自動車 電気自動車、現行車種10モデルを試乗しました

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ここ数年で急速に進化をしているEV(電気自動車)。興味はあるけど「実際に乗ってみたらどうなんだろう?」と思っている方も多いかもしれません。

そこで今回は、未来のクルマの現実を探るため、現在購入できるEVの中でも人気モデル10台集めて電気だけで2000kmを実走。プロと編集部が本音でレビューします!

今回は「街乗り・セカンドカー」タイプの中から、ホンダ「e」をレビュー。「インテリア」「コネクテッド」「先進装備」をチェックしていきます。

▼ホンダ「e」の前編記事はこちら。

自動車 最新ハイテク満載の都市型EVスポーツカー ホンダ「e」

最新ハイテク満載の都市型EVスポーツカー ホンダ「e」 イメージ

ホンダ
e(Advance)
実勢価格:427万4000円~


サイズ・重量:全長3895×全幅1750×全高1510mm・1540kg
駆動方式:RR
電動機:交流同期電動機/定格出力60kw
最高出力:154ps/3497-10000rpm
最大トルク:315Nm/0-2000rpm
バッテリー容量:35.5kWh
走行可能距離(WLTCモード):259km
タイヤサイズ:前205/45R17、後225/45R17

▼評価
一充電走行距離:259km~
電費:6.6km/kWh(一般道)7.6km/kWh(高速)
バッテリー:△
走り:◎
取り回し:◎
コネクテッド:◎
先進技術:◎
総合評価:A+

ホンダ「eイー」はホンダ初となる量産型のEVで、2020年10月から販売が開始されました。もともとの開発背景には欧州におけるCAFE(カフェ)と呼ばれる企業別のCO2排出目標をクリアするために導入された部分もあり、日本での販売は発売当初はわずか1000台の割り当てしかありませんでした(現在は追加受注も行っています)。

アドバンスは最新ハイテクを標準装備!

アドバンスには「スカイルーフ」「プレミアムオーディオ」「マルチビューカメラ」「1500WまでのAC100V電源」「センターカメラミラーシステム」が標準装備されます。

またアルミホイールもベーシックグレードの16インチに対し17インチ+ハイパフォーマンスタイヤとなります。快適性や安全性をさらに高める点でもこれらの装備は魅力的です。ゆえにホンダeはアドバンスをオススメといえます。

自動車 インテリア:まるで家のリビングルームのよう!

ハイテク機能満載ですが、ディスプレイ手前にはウォールナットの木目処理を行うことで家の応接間にいるような心地よさが味わえます。

シート自体の素材も家庭用ソファに使われるようなファブリック仕上げ。前席には上級モデルのシートフレームを使うことで座り心地も良好です。

インテリア:まるで家のリビングルームのよう! イメージ

5つのスクリーンを水平に配置する世界初のインパネにより多彩な情報を効率よく表示できます。乗った瞬間のインパクトは大です! アドバンスにはAC電源も装備されます。

インテリア:まるで家のリビングルームのよう! イメージ2

スマホの充電などにも役立つUSB端子と、映像などを表示できるHDMI端子が装備されます。

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LEDのダウンライトも採用されています。

自動車 コネクテッド1:最新のホンダコネクトを搭載

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12.3インチの大型ディスプレイを2枚並べた斬新なワイドディスプレイは未来感満載です。

通信ユニットを搭載するコネクテッド技術とカーナビも標準装備します。またアプリセンターから専用ソフトをダウンロードすれば機能もさらにアップします。

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充電スタンドは現在使用中かどうかも含めて簡単に検索することができます。

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正面のメータースクリーンは8.8インチ。速度やバッテリー残量なども見やすいです。

自動車 コネクテッド2:スマホがクルマのキーになる

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「Hondaリモート操作」はスマホに専用アプリを入れることで離れた場所からエアコン操作や充電管理、目的地設定、さらにドアのアンロックからパワーONも行うことができ便利です。

簡単に自分のクルマが探せる!

簡単に自分のクルマが探せる! イメージ

駐車場などで自分のクルマをどこに停めたかわからないとき、地図上で探すこともでき便利です。

自動車 先進装備:「OK Honda」で情報を提供してくれる

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先進運転支援システム「ホンダセンシング」の細かい設定だけでなく、音声アシスタントにより目的地設定なども簡単に行えました。

自動車 まとめ:とにかく都市型として割り切れば納得の性能

丸目の愛嬌あるフロントマスクや都市型EVをうたっていることからも、走りはそれなりと思っている人もいるかもしれませんが、想像できないほどのキレのよい加速を持つスポーツカー的な性能を持っています。

ホンダ「e」は、最新ハイテクを満載していますが、正体はエコカーというより都市型EVスポーツカーでした。長距離にはまったく向いていませんが、快適さ・安全性を高めた装備がポイント。ぜひ参考にしてください。

以上、ホンダ「e」の「インテリア」「コネクテッド」「最新装備」のご紹介でした。

自動車 『家電批評』2021年5月号

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晋遊舎
『家電批評』
2021年5月号

「家電批評」2021年5月号の特集「電気自動車10大メーカー グランプリ2021」では、この他にも本音レビューを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。