これぞまさに令和のWi-Fi、「Wi-Fi6」とは?
Wi-Fi(無線LAN)は約5年おきに新規格が発表されていますが、11acの登場から約5年が経過した2020年、満を持して「Wi-Fi6(11ax)」が登場。
Wi-Fiの規格を決める「Wi-Fiアライアンス」より、それまでの「IEEE(アイトリプルイー)802.11ac/n/a/g/b」という名前がユーザーに分かりづらかったという理由で、呼び方・表記法が変更されました。
「IEEE 802.11ax」は第6世代なので、「Wi-Fi6」となります。
Wi-Fiはアップデートのたびに速度や快適性が大幅にアップしていて、「Wi-Fi6」対応機種も販売されています。
Apple
iPhone 11シリーズ
ダイナブック
Dynabook Z7/Z8
今回は、そんな次世代を担うWi-Fiの新規格「Wi-Fi6」にスポットを当て、iPhone 11ユーザーやとにかく速度を優先したい人にオススメの「Wi-Fi6ルーター」をテストします。
いまどきのWi-Fiルーターの3種類とは?
テスト結果の前に、まずはWi-Fiルーターの基礎知識から。いまや生活インフラといっても過言ではない存在となったWi-Fiルーターには、次の3タイプがあります。
タイプ1:Wi-Fi6(802.11ax)ルーター
iPhone 11ユーザーや速度優先の人にオススメ
次世代を担うWi-Fiの新規格が「Wi-Fi6」。通信方式を従来の規格よりも効率化することで高速化を実現。またスマホやタブレットなどをたくさん接続しても速度が落ちにくいうえ、電波の伝搬距離を長くしてもつながりやすい性質があります。
現時点では対応製品が限られていますが、今後はその数が増えること必至。Wi-Fi5など以前の無線LAN規格との下位互換もあるため、これから購入するなら第一候補になります。
iPhoneの通信速度(実測)が従来のWi-Fi5対応より3倍以上速い!
Wi-Fi6の通信規格に対応している製品はまだまだ少ないですが、iPhone 11シリーズの対応をきっかけに徐々に広まってきました。雑誌『家電批評』が通信速度の調査テストを行ったところ、従来の「Wi-Fi5」対応のiPhone XSと比べ、約3倍もの速度差が計測されるほど高速でした。
従来の「Wi-Fi5」と比べ、通信帯域が2倍に広げられていることに加え、一度の通信で送受信できるデータの量が大きく増加。それによって複数の端末を接続しても通信速度が落ちにくく快適なデータの送受信を行なうことができます。
覚えておきたいのは、「Wi-Fi6」対応機器はまだまだ少ないということ。2019年になってから本格採用され始めたWi-Fi規格なので、対応する機器が少ないのが現状です。iPhone 11などに採用されたことで、今後の対応機器増加に期待が高まります。
タイプ2:Wi-Fi5(802.11ac)ルーター
コスパよくまともなルーターが欲しい向け
いま家電量販店で購入できるWi-Fiルーターの大半を占めるのが、この「Wi-Fi5」に対応した製品。正式には「IEEE802.11ac」と呼ばれる規格となっており、パッケージなどでは「11ac」と表記されています。
接続に対応する製品が広く普及しており、パソコンやスマホはもちろんテレビやスマート家電など、多くの機器がこのWi-Fi5規格で接続可能です。製品の価格も落ち着き、速くて安いルーターが多数出回っています。
2LDKくらいまでの間取りでは速度低下もほとんどなく実用上問題なし
※バッファロー「WXR-1900DHP3」を使用
最新の「Wi-Fi6」と比べると通信に使用される帯域が狭いため速度が遅く電波の安定性も劣り、電波の到達距離も及ばないケースがほとんどです。
戸建て住宅や広い間取りのマンションなどの場合、一部電波が届きにくい場所が発生することもありますが、2LDKくらいまでの間取りであれば、速度低下もほとんど実感することなく問題なく使いこなせます。
周辺機器メーカーを中心に国内メーカーが精力的に製品を投入しており、サポート体制が充実しているため初心者でも安心して使えます。設置はもちろん、接続設定も簡単な製品が多いのもWi-Fi5の特徴。Wi-Fiや機械に明るくない人でも安心して接続することができます。
タイプ3:メッシュWi-Fi
つながりやすさを重視したい人向け
「メッシュWi-Fi」は、Wi-Fiルーターと専用の中継器(サテライト)をそれぞれ常時接続し、ひとつのネットワークとして認識させる仕組みです。
