食べる分だけちょこっと漬けが今流 浅漬けの素で漬物がラクに作れます

食べる分だけちょこっと漬けが今流浅漬けの素で漬物がラクに作れます 浅漬けの素おすすめ イメージ

漬物は塩分が高くて健康に悪いというのは、塩を防腐剤代わりにしていた頃の話。冷蔵保存が当たり前の今では、市販のお漬物も現代の食生活に合わせて減塩が主流です。

でも、そのぶん塩の殺菌効果もわずか

市販品の漬物が生鮮野菜に比べてお高めなのは、安全性を考えて消毒や冷蔵輸送を行うため店頭に並ぶまでのコストがかかってしまうからなんです。

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旬の野菜で作れば安くて栄養価も優秀です。

だからこそ、食費をおさえたいなら手作りがおすすめです。自分で漬ければ、旬の野菜を食べ切れる分だけちょこっと作れるので、無駄なくお得にできて毎日食べてもコスパ良しなんです!

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でも、いくら節約できるからといって、自分で漬けるとなるといちいち塩の量を測って作るのは面倒ですよね。そこでより手軽に漬物を作るために欠かせないのが市販の「浅漬けの素」なのです!

浅漬けと他のお漬物との違いとは?

日本では古くからさまざまな野菜などをお漬物として食べる文化があります。そのため、お漬物の種類が多く、その違いがわからないという方も多いようです。

浅漬けとはその名の通り、野菜を短時間だけ塩や調味液などで漬けたもののことを指します。呼び名もいくつかあり、即席漬けや一夜漬け、お新香と呼ばれることもあります。家庭でも簡単に作れることから日本全国で作られており、中には地域の特産品になっているものもあります。それだけ、浅漬けはお漬物の中でもポピュラーで身近な存在と言えるでしょう。

浅漬けと他のお漬物との違いとは? 浅漬けの素おすすめ イメージ

浅漬けは簡単に短時間で作ることができるのみでなく、野菜の水分が抜けることによってうまみが凝縮されます。それに加えてカサも減るので多量の野菜を摂取しやすくなるというメリットもあります。また、発酵を伴わないことから食材の鮮やかな色をそのまま残すことができるという点も浅漬けならではのメリットです。

ちなみに、フランス料理のマリネもさまざまな食材を調味液などに短時間漬ける調理法なので浅漬けの一種です。日本の南蛮漬けなども同様に浅漬けと同じ調理方法となります。そう考えると、浅漬けは工夫次第でさまざまな食材に使える調理方法であると考えることもできます。

ただ、浅漬けにも欠点があります。他のお漬物の多くが発酵によって雑菌を死滅させています。それに対して浅漬けは発酵を伴いませんので他のお漬物と比較すると保存可能な期間は短くなります。特に家庭で作る場合は十分な殺菌ができないため、作ったらできるだけ早く食べる必要があります。

浅漬けにおすすめの野菜は?

あらゆる野菜でおいしい浅漬けを作ることができますが、中でもやはり定番はキュウリです。適度に水分が抜けてうまみが凝縮されるのみでなく、歯ごたえもよくなります。なので、浅漬けといえば真っ先にキュウリを思い浮かべるという方も多いでしょう。続いて、大根やニンジンなどの根菜類も浅漬けと相性のいい野菜の代表です。

白菜やキャベツなどの葉物野菜も浅漬けにぴったりです。短時間でもしっかり水分が抜けてくれますので、カサも減り、たくさん野菜を食べたいという方にもおすすめです。

その他の野菜で定番となっているのはナスです。中でも夏場の水ナスの浅漬けは絶品です。

あまり漬物にするイメージのないミニトマトやセロリ、ミョウガなども浅漬けにすることでうまみが凝縮されてまた違った味わいを楽しむことができます。一般的に生で食べられることの多い野菜の多くは浅漬けにすることができますので、料理の際に余ってしまったものなどで試してみると新しい発見があるかもしれません。

[選び方]液体はすぐに浸かる? 実は時短できる粉末がおすすめです

[選び方]液体はすぐに浸かる?実は時短できる粉末がおすすめです 浅漬けの素おすすめ イメージ

浅漬けの素といえば、ボトルに入った液体タイプを連想される方が多いと思いますが、実際には液体と粉末のタイプが売られています。それぞれのメリットとデメリットをチェックしましょう。

液体と粉末、それぞれのメリットとデメリット

液体タイプは開封してそのまま浅漬けにしたい野菜にかけるだけ、という手軽さが最大のメリットです。とにかく簡単に、気軽に浅漬けを作りたいという方におすすめです。一方で、価格は粉末と比較するとちょっと高く、コスパが悪いという点がデメリットです。

粉末タイプの浅漬けの素は短時間でしっかりと漬けることができるというメリットがあります。また、比較的安価なのでコスパにも優れています。一方で粉末の場合は均等にまぶしたり、しっかりと揉み込んだりしなければならないものもあり、若干手間がかかるという点がデメリットです。

浸かるスピードが速いのは?

