いま店頭で激推しされる 話題のスティック掃除機

スティック掃除機では何と言ってもダイソンが有名ですが、いかんせんお高いのがタマにキズ。そこで、お値段的にワンランク下の掃除機に注目しました。

スティックタイプのコードレスクリーナーは、立てたまま収納できて場所を取らず、電源コードを接続しないで使えるので、気軽にサッと掃除できるのが特徴です。リビングやキッチンなど、よく汚れる部屋のお掃除に適しています。

いま店頭で激推しされる話題のスティック掃除機 イメージ

2017年の12月に、無印良品の新製品として「コードレススティッククリーナー」が発売されたので、テスト誌『MONOQLO』で過去にコスパ1位に輝いたマキタ「CL107FDSHW」とさまざまな項目で比較・検証してみました。

テストした項目はこちらです。
1. 掃除力
2. 持ちやすさ
3. 騒音
4. ゴミ捨て
5. 充電/運転


それでは、結果をご覧ください!

【テスト1】「掃除力」はドロー 吸引機能はどちらも問題なし!

猫の毛、ゴマ、唐辛子などをフリースマットの上にまんべんなく撒き、その上から両クリーナーを標準モードの強さにして吸い取ってみました。

【テスト1】「掃除力」はドロー吸引機能はどちらも問題なし! イメージ

両クリーナーともゴミを吸い取る機能は、標準モードなら互角でした。しかし吸込仕事率の最高値は、マキタのほうが32Wと高いので頼もしい結果に。

【テスト1】「掃除力」はドロー吸引機能はどちらも問題なし! イメージ2

両クリーナーとも、1往復で猫の毛、ゴマはすべて吸い取れました。粒が細かい唐辛子は少し残っていましたが、2~3往復するとすべて取り除けました。

ちなみに、2台の吸込仕事率はこのようになっています。ご参考に載せておきましょう。
【吸込仕事率 】
無印良品:28W(ターボモード)/15W(標準モード) 
マキタ:32W(パワフル)/20W(強)/5W(標準)

【テスト2】「持ちやすさ」は マキタの方が滑りにくい

マキタ製のハンドルはよく見かけるリング状で滑りにくく、クリーナーを上に向けてもしっかり支えることができます。一方、無印良品製のデザインは美しいのですが、ハンドルが棒状でカラーがつや消しホワイトのため、しっかり握ることができずに滑りやすい印象でした。床を軽い力で掃除するなら問題ないでしょう。

【テスト2】「持ちやすさ」はマキタの方が滑りにくい イメージ

マキタ製のハンドルは、クリーナーをどの方向に向けても落とす心配が少なく、安心して掃除ができます。

【テスト2】「持ちやすさ」はマキタの方が滑りにくい イメージ2

無印製は、マキタのように輪のような形状ではなく途中で途切れているので、しっかり握れないのが難点でした。

【テスト3】「騒音」は無印の方が 吸込仕事率が小さいのでやや静か

吸込仕事率は無印良品製が15/28W、マキタ製が5/20/32Wなので、両クリーナーとも最大パワーのときに音を計測すると、当然無印良品製のほうが低くなります。

【テスト3】「騒音」は無印の方が吸込仕事率が小さいのでやや静か イメージ

マキタ製は、吸引仕事率が最大のパワフル(32W)で計測したところ、105.2dBでした。実際に音を聞いてみても、確かに無印良品製よりは大きく感じられました。

【テスト3】「騒音」は無印の方が吸込仕事率が小さいのでやや静か イメージ2

対して、無印製のほうは、吸込仕事率が最大のターボモード(28W)で計測したところ、100.3dBでした。あまりうるさい印象はなく、夜でも使えそうです



100dBというのは、だいたい「電車が通るときのガード下の音」くらいですが、両クリーナーとも実際にはそこまでうるさいとは感じませんでした

【テスト4】「ゴミ捨て」は マキタが手を汚さず捨てられる

無印良品製はゴミを捨てるまでの手順が長く、ゴミが手に付着することが多かったのですが、マキタ製はゴミを見ることもなく簡単に捨てられました。

【テスト4】「ゴミ捨て」はマキタが手を汚さず捨てられる イメージ
■集じん容量:0.5L(ダストバッグ)/0.33L(紙パック)

