便利すぎる「ドラレコ特約」を徹底比較|事故映像だけでなく運転技術も記録
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高瀬 央樹
高瀬 央樹/Test by MONOQLO the MONEY
公開日: 2019年07月24日

便利すぎる「ドラレコ特約」を徹底比較|事故映像だけでなく運転技術も記録

あおり運転を始めとする危険運転事故で、ここ数年で一気に注目されるようになったドライブレコーダー。実際、取り付ける人が急増しており、自動車保険に付帯する「ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)」が話題となっています。そこで市販のドライブレコーダーを取り付ける場合の違いと、「ドラレコ特約」のニーズが急増している理由を、その背景とともに見ていきましょう。

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経済ジャーナリスト
酒井富士子 氏
㈱回遊舎代表。マネー誌歴30年以上のお金オタクであり、ジャンル問わずあらゆるマネー情報に精通する、マネー誌界の『ゴッド姉ちゃん』。特に銀行やクレジットカードなどのサービスやお得度リサーチには熱い情熱を傾ける。

保険 約7割のドライバーが 「あおり運転」を経験

2017年に東名高速道路で発生した「あおり運転」による家族4人死傷事故により、ドライブレコーダーへの注目度は一気に高まりました。事故には至らなくとも、不必要に車間距離を詰められたり、ハイビームを使われたりするなどのあおり運転は、多くのドライバーが「誰にでも起こりうる身近な問題」として捉えているのではないでしょうか。

現に、チューリッヒ保険会社の調査によると、およそ7割が「あおり運転」を経験したことがあると回答しています。

■あおり運転をされた経験は?
「あおり運転をされた経験は?」の表(P74上段)
■どんなことをされた?
出典:チューリッヒ保険会社「あおり運転についてのアンケート」(2018年)

また、内閣府の「交通安全白書」(平成30年)によると、2018年(1~10月)の車間距離不保持の取り締まり件数は前年の1.6倍を記録するなど、あおり運転の取り締まりも厳しくなっています。

■車間距離不保持の取り締まり件数推移
「車間距離不保持の取り締まり件数推移」の表(P74上段)
出典:内閣府の「平成30年交通安全白書」

しかし、トラブルを未然に防ぐには、ドライバー自身もしっかりと備える必要があります。「同じトラブルを防ぎたい」、「もしもの時に記録を映像として残しておきたい」と思う人は多いはずです。

これらのことがドライブレコーダーの売上増加に反映されている理由のひとつでしょう。

保険 ドライブレコーダーの 国内出荷件数が急伸!

ドライブレコーダーの映像記録で加害者の犯行が明らかになることが増えたため、ドライブレコーダーの重要性が大きく注目されるようになりました。実際、ドライブレコーダーの国内出荷実績も2017年と比べると、2018年は100万台以上も増加しています。

■ドライブレコーダー国内出荷実績
「ドライブレコーダー国内出荷実績」の表(P74中段)
出典:ドライブレコーダー協議会「ドライブレコーダー統計」

やはり、メディアで「あおり運転」による危険性が頻繁に報じられるようになったため、トラブルに遭った際に備えたいドライバーが増えていると考えられます。

保険 高齢者になるほど高まる 事故を起こすリスク

あおり運転とともに問題となっているのが「高齢者の運転リスク」。今年の4月に池袋で起きた高齢者ドライバーによる暴走事故は、記憶に新しい大惨事です。

内閣府の交通安全白書によると、75歳未満に比べて、75歳以上の高齢者の免許人口10万人あたりの死亡事故件数は2倍以上となっています。このことから自分が大丈夫でも、親が運転中に加害者になってしまう可能性があります。ドラレコ特約はこうした高齢者の運転リスクにも対応できるため、高齢の親の運転が心配、といった場合にも検討するといいでしょう。

■免許人口10万人あたり死亡事故件数
「免許人口10万人あたり死亡事故件数」のグラフ(P74中段)
出典:平成29年交通安全白書(概要)

