FPが徹底比較! 終身保険おすすめランキング|人生100年時代の備えに最適な保険は?[2019年最新版]
2019年06月05日(水)
高瀬 央樹
高瀬 央樹/Test by MONOQLO the MONEY
FPが徹底比較! 終身保険おすすめランキング|人生100年時代の備えに最適な保険は?[2019年最新版]
いよいよ現実のものとなってきた「人生100年時代」に向け、万一のときの保障にもなり、将来のための蓄えにも利用できそうな「終身保険」を検討している人もいらっしゃるのでは。そこで数ある商品の中からファイナンシャルプランナー(FP)が厳選した終身保険をランキング形式で紹介します。

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横川由理 氏 ファイナンシャルプランナー
横川由理 氏
FPエージェンシー代表。保険見直しなどのカウンセリング業務が得意。企業向けの講演なども行っている。旅行会社、生保会社を経て現職。
黒田尚子 氏 ファイナンシャルプランナー
黒田尚子 氏
黒田尚子FP事務所代表。乳がん体験者コーディネーター。自らのがん罹患体験をもとに、がんなどの病気に対する経済的備えの重要性を訴える活動を行う。
平野雅章 氏 全国ファイナンシャルプランナー相談協会 代表理事
平野雅章 氏
相談専門のファイナンシャルプランナー。個人相談に特化したFPとして3000件超の実績を持つ。全国ファイナンシャルプランナー相談協会の代表理事も務める。豊富な相談経験を活かし、執筆やセミナー講師も多数。
吉田祐基 ㈱ペロンパワークス・プロダクション
吉田祐基
各種金融系情報誌の編集・執筆業務を行う株式会社ペロンパワークス所属。大手不動産情報サイト編集記者を経て入社。株・投資信託、保険などの編集・執筆を担当。ファイナンシャルプランナーの資格も。
  • そもそも終身保険は本当に必要?
    メリット・デメリットをおさらい
死亡したときに保険金が支払われるタイプの保険のことを、一般的に生命保険(死亡保険)と呼びます。この生命保険はさらに、定期保険収入保障保険などの保障期間が限定されている商品と、終身保険などの死亡保障期間が一生涯続く商品に大まかに区別されます。

今回紹介する終身保険は、解約したときに解約返戻金(保険を途中で解約したときに戻ってくるお金)としてこれまで支払った保険料の一部、もしくはそれを上回る額のお金が受け取れることから「貯蓄型保険」とも呼ばれています。
そのため定期保険などの「掛け捨て型(解約時に受け取れるお金がない、もしくはあっても少額となる代わりに、安い保険料で大きな保障を得られる商品)」と比べると、保険料は高くなります。しかし、『2018年版 生命保険の動向』(一般社団法人 生命保険協会)によると、終身保険の新規契約数は医療保険に次いで第2位のおよそ287万件。また、保有契約件数はどの保険よりも多い3826万件となっていることから、終身保険は日本人に最も好かれている保険と言えるかもしれません。

とはいえ、毎月の保険料が高額になるため、定期保険と比べると加入のハードルが高いので、慎重に検討をしたいところです。ではここで、終身保険のメリットとデメリットを確認しておきましょう。まずはメリットからです。

[メリット①:払込保険料以上の解約返戻金が戻ってくる可能性もある]
終身保険の仕組み:解約返戻金:保険金額:払込期間:保険金額:保険料:返戻率
解約返戻金(かいやくへんれいきん)とは、保険の契約を途中で解約したときに契約者に払い戻されるお金のこと。終身保険の解約時には、この解約返戻金を受け取ることが可能です。なお保険料を全額支払った後(保険料払込満了後)に解約すれば、これまで支払った保険料以上の解約返戻金を受け取ることができます[メリット②:加入直後から亡くなるまで同一保険料で保障が一生涯続く]
(C) Tanatat Ariyapinyo /123RF.COM

