高額化するダウンのなかでも コスパ抜群のユニクロ、GUが人気

高額化するダウンのなかでもコスパ抜群のユニクロ、GUが人気 イメージ
真冬には欠かせない「ダウン」アウター。

寒い冬にも一枚羽織るだけで温めてくれるダウンジャケット。最近ではカナダグースや、水沢ダウン、ノースフェイスなどとくに機能に優れた製品に人気が集まっています。

でもこれらは最低でも5万円以上とかなり高額で、なかなか手が出るものではありません。

高額化するダウンのなかでもコスパ抜群のユニクロ、GUが人気 イメージ2

そこでオススメしたいのが、ユニクロとGUのダウンです。

これらのダウンは年々完成度が高くなり、中途半端なブランドよりも品質に優れている言う声もよく聞かれます。そして1万円を切るものから、ロング丈でも2万円以下のものも多く、価格的にもありがたいという最大のメリットがあります。

とはいえ何でも良いわけじゃない。 ユニクロ・GUの6製品をテスト

とはいえ何でも良いわけじゃない。ユニクロ・GUの6製品をテスト イメージ

…とはいえ、「ユニクロ・GUにとりあえずGO」すれば良いのかといえば、そうではありません。ご想像のとおり、買ってもよい・買ってはいけないものがそれぞれあります。

そこで、今回はすでに販売終了のダウンも合わせてユニクロ・GUから人気6製品を選び、「暖かさは違うのか」「雨水を弾いてくれるのか」「風は通さないか」などリアルな状況を想定して実際に比較しました。

「着用時の暖かさ」を構造から分析
風を防ぐフードの構造や保温性を高める袖のリブの有無など、ダウンジャケットの構造を実際に着用して細かくテストしました。

・水をかけて「防水・撥水性」を検証
50mlの水を服の上にかけて検証。水を拭き取り、すぐ乾くかもチェックしました。

極寒部屋の中で「防風性」を検証
さらに、実験と一緒にモニター調査も。こちらは10℃の部屋で体当たり検証しました。

以上のテストに加えて、デザイン性や着心地などの要素を加味して、総合的に判断しています。

機能面ではユニクロのダウンパーカ 安さとデザインならGUが優勢です

機能面ではユニクロのダウンパーカ安さとデザインならGUが優勢です イメージ
撥水性がない商品は新品でも水が染み込んでしまいました。

6製品を比べたところ、純粋な品質だけで見るならユニクロ「シームレスダウンパーカ」が抜きん出ていました

同じユニクロの薄くて軽い「ウルトラライトダウン」シリーズよりも、詰め込まれているダウンの分量が多いため、生地の保温性どうこうよりも、シンプルに体感でより暖かさを感じます。モニターから「着て3分後には、もうポカポカ」との声も上がりました。

そんなユニクロのダウンパーカに匹敵したのが、GUの「ダウンフーディジャケット」。セール価格でない元値の時点で約7500円と、かなりの破格なお値段ですが、中身を裁断してみると本物のダウンを使用していました。

フードを取り外して2パターン楽しめたり、ボタンや縫製なども高いクオリティが見られ、見た目では10万円のブランドダウンと大差がないと言えるほどでした。

以降では、それぞれ2着の具体的なポイントを解説してきたいと思います。

防寒性がさらにパワーアップ! ユニクロの無縫製ダウンパーカー

ユニクロ:シームレスダウンパーカ:アウター

ユニクロ
シームレスダウンパーカ
実勢価格:1万6090円→8629円(セール価格)

商品番号:409330
素材:[表地]ナイロン100%、[中綿]ダウン90%、フェザー10%、
色:69NAVY(写真)ほか全7色展開

まずはユニクロのベストバイのご紹介から。機能性、品質の良いものを選びたい方におすすめなのが、こちらのユニクロの「シームレスダウンパーカー」です。

製品名にもある「シームレス」とは、この圧着加工のこと。

防寒性がさらにパワーアップ!ユニクロの無縫製ダウンパーカー イメージ

見た目がスタイリッシュになる、というのも一つですが、これが「風を通しにくい秘密」でもあります。

ダウン特有の縫い目をなくすことで、防寒性を損なう雨や風などをより徹底的にガードしてくれます。

防寒性がさらにパワーアップ!ユニクロの無縫製ダウンパーカー イメージ2
[着用時の暖かさ:A]

