文房具 どっちが似てる?100均そっくりさん

ダイスキンとセリスキンは、世界的ヒット商品であるイタリアの手帳「モレスキン」を模した、100均商品でも有名なアイテムです。

ダイソーとセリアから出ているため、100均マニアの間ではダイソーのノートは通称ダイスキン、セリアのノートは通称セリスキンと呼ばれ、その人気は両者譲らず。

ダイスキンにはダイスキンの、セリスキンにはセリスキンの良さがあるとは思いますが、今回はどちらがより本家モレスキンに寄せているかを基準に、様々な角度から検証してみました。

[検証項目]
①ペンの裏写り
②紙の色と罫線
③角の処理
④スピン(ヒモしおり)

より本家のモレスキンに似ているのはどちらでしょうか?

文房具 まずは本家モレスキンを確認してみましょう

まずは本家モレスキンを確認してみましょう イメージ

モレスキンはイタリアのモレスキン社が販売する、社名を冠した歴史ある人気手帳です。撥水加工の黒くて硬い表紙と、手帳を閉じるためのゴムバンドが特徴で、19世紀後半から販売され、ピカソやゴッホも愛用したという正統派ブランドの製品です。

1986年に惜しまれつつも生産が終了しましたが、1998年に復刻されました。現在でも世界中で愛用者がおり、一部ではカルト的な人気を誇っています。

能書きはこれくらいにして、次はダイソーの通称ダイスキンを見てみましょう。

文房具 [通称ダイスキン]細かなディテールもそっくり

ダイソーから出している「メモ」という名の立派なノートです。

ダイソー:A6サイズ メモ50枚:手帳

ダイソー
A6サイズ メモ50枚
実勢価格:108円



それでは検証結果をご覧ください。

①ペンの裏写り

[通称ダイスキン]細かなディテールもそっくり イメージ

裏写りはこんな感じ。赤のマジックが薄く見える程度です。


②紙の色と罫線

紙は本家より若干黄みがかっています。本家も使えば使うほど黄身を帯びてくるので、ひいき目に見ればモレスキン特有の「味わい」を再現したといえなくもありません。

罫線は細めの6mmで、モレスキンの最もポピュラーなルールドノートブックと同じ罫線幅です。


③角の処理

[通称ダイスキン]細かなディテールもそっくり イメージ2

角の処理はシンプルながら丁寧です。100均でもここまでこだわればあっぱれ。


④スピン(ヒモしおり)

[通称ダイスキン]細かなディテールもそっくり イメージ3

スピン(ヒモしおり)は細めで長さもほどよく、化学繊維が悪目立ちしていません。

販売当初より確実にファンを増やしているダイスキン。製本にバラツキはあるものの、基本的な構造は限りなく本家に寄せています。

しばらく80枚だったのが、50枚になったのがなんとも残念です。


では次にセリアのノートを見てみましょう。

文房具 [通称セリスキン]似せていながら我が道を行く

セリア:セミA6 HBBノートA罫:手帳

セリア
セミA6 HBBノートA罫
実勢価格:108円



検証結果は次のとおりです。

①ペンの裏写り

[通称セリスキン]似せていながら我が道を行く イメージ

裏写りはダイスキンとほぼ変わりません。いい勝負です。


②紙の色と罫線

紙の色は本家よりかなり白いのが印象的で、大学ノートのような雰囲気でした。罫線は太めの7mmで、本家モレスキンよりやや広め。

[通称セリスキン]似せていながら我が道を行く イメージ2

③角の処理

角の処理はダイスキンに比べるとやや雑な印象を受けます。くしゃくしゃっとした見た目がなんとも残念。


④スピン(ヒモしおり)

[通称セリスキン]似せていながら我が道を行く イメージ3

スピンはやや太めで、リボンのテカリが目立ち安っぽい印象。長めです。

本家を意識してはいるものの、中身は真っ白いノート。罫とスピンの太さも気になります。発売当初は枚数でダイソーに負けていましたが、現在は販売当時からの64枚をキープしているので逆転しています。


両者ともそれぞれ工夫が凝らされていますが、細かいディテールまでモレスキンにより寄せていたのはダイスキンでした。今後の改良も期待されます。

セリスキンも見かけはモレスキンに似せていますが、中身はほぼ独自路線。しかし、使い勝手は人それぞれなので、自分に合った方をチョイスしたいですね。