単体のルーターだけでは電波が届きにくかった部屋の隅でも強い電波が受信できるため、つながりやすいといった特徴を持っています。通常はルーターとサテライトを合わせて2~3台でネットワークを構成しますが、サテライトをさらに追加して電波が届く範囲を拡張できます。
全部屋で強い電波を確保できるから木造3階建以上や4LDK以上の住宅向け
※ネットギア「OrbiMicro」を使用
広い間取りの場合、単体のルーターではどうしても電波が届きにくい箇所が発生してしまいますが、「メッシュWi-Fi」なら電波を複数の場所から送れるので、つながりやすさを確保できます。動画が頻繁に途切れたり、Webページの読み込みが明らかに遅い部屋があるなら、「メッシュWi-Fi」の出番です。
注意したいのは、サテライトの設置場所と電源の確保が必要なことです。
サテライトの設置にはスペースと電源を確保する必要があります。戸建てなら階段に設置したいところですが、スペース的に厳しいこともあります。
また、大半の製品は親機となるルーターと別に専用中継器が必要になります。
まずは親機だけを購入し、電波強度に不足を感じた場合に中継器を追加してメッシュWi-Fiを構築するといった選択もできますが、メッシュWi-Fiを利用することを前提とするなら、割安のセット製品を購入したほうがトータルコストが抑えられます。
以上、Wi-Fiルーターの最新動向と基礎知識がわかったところで、次は肝心のWi-Fiルーター製品の選び方について学びましょう。
「Wi-Fi6ルーター」の選び方は?
複数端末を同時接続しても速度が落ちにくいのが「Wi-Fi6」の強みですが、速さの決め手となるポイントが6つあります。それぞれを詳しくみていきましょう。
ポイント1:アンテナ数
多いほど同時接続に強い
Wi-Fiルーターに搭載されるアンテナの数で決まるのが「ストリーム」です。ストリーム数の多い製品ほど、同時に飛ばせる電波の数が増えるため、複数の端末との同時通信が行ないやすくなるだけでなく、同周波数帯の電波を束ねて飛ばすことで高速化にも繋がります。一般的にストリーム数が多いほど高額となります。
1本のアンテナで送受信できるのと同じデータ量をアンテナ2本で送受信すれば通信速度を改善できます。このページでは「5GHz×2」などと2.4GHz帯と5GHz帯を分けてアンテナ数を明記しています。
ポイント2:チャンネル
幅が広いほど一度に多く送受信できる
チャンネルとは、データ通信を行なうための帯域幅を表します。一般的にチャンネル幅が広いほど、一度に送受信できるデータ量がアップ。Wi-Fi6では、従来のWi-Fi5で採用されていた最大80MHzから160MHzへと強化。さらに、ひとつのチャンネルを分割し、複数のデータを同時に転送することで高速化が図られています。
チャンネルの広さは、水道管に例えることができます。太い水道管ほど一度に流せる水量が多くなるのと同じで、チャンネルの幅が広いほど、一度に送受信できるデータ量が多くなります。
ポイント3:MU-MIMO
WI-Fi6は最大で8台同時通信できる
子機の方向へ集中的に電波を飛ばす「ビームフォーミング」を活用し複数の子機と同時に通信が行う技術が「MU-MIMO」です。従来のMIMO方式では1台ごとにデータを送信するため、待ち時間が発生していましたが、MU-MIMOなら待ち時間がなく、より高速な無線通信が期待できます。
WI-Fi6だと、最大で8台同時通信できます。
ポイント4:IPoE
光回線の速度を維持
インターネット接続に欠かせない光回線の多くはNTTのネットワークを通っています。しかし、これまで使われてきた「PPPoE」方式では混雑が激しく速度低下を招いていました。この混雑を回避する方式がIPoEです。プロバイダーによってV6 Plusなどと呼ばれています。
NTTの光回線の混雑を回避します。
ポイント5:トライバンド
たくさんつないでも速い
多くのルーターは5GHzt帯で1つ、2.4GHz帯で1つ電波の通り道を作ります(デュアルバンド)。そこに5GHz帯をもうひとつプラスするのがトライバンドです。高速通信ができる5GHz帯と遠くまで飛ばせる2.4GHz帯の特性を組み合わせた“いいところ取り”となるため、速さはもちろん高い安定性が期待できます。
高速道路を増設したイメージです。
ポイント6:10ギガ
ネットを根本から高速化
