スマートフォン Q1:通信速度は速いほどいい?A1:実は4Mbpsで十分です

格安SIMでやっぱり気になるのは通信速度。しかし、そもそもスマホの通信は、実はそこまで超高速の必要がありません。例えばウェブページを表示する、動画を再生するなどの際に、読み込みが止まってしまうのは論外です。でも、例えば「50Mbps!」のような通信速度が必要かというと、そんなことはありません。

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たとえば1080pの高画質動画でも、1秒間で通信されるデータは「4Mbps弱」の速度で十分に再生が可能。そのため、突発的に数10Mbpsのスピードが出ることよりも、常に4Mbpsを超えることの方が優秀なSIMといえるのです。

ネット上の情報でありがちなのが、1日のうち、数時間ごとに通信速度を計測し、その「平均値」を取って評価をしているような場合。これだと、圧倒的にスピードが出る時間帯さえあれば、そこに数字が引っ張られますので、例え4Mbpsを下回る時間帯があったとしても、平均値は高く出ます。

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実際に「まぐれ」や「ムラ」がないように、24時間の連続スピード計測で、SIMの速度評価を出してみました。その結果のうち、2種類の顕著な例を比較します。

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このデータ、一見するとグレーのラインの方が優秀に思えますが、4Mbpsを下回る時間帯が多いのが欠点。瞬間的に速いよりも、赤いラインの測定データのように安定的なグラフが理想です。

このように、格安SIMは安定感で選ぶのがおすすめです。ただし、例外的に速度が必要な場面もあります。それがパソコンで「テザリング」を利用する場合。

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通信する端末がスマホからパソコンになると、必要なデータ量が増えます。例えば、Dropboxなどのクラウドサービスで、ギガ単位の重いデータをやり取りする場合、4Mbpsでは「いくら時間がたっても転送が終わらない…」ということが起こるのです。

とはいえ、そもそもスマホでギガ単位の通信をすることは、料金面を考えるとオススメできません。なので、やはり格安SIMを選ぶ上では、そこまでの超高速は必要ないという考え方でいいでしょう。

スマートフォン Q2:最新の速度を知る方法は?A2:圧倒的におすすめのサイトがあります

変動の大きい格安SIMの通信速度。最新の情報を知るのにはこのサイトがおすすめです。格安SIMの通信速度を、1時間ごと(お昼は15分ごと)に計測しています。

速度計測

「keisoku.io」
URL:https://keisoku.io/mobile/


自社開発のスピード測定プログラムを利用しているので、この業界ではある意味有名な「通信速度アプリ対策」をされません。計測機器、計測場所なども統一しているため、SIMごとに傾向を見るのには最適。うーん、すごいです。

もちろん、ここで表示される数字は計測場所(神戸市)で出た結果なので、ユーザーの住んでいる地域で同じような速度が出るとは限りませんが、基本的な通信品質の傾向を見るのには十分すぎるでしょう。

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時間帯ごとのランキングも掲載。サブキャリア系(ワイモバイル、UQモバイル)が軒並みハイスピードです。

以上、格安SIMの通信速度についてでした。数字のマジックはおそろしく、「最速100Mbps!」のような過激なことを言われてしまうと、なんだか良いものなのかと思いがちですが、そのあたりは必要以上に速いよりも、料金とのバランスで選ぶのが賢い選択でしょう。