疲れず遠くまで行ける! E-バイクおすすめランキング 6選
2019年06月16日(日)
高草真幸
高草真幸/Test by MONOQLO編集部
疲れず遠くまで行ける! E-バイクおすすめランキング 6選
人気のクロスバイクに電動アシスト機能を搭載し、体力がない人や女性でも自転車の楽しみを味わえるE-バイクへの注目が高まっています。そこで人気車種6台を徹底テストしました!

▼本記事のテスト、および監修・取材協力はコチラ

MONOQLO テストするモノ批評誌
MONOQLO
創刊10周年を迎えた辛口レビュー雑誌。生活用品や家具、ガジェットに加え、保険やクレジットカードなどのサービスも比較検証する。
田中弾 氏 自転車雑誌ライター
田中弾 氏
自転車やトライアスロンの雑誌&ウエブで編集・ライティングを手掛ける。自転車歴20年以上のベテラン。
義村貞純 氏 アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏
マウンテンバイクを使ったアウトドア系の冒険体験のイベント企画やWEB サイトの制作などを行う会社の代表取締役。
鈴木卓史 氏 スポーツバイクファクトリースズキ 北浦和店
鈴木卓史 氏
スポーツ自転車専門店、スポーツバイクファクトリースズキ 北浦和店の店主。さまざまなブランドの完成車やパーツを取り扱っている。
平岡祐輔 氏 ライター
平岡祐輔 氏
自転車や自動車はもちろん、キャンプなどのアウトドア用品からコーヒーまで、幅広い分野で検証と執筆を行う。
※現在は2020年モデルに切り替わっており、価格、スペックの一部が変更されている場合があります。
  • 女性も高齢者も楽しめる
    E-バイクってどんな自転車?
ここでは、スポーツのために設計された電動アシスト付き自転車である、U40万円のE-バイクをテストしています。しかし、まず近年クロスバイクを出している自転車メーカーが続々モデルを発表しているE-バイク(e-Bike、Eバイクとも)とは、一体どんな自転車なのかを解説していきましょう。
E-バイクとはスポーツタイプの
電動アシスト自転車です!
クロスバイクやマウンテンバイクにドライブユニット(モーター部分)とバッテリーが取り付けられている、スポーツタイプの電動アシスト自転車を指しています。ペダルを漕ぐときに、モーターの力で脚力を補ってくれる(人力と電動補助の比率は最大1:2)ため、女性でも気軽に楽しめます。
ドライブユニットはチェーンホイール部分、バッテリーはペダルとハンドルとの間にあるダウンチューブに取り付けられていることが多いため、ここをチェックすればE-バイクか、そうでないかがわかります。
スポーツタイプだから
速い、疲れない、乗りやすい!

ママチャリ型の電動自転車は、坂道や重い荷物があっても疲れにくいことを重視しています。これに対してE-バイクは、疲れにくいことはもちろんですが、ペダルを漕ぐ楽しさも損なわないように設計されているのが特徴です。踏み込んだときにダイレクトに推進につながる自然なアシスト走行ができるので、自転車本来の楽しさを気軽に味わえます。
重量は20㎏前後と普通のクロスバイクより重いものの、電動アシスト機能のおかげて軽快に走ることができます。楽しさは普通のスポーツサイクルやクロスバイクと同等以上といえるかもしれません。
液晶ディスプレイやLEDライトなど
便利機能が満載!

ハンドルの中央には液晶ディスプレイが付いていいて、ここで走行速度、走行距離、バッテリー残量、時刻、消費カロリー、時計、ライトのコントロールなどの表示や操作ができます。
LEDライトは本体バッテリーから給電され、かなり明るくなっています。また、装備内容はメーカーにより異なります。
液晶ディスプレイにマイクロUSBポートが搭載されているモデルでは、スマホの充電ができることもあります。
体力に自身のない人や女性にピッタリで
スポーツとしての楽しみもあります!

歳をとって体力が落ちたスポーツ自転車ユーザーや、マウンテンバイクで坂道を下るのは楽しいが坂を登るのがつらい、と感じる人に人気があります。適度なアシストがあるため、運動不足の解消にもつながります。日本も高齢化社会になり、ますます需要が高まるのではないでしょうか。
電動アシストは特にマウンテンバイクに恩恵があり、欧米で市場を牽引しているのもこのタイプです。自転車を楽しむ層の拡大が期待されます。
久保田裕司 氏
TREK Bicycle 六本木