最大10Gbpsの通信速度を持つ有線LAN規格で10GBASE-Tなどと表記されます。自宅などで活用されるLANやインターネット接続に使われるWANポートなどで使用されます。対応する製品が少なく、ケーブルも高速なタイプが必要になります。
有線LANはこれまでの10倍速いです。
エレコム
LANケーブル CAT7 0.5m
LD-TWST/BM05
実勢価格:1146円
以上、Wi-Fi6ルーターを選ぶときにチェックしたい6つのポイントでした。これを踏まえて、本題のテストに入ります。
「Wi-Fi6ルーター」の テスト方法は?
PCのプロのご協力のもと、「Wi-Fi6」に対応したルーター14製品の実力を厳しくチェックしました。
▼テストした14製品はこちら
・バッファロー AirStation WXR-5950AX12
・ネットギア NIghthawk RAX200
・NECプラットフォームズ Aterm WX6000HP
・ティーピーリンク Archer AX11000
・エイスース RT-AX88U
・ネットギア NIghthawk RAX80
・ティーピーリンク Archer AX6000
・エイスース ROG Rapture GT-AX11000
・ティーピーリンク Archer AX50
・ネットギア Nighthawk RAX40
・NECプラットフォームズ Aterm WX3000HP
・バッファロー WSR-5400AX6
・エレコム WRC-X3000GS
・バッファロー WSR-1800AX4
テストは木造の一戸建てで実施。ルーターは2階に設置し、PCで計測しました。なお、写真に写っている「メッシュWiFiルーター」テストの結果も近日公開しますので、ご期待ください!
計測に使ったのはWi-Fi6対応のPC
ASUS X571GT
実勢価格:17万5780円
PC やスマホなどが測定のボトルネックにならないよう、性能に定評のあるエイスースのゲーミングノート PC を使用し計測を実施。ローカル環境で計測することによりネット速度に依存しない純粋な速度を導きました。
1階間取り図
キッチン
冷蔵庫や電子レンジなど、電波を干渉しやすい機器が多いキッチン。もっともルーターとの距離が離れており、速度が落ちやすいです。
リビング
リビングには、テレビやBDレコーダーなどの家電機器が設置されています。
2階間取り図
ベッドルーム
ベッドルームはドア2枚を挟んだところに位置。電波を干渉するような家電製品は設置されていません。
書斎
ルーターを設置したのが書斎。パソコンやプリンター、テレビ、デジカメなど電波を発する機器が多数設置されています。
速度の採点基準はこちら。
通信速度はインターネットの回線速度ではありません。2台のパソコンをWi-Fiルーターにつなぎパソコン間の転送速度(スループット)を計測しています。片方のパソコンはWi-Fi(Wi-Fi6を優先的に使用)で、もう片方は10GbEケーブルでWi-Fiルーターと接続。速度の測定には「LAN Speed Test」というソフトウェアを使用しました。
採点方法は下記のとおりです。
(下の表は採点例)
実測値
実測でマークできた、下りの最大転送速度(採点には無関係)
5GHz帯(1階・2階ともに20点満点)、2.4GHz帯(1階・2階ともに20点満点)
上り、下りの実測値を採点表に当てはめて得点を算出しています。
接続台数(5点満点)
ストリーム数や対応チャンネルで同時接続への強さを評価。
付加機能(10点満点)
Wi-Fi6/メッシュ/トライバンド/IPoE対応など最新のテクノロジーに対応するルーターに加点しています。また、スマートスピーカーを統合しているなど独自の機能をもつルーターも加点対象です。
操作性(5点満点)
セットアップや初期設定が簡単で扱いやすい機種には加点しています。
今回テストを行った木造の一戸建ては、鉄筋コンクリート造のマンションほどシビアに障害物の影響は受けませんが、1階と2階といった具合に距離の離れた部屋を使って測定を行なっているため、電波の飛びの良し悪しで大きく通信速度の差が表れた結果となりました。
「Wi-Fi6」の登場によって通信速度が飛躍的に速くなっているため、最大通信速度である5GHz帯の下りを中心に採点基準は辛めに設定しています。
さて、「Wi-Fi6」の実力を最も感じられる1台は、いったいどの製品でしょうか。気になるテストの結果は、評価の高かった製品から順に、ランキングで発表します!
