エアーマットはキャンプで運動会で大活躍!

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エアーマットとはベッドマットの一種で、空気を入れて膨らませることで寝心地を良くするもの。空気を抜けば小さくなるので収納や持ち運びも便利なことからキャンプで寝袋の下に敷くなどして使われます。

また、体圧を空気の力で分散することから介護の分野でも使用され、コンパクトに収納して置けることから防災分野でも使われます。

また、それだけでなく、持ち運びしやすいエアーマットであれば、運動会の応援などでも便利なんです!

エアーマットはキャンプで運動会で大活躍! イメージ2

この記事では、そんなエアーマットの選び方とプロが厳選した商品のランキングをご紹介します。

おすすめのエアーマット選びのポイントは?

おすすめのエアーマット選びのポイントは? イメージ

まずは、エアーマットの選び方のポイントについてです。どれも同じような見た目をしているエアーマットですが、それぞれの違いがあり使い心地に大きな差が生まれます。こちらで紹介するポイントをしっかり踏まえて選ぶようにしましょう。

快適に使うには素材が重要

エアーマットの選び方の中でも重要なのが、使われている素材。表面と底面に注目して選びましょう。

底面丈夫さがポイント。野外で使ってもかんたんには破れない丈夫さが求められます。エアーマットは一度破れてしまうと修理は困難ですので、しっかり作られているものを選びたいところです。

表面で重視したいのは肌触り。固かったりごわごわしたりするとしっかり寝ることができません。ベロア加工など、気持ち良い肌触りの素材が使われていると良いでしょう。

膨らませた時だけでなく収納時のコンパクトさもチェック

サイズ選びでは膨らませた時の大きさだけでなく、収納時のコンパクトさもチェックすべきです。

収納時のサイズが大きすぎると持ち運びに不便だったり、家の中にしまっておくことができなかったりします。同じ厚みのエアーマットでも収納時のサイズには違いがあるので、注意しましょう。

膨らませた時のサイズについては、テントなど設置する場所に収まるものを選ぶのが大事です。設置場所に収まる中で大きめのものを選ぶと、ぐっすり眠ることができるかもしれません。

キャンプで使うなら、横幅60cm前後のシングルサイズを使うのが一般的。カップルや親子で寝るなら、120cm前後のダブルサイズを検討してもいいでしょう。

ただし、収納時のサイズを小さくするためにあえて長さを短くしているものもあるため、特に身長の高い方は幅だけでなく長さにも注意してください。

断熱性能の高さがキャンプでは重要

キャンプでの使用では、断熱性能が重要です。地面からの冷気を遮断できないと、寒くて寝られなかったり風邪をひいたりしてしまうことも。一般的にはぶ厚いエアーマットの方が空気の層が厚く、断熱性は高いといえます。

まだまだある!はずせない注意ポイントは?

まだまだある!はずせない注意ポイントは? イメージ

そのほかにも、エアーマットの選び方にはいくつかのポイントが。これらも把握したうえで選ぶことで、より自分に合ったエアーマットを選ぶことができるでしょう。

厚みがあったほうが寝心地は良くなる

空気の層で体を支えるエアーマットでは、厚みが寝心地に直結します。厚ければ厚いほど地面の小石などの凹凸が気にならなくなり、前述の通り、地面からの冷気も遮断できます。寝た時の包み込まれるような感覚も、厚みがあってこそです。

一方、厚みがあると、どうしても収納したときのサイズが大きくなります。荷物の量を最小限にしたいときは薄手の製品の方が良いでしょう。何を重視するのかしっかり見極めて選ぶようにしたいものです。

床ずれに注意

エアーマットは空気によってふくらむことで、フワフワの寝心地を実現しています。これは体へのフィット感が高いということなのですが、そのため、寝ている間に血管が圧迫されて床ずれを起こすこともあります。

床ずれをできるだけ防ぐには表面に凸凹があって血流を妨げないものがおすすめ。ただ、完全に床ずれを防ぐことはできないため、長時間同じ姿勢で寝すぎないように注意しましょう。

