お金のプロが徹底解説|株主優待の基本知識と失敗しない選び方[2019]
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the360.life編集部
the360.life編集部/Test by MONOQLO the MONEY
公開日: 2019年06月13日

お金のプロが徹底解説|株主優待の基本知識と失敗しない選び方[2019]

今や上場企業の3分の1を超える1400社以上が導入する「株主優待」。多くて年2回、金券や割引券、カタログギフトなど魅力的な優待品をもらうことは、株式投資の醍醐味の1つですよね。今回は、今さら聞けない株主優待の基本と、失敗しないためのおすすめの選び方をお金のプロに聞きました。

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お金の真実を本音で伝えるマネー誌。投資情報のほか、クレカ、保険、節約などお金に関わるあらゆる情報を扱う。
経済ジャーナリスト
酒井富士子 氏
㈱回遊舎代表。マネー誌歴30年以上のお金オタクであり、ジャンル問わずあらゆるマネー情報に精通する、マネー誌界の『ゴッド姉ちゃん』。特に銀行やクレジットカードなどのサービスやお得度リサーチには熱い情熱を傾ける。

マネー 個人投資家に人気の株主優待 採用企業も年々増加中

ここ数年、個人投資家を中心に大人気となっている株主優待投資。

ところで、そもそも「株主優待」とはいったい何なのか。これから始める前にざっくり解説していきましょう。

株主優待は、投資家が株を購入したとき、その企業から株を買ってくれたお礼として年に1、2回自社商品や割引券などが送られる株式投資の制度です。
株主優待は企業からのプレゼント!
人気番組の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系列)で、お金をほとんど使わず優待を使って生活をしている桐谷広人さんが特集されたことなどが影響し、ここ数年大きな注目を集めています。

また、株主優待を採用している上場企業も年々増えており、今では全上場企業の3分の1以上が株主優待を採用しています。
株主優待の実施企業数の推移
※「大和IR」プレスリリースをもとに編集部作成

マネー 買う前に前に知っておきたい 株主優待の基本

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株主優待は株を持っている人への企業からのお礼品です。ただし、株を買ったらすぐに貰えるものではありません。「権利確定日」と呼ばれるあらかじめ決められた日にちに株主名簿に名前が載っている必要があります。また、株を購入したらすぐに株主名簿に登録されるわけではないため、権利確定日の3営業日前の「権利付き最終日」に株を買っておく必要があります(※2019年7月16日以降は2営業日前が「権利付き最終日」になる)。優待銘柄の権利確定月は、決算月の都合上3月と9月に集中する傾向があります。

2019年の権利付き最終日と権利確定日は以下になります。
2019年:権利確定日:権利付き最終日:1月末:2月末:3月末:4月末:5月末:6月末:7月末:8月末:9月末:10月末:11月末:12月末
また、2019年7月16日以降は2営業日前が「権利付き最終日」になり、権利確定日から中1日営業日前が権利付き最終日となるので注意が必要です。
1営業日後ろ倒しになりますよ。

マネー 「株を買ったオマケ」じゃない! もらってうれしいモノが満載

株主優待を実施している企業は外食チェーンや居酒屋、スーパー、家電量販店、美容、コスメなど多岐に渡ります。皆さんも一度や二度は利用したことのある、馴染みのある企業もとっても多いんです。しかも「株主優待=株のオマケ」ではなく、もらうと本当に嬉しい、お得なモノばかりなんです。以下、とくに使い勝手が良い、投資家に人気の株主優待銘柄の例を挙げてみましょう。