「Wi-Fi6ルーター」のおすすめは?
バッファロー「AirStation WXR-5950AX12」
BUFFALO(バッファロー)
AirStation
WXR-5950AX12
実勢価格:4万8500円
サイズ:約W300×H195×D75mm
重量:約1580g
推奨の間取り:4LDK、3階建て
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz×8、2.4GHz×4
IPoEサービス:対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 1450.20Mbps
- 5GHz帯(2階): 19/20点
- 5GHz帯(1階): 15/20点
- 2.4GHz帯(2階): 17/20点
- 2.4GHz帯(1階): 14/20点
- 接続台数: 4/5点
- 付加機能: 8/10点
- 操作性: 4/5点
- 合計: 81点
11製品一斉テストの結果、見事1位に輝いたのは、バッファロー「AirStation WXRー5950AX12」。同社初となるWiーFi6対応でフラッグシップモデルのこのルーターの特徴は、無線も有線もとにかく速いことです。
転送速度を計測するテストでは、全機種中トップの1.45Gbps超えという数字を叩きだしました。現在スタンダードなインターネットの回線速度1Gbps超えに軽々成功しています。
さらに、インターネットに接続するWANポートとLANポートの双方で10ギガに対応しており、高速インターネット回線の実力を充分に引き出すことができます。
Wi-Fi6対応のiPhone 11とWi-Fi5対応のiPhone 8を本機に接続して、インターネットのスピード計測サイトで比較。すると、3倍近く高速に通信できました。
1階でも2階でもギガ超えで各社のハイエンドモデルをぶっちぎり!
(赤字=最高速、緑字=最低速。単位:Mbps)
高性能が自慢のハイエンドモデルで実測値を比較すると、ご覧の通り。「5950AX12」の性能が際立っています。
外部アンテナは角度調整で期待通りの速度に
「WXR-5950AX12」に搭載される外部アンテナは強い指向性を持ち、それぞれが垂直方向、水平方向どちらの向きも調整が可能。電波を集中的に飛ばす方向を自由自在に設定できます。
1階と2階に電波を飛ばすセッティング
1階から2階というように垂直方向へ電波を飛ばすには、ひと組のアンテナを水平方向に向けるのが効果的です。
満遍なく電波を飛ばすセッティング
外側の2本を写真のように広げ、中央の2本を上に向けるのが満遍なく電波を飛ばすセッティング。
アンテナの向きは住宅環境によって異なりますが、セットアップガイドのオススメ設定から微調整を加えて最適な設定を見つけてみましょう。
Wi-Fi6ルーターで唯一10ギガ対応!