初心者は“厚みと収納が両立”のエアーマットが最適

一言に“寝袋の下に敷くマット”と言っても「息を吹き込んで膨らませるタイプ」や「発泡性素材に断熱性のあるアルミを蒸着したタイプ」など多種多様。どれを買うべきか迷ってしまいますよね。

そこで、準備の手軽さと横になった時の快適さを求める初心者の方に最適なのが、今回おすすめするインフレータブルマットインフレーターマットと呼ばれるエアーマットなんです。

下の写真のように、バルブを開いてマットを広げるだけで自動的に空気を取り込み膨張します。

初心者は“厚みと収納が両立”のエアーマットが最適 イメージ

しかも、厚手のウレタン素材と取り込んだ空気のスプリング効果で、

・従来の定番である発泡タイプよりフンワリ
・息で膨らませるタイプより身体が安定


という絶妙な寝心地なんです。

初心者は“厚みと収納が両立”のエアーマットが最適 イメージ2

ただしインフレーターマットに過度な期待は禁物です。というのも確かに空気は自動で入りますが、決してパンパンにはなりません。どのタイプもある程度膨らんだ後は、自力で空気を足さなければならないのです。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

Amazonのレビューを眺めていると、玉石混交のコメントが多く見られます。勘違い的なコメントのひとつに、自動膨張があります。バルブを空けただけで膨らむには、すごーく時間がかかります。個人的には自動膨張は気休めで、絶対に追加の空気注入が必要だと思っています。

初心者は“厚みと収納が両立”のエアーマットが最適 イメージ3

たとえば、写真のように口から直接空気を注入するのもひとつの方法です。しかし商品によってはこの口からの注入が大変な場合があります。

寝心地を優先して空気注入量の多い厚手のマットをチョイスすると、膨らますのに過労でダウン……なんてことも決して大げさではありません。

そこで寝心地優先の方にぜひ、おすすめしたいのが電動ポンプ。最近は電池式やUSB充電型なども増えているので、一台持っていると何かと便利です。

初心者は“厚みと収納が両立”のエアーマットが最適 イメージ4

RUNACC
電動エアーポンプ
実勢価格:2995円

こうした電動ポンプがあれば、短時間でエアーマットを好みの固さに仕上げることができるのです。

自動膨張タイプと息で膨らむタイプを実際に比較

自動膨張タイプと息で膨らむタイプを実際に比較 イメージ

検証では、選抜したインフレータブルタイプのマットを含むエアーマット14製品を比較。キャンプのプロが実際に寝てみて、製品の優劣を決定しました。

以下の5項目をチェックし、各20点満点で評価しています。

1:設営・撤収のしやすさ
2:コンパクトさ
3:作り
4:寝心地
5:価格・コスパ


寝るだけでなく、キャンプならではの問題である設営と撤収のしやすさにも注目しました。なお、今回義村氏に実際に寝てもらいましたが、義村氏の身長は180㎝ですので参考にしてください。

それでは気になるランキング1位から見ていきましょう。

アウトドアキャンプ用エアーマットのおすすめは?

第1位Overmont「エアーマット」

Overmont エアーマット イメージ1
  • Overmontエアーマット
  • 検証時価格: ¥2,830

総合評価: 4.70

設営・撤収のしやすさ
 4.50
コンパクトさ
 5.00
作り
 4.25
寝心地
 4.75
価格・コスパ
 5.00

コンパクトで持ち運びに便利

第1位はOvermont「エアーマット」。色によって値段が異なりますが、一番安いもので2千円台とコスパ抜群。長さが190cmですが、収納時が超コンパクト。手のひらに乗るサイズです。

おすすめポイント
  1. 収納時は手のひらに乗るほどコンパクト
  2. 寝心地も快適
  3. 足で踏んで膨らませられる
長さ
190cm
60cm
厚さ
12cm
重量
1200g
収納サイズ
36cm×15cm
耐荷重
150kg
素材
80Dポリエステル
コンパクトで持ち運びに便利 イメージ

