家電おすすめ縦型洗濯機のメリットは?

近年、ドラム式洗濯機が家電量販店で幅を利かせている印象ですが、今、日本国内で売れているのは圧倒的に縦型洗濯機なんですって。

実際に2022年に日本国内で売れた洗濯機は、縦型が79%、ドラム式が19%(GfKジャパン調べ)と、縦型洗濯機がドラム式洗濯機を圧倒しています。

縦型洗濯機のメリットは? イメージ

日本の住宅事情的には省スペースなほうがありがたいですし、大手メーカーの最新モデルだと安くても12万円以上するドラム式に比べると、比較的お手頃価格で購入しやすいという点も縦型が人気の理由です。

縦型洗濯機とドラム式洗濯機の違いは?

縦型洗濯機

縦型洗濯機は、一般的にドラム式よりも洗濯機本体の幅や奥行がスリム・コンパクトで場所をとりません。フタが上に開くデザインになっているため、高さはある程度必要になりますが、大容量タイプでも防水パンに入れやすいサイズなのがメリットです。

縦型洗濯機 イメージ
  • 洗浄方法 :もみ洗い
  • 乾燥方法 :風乾燥やヒーター式が主流
  • 水の消費量:多め
  • 電気代  :高め

ドラム式洗濯機

ドラム式洗濯機はドラムを回転させて、もみ洗いとたたき洗いで汚れを落とします。ほとんどのモデルが乾燥機能付きで、生地が傷みにくく高性能な点が魅力。ですが、サイズが大きめなのがドラム式のウィークポイント。

「購入後に家に搬入できないとわかった」「ドア幅が狭くて洗濯機置き場に入らないため返品した」なんていうことも……。

ドラム式洗濯機 イメージ
  • 洗浄方法 :たたき洗いが基本
  • 乾燥方法 :ヒーター式が多い。高級機になるとヒートポンプ式が多い
  • 水の消費量:少なめ
  • 電気代  :安め

家電おすすめ縦型洗濯機の選び方は? 容量で選ぼう!

洗濯機は、人数によって選ぶべき容量が変わります。目安をご紹介します。

1〜2人暮らしで毎日洗濯する人: 6〜7kgクラス

一人暮らし2人暮らしで毎日洗濯する人には6〜7kgクラスがおすすめ。一日の洗濯物は、1人あたり約1.5kgとされています。洗濯機の洗浄力を最大限発揮するには最大容量の6〜7割り程度が目安なので、一人暮らし・二人暮らしでもこのくらい必要です。また、シングルサイズならシーツなど洗えます。

1〜2人暮らしで毎日洗濯する人: 6〜7kgクラス イメージ

6.0kg 全自動洗濯機 JW-U60A
ハイアール
実勢価格:¥32,700

3〜4人家族や数日おきに洗濯する共働き世帯: 8キロクラス

8〜9kgの洗濯機は1回の洗濯物が5〜6kgの家庭向き。こまめに洗濯をする3〜4人家族や、共働き世帯などの数日おきにまとめ洗いをする1〜2人家族に適しています。このクラスなら、ダブルサイズの毛布なども洗えます。

3〜4人家族や数日おきに洗濯する共働き世帯: 8キロクラス イメージ

タテ型洗濯乾燥機 ES-PW8G
シャープ
実勢価格:¥128,920

洗濯物が多い4人以上の家族: 10kgクラス

服をすぐに汚してしまう小さな子どもがいる家庭や、4人以上で暮らしている家庭では洗濯物が大量に。8〜9kgでは心もとないので10kg以上にするのがおすすめです。また、この容量ならアウターや寝具の複数洗いも可能に。

洗濯物が多い4人以上の家族: 10kgクラス イメージ

全自動洗濯機 10.0kg IAW-T1001
アイリスオーヤマ
実勢価格:¥72,160

というわけで今回は、日本の洗濯機市場では圧倒的なシェアを誇る縦型洗濯機に注目。東芝やパナソニック、日立、シャープ、アイリスオーヤマ、ハイアール、AQUAの10万円前後で購入できる縦型洗濯機7台をピックアップして検証しました!

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

4人家族の想定で10kgクラスを検証しました!

家電おすすめ縦型洗濯機の比較方法は?

今回は、人気メーカーの縦型洗濯機から10万円前後となるミドルクラスの製品を7台用意。「洗浄力」「生地傷み(傷みにくさ)」「風乾燥の性能」「電気代使い勝手」と5つのテストを行い「総合評価」を決定しました。配点は、最重要項目である洗浄力にウエイトを置き、合計スコアで順位をつけています。

縦型洗濯機の比較方法は? イメージ
松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

洗浄力や乾燥力などデータ分析が必要なテストについてはラボ(LAB.360)が担当しました

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

使い勝手の項目は編集部とモニターが実際に洗濯機を回して評価しました

比較1:洗浄力

標準コース洗濯時の汚れ落ちを評価

テストではまず、5種類の衣類と2サイズのタオルに人工汚染布やリアル汚れをつけて洗濯。洗濯物量・水温は一定、洗剤量は洗濯機が表示する量とし、自動コースで洗濯を行いました。洗濯前後に各種汚染布を測色し、7製品の洗浄率を算出し比較しました。

(1)2タイプの汚れを用意
(1)2タイプの汚れを用意 イメージ

検査機関などでも用いられる標準人工汚染布と、赤土・口紅・カレーの“リアル汚れ”をつけた布を衣類やタオルに貼ります。

(2)標準コースで洗濯
(2)標準コースで洗濯 イメージ

最初に用意した洗濯物を、もっとも使用頻度の高い標準コースで洗濯。標準コースは、洗濯物の基本的な洗浄力を見るのにうってつけです。

(3)色を数値化し洗浄率を算出
(3)色を数値化し洗浄率を算出 イメージ

標準コースで洗濯したときに、人工汚染布の汚れがどれくらい落ちたのかを数値化。さらに、赤土・口紅・カレーの3種類の汚れ(リアル汚れ)を、標準コースだけでどの程度落とせたのかを数値化しました。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

洗濯前後の色を、測色計で計測。色の変化から洗浄率を算出しています

比較2:生地傷み

穴あき布(MA布)で生地の傷みを比較

5カ所に穴をあけたテスト専用の布(MA布)を、衣類と一緒に洗濯。

穴あき布(MA布)で生地の傷みを比較 イメージ

テスト用の布を衣類と一緒に洗濯。

穴あき布(MA布)で生地の傷みを比較 イメージ2

ほつれた糸の本数が少ないほど高評価としました。

今回は相対評価としていますが、一般的には50本以内だと生地への影響は少ないとされています。

比較3:風乾燥

どれだけ水分が飛んだかを比較

まず衣類の乾燥重量を測定。測定後に洗濯〜脱水し、含水量を計測。次に風乾燥を行い、除去水量を計測。そこから乾燥率を算出しました。

風乾燥の機能名はメーカーごとに異なりますが、この記事では「風乾燥」に統一しています。

どれだけ水分が飛んだかを比較 イメージ

風乾燥の機能名はメーカーごとに異なる!

