スペックには載ってない発熱値が バッテリー持ちに影響大

過去に行ったスマホ50台を集めたテストでは、使用温度が40℃を超える端末はバッテリー持ちが良くない傾向にありました。そこで今回は、発熱量でバッテリー持ちがどれだけ変わるかをテストしたいと思います。

スペックには載ってない発熱値がバッテリー持ちに影響大 イメージ

初期設定で30分の動画撮影後、本体の発熱をサーモメーターを使って測定。バッテリー持ちについては100%の状態からYouTubeを3時間連続再生し残量バッテリーを計測しました。

同じバッテリー容量でも 結果はこれだけ違いました!

3台とも容量は「2700mAh」 だが

 

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上記の3台は2700mAhという同じバッテリー容量ですが、発熱値が40℃を超えている端末は圧倒的にバッテリー持ちが悪く、最大で57%もの差が生まれてしまいました。

大容量端末でもこの結果 !

 

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「3390mAh」のバッテリー容量を誇りますが、使い方次第では、3日どころか3時間で残り13%までバッテリーが減ってしまいました。

バッテリー持ち上位は軒並み 発熱もしにくい機種でした!

バッテリー持ち上位は軒並み発熱もしにくい機種でした! イメージ

とくにハイスペック高性能と言われる機種は苦戦気味。意外にも格安スマホ系の方が発熱量が抑えられ、結果バッテリー持ちも良いという結果となりました。

ハイスペックで優秀だったのはまさかあのブランド

 

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サムスン
Galaxy S7 edge SC-02H
実勢価格:1万5552円(24ヶ月分割時実質)

ハイスペックかつ発熱にも強かったのは、またも意外やGalaxyでした。パソコンで利用されるような冷水式の冷却機能搭載で発熱が抑えられています。Galaxy Note 7の爆発問題があり、バッテリーにはむしろ不安があったブランドですが、不具合がなければ基本設計は優秀ということでしょうか。元々、こちらのGalaxyでは大きな問題は出ていませんが、今後新しい製品を購入検討の場合は注意はしたほうがいいでしょう。


今回のテスト結果では、やはりスペックでスマホのバッテリー持ちを判断するのは難しいということがわかりました。とくにハイスペック機種を検討する際は、慎重に。例えば4K撮影のような負荷が大きい動作の場合に発熱量も大きくなる傾向があります。

シンプルなほどバッテリー持ちも良いという結果は、高機能に寄らずコスパを重視した格安スマホが強いところ。とにかく普通に使えればいいという人は、無理して最高スペック機種を購入しなくてもいいかもしれません。