家電 扇風機と空気清浄機のハイブリットダイソン「Pure Cool Me」

タバコやペットのニオイも気になりますが、ジメジメとした季節は洗濯物の生乾き臭などが加わって不快度が増す一方……。

こんなとき活躍するのが空気清浄機。「うち、もうとっくに使ってますけど」という方、結構いらっしゃると思いますが、ダイソンから“2台目”におすすめな、ちょっと風変わりな製品が登場したのでご紹介したいと思います。

コチラが2019年4月に発売されたダイソンの変わり種「Pure Cool Me」です。

ダイソン(Dyson) :Dyson Pure Cool Me:パーソナル空気清浄ファン

ダイソン(Dyson)
Dyson Pure Cool Me
実勢価格:3万9528円

サイズ:245x401x245mm
重量:2.8kg
消費電力:6W(最小)、40W(最大)
風量切替:10段階風量調整
フィルター交換目安:約1年に1回(1日12時間使用の場合)

円筒形のフィルターの上に球体状の送風口が鎮座するという、何とも不思議な形をしていて、公式サイトでは「パーソナル空気清浄ファン」として紹介されています。

空気清浄機ではなく「空気清浄をするファン」で「あなたのための空気清浄を目的に設計されています」とのこと。つまるところ、清浄されたキレイな空気を届けるお一人様用の羽のない扇風機……といったところでしょうか。

しかし、いくらユニークでも性能や使い勝手が悪くては意味がありませんよね。そこで早速、実物を取り寄せてガチで検証してみました。

まずは全体的な使い勝手のレビューからどうぞ。

家電 さすがダイソン!シンプルで使いやすさはお見事でした

「Pure Cool Me」は他のダイソン製品と同様で、操作方法がシンプルでわかりやすく、使いやすさに関しては申し分なしといった感じでした。

風向きのコントロールはスライド式

さすがダイソン!シンプルで使いやすさはお見事でした イメージ
画像はAmazonより

ダイソンのエンジニアが「気流が凸状の表面に沿って合流すると高い気圧が生まれる」という現象を発見。

Pure Cool Meにはその現象を利用した「Dyson Core Flow™テクノロジー 」という技術が採用されていて、風がまっすぐピンポイントで届くようになっているんだとか。

さすがダイソン!シンプルで使いやすさはお見事でした イメージ2

本体上部にある湾曲した天面を動かすと風向きが変わる仕様になっています。天面をスライドさせる操作方法はシンプルで簡単ですが、何とも不思議な感覚でした。

コンパクトなリモコンが付属

さすがダイソン!シンプルで使いやすさはお見事でした イメージ3

小さくてシンプルなリモコンが付属。電源のON / OFFや風量の調整、首振りやスリープタイマーの設定ができます。マグネット式なので、本体の側面のペタッとくっつきます。

ちなみに首振りの範囲は70度、スリープタイマーは30分から8時間の間で設定できます。

風量などはディスプレイで確認

さすがダイソン!シンプルで使いやすさはお見事でした イメージ4

本体の下には液晶ディスプレイが搭載されていて、風量やフィルター寿命、タイマーの設定時間を確認できます。

続いて、性能の検証レビューをお届けします。

家電 ニオイの除去力と静音性はかなり優秀だけど…

今回は空気清浄の性能を確認すべく「ニオイの除去力」「静音性」「ホコリの除去力」の3ポイントをテストしました。

ポイント①ニオイ除去力は上位レベル!

ポイント①ニオイ除去力は上位レベル! イメージ
【ニオイ除去率 96.9%】

1立方メートルの空間でタバコを発煙させて、ニオイの除去力を測定したところ満点に近い数値に!このサイズ感の空気清浄機としては突出しています。

ポイント②静音性もかなり優秀です

ポイント②静音性もかなり優秀です イメージ
【稼働音 MAX 59.2dB / MIN 43.5dB】

本体の正面、左右、真上の4箇所から稼働音を測定したところ、現行の空気清浄機の中でもトップクラスの静かさでした。

ポイント③部屋中のホコリを除去する訳ではありません

ポイント③部屋中のホコリを除去する訳ではありません イメージ
【ホコリ除去率 約28%】

画像下の装置からホコリを放出し、所定の位置に置いたシャーレに落ちた量をカウントしました。

このテストの結果はイマヒトツでしたが、Pure Cool Meの特性を考えれば、致し方ないかもしれません。

冒頭でもお伝えしましたが、一般的な空気清浄機が「部屋全体の空気を清浄にすること」を目指すのに対し、Pure Cool Meは「清浄な空気を必要な場所に届けること」を目的とする「空気清浄ファン」という独特な製品です。

という訳で、広い範囲のホコリの除去力を調べるこのテストでは、実力を発揮しきれなかったのだと思われます。

家電 Pure Cool Meのおすすめ活用法は?

使い勝手がよく、ニオイの除去力や静音性はバツグンということは何となくお分かりいただけたかと思います。

ダイソン(Dyson):Dyson Pureシリーズ 交換用フィルター:フィルター

ダイソン(Dyson)
Dyson Pureシリーズ
交換用フィルター
実勢価格:6112円

Pure Cool Meに搭載されている、PM2.5よりもさらに微細なPM0.1レベルの粒子を除去するという「グラスHEPAフィルター」、有害なガスやニオイを捕えるという「活性炭フィルター」の実力は疑いようがありません。

※PM0.1 = 直径0.1マイクロメーター(0.0001mm)以下の超微粒子

Pure Cool Meのおすすめ活用法は? イメージ
画像はAmazonより

そしてPure Cool Meは幅と奥行きが24cmで、高さが40cmと超コンパクト! サイドテーブルにも無理なく置けるサイズ感になっています。

「清浄な空気が出る羽のない小型のパーソナル扇風機」と考えると、寝室や子ども部屋、キッチンなどに置くのがベストではないでしょうか。

「メインの空気清浄機は持っているから、個人用で使えるものが欲しい」「キレイな空気で涼みたい」という方は検討する価値ありな1台だと思います。

以上、ダイソンの変わり種アイテム「Pure Cool Me」のレビューでした。