久保田裕司 氏のコメント
クロスバイクに乗ってみたい高齢者の方が購入されることもあります
E‐バイクとは、いわゆる電動アシスト自転車ですが、よく見かける実用重視のママチャリモデルとは少し違います。ベースはクロスバイクで、アシストシステムは小型軽量。アシスト駆動はペダルと連動しているので、自然なペダリングができます。

1回のフル充電で100~200㎞と、ママチャリモデルよりも長距離を走行でき、体力的にツーリングが厳しくなってきた年配の人も気軽に楽しめるのが大きな特徴です。上り坂がとにかく気持ち良く、周囲の景色を楽しむ余裕も生まれます。

ただし、法的規制により時速10㎞以上から徐々にアシスト力が減っていき、時速24㎞でゼロになるため、もともと高速で走行しやすいクロスバイクタイプだと平地では恩恵が少ないかもしれません。また、価格も20~30万円台が多く、まだまだ日本では敷居が高めとなっています。
  • E-バイクを
    賢く選ぶポイント
E-バイクの性能を調査する今回のテストでは
①市街地での短距離性能
②ロングライド
③坂道での性能
④乗り心地
⑤ブレーキ性能
以上5つをチェックして、ランキング形式で発表しています。
[チェック①]混雑した市外での取り回しの良さは通勤時の快適度につながります
通勤時の利用を想定し、10~20㎞くらいでの通勤を想定して市街地を走行しました。人やクルマが多い場所でもラクに走行できるかを検証しています。
信号でのストップ&ゴー、段差の乗り越え、人やクルマで混雑している場所での小回りなどが行いやすいと高得点になります。
[チェック②]長く乗っても疲れにくい設計なら自転車でのツーリングが趣味になります
20㎞以上のサイクリングロードでの走行を想定し、直線でのスピードの出しやすさをチェックしました。
長時間漕ぎ続けたときの快適さや疲れにくさを考慮しつつ、直線でのスピードが出やすい車体だと点数が高くなります。
[チェック③]坂道での走行が快適だと自転車は驚くほど楽しくなります
3つめのチェック項目は「坂」です。ギアの軽さや重量が影響するため、足の力が必要な坂道で細かいギアチェンジができるか、ペダルに力がしっかり伝わるかを確認しています。
[チェック④]ラフな路面でも走れるタフな設計が求められます
4つめのチェック項目は「乗り心地」です。段差や砂利道など凹凸が多い場所を走行して、手やお尻に伝わる振動について調べました。道路の凹凸による振動を吸収するフレームやサドルが影響する乗り心地をチェックします。
[チェック⑤]緊急時も通常時もしっかり泊まれる安全性の高さは重要です
5つめのチェック項目は「ブレーキ性能」です。スピードを出していてもしっかり止まれるかどうかを確認しています。ディスクブレーキはやはり高性能でした。どんな天候やスピードでも安全に止まることができるかをチェックしました。
以上の各チェックをそれぞれ10点満点で採点し、平均点を合計しています。

通勤途中にある坂道、サイクリングで行ったことがない峠、重い荷物を背負っての自転車旅など、今まで躊躇していた場面で「行ってみようか」と心のトビラを開けてくれるE-バイクの評価とランキングを見ていきましょう。
  • 【1位】信頼性が高いアシストユニットで
    パワフルに楽しめる1台
6台のE-バイクで堂々の第1位に輝いたのは、トレックの「ヴァーヴ プラス」です。ボッシュの電動アシストユニットを備えたこの機種は、ゼロスタートや巡行中にペダルを踏むと、どの速度域(時速24㎞以下)でも力強いアシストがかかり、最もパワフルな走りを披露しました。
タイヤは一般的なクロスバイクと比べて42Cと太いため快適な乗り心地で、アルミ素材のフレームも剛性感が高い設計です。それでいて、価格は23万1000円とE‐バイクとしては抑えられているのも高評価につながりました。
心地良い走りのクロスバイクが、電動アシスト化でさらに快適になっています。身体に伝わる振動が少なく、ハンドリングも素直で乗りやすいため、万人が楽しめます。
そのため、E‐バイクの最初の一台として、自信を持ってオススメできるクオリティの高さです。
トレック(TREK)
ヴァーヴ プラス
実勢価格:23万1000円(税抜き)
SPEC:サイズ■XS、S、M、L カラー■Deep Dark Blue
最大航続距離:約100㎞
最長充電時間:2.5時間
ホイール/タイヤ:700×42C
ブレーキ:油圧ディスク
変速機:1×9S
各ポイントのスコアと総合評価は以下になります。
識者が注目したポイントを見ていきましょう。まずは「モーター」です。
モーターはボッシュ製、アシスト性能は滑らかで安定感がピカイチ。ただ、バッテリーをフレームの上にただ乗せたたようなデザインになってしまったのは、見た目的にちょっと残念です。