マキタ製はボタンを押すとカバーが開き、中の紙パックを取り出してゴミ箱に捨てるだけ。作業はとても簡単で、ゴミが手に付着することもないのはうれしい限りです

【テスト4】「ゴミ捨て」はマキタが手を汚さず捨てられる イメージ2
■集じん容量:0.44L

無印製は、ボタンを押しながらダストケースを回して外します。中のメッシュフィルター、スポンジフィルター、布フィルターそれぞれに溜まったゴミを捨てるのでかなり面倒でした。

【テスト5】「充電/運転」は マキタがバッテリー交換できるのが強い

充電時間は、無印良品製のほうがマキタ製より10倍も長く、そのうえ、マキタ製はバッテリーを取り替えながら運転できます。ストレスなく長時間掃除したい場合には便利です。

【テスト5】「充電/運転」はマキタがバッテリー交換できるのが強い イメージ
■充電時間:約22分 ■運転時間:約10分(パワフル)/約12分(強)/約25分(標準)

マキタ製は、取り外し可能なバッテリーを充電器に取り付けると、約22分で充電完了。バッテリーを買い足して充電しておけば、吸引力が弱まったときにすぐスペアと交換できます。

【テスト5】「充電/運転」はマキタがバッテリー交換できるのが強い イメージ2
■充電時間:約4時間 ■運転時間:約18分(ターボモード)/約30分(標準モード) 

無印製は、ACアダプターを本体の充電ジャックに接続して、約4時間で充電完了。充電したまま運転を開始することはできません。しかし、標準モードでは2台にさほど差はありませんが、強の場合だと無印良品製の方が長く使用できました。

【テスト6】「オプション」は 無印はスタンドのみ

無印良品製のオプションは「コードレススティッククリーナー用スタンド」だけでした。すき間ノズルは付属していましたが、あとは標準装備の床用吸込口がついているのみです。できればマキタ製のように先端アタッチメントもあると良かったのですが……。どうしても必要なら、Amazonなどで汎用のアタッチメントを購入すると良いでしょう。

マキタ製は、バッテリーやゴミ捨て用の紙パックのほか、フロア・じゅうたんノズル、棚ブラシ、ラウンドブラシなど掃除場所で使い分けられるアタッチメントも豊富です。

【テスト6】「オプション」は無印はスタンドのみ イメージ

無印製は、フックを使わず立てたまま固定したいときに役立つスタンドのみ。本体を充電する機能はありません。できれば標準で装備してほしかったです



デザイン性以外は、マキタ製が圧倒的に優れているという結果になりました。

【結論】掃除のしやすさを第一に 考えるなら断然マキタ!

ゴミに触れずに簡単に捨てられ、短い充電時間と着脱式バッテリーにより電池切れを気にすることなくいつでも掃除できるマキタ製はストレスがありません。さらに価格から見ても、無印良品製が約3万円に対してマキタ製はほぼ半額でお買い得です。

マキタ:CL107FDSHW:掃除機

マキタ
CL107FDSHW
実勢価格:1万3708円
サイズ:高さ960×幅150×奥行112㎜ 
重量:1.1kg

一方、無印良品製の方は、ゴミの捨てやすさと充電時間をマキタと比べると少し惜しい印象です。ですが、もちろん普通に使用する分には十分な性能だと思うので、デザイン重視の方は、断然スタイリッシュな無印製を買っても良いでしょう。

無印良品:コードレス  スティッククリーナー:掃除機

無印良品
コードレス
スティッククリーナー
実勢価格:2万9900円
サイズ:高さ1060×幅220×奥行130㎜ 
重量:1.4kg

床用吸込口は幅22㎝と小型で、本体は円筒状でスリム。ハンドルもスティック状でオシャレです。


以上、無印とマキタのコードレススティック掃除機の比較検証でした。ぜひ、スティック掃除機を買う際のご参考にしてみてください。