終身保険は保険期間の期限がないため、何歳で亡くなったとしても契約時に定めた死亡保険金を受け取ることができます。保険料も加入時から変わりません。

[メリット③:緊急時にお金を借りることができる]
(C)123tonko/123RF.COM

緊急でどうしてもお金が必要になったときなど、解約返戻金の一定範囲内で、一時的にお金を融資してもらえる「契約者貸付制度」を利用することができます。

対して、終身保険のデメリットは以下となります。

[デメリット①:途中解約すると解約返戻金が支払保険料を下回る]
途中解約:中途解約:リスク
貯蓄型保険と呼ばれる終身保険ですが、「貯蓄=預けた(支払った)お金がまるまる保証されること」と定義すると、全保険料の支払い後にはじめて払込保険料と同額以上の貯蓄性を持つことになります。

今回紹介する商品も含めて終身保険は、保険料を支払っている期間の解約返戻金の額を抑えることで、保険料を低く設定する「低解約返戻金型」であるものがほとんど。つまり保険料の支払い途中に解約してしまうと、これまで支払った保険料の総額を下回る解約返戻金しか受け取れません。
横川由理 氏
ファイナンシャルプランナー

横川由理 氏のコメント
保険料払込期間の金利はゼロどころか、解約すると元本割れしてしまう。
[デメリット②:契約時の予定利率が固定される]
(C)Timur Arbaev /123RF.COM

現在は超低金利時代といわれ、1980年代は5%を超えることもあったという銀行の定期預金金利も、いまでは0.01%程度となっています。

また2017年4月には、金融庁が標準利率(金融庁が各保険会社に対して目安として設定している運用利回り)の引き下げ(1%から0.25%へ)を実施。その結果、保険会社の予定利率(保険会社が契約者に対して約束する運用利回り)も下がった状態です。

基本的に終身保険は、契約時に予定利率が確定されてしまいます。そのため今後予定利率が上がる可能性があったとしても、現在の低い利率のまま、終身保険を長期間契約しなければいけないわけです。
平野雅章 氏
全国ファイナンシャルプランナー相談協会 代表理事

平野雅章 氏のコメント
現在の低金利時代においては、円建ての終身保険に高利回りは期待できない。
  • [定期保険と比較]終身保険は
    一生涯保障の代わりに保険料は高額
続いて定期保険と比較してみましょう。

定期保険は、保険期間が決まっており、保険期間満了の日までに死亡した場合にのみ保険金が支払われる商品。保険期間を限定しているため、安い保険料で大きな保障を得られるというメリットがあります。

一方で終身保険は保険期間の期限はなく、いつ亡くなったとしても残された家族は保険金を受け取ることができます。しかし保険料が高額な割に、保険金額は少ないといったデメリットがあります。

例えば、オリックス生命が提供する商品の保険料を見てみましょう。
【終身保険】
終身保険RISE
加入者年齢:30歳男性
保険金額:500万円
保険料払込期間:60歳満了 
月額保険料:1万870円
【定期保険】
定期保険ブリッジ
加入者年齢:30歳男性
保険金額:1000万円
保険期間:30年 
月額保険料:1883円
このように、保険金額は定期保険の方が2倍ですが、月額保険料は9000円近くも終身保険のほうが高くなることがわかります。
冒頭でも触れた通り、終身保険は解約したときにこれまで支払った保険料の一部もしくはそれを上回るお金が戻ってきます(解約返戻金)。この解約返戻金の存在が、終身保険は貯蓄型と言われる理由です。

ただ注意しておきたいのは、払込期間終了前に解約してしまうと、支払った保険料の総額を下回る金額しか受け取れないために元本割れを招いてしまうということ。60歳の払込満了後から一気に解約返戻金の額は上がりますが、それ以前に解約してしまうと支払った保険料の総額以下のお金しか戻ってこないという点に注意しましょう。
  • [選び方]注目すべきは保険料・
    返戻率・特約・独自特典の4つ
    