Wi-Fi6ルーターは続々と発売されていますが、LANポートとやWANポートの両方で10ギガに対応するのはこの「WXR-5950AX12」だけ。2Gbpsを超える回線契約時も無線ルーターがボトルネックにならずフルに回線を活用できるのは魅力的です。
この2つの端子が「WXR-5950AX12」最大の特徴です。
また、パソコンやスマホ、AV機器などでデータを共有できるNAS(ネットワークストレージ)もルーターによるボトルネックが解消できるため、体感できるほどファイルの読み書きが快適になります。NASにはハードディスクより遅いイメージがありますが、Wi-Fi無線ルーターとNASを10ギガで、パソコンとWi-Fi無線ルーター間をWi-Fi6でつなげばグッと快適になります。
QNAP
QM2-2P10G1TA
実勢価格:3万8825円
QNAP
TS-251B
実勢価格:3万7435円
10ギガ対応に積極的なのが台湾のNASメーカーQNAP。こちらの家庭用モデルTS-251BのLAN端子は1ギガ止まりですが、別売の拡張カード(QM2-2P10G1TAなど)を装着することで10ギガの対応に生まれ変わります。
10ギガ化すると、読み書きの速度にこんなにも差が出ます。
1GのLAN端子で計測
上限1ギガのLAN端子にNASを接続した場合は書き込み、67.7MB/s、読み込み88.2MB/sという結果でした。
10GのLAN端子で計測
NASを「WXR-5950AX12」の10ギガ対応のLAN端子につなぎ変えると、書き込みも読み込みも100MB/s以上に改善しました。NASでの計測に使用したパソコンはWi-Fi6に未対応だったため、「WXR-5950AX12」の性能を生かしきれていませんが、10ギガ対応のポテンシャルを感じる結果となりました。
インターネットに接続するWANポートとLANポートの双方で10ギガに対応しているのは特筆ものの「WXR-5950AX12」。おかげで「NURO光10G」などの高速インターネット回線の実力を存分に引き出せます。ハイエンドWiーFi6ルーターの中では唯一IPoEに対応するのもポイントで、「ネットの最大通信速度を速くしたい」という人にはまさに至高のルーターです。
ネットギア「Nighthawk RAX200」
ネットギア
Nighthawk
RAX200
実勢価格:2万9024円
サイズ:約W298×H220×D170mm
重量:約1433g
推奨の間取り:大型の家屋
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz×8、2.4GHz×4
IPoEサービス:非対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 1184Mbps
- 5GHz帯(2階): 17/20点
- 5GHz帯(1階): 13/20点
- 2.4GHz帯(2階): 14/20点
- 2.4GHz帯(1階): 12/20点
- 接続台数: 5/5点
- 付加機能: 8/10点
- 操作性: 5/5点
- 合計: 74点
2位はネットギア「Nighthawk RAX200」。ナイトホークシリーズの最上位モデルで、堂々2位となる1184Mbpsの転送速度を叩き出しました。5GHz帯を2本、2.4GHz帯を1本利用できるトライバンド構成なので動画配信で4K画像をみつつ、別の部屋ではゲーム配信をしている……そんな高負荷な使い方にも耐えうる性能をもっています。
WANポートもLANポートも2.5ギガ対応と高速なので、NURO光の契約者やNASを使うパソコンユーザーにもオススメです。
機能が豊富なアプリでさらに快適!
ナイトホーク用のスマホアプリは速度テストができたり、Wi-Fiの接続情報をQRコード化できたりと機能が豊富。ただ、必ずネットギアアカウントを作成する必要があり、それがやや面倒に感じます。
RAX200は有線LANが速いのも特徴
「RAX200」に搭載される有線LANポートは、1ギガ、2.5ギガのマルチギガ対応。NASやパソコンを1ギガを超える速度で有線接続できます。有線LANをフル活用するなら上位機種のRAX200がオススメです。
NECプラットフォームズ「Aterm WX6000HP」
NECプラットフォームズ
Aterm WX6000HP
実勢価格:3万2137円
サイズ:W51.5×H200×D215mm
重量:900g
推奨の間取り:4LDK
アンテナ/2.4GHz:4本・5GHz:8本
IPoEサービス:非対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 799Mbps
- 5GHz帯(2階): 15/20点
- 5GHz帯(1階): 12/20点
- 2.4GHz帯(2階): 15/20点
- 2.4GHz帯(1階): 12/20点
- 接続台数: 5/5点
- 付加機能: 8/10点
- 操作性: 5/5点
- 合計: 72
3位はNECプラットフォームズ Aterm WX6000HP。従来のアンテナシステムに加え、立体的な3方向へまんべんなく電波を飛ばす独自アンテナを搭載しており、全方位に強力な電波が行き届き、高速な通信が行えます。
アンテナ内蔵なら最高成績
ベストバイより省スペース
最大速度は800Mbps 程度でしたが、2階建ての住宅ならどこで計測しても安定して速かったのが大きなポイント。設置しやすいボディ形状も魅力的です。
4位: ティーピーリンク「Archer AX11000」
ティーピーリンク
Archer AX11000
実勢価格:3万7255円
サイズ:約W288×H288×D184mm
重量:約1510g
推奨の間取り:4LDK
