【2021年】体温計おすすめ8選|雜誌『家電批評』がオムロンなどを徹底比較
テスト
太良保乃香
太良保乃香/Test by 家電批評編集部
公開日: 2021年01月23日

【2021年】体温計おすすめ8選|雜誌『家電批評』がオムロンなどを徹底比較

日々の体調管理に欠かせない体温計ですが「別にどれも同じでしょ」なんて思っていませんか? 実は体温計とひと口に言っても種類はさまざま。意外と機能にも違いがあるんです。そこで今回は、“わき”で体温を測る一般的な電子体温計をメインに各社の製品を徹底比較。口コミではわからないおすすめの8製品を紹介します!

LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢
晋遊舎の専門テスト機関「LAB.360」の室長。消費者の視点で数多くの商品テストに従事。日用雑貨や家電製品が専門。
ライター・編集者
岡野 学 氏
モノ系、マネー系の媒体を中心に、編集者・ライターとして活動。雑誌『家電批評』(晋遊舎)にて、リモート介護実践記「ウチのおかんがボケちゃいまして Season 2」を連載中。
本音でテストする家電購入ガイド
家電批評
家電専門誌。スマホ、イヤホンなどのガジェットから、テレビや冷蔵庫などの大型家電まで、実際にテストしてレビューする本格テスト雑誌。


※情報は『家電批評』2020年4月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。

ヘルスケア 体温計は細かい機能に差があります

(c)Monet-stock.adobe.com

体温計にはお店やイベントで使われるような非接触タイプのものと、家庭に常備している接触タイプのものがあることはすでにご存じでしょう。今回は家庭に常備している接触タイプのおすすめ8選をご紹介します。

▼非接触タイプの体温計が欲しい方はコチラ!
体温計がすでに家にある場合、体調がすぐれないときにしか使わなかったし、普通に使っていれば、壊れることもほとんどありませんよね。価格もそれほど高くないですし、買うときに「じっくり比較・検討する」なんて人はかなり少ないのではないでしょうか。 

でも、実際に比べてみると、検温速度が異なっていたり、さまざまな機能が付加されていたり、意外と違いがあるんです。

ヘルスケア 買う前に! 医療機器認証を受けているかチェック

体温計 商品画像
実際に体温計を選ぶ前に絶対にチェックするべきポイントもあります。特にAmazonなどの通販サイトでの購入を検討している方はぜひ確認してください。

医療用の体温計を求めている方はすでにご存じかもしれませんが、体温計は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)によって製造販売が規制されている、立派な医療機器です。

製造販売にあたっては認証(承認)が必要となりますが、ネット通販サイトの体温計(とくに日本製ではない中国系の赤外線体温計)のなかには、医療機器認証を受けていないと思われるものも多くあります。購入時には、商品概要欄に医療機器認証番号がきちんと書かれているかもチェックしましょう。 
医療機器認証番号
ネット通販での購入時は、医療機器認証番号が書かれているものを選ぶと安心です。
医療機器認証番号
※ドリテック公式ホームページより

すでに購入している人は、取扱説明書を見てみると、きちんと認証を受けた製品なのかを確認できます。 

ネット通販やドラッグストアで気軽に入手できるので、見落としがちですがしっかり確認してみてくださいね。

ヘルスケア 体温計の選び方

それでは注意点が分かったところで実際に体温計を選ぶときはどこに注意すればいいのでしょうか。選び方の2つのポイントをご紹介します。

選び方1:体温計の種類で選ぶ

(c)adragan-stock.adobe.com
昔は、体温計といえばガラス製の「水銀体温計」が主流でした。

水銀体温計は検温の正確さから根強い人気がありますが、電子体温計の精度が上がってきたことと、環境保護による規制から激減。2020年末で製造終了となりました。その水銀体温計に代わって今、主流となっているのが「電子体温計」。また、コロナ禍で「赤外線体温計」も人気が高まっています。 

電子体温計
(c)takasu-stock.adobe.com 
電子体温計は、温度変化により抵抗値が変わるセンサー(サーミスタ)を活用した体温計。

体温上昇の変化から“これ以上は上がらない”温度(平衡温)を予測して、検温結果として表示します。わきに差したり、口や肛門に入れたりして検温します。

多くの電子体温計は、短時間で検温できる「予測式」と、時間をかけて正確に検温する「実測式」の二通りの検温が可能です。検温時間は予測式で10~30秒程度、実測式だと10分程度を要します。 詳しくは後述しますが、今回のテストでは検温の正確さに目立った傾向はありませんでした。