風乾燥の機能名はメーカーごとに異なりますが、本体の操作ボタンや取扱説明書に以下の機能名があれば、基本的に「風乾燥あり」です。

●風乾燥
AQUA「高速回転で大量の風を取り込み」、シャープ「槽を回転して起こした風」で水分を飛ばす

●槽風乾燥
パナソニック「回転で空気の流れを作り送風」で、ハイアール「遠心力と通風口からの空気」で飛ばす

●エアジェット
日立「高速回転で」洗濯物の水分を飛ばす。なお、脱水時間の長い「部屋干しコース」も搭載

●部屋干しモード
東芝「部屋干しコース」、アイリス「 部屋干しモード」。「回転で湿った空気を排出」して水分を飛ばす

岡野 学 氏
ライター・編集者
岡野 学 氏 のコメント

名前は違いますが風乾燥の仕組みはだいたい同じです

ちなみに、縦型洗濯機に搭載さている乾燥機能は簡易的なものです

縦型洗濯機(全自動洗濯機)の乾燥機能は「風乾燥」という簡易的な乾燥方式。乾かすというより強力に脱水するというイメージに近いです。もし簡易的なものではない乾燥機能が必要なのであれば、「ヒーター式」「ヒートポンプ式」「ハイブリット式」のご検討を。

比較4:電気代

ワットモニターの数値を料金に換算

ワットモニターの数値を料金に換算 イメージ

標準コースの洗濯〜脱水時と風乾燥時の使用電力量をそれぞれ測定。その結果をもとに「使用電力量×27円=料金」という式で電気代を算出し、比較しました。

ワットモニターの数値を料金に換算 イメージ2

※1kWhあたりの利用料金は27円としていますが、各メーカーの目安単価とは異なる場合があります。

比較5:使い勝手

ボタンやフィルターの使いやすさなど細部までチェック

使い勝手の項目では主に「操作パネル・ボタンの使いやすさ」「洗濯物の出し入れのしやすさ」「洗剤・柔軟剤の自動投入のしやすさ」「手動投入のしやすさ」「糸くずフィルターの使いやすさ」の5つをチェック。

洗濯物の出し入れひとつとっても、フタの開閉のしやすさから開口部の広さ、本体の高さや傾斜などで、かなり違いがありました。

表示や押しやすさに違いあり
表示や押しやすさに違いあり イメージ

表示の見やすさや電源・操作ボタンの押しやすさ(またはタッチ感度)などをチェックしました。

開口部が広いと出し入れしやすい
開口部が広いと出し入れしやすい イメージ

基本的には開口部が広いものが洗濯物を取り出しやすいですが、本体の高さや手前への傾斜もポイントに。

注ぎ口やタンクの大きさが重要
注ぎ口やタンクの大きさが重要 イメージ

タンク容量が大きく、液体洗剤を入れやすいものを高く評価しました。設置場所による使いやすさの違いも。

手動投入口は配置場所がカギ

手動投入口は配置場所がカギ イメージ

洗濯槽内に投入口があると洗濯物を入れたときに埋まって使いづらいものも。

3タイプあって使いやすさが違う

3タイプあって使いやすさが違う イメージ

ヒンジ付きのカバーが開閉するタイプ、スライドで開閉するタイプ、ネットタイプの3種類があり、使いやすさが異なりました。

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

ストレスなく使えるかチェックしました

お待たせしました。それでは、縦型洗濯機のおすすめランキングを発表します!

家電おすすめ縦型洗濯機のおすすめは?

縦型洗濯機のおすすめ比較表

ランキングは項目名で並び替えられます
商品 おすすめポイント
A評価
東芝全自動洗濯機 ZABOON AW-10DP2
東芝 全自動洗濯機 ZABOON AW-10DP2 イメージ
操作も出し入れもラクちん/カレー以外の洗浄力は高め/乾燥力はトップクラス
3.60 4.67 5.00 2.50 3.60
63.7cm(給・排水ホース含む)
64.2cm(給・排水ホース含む)
98.6cm(給・排水ホース含む)
48kg(約)
10kg
洗剤自動投入あり、風乾燥あり
A評価
アイリスオーヤマ全自動洗濯機 10.0kg IAW-T1001
アイリスオーヤマ 全自動洗濯機 10.0kg IAW-T1001 イメージ
洗浄力の高さはピカイチ! 浄力重視さんにおすすめ/風乾燥の電気代が安い
4.80 2.67 2.00 3.00 2.40
58.6cm
64.7cm
100.3cm
43kg
10kg
洗剤自動投入あり、風乾燥あり
A評価
パナソニックインバーター全自動洗濯機 NA-FA10K1
パナソニック インバーター全自動洗濯機 NA-FA10K1 イメージ
苦手な汚れが少ない洗浄性能/どの衣類も乾燥力は高め/洗濯物の出し入れはラクちん
3.80 4.33 3.00 3.50 2.80
59.9cm(給・排水ホース含む)
63.5cm(給・排水ホース含む)
107.1cm(給・排水ホース含む)
45kg(約)
10kg
洗剤自動投入あり、風乾燥あり
A評価
シャープ全自動洗濯機 ES-GV10G
シャープ 全自動洗濯機 ES-GV10G イメージ
洗浄力はトップクラス/生地傷みは割と少ない
4.40 3.00 3.00 3.00 2.40
60cm(給・排水ホース含む)
59.5cm(給・排水ホース含む)
96cm(給・排水ホース含む)
38kg(約)
10kg
風乾燥あり
A評価
アクアPrette plus AQW-VX10N
アクア Prette plus AQW-VX10N イメージ
カレー以外は優秀は洗浄力/乾燥力も問題ない実力
3.80 4.00 3.00 3.50 2.80
62cm(給・排水ホース含む)
60cm(給・排水ホース含む)
102.8cm(給・排水ホース含む)
48kg(約)
10kg
洗剤自動投入あり、風乾燥あり
B評価
ハイアール10.0kg 全自動洗濯機 JW-KD100A
ハイアール 10.0kg 全自動洗濯機 JW-KD100A イメージ
洗濯も乾燥も電気代は格安。電気代重視さんにおすすめ/標準コースは39分と全機種1位
3.60 3.00 4.00 5.00 2.80
59cm(給・排水ホース含む)
57cm(給・排水ホース含む)
97cm(給・排水ホース含む)
41kg
10kg
洗剤自動投入あり、風乾燥あり
B評価
日立ビートウォッシュ BW-X100H
日立 ビートウォッシュ BW-X100H イメージ
洗剤自動投入が使いやすい/風乾燥がパワフル。乾燥力重視さんにおすすめ
2.60 4.67 3.00 3.00 3.80
60.8cm(給・排水ホース含む)
65cm(給・排水ホース含む)
105cm(給・排水ホース含む)
42kg(約)
10kg
洗剤自動投入あり、風乾燥あり

