つからないことがあります。そんなときに便利なのがスマホ向けアプリです。

「Amazon Fire TV」「Apple TV Remote」は、ノートパソコンのトラックパッドの要領で、画面をタップして操作できます。

Amazon Fire TVはiOS向けとAndroid向けのアプリがありますが、Apple TV RemoteはiOS向けのみです。
タッチによる操作だけでなく、もちろん音声入力にも対応しています。
Amazon Mobile LLC 
Amazon Fire TV
対応OS:iOS/Android
Apple 
Apple TV Remote
対応OS:iOS
Apple TVのリモコンである「Siri Remote」は単独で購入できますが、定価5800円と高価。でも、故障や紛失の際にはスマホアプリで代用すれば費用はかかりません。

AV機器 Q11.スマホやパソコンで見ていた 動画を続きから再生できる?

A.履歴には反映されませんが続きから見られます

プライム・ビデオの場合、スマホで見ていた動画を選択すると、「続きを見る」の選択肢が表示されます。なお、視聴履歴には該当の機器で再生した動画しか表示されないようです。
「続きを見る」を選択すると、スマホの続きから動画の再生が開始されました。

AV機器 Q12.レコーダーで録画した ビデオは見られない?

A.Fire TVには対応したアプリがあります

DTCP-IPにも対応した「DiXiM Play Fire TV」をインストールすると、同一ネットワーク上にあるレコーダーで録画した番組などをFire TVで再生できます。
ダウンロードは無料ですが、利用には買切りプランでは1404円、月額プランでは108円/月がかかります。

AV機器 Q13.ホームにアダルト動画が 表示されることはない?

A.アダルト動画コンテンツの利用を制限できます

初代のFire TVが発売された際、テレビに接続したらホームにアダルト動画が表示されたというレビューが複数投稿されました。

もし家族との団欒の時間だったら、気まずい空気が流れることは想像に難くありません。現行モデルは標準で成人向けコンテンツの利用が制限されているので安心してください。

心配な人は事前にひとりで設定を確認しましょう。
「設定」→「環境設定」→「機能制限」→「成人向けコンテンツの設定」で表示設定を確認できます。

AV機器 Q14.テレビでTVerが 見たいです

A.待望のアプリがFire TVに登場

過去1週間分の見逃し番組をネットで見られる「TVer」はテレビ好きには人気の高いサービスです。以前はSTB向けアプリがありませんでしたが、2019年4月にFire TV向けアプリが登場しました。もちろん無料で利用できます。
Apple TVの場合はiPhoneからAirPlayによってテレビに表示できるので、試してみてください。なお、画面の周囲にふちが表示されることもありますが、仕様ですのであきらめましょう。

Apple TVとFire TVはどちらのシリーズのどのモデルを購入すればいいのか、悩ましいところです。14のポイントに分けて違いや使いかたなどを解説してきましたが、それでも決めきれない場合は?

スマホがiPhoneならAirPlayに対応したApple TV、Androidならアプリでキャストに対応するFire TVという選び方もありだと思います。

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