厚さは12cmでヒザをついても床につかず、寝心地も快適です。

コンパクトで持ち運びに便利 イメージ2

本体に内蔵インフレータが付いており、足で踏んで膨らませることができます。手動式のエアーマットの中では比較的空気注入がラクです。

コンパクトで持ち運びに便利 イメージ3

レビューではいくつか商品の不具合が報告されていますが、購入日から1年間商品に不具合が生じた場合はメーカー対応があります。他の商品でもそうですが、到着時には不具合がないか必ず確認しましょう。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

空気注入をしないロールマットに比べ、寝心地やコンパクトさなどで高得点を獲得。なにより口や手ではなく足で膨らませられるのは非常にラク。またリュックに入るコンパクトさも良いですね。

第2位Sable「エアーマット」

Sable エアーマット イメージ1
  • Sableエアーマット
  • 検証時価格: ¥3,999

総合評価: 4.60

設営・撤収のしやすさ
 4.25
コンパクトさ
 5.00
作り
 4.25
寝心地
 4.50
価格・コスパ
 5.00

ピロー一体型で便利

第2位はSable「エアーマット」。194cmのロングサイズ。枕付きですが、ピロー(高さ19cm)一体型なので、別々に空気を入れる必要がありません。

おすすめポイント
  1. ピロー一体型で別々に空気を入れる必要がない
  2. 厚さ14cmでしっかりと地面の凸凹を吸収
  3. 二重バルブ設計で空気注入時の空気漏れがない
長さ
194cm
72cm
厚さ
14cm
収納サイズ
35×15cm
重量
990g
素材
41Dナイロン
ピロー一体型で便利 イメージ

厚さが14cmあり、ヒザをついても床につきません。しっかりと地面の凸凹を吸収してくれます。

ピロー一体型で便利 イメージ2

手動式の内蔵エアーポンプで(約3分間)空気を入れるタイプです。二重バルブ設計なので、空気注入時の空気漏れがありません。

ピロー一体型で便利 イメージ3
義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

こちらも、手動式のエアーポンプタイプ。空気注入式でないロールマットと比べるとやや重いですが、重量は1kgを切る軽さ。荷物が大きくなりがちなキャンプなどでは1位商品よりさらにコンパクトな点が◎。ただ設営・撤収の手間と寝心地で2位となりました。

第3位フィールドア「枕付き 車中泊マット 5cm厚」

  • フィールドア枕付き 車中泊マット 5cm厚
  • 実勢価格: ¥3,960検証時価格: ¥4,300

総合評価: 4.55

設営・撤収のしやすさ
 4.25
コンパクトさ
 4.75
作り
 4.50
寝心地
 4.50
価格・コスパ
 4.75

5cm厚でも快適

第3位はFIELDOOR「車中泊マット」。もちろんキャンプでも使えます。ボタン付きで連結可能。ファミリーでの使用におすすめです。2位商品とは異なり枕とマットの気室が分かれています。

おすすめポイント
  1. ボタン付きで連結が可能
  2. 1位、2位に引けを取らない寝心地の良さ
がっかりポイント
  1. 自動膨張タイプだけど追加で空気を注入する必要がある
長さ
190cm(約)
60cm(約)
厚さ
5cm(約)
収納サイズ
62×20cm(約)
重量
1600g
素材
ポリエステル / 高密度ウレタンフォーム
5cm厚でも快適 イメージ

同製品のラインナップには10cm厚もありますが、こちらはその半分の5cm厚サイズ。パンパンに膨らませた状態ならヒザをついても床につきません。寝心地は1、2位商品に引けを取らない快適さです。

5cm厚でも快適 イメージ2

いわゆる自動膨張タイプですが、完全に膨らむわけではないので、追加で空気を注入する必要あり。こちらも2位商品と同じく二重バルブになっています。

5cm厚でも快適 イメージ3
義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

空気注入部のフタがスクリュー式ではないのが残念です。ただはめるだけのフタでは外れやすくなります。1、2位商品に比べて空気を抜くのにコツが必要で、やや撤収にやや手間がかかります。また自動膨張タイプですが、先述の通り、最後は口かポンプで空気を入れなければ寝心地のいい硬さにはなりません。好みによりますが、寝心地は硬めで1、2位商品よりも快適と感じる人が多いと思います。個人的には、パンクの恐れがあるインフレータブルマットでは、ダブルサイズよりも、シングル2枚のほうが「リスク分散」ができ、複数人でのキャンプならば設営、撤収も複数人でできるのでいいと思っています。