A評価【1位】東芝「全自動洗濯機 ZABOON AW-10DP2」

  • 東芝全自動洗濯機 ZABOON AW-10DP2
  • 実勢価格: ¥92,500検証時価格: ¥97,944

総合評価: 3.78

洗浄力
 3.60
風乾燥
 4.67
生地傷み
 5.00
電気代
 2.50
使い勝手
 3.60

縦型洗濯機のおすすめランキングでA評価・1位を獲得し、ベストバイに輝いたのは、東芝(TOSHIBA)「全自動洗濯機 ZABOON AW-10DP2」。ベストバイの勝因は、十分な洗濯性能良好な使い勝手を両立しており、電気代以外弱点がないことです。

洗濯機として最も大事な洗浄力は、口紅と赤土をほぼ白くなるまで落とせており、合格ラインに達しています。

生地の傷みにくさ乾燥機能は大変優秀。特に、風乾燥は実稼働時間も長い分、3種類の衣類全てでトップクラスの乾燥率。今回のテストで最高評価を獲得しています。

また、使い勝手のよさも本機の特徴。洗濯槽は浅めで洗濯物の出し入れがしやすいなど、使いやすさでも高評価を獲得。

洗浄・使い勝手のバランスがいいモデルです。

おすすめポイント
  1. 操作も出し入れもラクちん
  2. カレー以外の洗浄力は高め
  3. 乾燥力はトップクラス
63.7cm(給・排水ホース含む)
奥行
64.2cm(給・排水ホース含む)
高さ
98.6cm(給・排水ホース含む)
重量
48kg(約)
洗濯容量
10kg
機能
洗剤自動投入あり、風乾燥あり
型番
AW-10DP2

洗浄力:赤土の洗浄力は全機種中1位!

▼検証結果
  • 洗浄力(リアル汚れ※):71.2%  ※リアル汚れの数値は、カレー・口紅・赤土3種類の洗浄率を平均し記載しています
  • 洗浄力(人工汚染布):38.7%

リアル汚れのうち、カレーの汚れには少し苦戦しましたが、口紅と赤土の洗浄率はトップクラスの優秀さでした。

リアル汚れ(赤土)
リアル汚れ(赤土) イメージ

リアル汚れの赤土の洗浄率は91.6%。赤土の洗浄率は、全機種中1位を獲得しました。目視でわかるほど白いです。

リアル汚れ(口紅・カレー)
リアル汚れ(口紅・カレー) イメージ

口紅も90.2%で、今回検証したモデル中2位をマークしました。汚れがわからないほど白いです。ただ、今回の検証ではカレーだけは31.8%と数字が伸びない結果に。また、人工汚染布の洗浄率は38.7%で、平均44.5%を下回りました。

生地傷み:生地傷み検証はトップの成績。デリケートな衣類も安心です

生地傷みは検証した7製品中最高評価を獲得。

生地傷み:生地傷み検証はトップの成績。デリケートな衣類も安心です イメージ

洗浄後の生地傷みのテストで、東芝はダントツの1位をマーク。穴あき布(MA布)の糸ほつれ数は「28」と最も衣類にやさしく、生地傷みが少ないです。

毎日洗濯する下着やタオルなども安心して洗濯ができ、長持ちかつ清潔に保てるでしょう。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

衣類同士の擦れ合いが少ないためと思われます

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

標準コースでの生地傷みは少なかったです

乾燥力:乾燥性能は優秀

▼風乾燥運転時の衣類乾燥率
  • Tシャツ:56.7%
  • フェイスタオル:57.1%
  • バスタオル:64.6%

乾燥時間が4時間35分と全機種で最長時間でした。なお、3種類の衣類全てで平均を上回る乾燥率。こちらもトップの成績です。

電気代:標準コースは優秀! 風乾燥コースの電気代は気になる

死角の少ない本機ですが、気になるのが風乾燥コースでの電気代です。1回あたり13.5円と今回検証した機種のなかでもっとも高額でした。これは優秀な乾燥性能とのトレードオフなので仕方のない面があります。

しかし、幸いなことに標準コース1回あたりの電気代は1.35円と全機種の平均値である約1.46円より優秀です。そのため、梅雨や冬期など、日照時間が短い季節に限って風乾燥を使うなど、使い所を工夫すればコストの高さもそこまで気にならないかもしれません。

電気代:標準コースは優秀! 風乾燥コースの電気代は気になる イメージ

標準コースでの洗濯は平均的なコスト。一方、乾燥の時間は約4時間35分と長く、電気代も13.50円と最も高い数値になりました。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

風乾燥コースの電気代は最も高いですが、その分乾燥力が高いのも特徴です

使い勝手:ボタン操作も洗濯物の取り出しやすさも優秀

使い勝手のよさは2位と優秀。洗濯槽が浅めで洗濯物が取り出しやすいです。また、自動投入タンクの入れやすさも良好です。

使い勝手:ボタン操作も洗濯物の取り出しやすさも優秀 イメージ

深く手を入れなくても洗濯物をスムーズに取り出せました。

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

小柄な人でも洗濯物が取り出しやすいです

洗剤自動導入タンク
洗剤自動導入タンク イメージ

洗剤自動投入タンクが取り外せるなど使い勝手も◎

タッチパネル
タッチパネル イメージ

タッチパネルの感度も良好で、操作しやすいです。軽く触っただけでは誤作動しないのはさすが。

糸くずフィルター
糸くずフィルター イメージ

糸くずフィルターは着脱にやや力が必要。

糸くずフィルター イメージ2

糸くずフィルターを取り外すとホコリが見えます。分離式はゴミ捨てがややめんどうでした。

東芝「全自動洗濯機 ZABOON AW-10DP2」は、洗浄力は中ぐらいの順位でしたが、乾燥力はトップ。さらに、細かな使い勝手が高評価。洗浄力、生地の傷みにくさ、使い勝手と、全体のバランスに優れている洗濯機です。

A評価【2位】アイリスオーヤマ「全自動洗濯機 IAW-T1001」

  • アイリスオーヤマ全自動洗濯機 10.0kg IAW-T1001
  • 実勢価格: ¥62,682検証時価格: ¥87,780

総合評価: 3.65

洗浄力
 4.80
風乾燥
 2.67
生地傷み
 2.00
電気代
 3.00
使い勝手
 2.40

並み居る大手メーカーを抑えて、アイリスオーヤマの「全自動洗濯機 10.0kg IAW-T1001」が縦型洗濯機のおすすめランキング2位にランクイン。縦型洗濯機「洗浄力部門」でベストバイを獲得です。洗剤・柔軟剤の自動投入機能など最新のトレンドは押さえていますが、機能自体はシンプル。黒カビを抑えるステンレス槽を採用したモデルです。

擬似的な皮脂や汚れを塗布した人工汚染布を使ったテストで最高評価を獲得。口紅や赤土も洗浄率90%以上の好成績で、どんな汚れもしっかり落とせました。

一方で、標準コースだと生地は少し傷みやすい傾向があるので、デリケートな衣類は専用コースにしましょう。

また、ボタン操作や自動投入の使い勝手や洗濯時の電気代など、少し不満を感じるところも……。

とはいえ、汚れた衣類が毎日たくさん出やすい家庭なら、アイリスの洗浄力は魅力的かつおすすめです。

おすすめポイント
  1. 洗浄力の高さはピカイチ! 浄力重視さんにおすすめ
  2. 風乾燥の電気代が安い
58.6cm
奥行
64.7cm
高さ
100.3cm
重量
43kg
洗濯容量
10kg
機能
洗剤自動投入あり、風乾燥あり
型番
IAW-T1001

洗浄力:汚染布と口紅の最高値はアイリスでした!