なお、女性が基礎体温を測るために使われる「婦人用体温計(基礎体温計)」も電子体温計。ちなみに基礎体温計は、小数点第二位までの体温表示が特徴(一般的な電子体温計は小数点第一位まで)で、スマホに連携してデータを記録できるものもあります。

赤外線体温計
赤外線体温計は、人体から放射される赤外線をセンサーで感知し、体温に換算表示する体温計で、おでこや耳に当てて使います。

検温時間が1~2秒と短いので、従来はベビー用としてじっとしていられない乳幼児などの検温を中心に使われてきましたが、非接触で衛生的ということもあってコロナ禍で需要が急増。入手困難になった時期もありました。

ちなみにドリテックのHPによると、赤外線体温計は測る場所によって体温は異なるそうです。
外気の影響を受けやすい耳とおでこでは若干体温に違いが出るということなので、念頭においておくといいでしょう。

選び方2:目的に応じて機能を選択

体温を測るだけの体温計ですが、電源ボタンが液晶画面の横に付いていたり、先端がグニャッと曲げられたり、はたまた爆音で検温終了を知らせてくれたりと、さまざまな機能の違いがあるんです。

見るべきポイントは以下の4つ。

ボタン配置 
一般的な形状の電子体温計には、電源ボタンが液晶のすぐ横にあるタイプと本体側面(後端)にある2タイプが存在します。実際に使用してみると、電源オンのときに押しやすいのはボタンの面積がとりやすい液晶のすぐ横、誤操作が少ないのは本体側面という印象でしたが、反対に「側面だと検温中に誤って押してしまいそう」という意見もありました。 

液晶の表示 
検温結果を表示する液晶画面にも、画面と文字が大きく見やすくしているもの、色付きのバックライトで画面を明るくしたものなど、違いがあります。見やすいと感じたのは大画面タイプですが、寝室など暗いところで使うことが多い人はバックライト付きを選ぶのも手です。このほか、電池残量を表示してくれる便利なタイプもあります。 

先端部
先端の感温部は、水銀体温計の時代から丸いものが一般的でしたが、オムロンの電子体温計は独自の「フラット感温部」を採用。先端部が平らでわきの中心に当てやすくズレにくいのが特徴です。

また、わきに挟む部分にゴム状の柔らかい素材を用い、ぐにゃりと曲がるようにした製品もあります。脇のカーブにそってやさしくフィットするので、いつもの体温計が「わきに挟むとゴリゴリ痛い」と感じているような人におすすめ。小さな子供の検温などにも向いています。 

通知音 
通知音は、ブザー音(ピピッと鳴る)タイプのほか、メロディが流れるタイプもあります。
脇に入れたまま検温終了に気づかないことが多いという人は、このメロディタイプを選ぶのもいいでしょう。

ブザータイプのなかにも、大音量をウリにしている製品や高低異なる音を組み合わせて聞き取りやすくした製品があります。検討する際は、このあたりも気にしてみましょう。

ヘルスケア 体温計のテスト方法

熱があってダルいときは、検温すら煩わしいもの。

できれば速攻で終わらせたいところですが、いくら計測時間が早くても、精度が低く正確ではなかったり、ブザー音の聞き逃しや検温中にズレる・落ちるなどのミスが出たりするようでは意味がありません。

そこで今回は、ネット通販で購入できる売れ筋の電子体温計を集め、赤外線体温計の検温スピードや付加機能を調査。おすすめ製品を選出しました。

【テスト1:検温速度】(平均)
メーカーのスペック表には検温時間の目安が出ていますが、その時間が本当かをテスト。テスト結果は5人の計測時間の平均値を表示しています。 

【テスト2:付加機能】
体温計に付いているさまざまな機能をチェックしました。メーカーはウリにしていても、人を選ぶものもあるので注意が必要です。

なお、検証では、短時間の予測式検温と長時間の実測式検温でどのくらいの差が出るのか、メーカーごとに精度の違いはあるのかなども調査しましたが、明確な傾向は見いだせず。今回紹介する製品に限っては、このあたりはそれほど気にしないでもよさそうです。 
【参考】おすすめ7+1製品の予測式・実測式での検温結果

松下和矢 LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢のコメント

明確に傾向が出るケースもあるのですが、今回のテストでは目立った傾向は見られませんでした。
それでは、テストの結果をもとに選出した、おすすめの電子体温計7製品+赤外線体温計1製品の発表です!