こういった背景のもと、自動車保険に付帯するドラレコ特約が注目されるようになりました。

続いては、ドラレコ特約でどんなサポートが受けられるのか見ていきたいと思います。

酒井富士子 氏 経済ジャーナリスト
酒井富士子 氏のコメント

自分は大丈夫でも、高齢の親が加害者になる可能性もあります。

保険 ドラレコをレンタルし事故の際 対応してくれるドラレコ特約

「ドラレコ特約」は、最新の高機能ドライブレコーダーを保険会社からレンタルし、事故対応や安全運転支援・安全運転診断なども含めたサービスを受けられる特約のことです。市販のドライブレコーダーを取り付ける場合との一番の違いは、サービスの充実度です。それでは、具体的なサポートについて見ていきましょう。

[ドラレコ特約のサポート①:事故が起きないよう安全運転をサポート]
「安全運転サポートの例」の表(P75中段)
車間アラート機能など、危険な運転を防ぎながら、これらをデータとして正確に記録し、反映させることで、運転中の安全と安心をサポートする機能があります。そのため、未然に事故を防ぎながら安全な運転をすることが可能となります。

安全運転サポートの例
・事故多発地点などでのアラート ・片寄り、前方車両への接近警告 ・高速道路逆走アラート等 [ドラレコ特約のサポート②:いざ事故が起きてしまったときのサポート]
「事故発生時の例」の表(P75中段)
いざ事故に遭った場合も、ドラレコ特約があれば家族や保険会社などにすぐ連絡できたり、 必要に応じて現場急行サービスを手配できたりするなど、手厚い事故対応が受けられます。これは事故でドライブレコーダーが強い衝撃を検知すると、保険会社の事故受付センターに動画や位置情報が自動送信されるからです。ドライブレコーダーを通して、専任のオペレーターとやりとりできるのも心強いサポートです。

[ドラレコ特約のサポート③:運転のクセをチェックできる診断ツールなど]
「道路」のフォト
ドライブレコーダーが収集したデータを基に、運転のクセを見つける「運転診断レポート」のサービスがあるところもあります。具体的には、車間距離が一定以下になったり、急ハンドルなどを検知するとアラートで知らせてくれたり、走行データによる安全運転の診断を受けられたりします。自分のクセを見直せるため、運転技術の向上にも役立ちます。初心者や高齢ドライバーにも、うってつけのサービスです。

保険 大手損保から充実した ドラレコ特約が続々と登場

ドラレコ特約は、保険会社各社から販売されていて、どの保険会社も手厚い事故対応のほか、事故防止支援や安全運転診断などサービスが充実しています。とくに運転に不慣れな初心者、高齢者などには安心のサービスとなっています。ただし、どの保険も特約付帯なため、単独で入れないことには注意が必要です。

それでは、代表的な4商品をご紹介します。

保険 ALSOKがかけつけてくれる DRIVING!

損保ジャパン日本興亜:DRIVING!(ドライビング!)
損保ジャパン日本興亜
DRIVING!(ドライビング!)
月払保険料:850円
「DRIVING!」は、走行距離・時間やヒヤリハットが起きた場所など、さまざまな運転データを常に記録します。また、前方車両との車間距離が一定以下になると鳴る「車間アラート」機能も搭載。危ない運転をしていないか、蓄積された運転データを基にした「運転診断レポートRodeco(ロデコ)」を毎月更新してくれます。

もし事故に遭った場合は、家族や損保ジャパン日本興亜などへ簡単に連絡することができ、必要に応じて「ALSOKかけつけ安心サービス」があるなど、手厚い事故対応をしてくれます。

保険 シンプルながら十分な補償 ドライブ エージェント パーソナル

東京海上日動:ドライブ エージェント パーソナル
東京海上日動
ドライブ エージェント パーソナル
月払保険料:650円
ドライブエージェントパーソナルの「自動事故連絡&対応サービス」は、ドライブレコーダーが強い衝撃を検知すると事故受付センターへ事故連絡と同時に事故映像も自動で送信してくれ、ドライブレコーダーを通じて通話もできる高度の事故対応を実現します。