第3位山善「キャンパーズコレクション クイックエアベッド シングル」

  • 山善キャンパーズコレクション クイックエアベッド シングル
  • 実勢価格: ¥8,090検証時価格: ¥4,874

総合評価: 4.55

設営・撤収のしやすさ
 4.50
コンパクトさ
 3.75
作り
 4.75
寝心地
 5.00
価格・コスパ
 4.75

寝心地なら断トツ1位

91点で同点3位は山善「エアーベッド」。厚さが25cmあり、寝心地は今回のラインナップでダントツ1位です。

長さ
190cm
97cm
厚さ
25cm
重量
3300g
素材
合成樹脂(塩化ビニル)、レーヨンベロア調仕上げ、ABS樹脂
型番
QABI-002(BR)
寝心地なら断トツ1位 イメージ

電源ポンプを内蔵しており、コンセントに差し込んで約50~60秒で空気注入が完了します。ただし電源サイトか、バッテリーがないと膨らまないという制約があります。また収納サイズが大きめ、重量も3kg以上ありコンパクトさには欠けます。

寝心地なら断トツ1位 イメージ2
義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

マットではなく、エアーベットという名称からもわかるようにどちらかというとキャンプ用というよりは、お家用。ただ、ある程度コンパクトになるので、キャンプでも。価格も手頃でエアーベッドの中では1番のおすすめ商品です。厚くて表面がレーヨンベロア調仕上げなので寝心地も◎。なお電動ポンプは防水ではないので、キャンプでは濡らさないように!

5位: DOD「ソトネノキワミ キャンプマットS」

  • DODソトネノキワミ キャンプマットS
  • 実勢価格: ¥18,700検証時価格: ¥17,500

総合評価: 4.50

設営・撤収のしやすさ
 4.25
コンパクトさ
 3.75
作り
 4.75
寝心地
 5.00
価格・コスパ
 4.75

人気過ぎて入手難度が高い

今回最高価格ながらランクインしたのはDOD「キャンプマット」。人気のヒット商品で入荷してもすぐに売り切れの場合が多く、入手難度が高い商品です。

長さ
208cm(約)
80cm(約)
厚さ
10cm(約)
収納サイズ
91×23×23cm(約)
重量
4600g
素材
ポリエステル(TPUコーティング)、中材:ポリウレタンフォーム、シーツ部分:ポリコットン(ポリエステル80%、綿20%)
型番
CM1-649-TN
人気過ぎて入手難度が高い イメージ

自動膨張式でエアーポンプ機能付きの枕が付属しています。収納サイズはやや大きいのですが、キャリーバッグが付いていて便利。また付属品にはリペアシートがあり、万が一穴が空いた場合にも補修ができます。

寝心地は素晴らしく、レビューでも「気持ちよく眠れた」というものが多数見られました。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

コンパクトや撤収、重量など数々のキャンプ用のエアーマットの性能のうち、寝心地に極振りした製品。キャンプだけでなく、自宅で使ってもいいかもしれません。DODは、製品ネーミングが個人的にツボです。

6位: キャプテンスタッグ「キャンプ用 エアーマット インフレーティング」

  • キャプテンスタッグキャンプ用 エアーマット インフレーティング
  • 実勢価格: ¥2,918検証時価格: ¥2,279

総合評価: 4.40

設営・撤収のしやすさ
 4.00
コンパクトさ
 4.25
作り
 4.50
寝心地
 4.50
価格・コスパ
 4.75

他商品に比べて空気を入れやすい

第6位は3千円を切る値段が魅力のキャプテンスタッグ「エアーマット」。110×182cmの広いサイズ(7656円)もあります。

長さ
188cm(約)
58cm(約)
厚さ
2.5cm(約)
収納サイズ
12×59cm(約)
重量
900g
素材
表地/ポリエステル(PVC加工)、内材/ポリウレタンフォーム、バルブ/ABS樹脂
型番
UB-3005
他商品に比べて空気を入れやすい イメージ

