文具プランナーが選ぶ格安万年筆おすすめランキング13選|3000円以下商品を比較
ランキング
加藤 真也
加藤 真也/Test by LDK編集部

文具プランナーが選ぶ格安万年筆おすすめランキング13選|3000円以下商品を比較

味のある「手書き文字」が書けることでSNSでも人気の万年筆。3000円程度という手頃な価格帯の製品も登場し、万人に愛される文房具になろうとしています。ということで今回は格安価格帯の万年筆13製品をテストし、ランキングとしました。

文房具 「#万年筆」のハッシュタグは インスタでも人気です

高価で、大人の持ち物というイメージが強かった万年筆ですが、最近では若い女性などにも人気があるのをご存知でしょうか。手書きならではの味わいが、写真の雰囲気をグッと魅力的にしてくれるため、インスタグラムをはじめとしたSNSでよく見かけるようになりました。
ボールペンにはないサラサラとした書き味や、自然な濃淡が万年筆の魅力です。

文房具 多数の魅力的なブランドを持つ万年筆メーカー

万年筆のブランドは、国内外問わず多数存在し、それぞれに魅力的な特徴を持っています。その中でも、多くの方から支持を集める人気メーカーを紹介。

誰もが知っている文房具メーカーのパイロット

国内の文房具メーカーと言えばパイロット。パイロットの万年筆は、書くことに重きを置いて開発されているため、ひらがな、カタカナ、漢字全てが書きやすいと人気です。また商品数も豊富で、万年筆を初めて使われる方から万年筆を愛用している方まで幅広く選ばれています。

豊富なラインナップのセーラー

セーラーの万年筆はペン先の形状も独特なうえ、種類も豊富にありユニーク。国内での製造にこだわり、創業当初から現在も、職人が丁寧に手作業で高品質な製品を作っています。日本の伝統工芸を取り入れた、モダンな高級万年筆やポップな印象の万年筆、限定モデルの万年筆などさまざまな種類があるのが特徴です。

長い歴史をもつプラチナ

プラチナは、100年以上の長い歴史を持っている総合筆記具の国内メーカーです。「とめ・はね・はらい」を繊細に美しく表現できるため、日本語を筆記しやすいことが魅力。ペン先にもこだわりを持ち、鉛筆のような自然な書き味を楽しむことができます。

美しいデザインのペリカン

万年筆愛好家の方からも支持される、ドイツのメーカーであるペリカン。もともとは万年筆のインクを製造していたため、インクの補充方法などにこだわりを持っています。書き心地が快適なうえ、万年筆の見た目も美しく一本持っているだけで、気持ちが明るくなりますね。

文房具 万年筆を選ぶポイント!インクは4種類

万年筆はインクによって異なる印象を与えてくれるため、インク選びはとても重要。好みのインクを見つけて味わい深い文字を楽しみたいですね。インクの特徴を知ることで、より一層、万年筆の魅力を感じることができます。

素晴らしい発色の染料インク

染料インクはカラーバリエーションが豊富なので、好みの色を見つけ出すことができます。万年筆の中でも一般的なインクで、メンテナンスも簡単なので、初心者も安心して使用できるのが魅力。染料インクは耐水性が弱いため重要な書類には適さず、日記や手紙などに適しています。

色あせに強い顔料インク

顔料インクは耐水性と耐光性に強く色あせしにくいため、長期間保存する重要な書類に適しています。水に溶けにくいことがメリットである半面、ペン先が詰まりやすいというデメリットも。こまめにお手入れをする必要があるため、頻繁に万年筆を利用する方に向いています。

色調の変化が魅力な没食子(もっしょくし)インク

没食子インクは、時間とともに色が変化するインクです。酸化によって色が変わり、風合いを楽しめます。古くから使われていたインクなので、古典インクとも呼ばれることも。耐水性や耐光性に優れているため、重要な書類にも適しています。また、万年筆の先が腐食しやすいので、定期的なメンテナンスがおすすめ。

不思議!紙に書いたら色が変わるインク

プラチナ万年筆の「クラシックインク マイカラー」は、斬新な色を作ることができます。
プラチナ万年筆
クラシックインク 
マイカラー
実勢価格 各1980円
内容量:20ml
※売り切れの場合もございます。予めご了承ください。
プラチナ万年筆の「クラシックインク マイカラー」は、斬新な色を作ることができます。没食子インクは時間の経過で色が変わりましたが、「クラシックインク マイカラー」は、紙に書いている瞬間から色が変化する不思議なインク。他の色と混ぜて世界に一つだけの色を作り出せるので、書くことが楽しくなりますね。

文房具 安くても後悔なし! 格安万年筆選びのポイントは?

