


the360.life編集部/Test by LDK編集部
公開日: 2018年08月06日
みてみて、スルンッ! 摩耗1000回に耐えたフライパンって…?
通販やCMで話題の「薄焼き卵がスルッ」とはがれるフライパンですが、「あれって何度も使ったら効果がなくなっちゃうんじゃないの?」と疑問に思われる方も多いのでは。今回はなんと摩耗1000回テストした「その後」で焼いてみた結果を大公開! くっつきにくさNo.1の衝撃の結果をご覧ください。
ずっとスルーン! が続く
理想のフライパンを探しました
目玉焼きや炒め物、煮込み料理まで、料理に欠かせないのがフライパン。とくに、食材がくっつきにくいコーティング加工がされた製品が登場して以来、市場では「くっつきにくい」をうたったフライパンが沢山出回るようになりました。 ただし、気になるのが「コーティングの耐久性」です。某通販番組では、薄焼き卵を焼いて息を吹きかけて浮かばせる映像が話題となりましたが、実はコレ、新品で油をしっかり引いてあれば安い製品でもできるんです。

「でも、ウチのフライパンじゃできないけど……?」 そう、いつまでもスルーン! が続くかはコーティングの耐久性次第なんです。だからこそ、なるべく長く使える丈夫な1枚を探しました。 比較した製品は全部で16本、1万4000円超えのプロ仕様フライパンから、激安の654円まで幅広く揃えました。本記事では、なかでもコーティングの耐久性に注目して最強の1本を紹介します。
スチールウールで摩耗させて
薄焼き卵に挑戦!
摩耗テストでは、日々使い古していくフライパンのリアルさを再現するため、フライパンを2kgの重りを載せたスチールウールで500回、1000回とこすってみました。1000回こすった後に薄焼き卵を作り、卵のくっつき加減を検証してみました。

フライパンの中央部を縦方向にガシガシ削っていきます。プレテストを含めると、合計2万回こすりました! ここまでやれば、どれもダメになっちゃうのでは? という予想を気持ちよく裏切ってくれたのは、次に紹介する製品です。
磨耗1000回後でもスルン!
新品とほとんど変わらない衝撃

ドウシシャ エバークック フライパン 26cm 実勢価格 2980円 サイズ:約48×27.7×6cm
こちらが、スチールウールの摩耗テスト後でも、薄焼き卵のはがれやすさがほとんど変わらなかったエバークックです。フッ素樹脂の下にアルマイトコーティングが施され、フッ素が剥がれても食材がくっつきにくい二重構造になっています。重量は746gと、片手で持ってもあおりやすい軽さです。
摩擦1000回耐久レースの
全貌がこちら
それでは、どれほどコーティングの耐久性があるか、実験結果をお見せします。 [摩擦0回目]

まずはエバークックを新品状態で焼いてみたところ、半熟でも裏面はキレイに均等に焼けました。お箸でスッと持ち上げられています。 [摩擦500回目]

続いて、摩耗500回後に焼いてみました。少し強火で焼くと、焼き上がった端からめくれてキレイにはがれました。こちらも、気持ちいいくらいはがれています! [摩擦1000回目]

最後は、摩耗1000回こすった後の状態で焼いたものです。お箸で端をつかむと、面白いくらいスルーッとはがれました。フライパンに、卵はほとんど残っていません。主婦のテストモニターさんも感激していました!
通販で話題のセラフィットと
対決させてみました
エバークックがどれほどすごいのか、「薄焼き卵が息を吹くだけで浮く」の映像でおなじみのセラフィットと比較してみました。

ショップジャパン セラフィット プレミア深型 フライパン 実勢価格 7020円
こちらが、話題となったセラフィットです。

摩耗0回の新品状態では、このとおり感動的にスルッとはがれましたが……?

摩耗1000回こすった後に焼いた結果がこちら。セラミックのフライパンは、他のコーティングと比べて使い始めはくっつきにくい特性があリますが、耐久性が弱いのか摩耗1000回目ではべったりついてしまいました。 では、エバークックと比べてみましょう。

こんなに違うんです! いずれも、摩耗1000回こすった後の状態で薄焼き卵を焼いたものです。最初はどちらもはがれていましたが、摩耗することで耐久性の違いが歴然となりました。さらにわかりやすいのが、フライパンについた汚れです。

こちらがセラフィット。ところどころに卵が残ってしまっています。

こちらがエバークック。卵をはがした後のフライパンには焦げカス一つ残っていません。これはすごい! ちなみに、普段使いする程度であれば、キッチンペーパーで軽く拭き取るだけでほとんどの汚れを拭うことができます。このこびりつきにくさは感動モノですよ!
煮物もいけちゃう
たっぷり容量
「くっつかない」が魅力のエバークックは、「一本でなんでも作れたら……」の要望も叶えてくれます。片栗粉でとろみをつけた牛乳1Lを入れて、こぼれないかチェックしてみました。

余裕でクリア! 側面がゆるい角度になっているので、見た目の割に容量があるんです。あと3cmほど高さにゆとりがありました。下ごしらえで炒めた後、そのまま煮物にできて便利です。
くっつかないから
油を使う量が少なくなりました
フライパンに食材がくっつかないメリットの一つが、油を使う量が少なくなることです。お肉を焼くときは、お肉に含まれている油分だけでほぼまかなえてしまうほどなので、体にもやさしいですね。また、つけおきがほとんどいらないので、洗い物の時間が大幅に短縮されるのも嬉しいポイント。 スルッとはがれるフライパンを手に、ぜひあらゆる料理に挑戦してみてください!
the360.life(サンロクマル)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。やらせなし、ガチでテストしたおすすめ情報を毎日お届けしています。