続いて注目したポイントは「装備品」です。
ライトはフレーム埋め込み式の凝った作りになっています。通勤、通学に便利なフェンダーとスタンドが付き、タイヤにはリフレクター機能も搭載されています。

次に注目したのは「ディスプレイ」です。
液晶ディスプレイは、文字が大きく、走行中でも見やすい表示になっています。速度などが表示され、昼間でも確認しやすいのがポイント。グリップの横にコード式リモコンを装着できるので、手元で操作を行えます。ライトのコントロールもここで行えます。
田中弾 氏
自転車雑誌ライター

田中弾 氏のコメント
航続距離は短めですが、パワフルなのは魅力。街中をいかに安全に走れるかが考えられています
義村貞純 氏
アドベンプロダクツ代表

義村貞純 氏のコメント
前後ライト、フェンダー、スタンドが付いています。性能と装備をともに満たした最強の通勤自転車です
  • 【2位】大容量バッテリーの搭載で
    航続距離はなんと200kmオーバー!
フレームと一体化する大容量バッテリーを積んでおり、航続距離200㎞を超えるアシスト性能を実現した、ジャイアントの「エスケープ RX-E プラス」です。スタイリッシュかつスポーティで、ロードバイク並みの走りを楽しみながらロングライドできます。
今後E‐バイクの流行りとなりそうなのが、フレームと電動アシストユニットを一体化させたデザイン。「エスケープ RX‐E プラス」も同様で、近未来的なフォルムが目を引きます。踏み込み始めから力強さを感じ、モーターとの一体感もあります。
ジャイアント(GIANT)
エスケープ RX-E プラス
実勢価格:28万円(税抜き)
SPEC:サイズ■445(XS)、485(S) カラー■アイスグレイ、ブラック
最大航続距離:約90~225㎞
最長充電時間:5時間30分
ホイール/タイヤ:700×32C
ブレーキ:油圧ディスク
変速機:1×10S
各ポイントのスコアと総合評価は以下になります。
識者が注目したポイントを見ていきましょう。まずは「デザイン」です。
美しくまとまった近未来的なデザインは、単純に「カッコいい」のひとこと! バッテリーとフレームに一体感があり、クロスバイクに見えます。

続いて注目したのは「モーター」です。
アシスト機能は、ヤマハ製のものを元に独自にカスタマイズ。最初の漕ぎ始めから力強く、航続距離が長い優れたモーターを搭載しています。
アシストのパワー感は低速域が力強く、以降は他モデルより全体的に軽めに感じるものの、すぐに時速24㎞に達します。

元になっているバイク自体の性能も高いところはさすが!
義村貞純 氏
アドベンプロダクツ代表

義村貞純 氏のコメント
速度が出るゆえにアシストは切れやすいです
  • 【3位】街乗りもロングライドもこなせる
    スポーティな1台
標準モードで航続距離109㎞、プラスエコモードなら222㎞の走行が可能です。クロスバイクらしい快適性を残しながら、ややスポーツ寄りの乗り味になっており、街乗りもロングライドもOKなのが特徴ヤマハの「YPJ-EC」です。
ドライブユニットがジャイアントと同じヤマハ製ですが、総合的な乗り味を評価すると、モーターの力強さがある分、より滑らかに漕げる印象です。
ヤマハ(YAMAHA)
YPJ-EC
実勢価格:26万円(税抜き)
SPEC:サイズ■430/463/530㎜ カラー■Mat Dark Gray、Pure White
最大航続距離:約89~222㎞
最長充電時間:3時間30分
ホイール/タイヤ:700×35C
ブレーキ:ディスク
変速機:2×9S
各ポイントのスコアと総合評価は以下になります。
識者が注目したポイントを見ていきましょう。まずは「変速機」です。
じつはE-バイクでフロントが変速できるのは珍しいこと。フロントは2段階で、変速する楽しさを残しているのが高評価のポイントです。

続いて注目したのは「モーター」です。
モーターはヤマハ製です。アシストが自然で、スーッと緩やかに力強くなっていくため、ペダルの回転数を上げても乗りやすいのが◎。

フレームの剛性を少し固めにしてややスポーティな味付けにしたモデルで、最初は手元に若干振動がくる感じを受けるかもしれませんが、乗り慣れてくれば気にならなくなるはずです。
鈴木卓史 氏
スポーツバイクファクトリースズキ 北浦和店