厚さ2.5cmなので上位商品ほど地面の凸凹を吸収しませんが、寝心地は◎。下にキャップなどを置いて寝てみましたが、ほとんど気になりませんでした。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

オーソドックスな自動膨張タイプのインフレータブルマットです。この製品に限らず自動膨張タイプは、僕のように体重が重い成人男性は、寝心地をよくするにはやはり追加で空気を注入しなければなりません。実際に口で空気を吹き込んでみましたが、他商品に比べ入れやすかったです。

7位: ハイランダー「スエードインフレーターマット(枕付きタイプ) 5.0cm」

ハイランダー スエードインフレーターマット(枕付きタイプ) 5.0cm イメージ1
  • ハイランダースエードインフレーターマット(枕付きタイプ) 5.0cm
  • 実勢価格: ¥21,803検証時価格: ¥12,719

総合評価: 4.35

設営・撤収のしやすさ
 3.75
コンパクトさ
 4.25
作り
 4.25
寝心地
 4.50
価格・コスパ
 5.00

根強い人気

同得点で6位となったのはHilander「スエードインフレーターマット」。ロングセラーで根強いファンが多い商品です。最近では2枚セット、3枚セットで販売されておりかなりお得。写真のように連結できるので、ファミリーキャンプにぴったりです。

長さ
192cm
65cm
高さ
5cm(最大)
収納サイズ
20×65cm
重量
1600g(1枚)
素材
表生地・ポリエステル100%スエードタイプ/PVCコーティング、裏生地・ポリエステル100%(75D/190T)/PVCコーティング
型番
UK-2
根強い人気 イメージ

スエード地で接触冷感がなく寒い季節でも暖かく眠れます。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

スエード地なので、寝袋にもよりますが、摩擦が適度にあってずり落ちにくいのが嬉しいポイントです。もし、テントの底面にぴったりならば、ダブルサイズを選ぶと、雨天時に中央からの浸水を防ぐことができるかもしれません。逆に、設置、撤収は、ふたりで協力して同時にできないので、2倍以上大変な作業になります。写真はダブルサイズモデルですが、僕なら人数が減っても増えても応用力があるシングルサイズを複数枚選びます。熱々カップルや川の字で寝ている親子だったら、ダブルサイズで寝袋も連結すると幸せになれるかもしれません。

8位: タラスブルバ「コンフォートインフレータブルマットW」

  • タラスブルバコンフォートインフレータブルマットW
  • 実勢価格: ¥12,900検証時価格: ¥10,989

総合評価: 4.30

設営・撤収のしやすさ
 3.75
コンパクトさ
 4.25
作り
 4.50
寝心地
 4.50
価格・コスパ
 4.50

肌触りの良い加工で快適な寝心地

こちらも根強い人気のタラスブルバ「インフレータブルマット」。シングルサイズ(6589円)もありますが、今回はより入手しやすいダブルを紹介。

長さ
200cm(約)
130cm(約)
厚さ
5cm(約)
収納サイズ
67×30cm
重量
4300g
素材
本体・ポリエステル(PVC加工)、内材・ポリウレタンフォーム、バルブ・ABS樹脂
型番
TB-S19-015-029
肌触りの良い加工で快適な寝心地 イメージ

表面は肌触りの良いフロッキー加工、裏面は滑りにくいノンスリップ加工が施されています。弾力性があり、寝心地も快適。何より幅広いので、体の大きな人でもラクラク寝られます。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

この製品も滑り止め加工があって寝やすい製品です。特に山岳用のシュラフだと表面が滑るので効果が高いと思います。製品はダブルサイズですが、僕ならばシングルサイズ2枚のほうを選びます。また、表のスエード調や裏面の滑り止め加工がされた製品は、パンク修理の際しっかりと修理パッチを貼り付けないといけないので、キャンプ場についたらなるべく早い時間に膨らませて、空気漏れがないかをチェックしたほうがいいですよ。