▼検証結果
  • 洗浄力(リアル汚れ※):81.7%  ※リアル汚れの数値は、カレー・口紅・赤土3種類の洗浄率を平均し記載しています
  • 洗浄力(人工汚染布):57.9%

洗浄力テストでは、「人工汚染布」と「口紅」で最優秀。また、「赤土」と「カレー」も問題なく落ちていて、どの汚れもしっかり洗浄できました。

人工汚染布
人工汚染布 イメージ

洗濯時の皮脂汚れや垢汚れを疑似的に再現した人工汚染布の洗浄率57.9%は、今回の検証でダントツのトップ。最高評価の基準となる「55%」を超えたのは本機のみでした。

リアル汚れ(口紅)
リアル汚れ(口紅) イメージ

リアル汚れも 軒並み高評価で、幅広い 汚れを落とせました。とくに、口紅は95% の洗浄力でこちらもトップの成績。目視で確認してもほぼ白くなりました。

リアル汚れ(赤土)
リアル汚れ(赤土) イメージ

赤土は、東芝の91.6%に次ぐ2位。90%を超える高い洗浄率を記録しました。カレーもパナソニックと同率3位にランクイン。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

しっかり衣類同士が擦れ合い汚れを落としました

生地傷み:全機種中、もっともほつれが多かった

生地傷みの検証ではほかの機種と比べて、穴あき布(MA布)のほつれが多いという結果に……。

生地傷み:全機種中、もっともほつれが多かった イメージ

洗濯後のMA布の穴にできたほつれは「54」で、今回の検証でもっとも多いという結果。ただし、デリケートな衣類を洗濯しなければ問題ないレベル。デリケートな生地はドライコースがオススメです。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

MA値50は一般の洗濯としては普通の数値。アイリスも日常使いでは問題ないでしょう

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

おしゃれ着の洗濯はドライコースの選択を

乾燥力

▼風乾燥運転時の衣類乾燥率
  • Tシャツ  :44.2%
  • フェイスタオル  :37.1%
  • バスタオル:34.4%

乾燥率は全ての衣類で平均を下回り、最下位の結果に。乾燥時間が1時間15分と短いのがひとつの要因でしょう。

電気代:しっかり衣類は洗えるけど電気代はやや高め

アイリスの弱点は標準コースでの洗濯時間が一番長いためか、1回の電気代が約2.5円と最高値だったこと。7台の平均値が約1.46円なので、2円を超えるアイリスは少し高めです。

一方、風乾燥コースは運転時間が1時間と短いため、他製品に比べ電気代は1回4.59円で最安値。梅雨や冬などに、部屋干しのサポートとして手軽に使えるのはメリットです。

電気代:しっかり衣類は洗えるけど電気代はやや高め イメージ

「洗濯」の標準コースにかかる電気代は最高値。しかし、「風乾燥モード」は1回あたり4.59円と全機種中最安でした。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

標準コースの実稼働時間が全機種で最も長いことが影響していると思われます

使い勝手:操作性や自動投入はあと一歩の印象

槽が深いなど使い勝手はイマイチでした。

使い勝手:操作性や自動投入はあと一歩の印象 イメージ
操作ボタン

ボタンはかたくて押しにくいです。モードの時間や回数も「設定ボタン」を1回ずつ押して変えるのがやや面倒でした。

操作ボタン イメージ
山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

ボタンを都度強めに押し込むのが大変でした

洗剤自動投入タンク
洗剤自動投入タンク イメージ

自動投入の洗剤タンクは口が狭く、取り外しはできません。フタのストッパーはないものの、開閉はスムーズでした。

糸くずフィルター
糸くずフィルター イメージ

洗剤の投入や糸くずフィルターの使い勝手は及第点でした。

アイリスオーヤマ「全自動洗濯機 IAW-T1001」は、人工汚染布、リアル汚れともに洗浄率トップの成績を獲得。ただ、乾燥や使い勝手はいま一歩な結果に。部活のユニフォームや作業着など汚れやすい衣類が多い家庭や、多少コストがかかってもしっかり洗浄したい洗浄力重視さんの家庭におすすめのモデルです。

A評価【3位】パナソニック「全自動洗濯機 NA-FA10K1」

  • パナソニックインバーター全自動洗濯機 NA-FA10K1
  • 実勢価格: ¥126,000検証時価格: ¥106,864

総合評価: 3.57

洗浄力
 3.80
風乾燥
 4.33
生地傷み
 3.00
電気代
 3.50
使い勝手
 2.80

A評価で縦型洗濯機のおすすめランキング第3位は、パナソニック(Panasonic)「インバーター全自動洗濯機 NA-FA10K1」。家電量販店やアマゾン、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販(ECサイト)で売れ筋の人気モデルです。

洗浄力テストでは、ベストには及ばなかったものの、人工汚染布もリアル汚れも上位の洗浄率を記録しています。乾燥性能(槽・風乾燥)も3種類の衣類とも効果がみられました。このように本機は、洗浄・乾燥ともに十分な実力を備えています。

小柄な人でも洗濯物を取り出しやすく、洗剤自動投入のタンクもスムーズに使えておすすめです。

しかし、ボタン操作と糸くずフィルターのゴミ捨てはややめんどう。なお、電気代は風乾燥がやや割高ですが、標準コース(おまかせ)は標準的な金額でした。

おすすめポイント
  1. 苦手な汚れが少ない洗浄性能
  2. どの衣類も乾燥力は高め
  3. 洗濯物の出し入れはラクちん
59.9cm(給・排水ホース含む)
奥行
63.5cm(給・排水ホース含む)
高さ
107.1cm(給・排水ホース含む)
重量
45kg(約)
洗濯容量
10kg
機能
洗剤自動投入あり、風乾燥あり
型番
NA-FA10K1

洗浄力:人工汚染布は7製品中3位!

▼検証結果
  • 洗浄力(リアル汚れ※):77.7%   ※リアル汚れの数値は、カレー・口紅・赤土3種類の洗浄率を平均し記載しています
  • 洗浄力(人工汚染布):44.7%

擬似的な皮脂や垢汚れを模した人工汚染布の洗浄率は44.7%で、全製品中3位と上位の好成績でした。カレー、口紅、赤土のリアル汚れもほぼ平均値以上をマーク。どの汚れもソツなく洗浄できました。

人工汚染布
人工汚染布 イメージ

衣類に染み込んだ皮脂や垢汚れも標準コースで割と落ちました。

リアル汚れ(口紅)
リアル汚れ(口紅) イメージ

洗浄率は平均以上をマークしましたが、目視ではやや汚れが見えます。落ちにくいカレーも平均(51%)を上回る洗浄率で良好でした。

リアル汚れ(赤土)
リアル汚れ(赤土) イメージ

赤土は85.7%で、平均(87.9%)にあと一歩届かずでした。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

どの汚れもコンスタントに落とせていました

生地傷み:傷みはそこそこ

穴あき布(MA布)の生地傷みテストでは、糸ほつれ数「41」と平均的。ダメージも比較的少なめです。

生地傷み:傷みはそこそこ イメージ
松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

MA布のほつれ数は「41」で標準的でした

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

おしゃれ着洗いは 専用コースが無難かも

乾燥力:乾燥力は2位と高評価!