数年前までは、ちゃんとしたモノを買おうとすると1万円、2万円というのが普通だった万年筆。最近では格安の製品も登場し、価格にはかなりの幅が出てきました。
近年では1000円前後で買えるポップなデザインの万年筆に注目が集まり、万年筆デビューのハードルがぐっと下がりました。また、格安価格帯の万年筆は、ペン先が鉄でできている「鉄ペン」がほとんどで、カリカリとしたボールペンに近い堅い書き味なので、価格的にも機能的にも、入門にぴったりです。
そこで今回は、3000円以下の製品に絞り、文房具と手書きのプロをまじえてテストしました。

ご協力いただいたのコチラ▼
写真左:書道学博士/根本 知さん
写真右:文具プランナー/福島槙子さん

テスト方法は以下のとおりです。

[テスト方法]
下記の項目をA~Eまでの5段階で評価しました。

①書き味
一番大切なのは、やはり書き心地の良さです。他の筆記用具とは違う線の美しさも注目すべき点でしょう。今回は、プロが1本ずつ試し書きをしてチェックしました。

②持ちやすさ
長く使うのなら、持ちやすさも重要です。重さ・長さ・グリップの馴染み具合などに注目して採点しました。

③インクののり
短文を書き、ハネ・はらいやインクの濃さ・濃淡の出かたを比較。インクの濃淡がしっかり出ているものほど、評価が高いです。

④デザイン
フォルムの美しさや色合い、ペン軸などのデザインが優れているかを判断。


美文字が叶う万年筆のベストは一体どのブランドでしょうか?

記事1位BEST パイロット「コクーン」が ほぼ満点評価の最高万年筆です!

なめらかな書き味、絶妙なタッチで全評価で高得点だったパイロットのコクーンが、堂々の第1位となりました!
パイロット:コクーン:万年筆
パイロット
コクーン
実勢価格:2384円
【採点結果】
①書き味
評価:A+
なめらかで書きやすく、毛先まで繊細な線が出ます。根本さんによると「習字のようにハネやはらいを速く書くほど良さが出る」とのこと。

また、軽いのでひらがななど丸みのある曲線もスムーズで、線の美しさや繊細さが、まるで筆で書いたように上手に表現できます。「この価格でこの書き味はすごい!」と福島さんも驚いた様子。

「普段から1万円超えの万年筆を愛用している人でも、書き味の良さを実感できます」とプロも絶賛でした。

②持ちやすさ
評価:A+/重さ約24g
程良い重みで安定感があり、手に馴染みます。グリップの下に段差があるので指が滑らずに自然と留まる作りも、よく考えられた構造です。

③インクののり
評価:A+
インクの濃淡もしっかり出るので、とめ・ハネ・はらいが表情豊かに表現できます。字のかすれやインク飛びもありません。

④デザイン
評価:A+
繭という意味の名を持つ本製品は、曲線が美しいスタイリッシュなデザインで高見えするフォルムします。

記事2位BEST 柔らかで伸びやかな線が魅力! ひらがなが美しい「カヴァリエ」

第2位は、A評価が多く冠婚葬祭でも使えそうなデザインが高評価だったカヴァリエです。
パイロット:カヴァリエ FCA-3SR:万年筆
パイロット
カヴァリエ FCA-3SR
実勢価格:2448円
【採点結果】
①書き味
評価:A+
優しい印象の文字になるので、書くのが苦手な人でも美しいひらがながうまく書けます。

②持ちやすさ
評価:B/重さ約17g
重すぎず重心が安定していて持ちやすいですが、細めのボディなので好みが分かれます。持った感じはボールペンを持つような感覚です。

③インクののり
評価:A

④デザイン
評価:A+
繊細で華やかなデザインは冠婚葬祭でも使えそう。雰囲気がよくエレガントな印象です。

記事3位BEST 筆圧の高い人にオススメなのが プラチナ万年筆「バランス」

第3位は万年筆らしい外観で評価を上げたバランス PGB-3000です。
プラチナ万年筆:バランス PGB-3000:万年筆
プラチナ万年筆
バランス PGB-3000
実勢価格:2995円
【採点結果】
①書き味
評価:B
筆圧の強い人に好まれる書き味です。柔らかさが出しづらいのでひらがなには向かず、漢字も右下の動きに弱いのが残念。