メリットとデメリットはわかりましたが、肝心の浸かるスピードはどちらが早いのでしょう? なんとなく「液体のほうが早く浸かりそう」というイメージを抱かれているのではないでしょうか。

実は検証した結果、液体より粉末タイプの方が比較的早く漬かる傾向にあることが判明しました

その理由として考えられるのは「浸透圧」です。

浸かるスピードが速いのは? 浅漬けの素おすすめ イメージ

写真:PIXTA

昔ながらの塩漬けは、食塩によって野菜の旨味を含んだ水分が染み出し、旨味エキスが野菜に再度浸透して美味しい漬物が完成します。

粉末タイプは、従来の漬物と同じ原理で漬かるため、野菜の芯までしっかり味が染みて美味しくなるのです。

…ですが、早く浸かりやすいだけでなく、美味しい浅漬けの素が知りたいですよね。そこで食のプロをお招きし実際に食べ比べを行いました。

浅漬けの素11製品を徹底比較! スーパーで人気の製品の評価は?

浅漬けの素11製品を徹底比較!スーパーで人気の製品の評価は? 浅漬けの素おすすめ イメージ

今回は、普段から自宅で漬物を作っている料理研究家のお二人に、スーパーで買えるメジャーな浅漬けの素を使って白菜漬けを作っていただきました。

今回、おすすめの浅漬けの素を選んだポイントは「おいしさ」と「漬かり具合」。さらに手間がかからないことも大切な要素として評価対象に加えました。

浅漬けの素11製品を徹底比較!スーパーで人気の製品の評価は? 浅漬けの素おすすめ イメージ2

検証方法は、白菜を一口大に刻み、浅漬けの素を規定の分量を量って加え、30分ほど放置。その後、プロとLDK編集部員が試食して、おいしさ、表記通りの味がするか、時短で白菜の芯まで漬かっているかを検証しました。

では早速、プロが辛口判定をしたおすすめの浅漬けの素を、ランキング形式で発表します!

1位は丸美屋のはい!小鉢 昆布風味の後引くウマさです

丸美屋:はい!小鉢 浅漬けの素:調味料

丸美屋
はい!小鉢 浅漬けの素
実勢価格:124円

▼テスト結果
おいしさ:◎
漬かり具合:◎
タイプ:粉末


1位に輝いたのは、丸美屋のはい!小鉢 浅漬けの素。細く刻んだ昆布がたっぷり入った粉末タイプで、一口目から昆布のコクがふわっと広がるまろやかな旨味が特徴です。

また、作り方のラクさも高評価に。野菜をポリ袋に入れた後、粉末を上からふりかけて全体になじませるように軽く揉んだ後、5分経ったら完成します。

今回は、比較のために揉まずに放置したのですが、葉先はしっかり味が染み、芯は心地よいシャキシャキ感が残っていて後引くおいしさでした!

2位はつけもとのあさ漬けの素 程よい酸味とピリ辛加減が絶妙!

つけもと:あさ漬けの素:調味料

つけもと
あさ漬けの素
実勢価格:189円

※リンク先は5個セットです

▼テスト結果
おいしさ:◎
漬かり具合:◎
タイプ:粉末


2位は、つけもとのあさ漬けの素です。細かい鷹の爪が入っている粉末タイプで、爽やか酸味と後味のピリ辛加減が絶妙! 

一口食べたあと思わず「うまっ!」と声が漏れてしまったほど、パンチの効いたおいしさです。おかずはもちろんですが、ビールのおつまみにも◎。

味はしっかり染みているのに食感はシャッキシャキ。この歯ごたえの良さも高評価の理由でした。

秘密は、塩分によって野菜から出た旨味を含んだ水分が再び野菜に染みる「浸透圧」を利用して漬けるから。これぞ粉末ならではのおいしさです!

昆布とカツオのコクのある味わい スマイルライフ 浅漬けの素

スマイルライフ:浅漬けの素:調味料

スマイルライフ
浅漬けの素
実勢価格:171円

▼テスト結果
おいしさ:◎
漬かり具合:○
タイプ:液体


3位は、スーパー「ライフ」のPB、スマイルライフの浅漬けの素です。

実はこの商品、製造はエバラ。でも本家より評価が高い理由は、エバラにはない「かつおぶし」が入っているから。昆布とカツオの合わせだしが効いたコクのある味わいがじゅわ~っと口いっぱいに広がります。

塩気も本家と比べてマイルド。子供からお年寄りまで美味しく食べられます。

液体のため、味の浸透は、粉末に比べるとやや時間がかかるものの、浅漬けにはちょうど良い漬かり具合。芯までしんなりさせたい場合はつけ時間を長めにすればOKです!