▼風乾燥モード運転時の衣類乾燥率

  • Tシャツ:49.1%
  • フェイスタオル:54.4%
  • バスタオル:60.7%

乾燥率の結果は、全ての衣類で平均を上回る高評価。特にバスタオルは60%以上の好結果。洗濯物を乾かす時間を短縮できそうです。

乾燥力:乾燥力は2位と高評価! イメージ
山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

3種類の衣類全てが高評価なのは立派です

電気代:標準コースは普通ですが乾燥はお高め

標準コースの電気代は1.35円で、東芝・アクア・日立と同金額。平均(1.46円)を下回りました。風乾燥は運転時間3時間で9円超えとやや高め。多用するとコストがかさみます。

電気代:標準コースは普通ですが乾燥はお高め イメージ
松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

乾燥時間が約3時間で電気代は高めですが、その分乾燥力は優秀です

使い勝手:洗濯物の取り出しやすさは良好!

本体前方に向かって傾斜があるため、小柄な人でも洗濯槽の奥まで手が届き、洗濯物を取り出しやすいです。

使い勝手:洗濯物の取り出しやすさは良好! イメージ
山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

身長150cmの人でも、洗濯槽の奥まで手が届きました

操作ボタン
操作ボタン イメージ

操作ボタンの押しにくさは残念でした。押し込む感じがなく、力を入れないと操作できませんでした。

糸くずフィルター
糸くずフィルター イメージ

取り外しはカンタン◎。すぐゴミ箱に捨てられます。また、洗剤自動投入のタンクへは洗剤を入れやすいのですが、タンクがあと少し大きいとさらに便利そうでした。

パナソニック「インバーター全自動洗濯機 NA-FA10K1」は、洗浄力と乾燥力についてどの検証項目でも合格点以上という死角のないモデル。ほかも平均的な成績で特筆すべき強みはありませんでしたが、大きな不満もないという結果に。どんな家族にも合う機種といえます。

ベストバイの東芝と近いテスト結果ですが、大きな違いは使い勝手がやや劣るところ。特に差がついたのはボタン操作で、本機はボタンがかたくて押し込む感覚もなく、反応も鈍く使いにくさを感じました。毎日使うことを考えるとデメリットかもしれません。

ただ、「次亜除菌コース」など本機独自の機能もあるため、それが刺さる人にはおすすめです。

A評価【4位】シャープ「全自動洗濯機 ES-GV10G」

  • シャープ全自動洗濯機 ES-GV10G
  • 実勢価格: ¥105,000検証時価格: ¥101,918

総合評価: 3.55

洗浄力
 4.40
風乾燥
 3.00
生地傷み
 3.00
電気代
 3.00
使い勝手
 2.40

A評価で縦型洗濯機のおすすめランキング第4位となったのは、シャープ(SHARP)「全自動洗濯機 ES-GV10G」。今回テストした製品のなかで唯一、洗剤自動投入機能を備えていません。加点ポイントが一つ少ないハンディを抱えつつ、4位にランクインしたのはお見事!

その高評価を支えたのは、全体トップのアイリスにはわずかに及ばなかったものの、大手洗濯機メーカー随一の洗浄力の高さ。他メーカーとは異なる独自の”穴なし”洗濯槽を採用し、槽内側のダイヤカットの壁と合わせて水流を加速する「穴なしサイクロン洗浄」がウリです。今回のテストでは、この特徴がうまくハマったといえるでしょう。

おすすめポイント
  1. 洗浄力はトップクラス
  2. 生地傷みは割と少ない
60cm(給・排水ホース含む)
奥行
59.5cm(給・排水ホース含む)
高さ
96cm(給・排水ホース含む)
重量
38kg(約)
洗濯容量
10kg
機能
風乾燥あり
型番
ES-GV10G

洗浄力:汚れ落ちは主要メーカー中トップの成績

▼検証結果
  • 洗浄力(リアル汚れ※):81.0%  ※リアル汚れの数値は、カレー・口紅・赤土3種類の洗浄率を平均し記載しています
  • 洗浄力(人工汚染布):53.7%

人工汚染布、リアル汚れともに優秀な結果で、洗浄力はアイリスに次ぐ2位。最難関だったカレーの汚れでは平均30%強しか落とせない製品もあるなかで、シャープは63.9%を記録。今回の洗浄力1位だったアイリスをもカレーの汚れ落ちでは上回りました。 人工汚染布の洗浄力は50%以上の洗浄率で、こちらはアイリスに次ぐ2位。

リアル汚れ(カレー)
リアル汚れ(カレー) イメージ

カレーの汚れ落ちは、今回検証した機種中トップ。目視でも一番落ちていました。

リアル汚れ(口紅)
リアル汚れ(口紅) イメージ

口紅も平均以上の洗浄率。パナソニックの88.4%を上回っています。

リアル汚れ(赤土)
リアル汚れ(赤土) イメージ

赤土の洗浄率は口紅と同じ89.6%。こちらも平均(87.9%)以上。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

カレーの洗浄力が60%を超えたのは2製品だけ

生地傷み:洗浄力は高いのに、生地の傷みにくさはまずまず

洗浄力テスト1位のアイリスは生地傷みのテストで糸のほつれが50本オーバー。しかし、そもそももみ洗いやこすり洗いをする縦型洗濯機では、洗浄力が高いと生地が傷みやすいのは当然の結果です。ところが、シャープは洗浄力が高いのに、糸のほつれがアイリスより少なめ。満点評価の東芝「28」よりは多いですが、日立「41」やパナ「41」、AQUA「45」とは同等と健闘しています。

生地傷み:洗浄力は高いのに、生地の傷みにくさはまずまず イメージ

生地傷みのテストでは、糸のほつれの本数が44本と平均的。衣類に与えるダメージの影響は少なそうです。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

テスト製品では5番手でしたが平均的です

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

洗浄力は高いのに糸のほつれが少ない

乾燥力:今回の検証では振るわず

▼風乾燥運転時の衣類乾燥率

  • Tシャツ  :43.4%
  • フェイスタオル  :31.7%
  • バスタオル:47.1%

今回の検証では、衣類3種とも平均以下の乾燥率で、結果は振るわず。しかし、乾燥時間が2時間のため乾きが足りないと感じたら延長するとよさそうです。

電気代:乾燥が安いのは1回の運転時間が短いから?

