今備えるべき最低限の防災用品を紹介
いつ「首都直下型地震」がいつ起きてもおかしくないと言われていますが、災害への備えはできていますか？
新型コロナウイルスの感染症リスクという新たなハードルができた今、コロナ以前とは災害への備え方が変わってきています。
今回、テストするモノ批評誌『MONOQLO』では、災害や医療のプロに取材を依頼して検証。その結果からわかった今備えるべき最低限の防災用品をご紹介します。
自宅待機で備える！コロナ時代の災害対応策とは？
コロナ時代に災害が発生した場合、倒壊の恐れがある住宅であったり、火災や浸水が想定されるエリアに住んでいない限り自宅で待機することが望ましいです。
その理由としては、
・避難所で感染症にかかるリスクがある
・そもそも避難所のキャパが減っている
などが挙げられます。
国際災害レスキューナースの辻さんによれば、避難所では3密対策として定員を大幅に減らしているとのこと。沖縄・奄美地方などを襲った2020年の台風10号では、「行ったけど入れなかった」とびしょ濡れで立ち尽くす人が続出したそうです。
そのため、コロナ以前とは違い、今では待機できるように家自体を強化したり、自宅からなるべく出なくて済むように備えておくことが必要になります。
そこで今回は、被災時に荒れた部屋を片付けするときに役立つアイテムをピックアップ。災害時のヘドロや汚水は汚れだけでなく、悪臭にも悩まされます。
「浸水では汚れだけでなくニオイ問題も発生しました」という被災者の声もあり、大容量タイプの消臭剤は用意しておくと役立ちます。ヘドロや汚水による強烈な不快臭を軽減する、業務用の消臭剤を5製品ご紹介します。
悪臭にすぐ効くユダ「悪臭バイバイ」
ユダ
悪臭バイバイ
実勢価格：1万2998円
内容量：3.75L
使用方法：5倍希釈
▼テスト結果
即効性：◎
持続力：△
コスパ：◎（693円/L）
ユダ「悪臭バイバイ」は、「酵素がニオイのもとを分解する働きをします」と臭気判定士の石川英一さんも解説するとおり、バイオ系の消臭剤です。かけると強烈なニオイがすぐに弱まりました。希釈タイプなので経済的です。
ただし、乾くとニオイが戻ってきますので、継続的に使用する必要があります。
山田産業「コンドル 消臭液 フレッシュブリーズ」
山崎産業
コンドル 消臭液 フレッシュブリーズ
実勢価格：2800円
▼テスト結果
即効性：△
持続力：◎
コスパ：◎（700円/L）
山崎産業「コンドル 消臭液 フレッシュブリーズ」は即効性はありませんが、乾いてから効果を発揮します。一番ニオイが薄まったのは、かけてから1時間後でした。コスパもいいです。
乾いてから効く環境大善「室内用きえ～る」
環境大善
室内用きえ～る
実勢価格：6880円
▼テスト結果
即効性：○
持続力：◎
コスパ：△（1720円/L）
環境大善「室内用きえ～る」は、液剤をかけた直後よりも時間が経過してから効果を発揮するタイプ。乾いたほうがニオイがおさまりました。
アンモニア臭には大一産業「ファーストチェック」
大一産業
業務用消臭剤 ファーストチェック 無香タイプ
実勢価格：4752円
▼テスト結果
即効性：○
持続力：○
コスパ：○（1188円/L）
大一産業「業務用消臭剤 ファーストチェック 無香タイプ」は、アンモニア臭に効果がありました。かけた直後は生ゴミ臭が残ってしまいますが、乾くと気にならなくなりました。
即効性あり！江部松商事「お部屋のニオイ消し」
江部松商事
お部屋のニオイ消し
実勢価格：5434円
▼テスト結果
即効性：○
持続力：△
コスパ：○（1358円/L）
江部松商事「お部屋のニオイ消し」はかけるとすぐに悪臭が消えました。ただ即効性はあっても持続力は微妙で、乾くとアンモニア臭が戻ってきてしまいました。
以上、災害時の備えとしておすすめの消臭剤5製品をご紹介しました。業務用タイプですが、キッチンやトイレ、下駄箱など日常用としても使えます。
浸水など水害時の後片付けは、悪臭との戦いでもあります。テストで効果が実証された消臭剤があると、片付けもはかどるはずです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼大容量タイプの消毒剤のおすすめは？
自宅待機の備えがこれまで以上に大事です。