前述した点を踏まえて、終身保険を選びたいという場合、以下で紹介する4つのポイントを押さえておきましょう。

[選び方①:保険料の安さ(該当評価項目:保険料)]
保険料は長期間継続して支払うものですから、安いに越したことはありません。また商品の中には、ソニー生命など保険金額が高額になるほど保険料が割り引かれる「保険料割引き制度」や、マニュライフ生命など非喫煙者は保険料が安くなる「非喫煙体割引」などを設定している商品もあります。

[選び方②:返戻率の高さ(該当評価項目:返戻率)]
返戻率とは、解約したときに受け取れるお金が、これまで支払った保険料の何%に相当するかを示したものです。例えば返戻率100%なら、これまでに支払った保険料と同額の解約返戻金が受け取れることになります。

[選び方③:付帯する特約の内容(該当評価項目:特約)]
終身保険のなかには、特定疾病において所定の状態になった場合に以後の保険料の払込を免除する特約(特定疾病保険料払込免除特則)や、重い介護状態に該当したときに前払いで保険金が受け取れる特約(介護前払特約)などを付加できるものもあります。

[選び方④:独自特典の充実度合い(該当評価項目:独自特典)]
健康や治療に関する不安が無料相談できる「健康医療相談サービス」などが、付帯しているかどうかも確認しましょう。同じ会社の商品であっても、無料付帯しているものとそうでないものがあります。

では、これらの点を重視して、保険に精通するファイナンシャルプランナーの方に聞いた、終身保険ランキングを発表していきます。
  • 非喫煙者の保険料は最安
    こだわり終身保険v2
    
マニュライフ生命 
こだわり終身保険v2
保険料:月額2万5150円(シンプルプラン)、月額2万6250円(充実プラン)
返戻率:108.8%(60歳払済直後)
保険料条件:加入者年齢/35歳男性、保険料払込期間/60歳払済、保険金額/1000万円、非喫煙体で試算
過去1年以内に喫煙していないことなどが条件の非喫煙体割引が適用される非喫煙者なら、他の終身保険と比べて保険料は最も安くなります。また特定疾病保険料払込免除特則が付加される充実プランであれば、ガン・急性心筋梗塞・脳卒中などで所定の状態になったときに、保険料の払込みは免除。その時点で一度に保険料の払い込みがあったものとして、解約返戻金の額も増加します。
平野雅章 氏
全国ファイナンシャルプランナー相談協会 代表理事

平野雅章 氏のコメント
非喫煙者であれば保険料は最安レベルで、さらに返戻率も終身保険のなかでは最高レベルです。
横川由理 氏
ファイナンシャルプランナー

横川由理 氏のコメント
基本的に終身保険はおすすめしませんが、30歳男性で試算したところ保険料は最安となりました。
黒田尚子 氏
ファイナンシャルプランナー

黒田尚子 氏のコメント
三大疾病の際に保険料が免除となる特約は魅力的。
  • 保険料は最安級で高返戻率をキープ
    終身保険RISE
オリックス生命保険
終身保険RISE(ライズ)
保険料:月額2万6760円
返戻率:107.1%(60歳払済直後)
保険料条件:加入者年齢/35歳男性、保険料払込期間/60歳払済、保険金額/1000万円で試算
円建て終身保険のなかでも、いまだに高い返戻率をキープ。喫煙者・非喫煙者ともに同じ料金体系が適用されているため、1位のこだわり終身保険v2に比べると保険料は若干高くはなりますが、それでも同ジャンルのなかでは最安レベルです。

また「介護前払特約」が無料付帯しており、「要介護4」以上であれば死亡保険金の前払いが受けられます。
平野雅章 氏
全国ファイナンシャルプランナー相談協会 代表理事