②持ちやすさ
評価:A/重さ18g
重すぎず軽すぎない、平均的な重さです。持ちやすく、長時間書いても手が疲れにくいのが良いところ。

③インクののり
評価:A

④デザイン
評価:A+
13製品の中で唯一の金メッキ仕上げです。色合いもよく、万年筆らしい高級感が漂います。

記事4位 なめらかな書き味で 細い文字も得意です

ユニセックスなデザインがかっこいいプラウドは第4位です。
オート:プラウド:万年筆
オート
プラウド
実勢価格:1620円
【採点結果】
①書き味
評価:B
インクが細めに出るので、硬めの書き味ながらも文字の先端の表現ができ、細かい字も滑らかに書けます。

②持ちやすさ
評価:B/重さ19.8g
しっかり指が留まるグリップが良いです。キャップが重く本体が軽いので、キャップを付けると重みを感じます。

③インクののり
評価:A

④デザイン
評価:A+
シックでかっこいいデザインは男女問わず使えます。

記事4位 サラサラと書ける! 書き味優秀です

同じく第4位は、ペン先の作りに定評のあり下記味の良さで高評価だったプラチナ万年筆のプレジールです。
プラチナ万年筆:プレジール:万年筆
プラチナ万年筆
プレジール
実勢価格:1026円
【採点結果】
①書き味
評価:A+
ペン先を紙に滑らせたときの感触が良く、サラサラと滑らかな書き心地でペン先の弾力もあります。

②持ちやすさ
評価:B/重さ15.4g
ボディの重さが少し軽めですが気になるほどではなく、標準的な持ちやすさです。

③インクののり
評価:B

④デザイン
評価:A

記事6位 インクのりはよいけど 書き味はイマイチ

インクのりは良いのに、他の評価で惜しくも6位になったのは透明感万年筆です。
セーラー万年筆:プロフィットJr. 透明感万年筆:万年筆
セーラー万年筆
プロフィットJr. 透明感万年筆
実勢価格:1364円

【採点結果】
①書き味
評価:C
書いてみるとカリカリとして柔らかさがなく、横線が引きにくいうえ楷書も書きにくいのが難点。

②持ちやすさ
評価:C/重さ12.2g
軽すぎて安定感がないのが持ちにくい原因。グリップ部分にある溝がザラザラと指に当たるのも気になるところです。

③インクののり
評価:A
コクーンに次いでインクのりのバランスがよく、濃淡がしっかり出ました。

④デザイン
評価:A+
キャップをしてもペン先が見え、ペン先も透明なのでインクの色が楽しめます。

記事7位 カジュアルな 書き心地です

サラサラと軽い書き味ですが、使い道が限られて7位になったのはカクノです。
パイロット:カクノ:万年筆
パイロット
カクノ
実勢価格:1080円

【採点結果】
①書き味
評価:B
サラーッと滑らかで軽く、スラスラとした書き心地です。滑りすぎるので正式な書面や楷書にはあまり向かないかもしれません。お値段も購入しやすい価格。

②持ちやすさ
評価:A/重さ約11g
なだらかな三角形のグリップ部分が自然と指にフィットし、楽に持てる製品です。
グリップのへこみがボディの軽さをカバーして、持ちやすくしています。

③インクののり
評価:B

④デザイン
評価:D

記事7位 一定の太さで ボールペンのように書ける

高見えするデザインですが、性能面で順位を落としてしまったのたのはF-Lapaです。
パイロット:オート F-Lapa:万年筆
パイロット
オート F-Lapa
実勢価格:1080円
【採点結果】
①書き味
評価:B
一定の太さのインクの出かたで、ボールペンに近い感覚です。力強い書き味なのでハネ・はらいが出にくいのが残念。