8位: クイックキャンプ「車中泊マット 8cm 極厚」

  • クイックキャンプ車中泊マット 8cm 極厚
  • 実勢価格: ¥6,980検証時価格: ¥5,280

総合評価: 4.40

設営・撤収のしやすさ
 4.00
コンパクトさ
 4.50
作り
 4.50
寝心地
 4.75
価格・コスパ
 4.25

空気注入バルブが大きめ

クイックキャンプ 「車中泊マット」は、リペアキッド付きで安心して使えるマットです。バルブが大きいので、気持ち空気注入がラクな感じがします。両サイドにボタンがあり、連結も可能。

長さ
201cm(約)
70cm(約)
厚さ
8cm(約)
重量
2500g
素材
表地・75Dポリエステル、裏地・75Dポリエステル ドット滑り止め加工付
空気注入バルブが大きめ イメージ

ウレタン使用で地面の凸凹を上手く解消してくれ、寝心地も上々です。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

8cm厚がウリの製品。ウレタンが自然に膨らむ力を利用して空気を入れる自動膨張ですが、気温や使用頻度にもよるが8cmには膨らまないと思います。寝心地をよくするには追加で空気を口などで入れる必要がありますが、バルブ形状がやや口では入れにくいタイプです。

10位: キャプテンスタッグ「キャンプ用 エアーベッド」

  • キャプテンスタッグキャンプ用 エアーベッド
  • 検証時価格: ¥2,900

総合評価: 4.25

設営・撤収のしやすさ
 3.75
コンパクトさ
 3.75
作り
 4.25
寝心地
 4.75
価格・コスパ
 4.75

3千円を切る抜群のコスパ

キャプテンスタッグのエア―ベッドは、3千円を切るという抜群のコスパ。厚さが20cmあり、滑りにくい表面の加工で快適に眠れます。リペアキッド付きなのもうれしいポイント。

長さ
183cm
74cm
厚さ
20cm
耐荷重
80kg
重量
2500g(約)
素材
ポリ塩化ビニル
型番
M-3462
3千円を切る抜群のコスパ イメージ

3位の山善は電動注入でしたが、こちらは付属のポンプを使っての空気注入となります。そのため多少セッティングに時間がかかるのがデメリット。ただ空気逆流防止弁が付いているので、空気漏れのストレスはありません。

3千円を切る抜群のコスパ イメージ2
義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

コンパクト性には欠けますが、お得なエアーベッドです。実際に設営、撤収を行ってみましたが、やはり他商品に比べ時間がかかりました。足踏み式ポンプがあってもこれほどのエアボリュームがあると、ちょっと疲れちゃいますね。

11位: HIKENTURE「エアーマット」

HIKENTURE エアーマット イメージ1
  • HIKENTUREエアーマット
  • 検証時価格: ¥3,580

総合評価: 4.20

設営・撤収のしやすさ
 4.50
コンパクトさ
 4.50
作り
 3.75
寝心地
 4.00
価格・コスパ
 4.25

枕の固さ調節が可能

HIKENTURE「エアーマット」は、空気弁が二重になっています。高さ7cmと意外に厚みがあり、寝心地も快適。

長さ
190cm
60cm
厚さ
7cm
収納サイズ
27×8cm
重量
570g
素材
190Tポリ紬、TPU素材
型番
H1055-B2
枕の固さ調節が可能 イメージ

本体と枕の空気入れが別になっています。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

このタイプのインフレーターマットは、内部にウレタンなどが入っていないので自動膨張は全くしません。ですが、ロールマットよりもコンパクトそして軽量なのが特長です。しっかり空気を入れないと体の重い部分(だいたい腰)が底づきを起こしてしまい、ボヨンボヨンと反発があり、寝心地が悪くなります。ここらへんは、アウトドアという荷物がある程度限られる場合のトレードオフでしょう。

12位: KOOLSEN「エアーマット」

KOOLSEN エアーマット イメージ1
  • KOOLSENエアーマット
  • 検証時価格: ¥2,999

総合評価: 4.15

設営・撤収のしやすさ
 4.50
コンパクトさ
 4.50
作り
 3.50
寝心地
 4.00
価格・コスパ
 4.25

コスパに優れる

KOOLSEN「エアーマット」は、第11位の商品と見た目がよく似ていますが、じつは表面のエア・セルのパターンが全く違うエアーマットです。サイズや厚みも若干小さめ。ただ寝心地は大差がないように感じました。

