お母さん、「ニンテンドーラボ」なら買ってあげても良いと思います[ヒット商品批評]
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the360.life編集部/Test by 家電批評編集部
公開日: 2018年07月22日

お母さん、「ニンテンドーラボ」なら買ってあげても良いと思います[ヒット商品批評]

いまのトレンドを見れば世の中がわかる!? ということから、いま売れているモノ、これから注目のモノの真価を商品ジャーナリスト・北村森氏がぶった斬ります。今回はWiiを彷彿とさせる家族とリビングで楽しめるゲーム機、任天堂の「Nintendo Labo」にフィーチャーしてみました。

AV機器 12年前のヒット商品を 思い出す快作です

ニンテンドーラボ、皆さんはチェックされたでしょうか。私は4月20日の発売当日に手に入れました。結論を先に言いますと、とてもよくできている快作であると評価しました。一見のどかな工作キットなのですが、商品として水準が高いと思います。そして、12年前のヒット商品「Wii」を思い出しました。
商品ジャーナリスト
北村森氏
『日経トレンディ』編集長を経て2008年に独立。NHKラジオ第1「Nらじ」にレギュラー出演するなど、数々の商品テストや分析に携わる毎日。著書の『途中下車』は、同タイトルにて2014年12月にNHK総合で放送された。サイバー大学IT総合学部教授。

AV機器 段ボールとSwitchの組み合わせ いい大人も楽しめる中身です

ニンテンドーラボは「Nintendo Switch」を使って遊ぶキットです。段ボールで自分でコントローラーを作り、ゲームソフトをNintendo Switchに入れれば様々な遊びができます。
任天堂:Nintendo Labo:ゲーム
任天堂
Nintendo Labo
実勢価格:6842円
キット内容:ダンボールシート28枚、輪ゴム、ヒモ、スポンジシート、Nintendo Switchソフト1本など
今回購入したのは「バラエティ・キット」で希望小売価格は6980円。「リモコンカー」「つり」「ピアノ」など、5つの遊び道具を作れるほか、購入者の手によってオリジナルのコントローラーを作ることもできます。
外箱を開けるとダンボールシート28枚に加え、輪ゴムなどが収まっています。いたってシンプルな中身で、人によっては拍子抜けするかもしれません。

AV機器 親切なキットと説明で 道具不要で組み立てられます

とてもよい商品だと思うのは、まず工作キットとして親切なつくりになっている点です。ハサミ、カッター、接着剤等などは一切要らず、切り込みに従ってダンボールから部品を抜き、あとは折り曲げたりツメを折り込むなどすれば、望むものがちゃんと完成できます。

言うなら「決して失敗しない」ようになっています。私の子ども時代など、プラモづくりで難儀していたことを思えば、なんと優しいことか…。
また、連携するニンテンドースイッチの画面上でも、これでもかというくらい丁寧に手順を教えてくれます。もし失敗しそうになったらどうすればいいかまで、場面ごとになにかと解説を加えているのには笑ってしまいました。

「つり」は完成まで1時間半程度。途中、やや手間取る部分もありますが、画面での説明が極めて親切なので苛立つことはまずありません。根気さえあれば完成できます。
「リモコンカー」は10分程度で完成です。遊び方は実に直感的であり、より詳しい説明や解説は画面上で容易に閲覧できるので、小学生でも大丈夫そうです。

AV機器 Toy-Con ガレージで 自分だけの遊びも発見できます

また、ユーザーが求めれば「もっと先」を楽しめる設計になっている点も評価できる点です。5つの遊び道具のほか、簡単なプログラミングによって、自分が思うような操作ができるようになります。これ、子どもの向上心を刺激するような仕様ですよね。

AV機器 ニンテンドーラボで リビングにゲームが戻ってきた

以上のようなすばらしい点があるのですが、なにより面白いと感じたのは、このニンテンドーラボの登場でゲーム機がリビングルームに戻ってきて、なおかつ親子で一緒に楽しむことが前提のように思える製品だということです。

ニンテンドースイッチ自体は携帯ゲーム機としてもうまい仕様なだけに、ごくパーソナルな遊び方に終始するきらいもあります。それがこのニンテンドーラボによって、家族で共同作業できるものになったんです。

AV機器 ゲーム嫌いの母親層を取り込んで リビングの主役になったWii

今回ニンテンドーラボを見て、私、12年前のWiiを思い出しましたね。やはり任天堂の大ヒット商品です。以前、同社に「Wiiが売れた最大の理由は?」と尋ねたら、担当者は「Wiiのコントローラーを、いかに白物家電のリモコンのような雰囲気につくり上げるか。それが一番の目標だった」と話してくれました。
なるほど! と膝を打ったことを覚えています。ゲーム機を嫌っているであろう母親層を取り込むには、それが最善策と踏んだということです。単なるスペック競争や、強いソフトの開発競争といった話では全くなくそれが功を奏したと見るべきでしょう。

Wiiはリビングの主役となり、実際、母親層が子どもたちとゲームに興じるようになりました。今回のニンテンドーラボのありようは、そんなWiiの相似形にも感じられますね。(執筆:北村森)

任天堂は夏休みに合わせて、ラボ作品コンテストを開催するなど、発売後のイベントなどにも積極的です。私も小学生の頃、夏休みの宿題で工作に苦労した思い出がありますが、このニンテンドーラボなら楽しみながら、しかも家族で宿題ができちゃうかもしれませんね(編集部)。
the360.life(サンロクマル)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。
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