


the360.life編集部/Test by 家電批評編集部
公開日: 2017年07月19日
ネット時代だからこそ知っておくべき ラジオ専用機だけのメリットとは?
「ラジオに専用機なんて必要?」ネットラジオが当たり前の時代に、そう思う人も多いかと思います。でも、専用機にしかないメリットが確かにあるんです。そこで今回は人気の5製品を徹底比較して、家ラジオの魅力を解説します。
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ネット料金が高くつく時代に
通信レスのラジオは魅力大です!
定番となったインターネットラジオ「radiko」は、番組や曲検索、さらにタイムフリーなど、機能だけ見れば非常に魅力的です。比べると専用機は時代遅れに感じるかもしれません。

インターネットを利用するradikoはインターネットならではの機能が特徴。現在配信中の番組のほかに過去番組を聴いたり、番組内でかかった楽曲など、関連情報もリアルタイムで提供されるのでじつに便利。

やっぱり朝の起き抜けにスイッチを入れるだけで聴きたい音が聴ける。このシンプルさこそがラジオ専用機の真骨頂です。 当たり前ですが、インターネットラジオは、ネットに繋がっている必要があります。パソコンやスマホで操作をする必要もあり、あくまでデジタル機器に慣れた人向けのものです。 さらに、昨今では通信料金の問題もあり、完全に無料でラジオが聞けるのが思いの外助かることに気付かされました。専用機はスピーカーもそれなりの大きさなので、そのままでも聴きやすいのもメリットです。
ラジオを毎日聴きたくなる
簡単操作と音にこだわったソニー
専用機で特に優秀だったのがソニーの「SRF-V1BT」。デジタルチューナーならではのピンポイントな選局を前提とした複数のボタンを配したコンソールを備えています。複数のボタンそれぞれにわかりやすく機能が割り振られていて、大型のディスプレイで確認しながら確実に操作ができます。
従来のラジオらしからぬコンパクトなタテ型ボディには充電池を内蔵し、電源にこだわらず、室内を持って移動できるのも特徴。大きなディスプレイは明るさの調整が可能です。

ソニー SRF-V1BT 実勢価格:1万6966円 サイズ・質量:約W106×H172×D117mm・約880g 受信バンド:FMワイド、AM 受信周波数:FM/76~108MHz、AM/531~1710kHz
音作りの工夫もユニークで、低音を効かせた迫力よりも、聴きやすい中域を重視するようにチューニングされていて、まさにラジオのための音になっています。しかも高域・低域を調整できる機能があるので、自分好みの音にカスタマイズすることも可能です。こうした細かな配慮はとてもうれしい。
ボタン中心で構成されたコンソールと大きなディスプレイで、多彩な機能を持ちながらも直感的な操作ができるのが良かったです。

中央のダイヤルは選局よりも項目選択で使われます。機能切替などの各ボタンが独立した配置でわかりやすい!
聴きやすさを重視した中域の厚い音声が耳に心地良かったです。

デジタルアンプを採用し、高音と低音をそれぞれ±5段階のレベルで調節可能です。

入力はFM/AM受信のほかにBluetooth接続も可能です。NFC対応で接続は簡単!

選局後に数字ボタンを長押しすればプリセット登録完了。選局が手軽にできます。
ピュアオーディオのスピーカーにも採用されるバスレフ構造のスピーカーボックスと、2ユニットのステレオ構成で音の広がりにも配慮されています。

多機能を求めるなら
Wi-Fiを押し出したパナソニック
パナソニックのSC-RS75は高音質を訴えるワンボディのミニコンポ。ラジオに特化したシンプルな機能と、見やすいディスプレイが高評価だったSRF-V1BTとは好対照な特徴になっています。

パナソニック SC-RS75 実勢価格:4万903円 サイズ・質量:約W450×H107×D245mm・約3.4kg

CD再生やホームネットワークを介した音楽再生にも対応していて、ラジオだけではなく家庭内の音響をすべてまかなうという発想。多彩な機能が特徴なだけに、シンプルさには欠ける内容となっています。

多彩な機能面とは逆で、ディスプレイはいたってシンプル。現在の状況を表示することのみに限定されています。
まだまだあります!
特徴のある3つの特化モデル

ボーズ wave SoundTouch music system IV 実勢価格:8万7480円 サイズ・質量:約W368×H142×D221mm・約4.5kg 受信バンド:FM、AM
ラジオ受信可能なコンパクトなオーディオシステム。ラジオとは異なる傾向の音響が楽しめます。

SoundTouchでパソコンやスマホ内の音楽を再生したり、インターネットラジオを聴くことができます。

ボーズならではの高音質システムで臨場感あふれるサウンドを提供。ラジオも重低音・高音質なので、ほかの製品とは違った楽しみ方ができます。

ソニー ICF-306 実勢価格:4180円 サイズ・質量:約W190×H97×D51mm・約400g
アナログチューナー搭載でアナログならではの微妙なチューニングが楽しめます。

コイズミ SAD-7221 実勢価格:7527円 サイズ・質量:約W300×H160×D160mm・約1.5kg
デジタルの手軽さと中域を重視した抜けのいい音で、聴きやすく扱いやすい一台です。
SRF-V1BTはBluetooth対応だけど
対応コーデックはSBCのみ……

高評価だったSRF-V1BTですが、イマイチと感じた点もありました。Bluetooth対応が特徴なのですが、対応コーデックはSBCのみ。ハイレゾ並のLDACとはいかなくてもaptX対応なら良かったのですが……。
今回は家ラジオ5製品を紹介しました。radikoなどのインターネットラジオは確かに便利なのですが、操作性や音にこだわるなら家ラジオが断然オススメ。ぜひ家ラジオを一度試してみてください。
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