標準コースの平均が1.46円なのに対し、シャープは1.62円と電気代はやや高め。一方、風乾燥コースは他製品に比べ運転時間が短く、乾燥料金は安めです。

電気代:乾燥が安いのは1回の運転時間が短いから? イメージ

風乾燥が2時間と短いこともあり、乾燥の電気代はワーストだった東芝「13.50円」の半分以下と格安。その反面、乾燥性能が高くはないことは覚えておきましょう。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

乾燥はかなり安い部類に入ります

使い勝手:ボタン操作はしやすい

穴なし洗濯槽だと構造的に難しいのか、シャープの縦型洗濯機にはどのモデルにも洗剤自動投入機能がありません(検証時)。10万円クラスの洗濯機でもスタンダードな機能になりつつあるので、シャープの機種にも期待してしまいます。

操作ボタン
操作ボタン イメージ

反応のいい物理ボタンを採用した操作パネルは、文字やボタンが大きくて押しやすいと高評価でした。

洗濯物の取り出しやすさ
洗濯物の取り出しやすさ イメージ

本体の背は低いんですが、開口部が狭めで洗濯物は少し出しづらかったです。

糸くずフィルター
糸くずフィルター イメージ

穴なし洗濯槽専用の袋状の糸くずフィル ターを採用。ホコリが取り出しにくく、ゴミ捨てに手間がかかります。カバーを開けてポイッとできるほかのフィルタ ーと比べると少し手間を感じました。

シャープ「全自動洗濯機 ES-GV10G」の洗浄力は、洗浄力ベストのアイリスとほぼ互角の実力を備えつつ、生地の傷みにくさもまずまずのシャープ。穴なし洗濯槽はカビや汚れが侵入しづらく衛生的で、節水効果があるというメリットもあります。

洗浄力は高い方がいいけれど生地にやさしいほうがいい、あるいは常に清潔な水で洗濯したいという人には、シャープがおすすめです。

A評価【5位】アクア「Prette plus AQW-VX10N」

  • アクアPrette plus AQW-VX10N
  • 実勢価格: ¥93,180検証時価格: ¥110,000

総合評価: 3.52

洗浄力
 3.80
風乾燥
 4.00
生地傷み
 3.00
電気代
 3.50
使い勝手
 2.80

A評価で縦型洗濯機のおすすめランキング第5位となったのは、アクア「Prette plus AQW-VX10N」

今回検証した機種の中では11万円(検証時)と少しお高めモデルで、超音波洗浄やジェルボールコースなど他にはない機能が充実しています。

テストで好印象だったのが、風乾燥。Tシャツのみ平均に届かなかったものの、バスタオルやフェイスタオルの乾燥率は平均以上の成績でおすすめといえます。

洗浄力も、アイリスやシャープにこそ劣るものの、人工汚染布や口紅はパナソニックと同レベルに達していました。ただ、生地傷みが大きい点は注意が必要です。

使い勝手は一長一短。タッチパネルの操作性や糸くずフィルターの使いやすさは高評価な一方、フタの開閉や自動投入機能はやや使いにくく、得点が伸び悩みました。

おすすめポイント
  1. カレー以外は優秀は洗浄力
  2. 乾燥力も問題ない実力
62cm(給・排水ホース含む)
奥行
60cm(給・排水ホース含む)
高さ
102.8cm(給・排水ホース含む)
重量
48kg(約)
洗濯容量
10kg
機能
洗剤自動投入あり、風乾燥あり
型番
AQW-VX10N

洗浄力:赤土や口紅は落ちた! カレーは厳しかった

▼検証結果
  • 洗浄力(リアル汚れ※):75.2%  ※リアル汚れの数値は、カレー・口紅・赤土3種類の洗浄率を平均し記載しています
  • 洗浄力(人工汚染布):44.1%

人工汚染布の洗浄率は44.1%と平均(44.5%)には若干届かないものの、皮脂や垢汚れもきちんと洗えています。また、リアル汚れの赤土の汚れ落ちも優秀でした。カレーは黄ばみが残りました。

リアル汚れ(カレー)
リアル汚れ(カレー) イメージ

カレーの洗浄率は48.7% で平均に2.3%ほど届きませんでした。

リアル汚れ(赤土)
リアル汚れ(赤土) イメージ

赤土は、アイリスや東芝と並ぶ、90%以上の洗浄率でした

リアル汚れ(口紅)
リアル汚れ(口紅) イメージ

口紅の洗浄率は86.5%。ハイアールと同じ数値です。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

カレーが少し苦手ですが、それ以外は合格です

生地傷み:ガシガシ洗える衣類なら気にせず

穴あき布(MA布)のほつれた糸数は「45」で全機種中ワースト2でした。おしゃれ着を洗うときは専用コースを利用するほうが安心です。

生地傷み:ガシガシ洗える衣類なら気にせず イメージ
松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

MA布のほつれの糸数は若干多めでした

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

デリケートな生地を洗うときは要注意です

乾燥力:衣類をコンスタントに乾かせた

▼風乾燥運転時の衣類乾燥率
  • Tシャツ:46.7%
  • フェイスタオル:54.6%
  • バスタオル:58.5%
▼風乾燥運転時の衣類乾燥率 イメージ

乾燥テストの乾燥率では、タオルが54.6%、バスタオルが58.5%と平均を上回り良好な記録をマーク。Tシャツも46.7%とまずまずの数値。どの衣類もしっかり乾かせていました。しかし、運転時間は3時間31分と長めなため、もう少し乾いてほしいです。

電気代:乾燥の9円はふだん使いにはやや高いかも

標準コースの電気代は今回の検証機のなかで安めという評価。乾燥コースは、パナと比べ運転時間は30分長く、金額も少し上回りました。

電気代:乾燥の9円はふだん使いにはやや高いかも イメージ

標準コースは、運転時間が40分台の東芝・ パナ・日立と金額も同じです。乾燥コースは1回9.45円と、他機種よりもやや高めです。普段使いにはやや高いかもしれません。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

乾燥は少し高めですが、乾燥力を考えれば許容範囲かも。洗濯の電気代は悪くありません

使い勝手:お手入れは◎だけれど、細かい部分が惜しい

本体に設置された「超音波ホーン」でシャツの襟元などの部分洗いが手軽にできるという「らくらくSONIC」機能を搭載しています。

使い勝手:お手入れは◎だけれど、細かい部分が惜しい イメージ
タッチボタン
タッチボタン イメージ

タッチボタンは軽く触れただけでは反応せず、誤反応もなく良好でした。

糸ずくフィルター
糸ずくフィルター イメージ

糸くずフィルターもワンタッチでゴミが捨てられ、着脱も手軽です。

洗剤投入口は好みが分かれそう
洗剤投入口は好みが分かれそう イメージ

洗剤自動投入口が本体横にあるのはこの製品だけ。洗剤の残量が見にくく、好みが分かれそうな仕様です。

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

洗剤自動投入口は本来と一体型です

5位のアクア「Prette plus AQW-VX10N」は、採点表を見るとどの検証項目も合格点をキープするバランス派です。しかし、突出した項目がなかったため、順位は振るわずという結果に終わりました。