危険地点の接近や片寄り走行・前方車両の接近を警告するなどの「事故防止支援」、運転特性をもとに作成してくれる「安全運転診断レポート」が安心・安全をサポートします。

シンプルながらも十分な補償で、他社よりも安い特約保険料なのも魅力です。

保険 家族も安心な見守りサービス GK見守るクルマの保険(ドラレコ型)

三井住友海上:GK見守るクルマの保険(ドラレコ型)
三井住友海上
GK見守るクルマの保険(ドラレコ型)
月額料金:850円
GK見守るクルマの保険(ドラレコ型)は「安全運転支援アラート」機能により、事故に繋がりそうな危険な運転状況・動作をドライブレコーダーが検知した場合、音声と画面表示で状況に応じた注意喚起をしてくれます。高速道路の逆走、指定区域外の走行時などもアラートを行います。

また、「事故緊急自動通報サービス」は、ドライブレコーダーが一定以上の衝撃を検知すると、専用安否確認デスクのオペレーターへの連絡、事故映像の送信をしてくれます。一定衝撃以下でも画面に表示された「緊急通報ボタン」を押すことで、専用デスクと通話可能です。

専用ポータルサイトに登録すれば、1回の運転ごと・月間の運転傾向を分析し、本人はもちろん、登録した家族などへもメールしてくれる「運転診断レポート」があります。運転者が高齢の場合、家族も運転状況を確認できるので、より安全に備えられますね。

保険 運転スキルを客観的に捉えられる タフ・見守るクルマの保険

あいおいニッセイ同和損保:タフ・見守るクルマの保険 (ドラレコ型)
あいおいニッセイ同和損保
タフ・見守るクルマの保険 (ドラレコ型)
月払保険料:850円
タフ・見守るクルマの保険 (ドラレコ型)は、は高速道路逆走注意、指定区域外走行、車線逸脱、前方衝突などを知らせてくれて安全運転をサポートしてくれる「安全運転支援アラート」を搭載。

また、1回の運転ごと、月間の運転傾向を分析して知らせてくれる「運転診断レポート」は、同年代のドライバーと自分の点数を比較することもでき、自身の運転スキルを客観的に捉えることができます。

「事故緊急自動通報サービス」は、ドライブレコーダーが走行困難と思われるほどの大きな衝撃を検知すると自動的にコールセンターへ通知し、専任オペレーターからドライブレコーダーを通じて安否確認コールをしてくれるサービスです。通報後も事故直後の初期対応に必要なアドバイスや、車のレッカーけん引・搬送の手配など初期対応を迅速かつ的確にサポートし、ドライバーの不安を和らげてくれます。

保険 ドラレコ特約 vs ドラレコ購入 どっちがお得なの?

ドライブレコーダーは付けたいけれど、ドラレコ特約に加入すべきか、量販店で購入して自分で取り付けるべきか、悩む人も多いのではないでしょうか。いずれの場合も下表のようなメリット・デメリットがあります。

■ どっちがいい? 特約vs自分で購入
「ドラコレ」のフォト、「どちらがいい? 特約VS自分で購入」の表(P75下段)
また、上述の代表的な4商品を見ても、保険料はひとつを除けばすべて月額850円で、年間約1万円かかることになります。高いわけではありませんが、ドラレコ自体は量販店で1~2万円で購入できることを考えれば、加入年月が長くなるほど割高感が増すのは否めません。

自己対応など充実したサポートを受けたい人は特約に加入、長期的なコストの安さが大事な人は自分で取り付けるなど、慎重に検討をして自分の状況に合った選択をするといいでしょう。
危険運転などのトラブルを防ぐためにも、もはやドラレコは必須と言っても過言ではないでしょう。保険料に価値を見出せるドラレコ特約があれば、付けておいても損はありません。万が一のためにも検討してはいかがでしょうか。


※各特約の情報は2019年6月時点、編集部調べ。月払い保険料は保険期間1年の場合の口座振替12回払の保険料となります。

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