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz×8、2.4GHz×4
IPoEサービス:非対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 736Mbps
- 5GHz帯(2階): 15/20点
- 5GHz帯(1階): 13/20点
- 2.4GHz帯(2階): 16/20点
- 2.4GHz帯(1階): 13/20点
- 接続台数: 4/5点
- 付加機能: 6/10点
- 操作性: 4/5点
- 合計: 71点
ゲーム用のティーピーリンク「Archer AX11000」が4位に。2.5ギガのWAN端子を搭載するため、NURO光など高速インターネットの利用にもオススメです。
ただし、LANポートがすべて1ギガなのは残念。ゲームでは遅延を減らすため有線でパソコンとつなぐのがセオリーなのでより高速なLANポートが必要です。実測ではルーターを設置したフロアでは転送速度が良好でスコアを伸ばしました。
アンテナは角度調整できず固定式
角度が調整できそうに見えますが、アンテナの角度は固定となります。
高速WANポート搭載
高速回線の契約者には嬉しい2.5ギガのWANポート搭載。5位の「AX6000」や8位の「GT-AX11000」にも搭載されています。
本体側面のパネルを外すとSSIDやパスワードが確認できます。元に戻せば見た目もスッキリします。
5位: メッシュの広さと速さを両立エイスース「RT-AX88U」
エイスース
RT-AX88U
実勢価格:4万6800円
サイズ:約W300×H60×D188mm
重量:約1010g
推奨の間取り:4LDK
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz×4、2.4GHz×4
IPoEサービス:非対応
メッシュ:対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 767Mbps
- 5GHz帯(2階): 14/20点
- 5GHz帯(1階): 12/20点
- 2.4GHz帯(2階): 14/20点
- 2.4GHz帯(1階): 12/20点
- 接続台数: 3/5点
- 付加機能: 8/10点
- 操作性: 5/5点
- 合計: 68点
5位はエイスース「RT-AX88U」。エイスースのルーターは同社製の対応ルーター同士でメッシュネットワークを構築できるのが特徴です。たとえば、本製品を2つ買ってもメッシュを構築できます。
ただし、セット販売は行われていないため単体ルーターとしてテストを行いました。トップクラスの速度ではありませんが離れたフロアでも安定した結果をマーク。速さも通信範囲も追求したい、欲張りな家にはもってこいです。
エイスース製のルーターとメッシュを組める
たとえば、「GT-AX11000」と組み合わせてメッシュを構築することもできます。
5位: ネットギア「Nighthawk RAX80」
ネットギア
Nighthawk
RAX80
実勢価格:4万123円
サイズ:約W305×H202×D161mm
重量:約1281g
推奨の間取り:広い家全体
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz×2、2.4GHz×4
IPoEサービス:非対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 765Mbps
- 5GHz帯(2階): 13/20点
- 5GHz帯(1階): 12/20点
- 2.4GHz帯(2階): 15/20点
- 2.4GHz帯(1階): 12/20点
- 接続台数: 4/5点
- 付加機能: 7/10点
- 操作性: 5/5点
- 合計: 68点
5位はネットギア「Nighthawk RAX80」。転送速度の最高値こそ765.82Mbpsと伸びなやみましたが、一番結果が悪かった部屋でも638.16Mbpsをキープできたことがすごい! GHz帯速度の最高値と最低値の差の小ささは全機種でナンバーワンでした。
つまり、家中どこでも安定して通信できるWi-Fiルーター。有線LANポートが1ギガ止まりという点が唯一の残念ポイントでした。
アンテナは開くだけで角度調整不要
アンテナは開くだけの開閉式。角度調整は一切不要のお手軽仕様となっています。
開閉式アンテナなので使わないときは折りたたんでスペース確保が行えます。
7位: ティーピーリンク「Archer AX6000」
ティーピーリンク
Archer AX6000
実勢価格 :2万500円
サイズ:約W261.2×H60.2×D261.2mm
重量:約1040g
推奨の間取り:5LDK
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz×4、2.4GHz×4
IPoEサービス:非対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 734Mbs
- 5GHz帯(2階): 15/20点
- 5GHz帯(1階): 13/20点
- 2.4GHz帯(2階): 13/20点
- 2.4GHz帯(1階): 11/20点
- 接続台数: 4/5点
- 付加機能: 7/10点
- 操作性: 4/5点
- 合計: 67点
7位はティーピーリンク「Archer AX6000」。2.5ギガ対応の高速WANポート搭載することに加え、8つもLANポートを搭載するなど、接続性の高さが光ります。5GHz帯速度に優れており、離れた場所での速度低下率も低いため安定した通信が可能。ただし、2.4GHz帯速度でポイントを稼げませんでした。
LANポートが8つも!