鈴木卓史 氏のコメント
力強いアシストで距離を走りたい人におすすめです。
  • 【4位】穏やかな乗り心地は
    女性にもピッタリです!
ルイガノの「アセント e-スポーツ」はシマノの電動アシストユニットを搭載しており、最長115㎞走行できます。小径車で狭い路地でも取り回しがしやすいうえ、距離をきっちり走れるのも高評価。

アシストは穏やかな印象で、誰もがなじみやすい感じ。街中をゆったり楽しみたいのんびり派の人にピッタリです。
小径車にシマノのドライブユニットを載せたモデルで、街乗りでも距離を走りたい人に向いています。コンパクトで女性もまたがりやすく、前カゴも付けられるので、重い買い物袋を運ぶときや坂道が多いときに助かります。
ルイガノ(LOUIS GARNEAU)
アセント e-スポーツ
実勢価格:33万円(税抜き)
SPEC:サイズ■410㎜ カラー■LG WHITE
最大航続距離:約115㎞
最長充電時間:5時間
ホイール/タイヤ:20“X1.95”
ブレーキ:油圧ディスク
変速機:1×10S
各ポイントのスコアと総合評価は以下になります。
識者が注目したポイントを見ていきましょう。まずは「フレーム」です。
乗り降りのしやすさを考慮して、フレームは斜めに配置されています。位置が低いのでまたぎやすく、女性も安心です。

続いて注目したのは「ダボ穴」です。
前カゴを付けられるダボ穴があるアシスト車なので、思い荷物も運びやすくなっています。日常の買い物にも最適。
  • 【5位】コスパが優秀な
    シティライド向けマシン
パナソニックの「ジェッター」は、航続距離58~85㎞のシティライド向けバイクになります。街乗りには必要十分なパワーで、加速や坂道で鋭さも感じることができます。電動アシスト車を、15万円というコストパフォーマンスで味わえるお値打ち品です。
街乗りのアシストに照準を合わせていて、パワー自体はそこそこに留まっています。その代わりに、価格が15万円と超リーズナブル。家の近くに坂があり、クロスバイクでも躊躇しそうなときには候補になりそうです。
パナソニック(Panasonic)
ジェッター
実勢価格:15万円(税抜き)
SPEC:サイズ■440/490㎜ カラー■B、K、N
最大航続距離:約58~85㎞
最長充電時間:約5時間
ホイール/タイヤ:700×38C
ブレーキ:ディスク
変速機:1×8S
※リンク先は新型モデルの商品ページになります。
各ポイントのスコアと総合評価は以下になります。
識者が注目したポイントを見ていきましょう。まずは「ユニット」です。
シティライドに照準を絞ったモデルながら、パワーはしっかり感じることができます。坂道では頼りになるため、街を走るだけなら十分かもしれません。

続いて注目したのは「デザイン」です。
精悍なイメージのグラフィックが採用されており、ワイヤーは内蔵式でスッキリした印象になっています。こうした細かい気遣いが◎
  • 【6位】頑丈なフレームと
    力強いアシストが魅力のMTBタイプ
最後に1台、これまで紹介したものとはちょっと違う、MTBタイプのE-バイクを紹介しましょう。

パナソニックの「XM2」は、走破性の高い頑丈なフレームを持ち、24㎏の車体重量がありながら、アシストが素早く反応して激坂を力強く駆け上がれます。一台で普段使いも遊びも両方楽しめるお得なE-バイクです。
漕ぎ出しにパワーが必要で、凹凸が激しい場所や急な勾配がある場所は、アシスト機能の恩恵を最大限に得ることができます。じつはE-バイクは、MTBとの相性が良いんです。
パナソニック(Panasonic)
XM2
実勢価格:38万円(税抜き)
SPEC:サイズ■400㎜ カラー■B:マットチャコールブラック(B8L)
最大航続距離:約61~107㎞
最長充電時間:4時間30分
ホイール/タイヤ:27.5×2.2HE
ブレーキ:油圧ディスク
変速機:2×10S
各ポイントのスコアと総合評価は以下になります。
識者が注目したポイントを見ていきましょう。まずは「液晶」です。
画面サイズが大きく、映し出される情報量も8項目と豊富です。どんな天気でもしっかり確認できるのが高評価のポイント。

続いて注目したのは「ユニット」です。
ドライブユニットは自社製。アシストの立ち上がり方は強めで、後ろから押されるような感覚で走り出せます。
いかがでしょうか。単なる移動手段にとどまらず、そこに快適さや楽しさを見出したいなら、電動アシスト機能つきのE-バイクがおすすめです。体力に自信がない人や女性でも気軽に「走る楽しさ」を体感できるようになりました。ママチャリからのステップアップとしてこのE-バイクを試してみてはいかがでしょう?

360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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