4位: エバラ食品の粉末 浅漬けの素
液体より昆布の風味が豊かです

エバラ食品:粉末 浅漬けの素 レギュラー:調味料

エバラ食品
粉末 浅漬けの素 レギュラー
実勢価格:138円

※Amazonリンクは5個入りの値段になります。

▼テスト結果
おいしさ:○
漬かり具合:◎
タイプ:粉末


4位はエバラ食品の粉末 浅漬けの素 レギュラー。味は液体同様に、程よい酸味のさっぱり塩味がベースですが、きざみ昆布が入っているので、液体よりコクがあって後味はマイルドです。

粉末タイプはあまり知られていませんが、使ってみると液体より漬かりが早く、急いでいる朝にはうってつけ! 液体と同じ漬け時間にも関わらず芯までしっかり味が染みていました。でも、漬け時間が長いとしょっぱくなってしまうので、つけっぱなしにしておくのは要注意です。

5位: エバラ食品の浅漬けの素レギュラー
子どもも好きな甘めのさっぱり塩味

エバラ食品:浅漬けの素 レギュラー:調味料

エバラ食品
浅漬けの素 レギュラー
実勢価格:213円

▼テスト結果
おいしさ:○
漬かり具合:△
タイプ:液体


漬物の素といえばおなじみのパッケージ。5位は、大定番のエバラ食品の浅漬けの素レギュラーです。野菜嫌いの子どもでもさっぱり美味しく野菜を食べられる甘めの塩味で、万人受けするおいしさ。安定の味です。

漬かり具合は浅く、漬物というよりサラダに近い食感。白菜の葉先はしんなりしていましたが、芯は固く、しっかり浸透させるには時間がかかります。キャベツやきゅうり、ニンジンなど生で食べる野菜に適しています。

5位: エバラ食品の浅漬けの素 昆布だし
こんぶのコクが旨い定番の味

エバラ食品:浅漬けの素 昆布だし:調味料

エバラ食品
浅漬けの素 昆布だし
実勢価格:213円

▼テスト結果
おいしさ:○
漬かり具合:△
タイプ:液体


同率5位は、エバラ食品の浅漬けの素 昆布だしです。レギュラーはさっぱり塩味なのに対して、こちらは昆布の味がしっかりついた濃いめの味つけが特徴です。塩味だけでは物足りないと感じる人や味のバリエーションが欲しい時におすすめ!

漬かり具合は浅く、白菜の葉先はしっかり味が染みていましたが、芯は白い部分が残っていて固め。しっかり浸透させるには時間がかかります。こちらもサラダで食べられるきゅうりやキャベツなどの野菜が適しています。

7位: エバラ食品の浅漬けの素は
納豆のタレ風で好みが分かれる味

エバラ食品:浅漬けの素 あわせだし:調味料

エバラ食品
浅漬けの素 あわせだし
実勢価格:235円

※Amazonリンクは4個入の値段になります。

▼テスト結果
おいしさ:△
漬かり具合:○
タイプ:液体


7位は、エバラ食品の浅漬けの素 あわせだし。穀物酢入りの液体ベースに、カツオだし、コンブだし、サバ節、煮干しの4種のエキスがブレンドされています。深みのあるコクを期待していたのですが、食べてみると全員が「納豆についてるダシの味」というまさかの評価に!

ダシの主張が強い反面、漬かり具合は浅く、後味は酢のさっぱり感が残ります。まずくはないのですが、表示との差があったため7位という結果になりました。

シンプルな塩味では物足りない人や、濃い味つけが好きな人にはおすすめの個性的な味です。

8位: 永谷園のササッと浅漬け
お茶漬けとの相性はバツグン

永谷園:ササッと浅漬け:調味料

永谷園
ササッと浅漬け
実勢価格:127円

※リンク先は3回分タイプです

▼テスト結果
おいしさ:△
漬かり具合:○
タイプ:粉末


8位は、お茶漬けでおなじみの永谷園のササッと浅漬けです。味はズバリ、お茶漬けを彷彿とさせる塩味ベースのさっぱりした味わい。ただ残念なのは後味。顆粒ダシの味が舌に残り漬物がジャンクフード風に……。

漬かり具合は普通。「カット野菜なら60秒で漬かる」というキャッチフレーズ通り、白菜の葉先は短時間でしっかり味が染みたものの、芯の中心部分は硬さが残りもっと時間がかかりそう。お茶漬けのお供として、サラダ用のカット野菜をサッと浅漬けにするなら相性はいいですよ。