1ギガのLANポートを8基用意されるよりは2.5や5ギガのLANポートをひとつでも用意してくれたほうが活用の幅が広がるのですが……。
8位: エイスース「GT-AX11000」
エイスース
ROG Rapture GT-AX11000
実勢価格:3万4980円
サイズ:約W240×H60×D240mm
重量:約1717g
推奨の間取り:4LDK
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz×8、2.4GHz×4
IPoEサービス:非対応
メッシュ:対応
タイプ:トライバンド
▼テスト結果
- 実測最大値: 760Mbs
- 5GHz帯(2階): 13/20点
- 5GHz帯(1階): 10/20点
- 2.4GHz帯(2階): 13/20点
- 2.4GHz帯(1階): 12/20点
- 接続台数: 4/5点
- 付加機能: 8/10点
- 操作性: 5/5点
- 合計: 65点
8位はエイスース「ROG Rapture GT-AX11000」。エイスースのハイエンドモデルは、速く離れた場所での速度低下こそ抑えられていたものの、近距離での速度が伸び悩み5位と8位という結果に。こちらもメッシュネットワークの構築が可能です。
5つあるLANポートのうちひとつは2.5ギガ対応です。
9位:
ティーピーリンク「Archer AX50」
ティーピーリンク
Archer AX50
実勢価格:9689円
サイズ:約W260.2×H135.0×D38.6mm
重量:約545g
推奨の間取り:3階建て/4LDK
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz×2、2.4GHz×2
IPoEサービス:非対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 734Mbps
- 5GHz帯(2階): 12/20点
- 5GHz帯(1階): 9/20点
- 2.4GHz帯(2階): 20/20点
- 2.4GHz帯(1階): 12/20点
- 接続台数: 3/5点
- 付加機能: 4/10点
- 操作性: 3/5点
- 合計: 63点
9位はティーピーリンク「Archer AX50」。部屋数が少なく、主に接続する機器がスマホやタブレットなら、「AX50」のようにお手頃で4ストリームのルーターで十分間に合います。
テストでは2.4GHz帯の転送速度が特に優秀で、ルーターを設置したフロアでは満点を叩き出しました。総合得点はネットギアと同率ですが、実売価格はティーピーリンクがややお手頃なので、大変コスパに優れたルーターです。
IPoEには非対応が惜しい
IPoEには非対応。IPoE接続のプロバイダーと契約しているなら、IPoE対応のルーターを別途用意して、そこに「AX50」をつなぐのもアリです。
9位: ネットギア「Nighthawk RAX40」
ネットギア
Nighthawk RAX40
実勢価格:2万300円
推奨の間取り:中小サイズの家屋
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz×2、2.4GHz×2
IPoEサービス:非対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 613Mbs
- 5GHz帯(2階): 12/20点
- 5GHz帯(1階): 9/20点
- 2.4GHz帯(2階): 20/20点
- 2.4GHz帯(1階): 12/20点
- 接続台数: 3/5点
- 付加機能: 4/10点
- 操作性: 3/5点
- 合計: 63点
同じく9位はネットギア「RAX40」。ネットギアのWi-Fi6ルーターのエントリーモデル。技術的にもティーピーリンクのAX50とよく似たモデルです。
11位: NECプラットフォームズ 「Aterm WX3000HP 」
NECプラットフォームズ
Aterm WX3000HP
実勢価格:1万4080円
サイズ:約W48×H170×D129.5mm
重量:約700g
推奨の間取り:4LDK
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz:2×2 、2.4GHz:2×2