平野雅章 氏のコメント
要介護4以上で死亡保険金の前払いが受けられる特約の無料付帯が魅力。
横川由理 氏
ファイナンシャルプランナー

横川由理 氏のコメント
喫煙者も同じ保険料体系を採用しているため、たばこを吸う人とって保険料は最安クラス。
黒田尚子 氏
ファイナンシャルプランナー

黒田尚子 氏のコメント
円建て終身保険のなかでは、いまだに高い返戻率を維持。
  • 特約付帯で三大疾病にも備えられる
    レスキューP E-終身
FWD富士生命
レスキューP E-終身
保険料:月額2万8610円
返戻率:101.6%(60歳払済直後)
保険料条件:加入者年齢/35歳男性、保険料払込期間/60歳払済、保険金額/1000万円で試算
同社の終身保険である「E-終身」に保険料払込免除特約を付帯させた商品で、三大疾病のほか、所定の身体障害や要介護状態になったときに以後の保険料の払込みが免除となります。

また、治療法やがんに関する質問・相談ができる「健康医療相談サービス」も無料付帯。5年・10年・15年いずれかの確定年金へと、移行も可能です。
平野雅章 氏
全国ファイナンシャルプランナー相談協会 代表理事

平野雅章 氏のコメント
保険料払込免除特約は、三大疾病以外にも障害や要介護状態に備えられるのはうれしい。
横川由理 氏
ファイナンシャルプランナー

横川由理 氏のコメント
おおむね55歳以上の女性であれば、1位より保険料は安くなります。
  • 運用実績に応じて保険金が増減
    バリアブルライフ終身型(無配当)
ソニー生命
バリアブルライフ終身型(無配当)
保険料:月額2万6690円
返戻率:不明
保険料条件:加入者年齢/35歳男性、保険料払込期間/60歳払済、保険金額/1000万円で試算
保険金については最低保証(基本保険金額)に加え、運用がうまくいった実績に応じて金額が上乗せされて支給される、変動型の終身保険。運用がうまくいかなかった場合であっても、基本保険金額は保証されており、終身保険のなかでも保険料は最安レベルです。

ただし解約返戻金に関しては最低保証がなく、運用実績に応じて増減。そのため保険料払込期間が終了した後であっても、支払った保険料の総額よりもマイナスになる場合もあればプラスになる場合もあります。

運用対象は、株式型(日経平均)・日本成長株式型(TOPIX)・世界株式型(MSCIワールド・インデックス)などの8つの中から、1つもしくは複数を選択することができます。
  • 三大疾病ほか要介護状態にも備える
    一生のお守り
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
一生のお守り
保険料:月額2万9630円
返戻率:101.2%
保険料条件:加入者年齢/35歳男性、保険料払込期間/60歳払済、保険金額/1000万円で試算
返戻率条件:加入者年齢/30歳男性、保険料払込期間/60歳払済、保険金額/500万円で試算
がん、急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病により所定の状態となった場合、以後の保険料が免除となる「特定疾病診断保険料免除特約」を付加させることができます。

また「介護一時金特約」を付加させれば、要介護1以上と認定された場合に、介護一時金を受け取ることが可能です。ただし今回紹介した終身保険のなかでは、保険料が最も割高となります。
  • [結論]
    非喫煙者は「こだわり終身v2」
    喫煙者は「終身保険RISE」が有力
たばこを吸わない人にとって、保険料の安さと返戻率の高さで終身保険を選ぶなら、優良体割引が適用される「こだわり終身v2」がベスト。一方でたばこを吸う人は、非喫煙者と喫煙者で同じ料金体系が採用されている「終身保険RISE」も、保険料の安さという点では選択肢に入ってくるでしょう。

終身保険は、定期保険などの掛け捨て型と比較すると毎月の保険料が割高になるため、保険料は極力安く抑えたいところ。今回紹介したメリットやデメリットを知った上で、貯蓄機能を有効活用するのであれば、返戻率の高さにも注目した上で最適な終身保険を選びましょう。

※各保険商品の内容・保険料はは2018年5月上旬時点、編集部調べによるものです。
※本記事は保険商品による利益を保証するものではありません。最終的なご判断はあくまでも自己責任でお願いいたします。

360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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