[全国どこでも使えて便利! 日本マクドナルドホールディングス]
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ハンバーガーチェーン最大手のマクドナルドを運営する日本マクドナルドホールディングス(JQ・2702)は、約49万円の投資額でバーガー類、サイドメニュー、ドリンク、3種類の商品の無料引換券が1冊になったシート6枚がもらえます。権利確定月は6月・12月です。
[2017年に優待拡充した太っ腹銘柄  すかいらーくホールディングス]
ファミリーレストランのガストやバーミヤン、ジョナサンなどを運営するすかいらーくホールディングス(東1・3197)は、約20万円の投資額で自社運営店舗(一部除く)で使える優待カード3000円分が年2回もらえます。権利確定月は6月・12月です。
[国内線航空券が50%割引! ANAホールディングス]
大手航空会社ANAホールディングス(東1・9202)は、約36万円の投資額で①国内線搭乗優待券(50%割引)②ANAグループ各社・提携ホテル優待券③株主専用サイトにてサービス提供(機体工場見学会への申し込み) が年2回もらえます。権利確定月は3月・9月です。

マネー 買う前に前に知っておきたい 得する優待銘柄の選び方3

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お金のプロである経済ジャーナリスト・酒井富士子さんに株主優待投資で得するための銘柄の選び方を聞きました。

[選び方1:株価が安いときに買う]
権利付き最終日に慌てて株を買うのは避けたいところです。人気の優待銘柄は権利付き最終日に向けて株価が上昇していく傾向があります。高値掴みを避けるためにも、2~3か月前の株価が安い時期に購入するようにしよう。

酒井富士子 氏 経済ジャーナリスト
酒井富士子 氏のコメント

権利付き最終日から2~3か月前の株価が安い時期に買うのが基本です。
[選び方2:業績が好調な企業]
優待株を買う前に企業の業績を必ずチェックしましょう。直近と来季が増収増益になっているのが理想です。また、配当を確認して増配していればさらに安心感があります。逆に無配続きの場合は優待内容が改悪したり、廃止させられる可能性もあるので避けましょう。

[選び方3:総合利回りが優秀]
配当利回り:総合利回り:配当金:優待利回り
優待株を選ぶ際は総合利回りの確認も必要です。優待株は優待のほかに配当が貰えるメリットがあります。1株あたりの配当を株価で割った「配当利回り」と株主優待の相当額を株価で割った「優待利回り」を足したものです。初心者のうちはこの総合利回りが4~5%になるものを目安に銘柄を探すといいでしょう。

マネー 株主優待投資は優待品以外の メリットもあるんです

メリット1:下げ相場に強く株価が安定しやすい

優待の魅力が株価をガッチリ支えます!
いくらお得な優待がもらえても、肝心の株価がどんどん下がってしまって含み損を抱えてしまっては本末転倒ですよね。とくに2018年末から続く不安定な相場の中では投資するのに腰が引ける、という方も多いのではないでしょうか。しかし、優待銘柄の特長として、乱高下する相場でも比較的安定した株価の変動をする、ということがあります。優待銘柄の中には「保有期間1年以上」など、長く持っていればいるほど優待内容がグレードアップする銘柄も多く、「株を売る=株主優待がもらえなくなる」ため売られにくくなり、それが株価の下支えとなって安定した株価の動きが期待できるんです。

メリット2:増税によるコスト増を助けてくれる
(C) Hiroshi Kawaguchi /123RF.COM

2019年10月に予定されている消費増税。ニッセイ基礎研究所によると、家計負担の増加額は月平均3600円、年にすると4万3000円になるといいます(総世帯平均)。これはカツカツで生活している人にとっては、決して小さくはない金額です。そんなとき、例えば吉野家ホールディングス(東1・9861)を100株を持っていれば、半年ごとに3000円分の食事券がもらえるので、年間でみると6000円分の食事代の節約になるんです。株を買うお金こそかかりますが、長期的に持てる銘柄も多いので株主優待投資は「今こそ始め時」と言えるのかもしれません。

以上、株主優待の基本と、優待品をもらうために知っておきたいルールのご紹介でした。

また、証券会社に口座を開設していないという人はこちらの記事をぜひチェックしてみてください。

タイトル写真
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(免責事項)
本記事にて掲載されている株価、優待情報などは2019年6月中旬時点のものです。株式投資は元本割れのリスクを伴います。本記事は投資による利益を保証するものではありません。最終的なご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。掲載している優待内容は一部です。詳細は各社ホームページをご確認下さい。一部店舗で利用できない優待もありますのでご注意ください。

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