株価暴落も引き起こす、がっかり優待“回避”大作戦!
2019年03月06日(水)
高瀬 央樹
高瀬 央樹/Test by MONOQLO the MONEY
株価暴落も引き起こす、がっかり優待“回避”大作戦!
投資家に人気の株主優待ですが、優待内容の改悪や廃止になってしまうと株価も暴落してしまい踏んだり蹴ったりとなってしまいます。今回は、がっかり優待の傾向をつかみ、事前に回避する方法を紹介していきます。

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  • 優待が改悪・廃止されると
    株価暴落で大損の可能性も…
(C)twinsterphoto/123RF.COM
株主優待株は一般的に、お得にもらえる優待品の魅力が支えとなって、たとえ日経平均が下落していても売られず、株価が安定しやすいというのが大きな強みです。

しかし、ひとたび優待内容が改悪され「お得な優待品がもらえる」という魅力が薄れてしまうと、その影響は甚大です。優待品目当てで保有していた投資家による売りが殺到し、ほとんどのケースで長期に渡り株価が大きく下落してしまいます。つまり、優待品のお得度が減るだけでなく、含み損まで抱えるダブルパンチとなるのです。
  • 改悪する理由はいたってシンプル
    「業績の悪化」がほとんどです
(C)destinacigdem/123RF.COM
そもそも、なぜ企業は優待を改悪するのでしょうか。そのほとんどの理由は「業績悪化」によるものとされています。優待品は、株主還元のひとつとして企業の利益から捻出します。当然、利益が少なかったり赤字で余裕がない企業にとって、優待品は大きな重荷(コスト)であり、見直しの対象となってしまうんです。
  • がっかり優待のトレンドには
    3つの傾向があります
ここ最近、優待を改悪するがっかり銘柄には3つのトレンドがありました。実際の銘柄の例を出して見ていきましょう。
がっかり優待トレンド1
「○年以上保有」などの継続保有条件に変更
買い物優待券
[変更前]
100株以上:買物優待券5枚(2500円相当)
1000株以上:買物優待券10枚(5000円相当)

[変更後]
100株以上:買物優待券5枚(2500円相当)
1000株以上:買物優待券10枚(5000円相当)
※1年以上継続保有しているのが条件
「ほっともっと」「やよい軒」などを運営しています。もらえる優待券の金額は変わらないものの、2019年権利確定分から1年以上の継続保有が条件となりました。改悪発表後、株価も大きく下落してしまいました。
がっかり優待トレンド2
使い勝手の改悪
[変更前]
株主優待内容:使用制限なし
100株:2500円(保有株式数に応じて増額)
有効期限:1年間

[変更後]
株主優待内容:会計1000円毎に500円割引
100株:5000円(保有株式数に応じて増額)
有効期限:半年間
「備長扇屋」や「パステル」などを展開する同社運営店舗で制限なく使えた優待券です。もらえる優待金額は倍に増えましたが、無制限に使えていた優待券が「1000円につき500円」という縛りができ、使い勝手が改悪しました。また、有効期限も1年間から半年間へと短くなりました。
がっかり優待トレンド3
クオカード優待の廃止
[廃止前]
1000 円相当のオリジナルQUOカード
主にビルの経営支援を行う同社は2018年3月に株主優待の新設を発表しましたが、それからわずか5ヵ月後の8月に優待廃止を発表。以降、株価は大きく下落しています。このクオカードなど、自社の事業内容に関係のない金券を優待品にしている企業は、改悪・廃止しやすい傾向にあるので注意が必要です。
  • がっかり優待をつかまないために
    業績は必ずチェックしましょう
(C)tadamichi /123RF.COM
お目当ての優待株を買ってみたら、がっかり優待になってしまった……ということがないように、株を買う前に会社の業績は必ずチェックしましょう。
※資生堂(東1・4911)の決算短信をもとに編集部作成
上記の資生堂の決算のように、増収増益予想となっている銘柄が理想です。なぜなら業績が悪いと、将来優待の改悪や廃止という可能性も考えられるからです。
以上、がっかり優待をつかまないための傾向と対策でした。お得な優待だからと飛びつく前に、業績のチェックは事前にしっかりしましょう。
(免責事項)
本記事にて掲載されている株価、優待情報などは2019年3月上旬時点のものです。本記事は投資による利益を保証するものではありません。投資のご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。なお、掲載している優待内容は一部です。

(取引市場の文中略)
東1→東証一部
東2→東証二部
東マ→東証マザーズ

(タイトル写真)
 (C)PaylessImages/123RF.COM

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