②持ちやすさ
評価:B/重さ20.6g
指が滑らないグリップがうれしいですが、持つと重心が上部にくるような構造なので、万年筆を使ってる感は薄めです。

③インクののり
評価:D
インクが濃いので字がにじんでしまい、濃淡が出なかったのが残念。

④デザイン
評価:A

記事9位 硬めの書き味で 毛先表現はちょっと苦手

ユニークな形でも書きにくさが仇となり、9位となったのはツイストです。
ペリカン:ツイスト:万年筆
ペリカン
ツイスト
実勢価格:1198円

【採点結果】
①書き味
評価:B
弾力が少なく、硬い書き味です。ハネ・はらいが書きづらく止めにも弱いので、もう少し繊細さがほしいところ。

②持ちやすさ
評価:C/重さ約21g
指を置く角度が強制される形状や、太めのボディが持ちにくく、斜めに倒して持つ必要もあるので慣れないと使いにくいのが残念。

③インクののり
評価:C
インクが薄く、軽い印象に見えるのががっかり……。

④デザイン
評価:B
子ども向けで左利き兼用のユニークなデザインです。

記事9位 多少ひっかかるので 筆圧高めの人向けです

9位は書き味に引っかりがあり、使う人を選びそうなパイロットのiro-aiです。
パイロット:プレラ 色彩逢い iro-ai:万年筆
パイロット
プレラ 色彩逢い iro-ai
実勢価格:2893円

【採点結果】
①書き味
評価:B
書き味はまずまずですが、引っかかりがあるタイプなので筆圧の強い人向けです。なめらかな書き味というよりは、書いている実感が欲しい人に良さそう。

②持ちやすさ
評価:B/重さ約16g
本体の長さが短いので、キャップを後ろに付けて書くのがオススメです。重さはやや軽めですが許容範囲内。

③インクののり
評価:B

濃淡は低めです。インクが時々飛ぶのが気になります。

④デザイン
評価:D
キャップが白く、せっかく本体が透明なのにペン先が見えないのが残念。

記事11位 硬めの書き味 でも細い字は得意!

女性向けデザインですが、細々とした点が今一歩だったのはパワーストーン カラーです。
セーラー万年筆:レクル万年筆 パワーストーン カラー:万年筆
セーラー万年筆
レクル万年筆 パワーストーン カラー
実勢価格:2293円

【採点結果】
①書き味
評価:B
滑らかさがイマイチなので硬めの書き心地です。軽さがありつつ引っかかりもあるので、細かな字は書きやすいです。

②持ちやすさ
評価:C/重さ12.4g
かなり軽めで長さも短いので、重厚感より疲れにくさを重視する手の小さな女性向け。グリップに線が入っているので指に当たるのがイマイチです。

③インクののり
評価:D

④デザイン
評価:C
女性向けの柔らかい色合いのデザインですが、回して開けるキャップが少々メンドウ。

記事12位 海外製品は ひらがなより英語向き

12位のペリカーノジュニアはDが2つもついてしまったのが残念です。
ペリカン:ペリカーノジュニア:万年筆
ペリカン
ペリカーノジュニア
実勢価格:1541円

【採点結果】
①書き味
評価:D
ペン先の穴が小さく弾力がありません。紙面を削るような引っかかりの強さがあり、縦の線が苦手なので、ひらがなより英語向きです。

②持ちやすさ
評価:D/重さ約20g
ひとさし指の使い方が重要な、海外製ならではのグリップです。正しく持つための指を置くガイドが日本人に適していないのがイマイチ。
グリップに手を置いたとき違和感があります。海外の子ども向け練習用なので、日本人でかつ大人が持つなら別のものをオススメします。

③インクののり
評価:B

④デザイン
評価:C

記事13位 コスパは一番! 書き心地はそれなり

書き味や持ちやすさがお値段なりで、最下位となってしまったのは、プレピー PSQ-300です。
プラチナ万年筆:プレピー PSQ-300:万年筆
プラチナ万年筆
プレピー PSQ-300
実勢価格:324円

【採点結果】
①書き味
評価:D
写真を見ても分かるように、ほかの万年筆と比較すると書き出しがかすれやすいのが目立ちます。

ひらがなの丸みを書くときの回転などがサラッといかないのが残念。

②持ちやすさ
評価:D/重さ13g
軽すぎて、太さが一定なのが持ちにくさにつながっています。
書いているうちにペン先の首がゆるんで回っちゃうのが残念。

③インクののり
評価:C

④デザイン
評価:D


以上、3000円以下で買える万年筆のランキングでした。お祝い事などでいただくイメージのある万年筆ですが、プレジールなど1000円で手に入るお手頃な優秀万年筆もあります。これを機会にもっと普段から気軽に万年筆を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?

the360.life(サンロクマル)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。やらせなし、ガチでテストしたおすすめ情報を毎日お届けしています。
  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • hatena
  • pocket

関連記事