長さ
187cm
56cm
厚さ
5cm
重量
600g
素材
40Dナイロン
コスパに優れる イメージ

空気弁は二層構造になっている自動注入タイプで、一か所で充填と排出ができます。ただ実際空気入れは手動の追加注入が必要。また撤収には多少時間がかかりました。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

上記商品と同じく内部にウレタンなどが入っていないので自動膨張は全くしません。ですが、ロールマットよりもコンパクトそして軽量なのが特長です。そのぶん、もし、予算が許すならば、想定するキャンプ場の気温よりも充分な保温性のある寝袋を用意したほうが幸せな夜を過ごせると思います。特に、ビギナーキャンパーは、3シーズン用寝袋で春先や晩秋のキャンプまでこなそうとしたりします。お家では夏と秋、同じ寝具ですか? 快適に過ごすならば、マットも重要ですが、シュラフも重要ですよ。身長が180cmある僕には、枕がついてしまうとやや短いです。

13位: KingCamp「マットKM2009」

KingCamp マットKM2009 イメージ1
  • KingCampマットKM2009
  • 検証時価格: ¥3,900

総合評価: 4.05

設営・撤収のしやすさ
 3.75
コンパクトさ
 4.50
作り
 4.00
寝心地
 4.00
価格・コスパ
 4.00

寝返りが打てる

KingCamp「マットKM2009」は、横幅があるゆったりサイズのマットです。寝返りを打ってもギリギリセーフなのがうれしいポイント。

長さ
200cm(約)
77cm(約)
厚さ
8cm(約)
収納サイズ
30×30×13cm(約)
重量
840g
素材
TPU
型番
KM2009
寝返りが打てる イメージ

厚みは8cmとやや厚め。そのため地面の凸凹をうまく吸収してくれます。横幅がある分、セッティングや撤収がやや面倒ですが、収納のコンパクトさと寝心地の点でおすすめな商品です。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

同じく内部にウレタンなどが入っていないので自動膨張は全くしません。ですが、ロールマットよりもコンパクトそして軽量なのが特長です。そんな中で、なかなか珍しい幅広タイプで、身長が180cmある僕でもゆったりできるサイズのマット。撤収の空気抜きはしやすい反面、口で空気を入れにくいバルブ構造がやや難です。

14位: フィールドア「ウルトラライト エアーマット」

  • フィールドアウルトラライト エアーマット
  • 実勢価格: ¥3,300検証時価格: ¥3,900

総合評価: 4.00

設営・撤収のしやすさ
 3.75
コンパクトさ
 5.00
作り
 3.75
寝心地
 3.75
価格・コスパ
 3.75

コンパクトさなら第1位

FIELDOOR 「ウルトラライト エアーマット」は、軽量コンパクトなエアーマット。「10回ほど空気を吹き込むことで膨らませることができます」とありますが、パンパンにするにはもう少し必要。

長さ
190cm
58cm
厚さ
5cm
収納サイズ
10×22cm(約)
重量
450g(約)
素材
40Dリップストップナイロン
コンパクトさなら第1位 イメージ

生地はパラシュートなどにも使われるリップストップ生地を使用。耐久性に優れています。表面には撥水加工とTPUコーティングが施されており、水や汚れに強いのが特徴です。

バルブは逆止弁付きで、空気を入れている時も漏れないので、女性でも簡単にセッティングすることができます。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

内部にウレタンなどが入っていないので自動膨張は全くしません。ですが、ロールマットよりもコンパクトそして軽量なのが特長です。そんななかでも、超軽量で収納サイズも驚くほど小さいタイプ。持ち運びに便利なマットです。寝心地は幅がないため「それなり」。バルブの構造から、口で空気を吹き込むのが意外に大変です。

【さいごに】キャンプをより楽しむならロールマットもアリ

今回のランキングでは、寝心地 コンパクト、コスパなどで空気注入式のマットを検証していますが、マットとして、ロールマット(ロールしないタイプもあり)もぜひ、検討してみてください。