IPoEサービス:非対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 672Mbs
- 5GHz帯(2階): 12/20点
- 5GHz帯(1階): 8/20点
- 2.4GHz帯(2階): 18/20点
- 2.4GHz帯(1階): 7/20点
- 接続台数: 3/5点
- 付加機能: 7/10点
- 操作性: 5/5点
- 合計: 60点
11位はNECプラットフォームズ Aterm WX3000HP 。独自の高性能アンテナ「ワイドレンジアンテナ」とクワッドコアCPUを採用し、Wi-Fiが混み合う環境下でも遅延が少ない安定した通信が可能です。Wi-Fi暗号化技術「WPA3」搭載で、セキュリティ面にも優れています。
12位: バッファロー「WSR-5400AX6」
バッファロー
WSR-5400AX6
実勢価格:1万3832円
サイズ:約W59×H177×D175mm
重量:約650g
推奨の間取り:4LDK
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz:4 2.4GHz:2
IPoEサービス:非対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 810Mbs
- 5GHz帯(2階): 13/20点
- 5GHz帯(1階): 10/20点
- 2.4GHz帯(2階): 12/20点
- 2.4GHz帯(1階): 8/20点
- 接続台数: 3.5/5点
- 付加機能: 7/10点
- 操作性: 5/5点
- 合計: 58.5点
12位はバッファロー WSR-5400AX6。死角を作らない内蔵アンテナ設計による、スリムですっきりした筐体デザインが特徴的。WT(Target Wake Time)対応で、端末の待ち受け時間を制御してバッテリーを節約できるのも嬉しい点です。
13位:
エレコム「WRC-X3000GS」
エレコム
WRC-X3000GS
実勢価格: 1万4500円
推奨の間取り:4LDK/3階建て
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz×2、2.4GHz×2
IPoEサービス:対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 768.9Mbs
- 5GHz帯(2階): 13/20点
- 5GHz帯(1階): 8/20点
- 2.4GHz帯(2階): 10/20点
- 2.4GHz帯(1階): 7/20点
- 接続台数: 3/5点
- 付加機能: 6/10点
- 操作性: 5/5点
- 合計: 52点
13位はエレコム「WRC-X3000GS」。11axルーターで貴重なIPoE対応で、内蔵アンテナタイプです。ルーターを設置していない1階での転送速度が遅く13位という結果に。
14位: バッファロー 「WSR-1800AX4」
バッファロー
WSR-1800AX4
実勢価格:1万2480円
サイズ:約W36.5×H160×D160mm
重量:約373g
推奨の間取り:3LDK
対応する規格:Wi-Fi6(11ax)
アンテナ:5GHz:2本・2.4GHz:2本
IPoEサービス:非対応
メッシュ:非対応
▼テスト結果
- 実測最大値: 497Mbps
- 5GHz帯(2階): 9/20点
- 5GHz帯(1階): 7/20点
- 2.4GHz帯(2階): 10/20点
- 2.4GHz帯(1階): 7/20点
- 接続台数: 3/5点
- 付加機能: 7/10点
- 操作性: 5/5点
- 合計: 48点
14位はバッファロー WSR-1800AX4。リーズナブルなエントリーモデルですが、Wi-Fi子機との電波強度を自動で判断し、帯域切替を行う「バンドステアリングLite」など、最新の機能を搭載したコスパに優れる1台です。
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おわりに
以上、Wi-Fi6ルーターランキングでした。ベストバイのバッファロー「AirStation WXRー5950AX12」は、環境が整えばとにかく爆速! しかし上位ではないからといって性能に不安があるわけではありません。使用する環境や予算に合わせて、最適な1台を選んでみてください。