しかし、電気代も標準コースなら安く、乾燥料金もそこまで高くありません。洗浄力は3位のパナと互角、使い勝手も十分実用的で総合A評価となりました。

本機は独自機能に魅力を感じればおすすめできますし、そうでなければ11万円(検証時)という価格をどう考えるかがポイントです。

B評価【6位】 ハイアール「10.0kg 全自動洗濯機 JW-KD100A」

  • ハイアール10.0kg 全自動洗濯機 JW-KD100A
  • 実勢価格: ¥59,611検証時価格: ¥80,660

総合評価: 3.40

洗浄力
 3.60
風乾燥
 3.00
生地傷み
 4.00
電気代
 5.00
使い勝手
 2.80

縦型洗濯機のおすすめランキング第6位は、ハイアール「10.0kg 全自動洗濯機 JW-KD100A」。8万円台(検証時)と手頃な価格で、シワを抑える脱水機能や洗濯・乾燥前に短時間でお手入れできる「ちょっと槽洗浄」など、普段使いに役立つ便利機能やコースが充実しています。また、鏡面仕上げのガラストップや独特な形状の洗剤自 動投入タンクなどデザイン性も抜群です。

今回の検証で優秀だったのは電気代の安さ。標準コースの洗濯も風乾燥も、全ての検証機のなかで最安でした。洗浄力と乾燥力は控えめですが、洗濯時の生地傷みは少なめです。

一方で、操作パネルのタッチ感度が高すぎて誤反応が起こりやすく、洗剤自動投入タンクにも洗剤を入れにくいので使い勝手は今後の改良が必要そう。

洗濯物が少量でも毎日洗濯をする人は、運転コストの安いハイアールを選ぶのもアリでしょう。

おすすめポイント
  1. 洗濯も乾燥も電気代は格安。電気代重視さんにおすすめ
  2. 標準コースは39分と全機種1位
59cm(給・排水ホース含む)
奥行
57cm(給・排水ホース含む)
高さ
97cm(給・排水ホース含む)
重量
41kg
洗濯容量
10kg
機能
洗剤自動投入あり、風乾燥あり
型番
JW-KD100A

洗浄力:カレーの洗浄力は60%以上で2位。それ以外は苦戦

▼検証結果
  • 洗浄力(リアル汚れ※):77.9%  ※リアル汚れの数値は、カレー・口紅・赤土3種類の洗浄率を平均し記載しています
  • 洗浄力(人工汚染布):39.7%

カレーの洗浄率は60%以上で2位という好成績。そのほかの汚れはアイリスなどに比べてやや低めの数値にとどまりま した。特に人工汚染布の結果は振るいませんが、全く汚れが落ちていないわけではなく、目視では洗う前より薄くなっていました。

リアル汚れ(カレー)
リアル汚れ(カレー) イメージ

カレー汚れはかなりキレイ。目視でも黄色い汚れ が薄くなっていました。カレーの汚れを60%以上落とせたのは、ハイアールとシャープだけでした。

リアル汚れ(口紅・赤土)
リアル汚れ(口紅・赤土) イメージ

口紅の洗浄率86.5%はアクアと同じ。平均には惜しくも届きま せんでした。赤土の洗浄率は84.7%で上位に及ばない結果でした。

人工汚染布
人工汚染布 イメージ

人工汚染布は39.7%。皮脂や垢汚れは苦手な傾向が見られます。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

カレー以外の汚れはどれも平均的な洗浄率でした

生地傷み:稼働時間が短いためか、服へのダメージが少ない

洗濯稼働時間が短いため、衣類同士が擦れ合う時間も短くなります。そのため、生地傷みは抑えられる傾向にありました。

生地傷み:稼働時間が短いためか、服へのダメージが少ない イメージ

穴あき布(MA布)を使った生地傷みのテストは、運転時間が短いからなのか糸のほつれが「35」と少なく、東芝に続く2位でした。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

洗濯工程が短いと生地傷みも少なくなります

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

洗濯時間が40分以下は早くて助かります

乾燥力

▼風乾燥モードの衣類乾燥率
  • Tシャツ  :39.4%
  • フェイスタオル  :48.6%
  • バスタオル:49.2%

乾燥時間は3時間6分。パナソニックとほぼ同じですが、乾燥率は全て平均以下でした。この結果だと外干しのほうが速く乾くかもしれません。

電気代:標準・乾燥ともに電気代の安さはトップ

標準コースの電気代は0.81円と最も安く、1円を下回ったのはこの製品だけでした。 乾燥コースも5円以下で、最もハイコストな東芝と比べると半分以下の安さです。

電気代:標準・乾燥ともに電気代の安さはトップ イメージ

標準コースの運転時間は東芝と4分しか変わらないのに電気代は0.81円と最も安いです。風乾燥コースの乾燥時間は約3時間と他製品とほぼ同じですが、電気代は安めです。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

電気代の安さの理由は稼働時間の短さにあります

使い勝手:ボタン感度以外の使い勝手はふつうです

タッチパネルは高感度ですが、誤作動しやすい点は注意。ただ、文字表示は見やすく、操作性は問題なしです。本体のフタは少し開閉しにくいものの、洗濯物の出し入れはしやすく良好です。

タッチパネル
タッチパネル イメージ

タッチパネルの反応が敏感すぎるのか、服や腕が軽く触れただけで反応するのは弱点。ただ、文字表示は大きくて見やすく、タッチ操作自体はスム ーズでした。

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

慌ただしい朝に誤作動が多いとイラッとする可能性も……

洗剤自動投入タンク
洗剤自動投入タンク イメージ

洗剤自動投入タンクの安定感が少なく、投入口が丸型でこぼしそうになることも。

糸くずフィルター
糸くずフィルター イメージ

取り外しはサクッとですが、つまむひと手間がかかります。手がゴミに触れるのは、好き嫌いがありそうでした。

ハイアール「10.0kg 全自動洗濯機 JW-KD100A」は全製品で唯一、洗濯の標準コースと風乾燥を合わせた電気代の評価が満点でした。

また、上位機種には及ばないものの、洗浄力は合格水準で乾燥もできます。とくに、カレーの洗浄率はシャープと並び高評価でした。細かな使い勝手で残念な点はありますが、コースやモード洗濯の操作は快適です。

電気代が安いため、下着とそれ以外を分けて洗うなど洗濯回数が多い人は、本機を検討するのもアリでしょう。

B評価【7位】日立「ビートウォッシュ BW-X100H」

  • 日立ビートウォッシュ BW-X100H
  • 実勢価格: ¥85,860検証時価格: ¥117,020

※Amazonのリンク先のカラーはホワイトラベンダーです。

総合評価: 3.25

洗浄力
 2.60
風乾燥
 4.67
生地傷み
 3.00
電気代
 3.00
使い勝手
 3.80

縦型洗濯機のおすすめランキング第7位は日立(HITACHI)「ビートウォッシュ BW-X100H」。高濃度の洗剤液と大流量の水で洗う、「ナイアガラ ビート洗浄」が特徴の本機。多彩な洗濯コースを備えているのもポイントです。