恐らくコスパならばマットのほうが安いですし、なによりパンクなど故障の心配もありませんし、広げたらすぐ利用できます。

週末のキャンプですとお父さんは意外に大忙しです。4人家族で全員のエアーマットを用意してふくらませると、小一時間かかってしまいます。空気注入式でないマットを選ぶか、電動ポンプを用意して時短するほうがキャンプを楽しめると思います。

【さいごに】キャンプをより楽しむならロールマットもアリ イメージ

また野外では日中と夜間の気温差が結構あります。キャンプ場についたら、なるべく早くにエアーマットを膨らませて、寝袋も出しておくのがおすすめですが、エアーマットは日中の高い気温ではパンパンでも、夜間の気温で冷やされてしぼんでしまいます。寝る直前にも追加で空気を入れるといいかもしれません。

最後に、ほとんどキャンプ用のマットは、湿気を吸収しません。さらにエアーマットは口で空気を入れたり、湿気の多い季節に使ってそのまま長期保管すると、外部だけでなく内部にかなりカビが生えたりします。猛暑の時に干すようにしましょう。

義村貞純 氏
アウトドアガイド / アドベンプロダクツ代表
義村貞純 氏 のコメント

寝心地で寒さ、暑さ対策をするなら、寝袋(シュラフ、スリーピングバッグ)もその季節に適したモノを使うようにすると、さらに幸せです。個人的には四季折々の日本において、3シーズン用っていったいいつ? 夏用でしょ! と思っています。

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ここからは寝袋とマット以外のおすすめグッズとともに睡眠環境づくりのコツもお教えしますね。

寝袋&マットと合わせ技で超快適な“重ね敷きグッズ”

寝袋の下に敷くことで、冷気と地面のデコボコを解消できるマット。こうした「重ね敷き」に適したアイテムはマットの他にも存在します。

寝袋&マットと合わせ技で超快適な“重ね敷きグッズ” イメージ

そこで紹介するのが、グランドシートとフロアシート。これらを使用することで快適さを得るだけでなく、テントやテント内の道具を汚れや破損から守ることができるのです。

“テントの下”に敷いて浸水を防ぐグランドシート

グランドシートは、テント本体のフロア(底面)を雨天時の浸水、汚れや傷から守ります。また、地面の冷たさも防ぎますので、快眠できること間違いありません。

グランドシートを敷いた上にテントを張ったら、以下のイラストのようにペグ打ちした紐の部分にグランドシートの紐を結びましょう。

“テントの下”に敷いて浸水を防ぐグランドシート イメージ

地面の湿気を防ぐことでテント本体が濡れにくくなるので、撤収もラクになりますよ。

▼オススメのグランドシートはコチラ

“テントの下”に敷いて浸水を防ぐグランドシート イメージ2

ロゴス
ピッタリグランドシート270
実勢価格:2300円

サイズ:約262×262cm
※キャンプシーズンは価格変動しがちで品切れする可能性も高め。都度チェックがおすすめです。

“テント内”に敷くじゅうたん 湿気を防ぐフロアシート

テント内のフロア部分から入る寒さや湿気だけでなく、飲食をした際の汚れも防いでくれるのがフロアシート。起毛タイプなら保温性高めです。

セッティングは簡単。テントを張り終わったら、荷物を置く前にフロアシートを敷く。ただそれだけです。

“テント内”に敷くじゅうたん 湿気を防ぐフロアシート イメージ

柄付きのアイテムならテント内をおしゃれに演出してくれますよ。

▼オススメのフロアシートはコチラ

“テント内”に敷くじゅうたん 湿気を防ぐフロアシート イメージ2

qijing
レジャーシート
実勢価格:2388円

サイズ:約200×200cm
※キャンプシーズンは価格変動しがちで品切れする可能性も高め。都度チェックがおすすめです。

以上がキャンプ場の地面の凹凸を解消し、快適な寝床をつくるためのおすすめグッズとコツの紹介でした。

快適な睡眠環境はキャンプの楽しい思い出づくりにも影響します。不快な気持ちでキャンプをすることにならないよう、道具選びはしっかりと行いましょう。