今が一番面白い! 一眼カメラの魅力って?

一眼カメラの魅力

写真を撮るならスマホが断然有利ですが、「一眼カメラ」ってなぜかカッコいいんですよね。ありふれた日常も、カメラで撮ればちょっと特別に。しかも、最近のカメラって、結構いいと思うんです。

そこで、本音の家電ガイド『家電批評』が、本気の趣味として始めるカメラの魅力をお届け。カメラの基本や撮り方、おすすめの機種から周辺アイテムまで紹介します。

今回は、『家電批評』がこれまで100製品以上テストした中から、予算10万円前後のベストバイなカメラ2選の後編。前編では小型軽量派におすすめなオリンパス「OM-D E-M10 MarkⅣ」を紹介しました。ただしこの機種は「動かないもの」は得意ですが、ペットや運動会、乗り物など「動くもの」の撮影は苦手。

▼予算10万円前後のベストバイなカメラ2選【前編】

ということで少し価格帯は上がりますが、画質と性能重視派におすすめなのが富士フイルム「X-S10」です。

カメラ画質も性能も欲張りたい派に! 富士フイルム「X-S10」

画質も性能も欲張りたい派に! 富士フイルム「X-S10」 イメージ
王冠アイコン

富士フイルム
X-S10
実勢価格:11万8800円(ボディ)、
12万8700円(XC15-45mmレンズキット)、16万8300円(XF18-55mmレンズキット)

富士フイルム「X-S10」は、富士フイルムのカメラでは最も「誰でも使える」カメラ。画質やオートフォーカスは上位モデルのX-T4やX-Pro 3と同等で、特に画質の検証ではAPS-Cセンサー搭載機種でトップをマークしています。また、グリップが大きいので望遠レンズと組み合わせても快適な撮影が可能です。

モードダイヤル搭載。これがあるだけでビギナーは助かる!

富士フイルム「X-S10」2

例えば、人物が被写体のポートレートを撮るには明るい単焦点レンズを使い、Aモードを選択。背景をボカすため絞りを開放(最小値)にします。

AモードではカメラがISO感度やシャッター速度を適切な(カメラが適度と考える)明るさに調整してくれるので、簡単に背景をぼかしたポートレートが撮れます。

露出モードとは?

ちなみに、設定できる各モードは以下のようになっているので、おさえておきましょう。

AUTO(オート)
カメラが写真の明るさも、シャッター速度も絞りもすべて自動で決めるモード

P(プログラムオート)
カメラが決めた明るさを維持したまま、シャッター速度と絞りの組み合わせを変更できる

S(シャッター優先オート)
カメラが決めた明るさを維持したまま、シャッター速度を変更できる

A(絞り優先オート)
カメラが決めた明るさを維持したまま、絞り値を変更できる

M(マニュアル)
感度、絞り値、シャッター速度のすべてを自分でコントロールする

富士を選ぶ理由のひとつが色彩の再現

富士フイルム「X-S10」4

写真用フィルムで長年培われた色に関するノウハウをデジタルで再構築したのがフィルムシミュレーション。風景や人肌の表現は実に絶妙です。

高速連写も可能

富士フイルム「X-S10」5

※●レンズ/XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR ●絞り/F5.6 ●ISO200 ●シャッター速度/1/2000秒 ●ISO/640

最新世代のオートフォーカス機構を備えており、高速で動く被写体の撮影もできます。ただし、連写速度を維持できる時間は短いので、要所要所で狙い撃ちする撮り方がおすすめです。

色彩が魅力で人肌の再現が絶妙!

富士フイルム「X-S10」6

※●絞り/F1.7 ●ISO640 ●シャッター速度/1/4000秒 ●露出補正/0 ●フィルムシミュレーション/ASTIA

ほとんどの富士フイルムのミラーレスは、モードダイヤルを持たないクラシカルな操作方法なので初心者には難しいですが、「X-S10」は別。モードダイヤルを備え、オートでも写真の明るさもバラつきません。

オートフォーカスも優秀で、動く被写体もちゃんと狙えます。また、色彩も魅力。人肌の再現は絶妙ですし、写真フィルムのトーンを再現することもできます。

使用したレンズはこちら

VILTROX AF56mm F1.4 XF

VILTROX
AF56mm F1.4 XF
実勢価格:3万5899円

富士フイルム用のAFレンズは純正レンズがほとんどですが、最近になってレンズメーカー製も登場。VILTROX「AF56mm 1.4 XF」は、AFが遅く時々ピントを外すものの、同じ明るさの純正レンズより安く入手できます。

まとめ:動くものを日常的に撮るのに最適

富士フイルム「X-S10」は、【前編】で紹介したオリンパス「E-M10 MarkⅣ」よりボディは少し大きく重いですし、手ブレ補正の効きは弱めです。また、富士フイルムは交換レンズに手頃なズームレンズが少ないので、広角から望遠までひと通り揃えようとすると結構費用がかかります。とはいえ、日常的に子どもやペットなど「動くもの」を撮りたい人におすすめです。

以上、予算10万円前後のベストバイカメラ2選の後半、富士フイルム「X-S10」の紹介でした。予算はあまりかけられないけど、一眼カメラを始めてみたい方は、参考にしてみてくださいね。

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