高い人気を誇る日立だけに、洗浄力に期待してビートウォッシュを買う人も多いはず。ところが、今回の洗浄力テストの結果は最下位。実は、日立の縦型洗濯機は、2年前にテストした「ビートウォッシュ BW-DX100F」も人工汚染布の結果が最下位。このテストとの相性が悪いのかもしれません。

ただし、日立らしく風乾燥ではトップクラス。もし乾燥機能に魅力を感じて買うのであれば、洗濯では運転時間の長さや自動投入の洗剤量などを調節しながら使うのがよさそうです。

おすすめポイント
  1. 洗剤自動投入が使いやすい
  2. 風乾燥がパワフル。乾燥力重視さんにおすすめ
60.8cm(給・排水ホース含む)
奥行
65cm(給・排水ホース含む)
高さ
105cm(給・排水ホース含む)
重量
42kg(約)
洗濯容量
10kg
機能
洗剤自動投入あり、風乾燥あり
型番
BW-X100H

洗浄力:口紅と赤土の結果はまあまあ

▼検証結果
  • 洗浄力(リアル汚れ※):65.1%  ※リアル汚れの数値は、カレー・口紅・赤土3種類の洗浄率を平均し記載しています
  • 洗浄力(人工汚染布):32.9%

洗浄力の傾向は東芝と似ていますが、人工汚染布と口紅・赤土のテスト結果で東芝を下回り、評価は最下位に。また、人工汚染布は複数枚でテストしましたが唯一、洗浄率が40%を超える布がありませんでした。

リアル汚れ(赤土・口紅)
リアル汚れ(赤土・口紅) イメージ

赤土は平均値には届かず、洗浄率は82.2%でした。口紅も80% 以上洗浄はできたものの、最下位です。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

ただし、口紅と赤土の結果は合格レベルです

リアル汚れ(カレー)
リアル汚れ(カレー) イメージ

カレーの汚れ落ちも平均には届かず32.3%という結果に。

人口汚染布
人口汚染布 イメージ

人口汚染布の洗浄率は32.9%という結果でした。

生地傷み:傷みかたはパナと変わらず合格点

結果だけ見れば、ほつれた糸はパナと同じ41本で合格点。ですが、洗浄力の低さからやさしい洗い方を想像していたため、やや残念。

生地傷み:傷みかたはパナと変わらず合格点 イメージ
松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

洗濯機全体で見れば傷みは少ないほうです

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

特別やさしい洗い方なわけではなさそうです

乾燥力:日立の強みは乾燥にある!

▼風乾燥運転時の衣類乾燥率
  • Tシャツ  :49.1%
  • フェイスタオル  :61.4%
  • バスタオル:61.9%

風乾燥として定義した機能では「エアジェット」と「部屋干し」を搭載しています。今回のテストではエアジェットのほうを採用。

乾燥力テストでは全て平均を上回る乾燥率で、なかでもフェイスタオルの乾燥率は全体トップでした。さらに、Tシャツとバスタオルの結果もハイレベルで、風乾燥の評価では東芝と同率1位です。

家電批評編集部員
プロが本音でテストする家電購入ガイド
家電批評編集部員 のコメント

これで吊り干ししたらすぐ乾きそう

電気代:洗濯は普通ですが乾燥の10円以上はネック

電気代:洗濯は普通ですが乾燥の10円以上はネック イメージ

洗濯の電気代は、東芝・パナ・アクアと同金額で平均金額を下回ります。ですが、乾燥時の電気代は10円を超えるので、使う頻度は考えたいです。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

風乾燥の所要時間が4時間を超えるので、電気代が高いのも当然です

使い勝手:使い勝手だけなら1位

使い勝手だけなら今回テストした全製品中1位の評価でした。

洗剤自動投入タンク
洗剤自動投入タンク イメージ

洗剤自動投入タンクの開口部が広く、洗剤自動投入タンクに洗剤を入れやすいうえ、目盛りで残量がわかるため、補充がとてもラク。うれしいポイントです。

家電批評編集部員
プロが本音でテストする家電購入ガイド
家電批評編集部員 のコメント

タンク入り口が大きく洗剤を入れやすい!

操作ボタン・洗剤投入口
操作ボタン・洗剤投入口 イメージ

パンパンに衣類が入っていても、洗剤ケースが埋もれず使い勝手良好な手動の洗剤投入口。一方、操作ボタンのレスポンスの遅さはやや気になりました。

糸くずフィルター
糸くずフィルター イメージ

糸くずフィルターのカバーをスライドする手間はやや気になります。

洗浄力テストの結果が原因で、今回は最下位に沈んでしまった日立「ビートウォッシュ BW-X100H」。乾燥の電気代が高い点も気になりますが、乾燥性能使い勝手など、全製品中トップ評価だったテストもあるんです。

パンパンに洗濯物を詰めた状態でも洗剤ケースが埋もれず使いやすい手動の洗剤投入口や、洗剤の残量がわかりやすい自動投入タンクの目盛りなど、地味ですがユーザー目線の細かやかな配慮を感じました。

もし、今使っている洗濯機を「使いづらい」と感じているなら、または乾燥力重視なら日立を検討してみるのがいいかもしれません。

家電おすすめ縦型洗濯機を購入する際は、搬入経路の確認を忘れずに!

縦型洗濯機を購入する際は、搬入経路の確認を忘れずに! イメージ

マンションの通路や自宅の廊下を洗濯機が通れない。そんなトラブルを防ぐために、搬入経路は事前に確認しましょう。

家電おすすめ縦型洗濯機のおすすめのまとめ

以上、縦型洗濯機のおすすめランキングでした!

今回テストした7台では、東芝「全自動洗濯機 ZABOON AW-10DP2」が、以前行ったドラム式洗濯機ランキングで1位の「ZABOON TW-127XP1」につづき、2冠達成。洗浄・乾燥、使い勝手においてバランスよく点数を稼ぎました。文句なくおすすめの一台と言えます。

また、大手メーカーを抑えてアイリスオーヤマ「全自動洗濯機 IAW-T1001」洗浄力1位になるなど、今までの洗濯機ランキングにはない結果となりました。アイリスは人口汚染布・リアル汚れすべての洗浄率で好成績でした。

電気代はハイアール乾燥力は日立が1位という結果に。ハイアールは標準・乾燥どちらの電気代も低めでした。また、日立はドラム式同様乾燥性能が高く、干し時間短縮に役立ちそうです。

3位のパナソニック「全自動洗濯機 NA-FA10K1」、4位のシャープ「全自動洗濯機 ES-GV10G」、5位のアクア「Prette plus AQW-VX10N」は突出した性能はないものの、どのテスト項目においても合格点以上の成績を残した製品でした。

今回のテスト結果を参考に、自身のライフスタイルに合わせてお気に入りの洗濯機を選んでください。

家電おすすめ縦型洗濯機の売れ筋ランキングもチェック!

縦型洗濯機のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。