この「縫い目がないこと」で、風や雨が浸透しにくくなり、暖かさにつながっているんです。

防寒性がさらにパワーアップ!ユニクロの無縫製ダウンパーカー イメージ3

また袖の内側に「隠れリブ」がついているのも、保温性アップのキモ。このさりげない工夫が、実際に来た時に違いを生み出します。

防寒性がさらにパワーアップ!ユニクロの無縫製ダウンパーカー イメージ4
[撥水性:A]

大量に水を吹きかけても、きっちり弾いたので撥水性は文句なし。ちなみに防水性はというと…。

防寒性がさらにパワーアップ!ユニクロの無縫製ダウンパーカー イメージ5
[防水性:A]

吹きかけた水を拭き取った直後は、生地に湿り気が生まれて表面がしんなりとしたものの数分で回復しました。これなら撥水、防水性は十分といえるでしょう。

防寒性がさらにパワーアップ!ユニクロの無縫製ダウンパーカー イメージ6
[コスパ&デザイン性:A]

裾ポケットが目立たないようにデザインされるなど、細部に機能にを盛り込みつつも、シンプルに見せる工夫が随所に見られます。元値は1万円を越しますが、それでもコストパフォーマンスは優秀でした。

なお今期からは、立体的に立ち上がったフードデザインにバージョンアップしています。

防寒性がさらにパワーアップ!ユニクロの無縫製ダウンパーカー イメージ7
風が入らないよう首回りが改良。

縫い目から風が入らないうえ、立ち襟にボリュームがあるので防風性が高まっています。

防寒性がさらにパワーアップ!ユニクロの無縫製ダウンパーカー イメージ8
いつものサイズでも着膨れ感はありませんでした。

ダウンジャケットにありがちな「着膨れ」して見えないよう、元々がタイトめな作りになってはいます。そのため普段と同じサイズを選んで大丈夫。サイズを上げると今度は野暮ったいので注意しましょう。

またもう一つご注意を。同じ「シームレスダウン」シリーズでも、ロングタイプは着こなしが難しくなります。

ユニクロ:シームレスダウンコート:アウター

ユニクロ
シームレスダウンコート
実勢価格:1万7170円→8629円(セール価格)

同じシームレスダウンでも着丈が長いだけで、途端に野暮くなってしまうのがネック。「寒さに変えられない」という、選択肢が限られた方以外は「シームレスダウンパーカ」をおすすめします。

撥水・防水性は伸び悩むも シンプルで高コスパのGU

GU:ダウンフーディジャケット:アウター

GU
ダウンフーディジャケット
実勢価格:7545円→4309円(セール価格)

商品番号:307708
素材: [表地] ポリエステル86%、綿14%、[中綿] ダウン80%、フェザー20%
色:09 BLACK(写真)ほか全3色展開

GUからオススメしたいのが、この「ダウンフーディージャケット」。保温性など機能面ではさすがに1万円以上と比べると劣りますが、値段を考えると普段使いには十分なレベルといえます。

撥水・防水性は伸び悩むもシンプルで高コスパのGU イメージ
[着用時の暖かさ:A]

フロントはジップとボタンで防風性はあるので、1万以下なら合格点です。

撥水・防水性は伸び悩むもシンプルで高コスパのGU イメージ2

裏面もしっかりしていて風を通しません。

撥水・防水性は伸び悩むもシンプルで高コスパのGU イメージ3

低価格のために袖リブがなく、前腕部はやや冷たく感じます。手袋などで袖口の防寒をカバーした方がいいでしょう。

撥水・防水性は伸び悩むもシンプルで高コスパのGU イメージ4
[コスパ&デザイン性:A]

フード部分に付いているファーは着脱可能です。コストを落とすためか細部がそぎ落とされていますが、価格を考えると十分なデザインといえるでしょう。

撥水・防水性は伸び悩むもシンプルで高コスパのGU イメージ5
[撥水性:C]

生地の表面に水を垂らすと若干水滴になりますが、撥水性はイマイチです。防水性は…。

撥水・防水性は伸び悩むもシンプルで高コスパのGU イメージ6
[防水性:C]

水を拭き取ってみた後も既に浸透済みで、表面が乾くまでにはかなり時間がかかってしまいます。雨や雪にはやや弱いので、悪天候の日には向いていません。

以上、ユニクロ・GUのダウンジャケットを紹介しました。ユニクロの「シームレスダウンパーカー」は保温性だけでなく撥水・防水性をはじめ、細かいディティールまで完成度の高い一枚。一方GUは機能性こそやや劣るものの、保温性抜群でお買い得の一枚といえます。共に在庫僅少なので、ぜひお早めにゲットしてください。