9位: 久原醤油のあごだし浅漬けの素
上品な風味だが漬かりにくさで減点

久原醤油:あごだし浅漬けの素:調味料

久原醤油
あごだし浅漬けの素
実勢価格:213円

▼テスト結果
おいしさ:△
漬かり具合:×
タイプ:液体


9位は久原醤油のあごだし浅漬けの素です。あごだしが野菜の甘みを引き出し上品な味わいはあるものの、黒酢入りという表示にも関わらず酢の風味は感じられず、一味足りないという印象。

さらに大きくマイナス評価になった理由は漬かり具合。白菜の芯だけではなく葉先の漬かりも浅すぎて、ドレッシングをかけただけに近い状態でした。

今回は時短が評価対象になったためランクが低くなりましたが、風味自体は悪くないので、じっくり漬ける時間があるならOK。1日経過したものを試食したところ、芯まで染みて美味しさがUPしていました。

10位: 日東食品のすぐ漬けだし(減塩)
濃厚だしが野菜の風味と相性△

日東食品工業:すぐ漬けだし(減塩):調味料

日東食品工業
すぐ漬けだし(減塩)
実勢価格:162円

※Amazonリンクは10個入の値段になります。

▼テスト結果
おいしさ:×
漬かり具合:○
タイプ:液体


10位は、日東食品のすぐ漬けだし(減塩)。従来品より塩分を30%カットしてあり、塩分を気にするに人には嬉しい減塩のだしです。

でも肝心の味はイマイチ。かつおぶし、こんぶ、しいたけを粉末状にした素材の味を生かした風味が特徴なのですが、かなり濃厚で白菜の甘みを消してしまいました。

漬かり具合はまずまず。芯もしんなりしてしっかり味が染みていました。

今回の検証では分量通りに作ったのですが、かなり味が濃すぎたので、葉物野菜など漬けるものによって量を加減する必要がありそう。その手間も、今回の検証では、減点対象となってしまいました。

11位: 久原醤油のあごだし浅漬けの素
にんにく臭が漬物にマッチせず

久原醤油:あごだし浅漬けの素 ピリ辛:調味料

久原醤油
あごだし浅漬けの素 ピリ辛
実勢価格:213円

▼テスト結果
おいしさ:×
漬かり具合:×
タイプ:液体


今回、最下位だったのは、久原醤油のあごだし浅漬けの素 ピリ辛。魚醤やリンゴピューレなど原材料に凝っていますが、クセのある魚醤と後味に残るにんにくの匂いが主張しすぎて、野菜の味を完全に殺してしまいました。

また、ピリ辛という表示にも関わらず辛さより甘さが勝っていた点もマイナス評価につながりました。

漬かり具合も評価は今ひとつ。ドレッシングをかけただけに近い状態で、葉先も芯も固くて、漬物と呼ぶにはさらに時間をかける必要がありそうです。

スパイスちょい足しで 洋風、中華、タイ風などアレンジも

スパイスちょい足しで洋風、中華、タイ風などアレンジも 浅漬けの素おすすめ イメージ

ラクに作れて野菜を美味しく食べられる漬物の素ですが、シンプルな白菜漬に飽きたらちょっと一工夫加えるだけで、バリエーション豊かな味わいになります。

▼洋風おつまみにするなら…
熱したオリーブオイルにクミンを入れて熱々のまま白菜漬けにかけて、さらにレモン汁を絞ると絶品洋風おつまみに大変身。

スパイスちょい足しで洋風、中華、タイ風などアレンジも 浅漬けの素おすすめ イメージ2

▼ビールのお供にするなら…
チリパウダーとオリーブオイル、コーンを混ぜ合わせると、ピリ辛が美味しいビールのお供に。

スパイスちょい足しで洋風、中華、タイ風などアレンジも 浅漬けの素おすすめ イメージ3

▼タイ風にするなら…
ナンプラー、桜えび、レモン汁、さらにパクチーを混ぜ合わせたら時間をかけ作ったタイ料理のような思いがけない味わいに変化します。

スパイスちょい足しで洋風、中華、タイ風などアレンジも 浅漬けの素おすすめ イメージ4

そのほか、韓国海苔をちぎって混ぜたり、瓶詰めのなめたけをかけるだけで子どもが喜ぶ立派なおかずに早がわり。

スパイスちょい足しで洋風、中華、タイ風などアレンジも 浅漬けの素おすすめ イメージ5

シンプルな塩味の漬物ほど、いろんな食材との相性がいいのでぜひ試してみてください!

さて、さっと作れてアレンジも無限大の浅漬けの素。一品足りない時の救世主として大活躍間違いなしなので、好みの味を探して常備することをおすすめします!