ヘルスケア 使いやすく万人におすすめ! オムロン「けんおんくん」

オムロン 
電子体温計 MC-688 けんおんくん
※Amazon限定販売
実勢価格:1827円
サイズ:W20.1×H136.8×D12.8mm
重量:約14g(電池含む)
測定方式:予測・実測(ピークホールド方式)
感温部:サーミスタ
検温部位:わき
防水:-
使用回数:予測・約5000回
検温速度(平均) 
実測:10分7秒(公称:約10分) 
予測:16.8秒(公称:約15秒) 

付加機能 
・フラット感温部
・お知らせランプ
・大型表示画面 
・収納ケース付き
・オートパワーオフ
・メモリー機能 

人気メーカーオムロンのベストセラー「けんおんくん」の最新モデル「MC-687」のAmazon専売バージョンです。一見フツーの体温計ですが、先端がフラットで熱を正確に集めやすい感温部や検温終了時のお知らせランプなど、使いやすい機能が詰まっています。また、検温速度の目安も約15秒と速く、電子体温計最速レベル(婦人体温計除く)です。細かい配慮がなされた誰にでも使いやすい体温計なので、ファミリー用によさそうです。 
けんおんくんシリーズはセンサー部の先端がフラット。測りたい部位にピタッとフィットします。
検温が終わると、ブザー音とともに緑のランプが点滅します。ブザーを聞き逃しても、服の中をのぞき込めば終了しているかすぐわかります。

ヘルスケア 水洗いOKでいつも清潔!テルモ「C231」

テルモ
電子体温計C231 
実勢価格:2310円
サイズ:W17.6×H129×D12.6mm
重量:約12.8g(電池含む) 
測定方式:予測・実測
感温部:サーミスタ
検温部位:わき
防水:IPX7相当
使用回数:予測・約1000回、実測・約300回 
検温速度(平均) 
実測:26.2秒(公称:約20秒) 
予測:9分57秒(約10分) 

付加機能 
・防水
・バックライト
・メモリー機能 
・オートパワーオフ
・収納ケース付き 

予測検温20秒の電子体温計。わきから取り出したり電源ボタンのちょい押しでバックライトが点灯するので、暗がりでも体温をチェックできます。本体はIPX7相当の強力な防水性能で、水洗いできるのも◎。 

ヘルスケア 長めの検温時間で“しっかり測った”感あり!

シチズン・システムズ
シチズン電子体温計わき専用(予測+実測) CTEB502 
実勢価格:1649円  
サイズ:約W20×H125×D12.5mm
重量:約15g(電池含む)
測定方式:予測・実測 
感温部:サーミスタ
検温部位:わき 
防水:IPX7相当 
使用回数:予測・約1000回、実測・約500回 
検温速度(平均)
実測:10分01秒(公称:約10分)
予測:59.4秒(公称:約60秒) 

付加機能 
・バックライト
・防水仕様
・メモリー機能 
・オートパワーオフ
・収納ケース付き

ブルーの液晶バックライトやIPX7相当の防水性能を備えた電子体温計。予測式での検温時間の目安が約1分(テストでもほぼ1分)と長いですが「検温時間が短すぎると逆に心配」という人にはおすすめです。 

ヘルスケア 高熱だと音が変化! ドリテック「やわらかタッチ」

ドリテック 
TO-200 
やわらかタッチ体温計 
実勢価格:1142円
サイズ:W22×H140×D12mm 
重量:約13g(電池含む) 
測定方式:予測式 
感温部:サーミスタ 
検温部位:わき 
防水:一部防浸 
使用回数:約1万4600回(※) 
※メーカー仕様表の「電池寿命」を編集部で数値換算しています。
検温速度(平均) 
実測:9分31秒(公称:-)(※) 
予測:29秒(公称:約30秒) 
※公式では予測式となっており実測検温には触れられていませんが、実測検温もできたため参考値として結果を記載しています 

 付加機能 
・曲がる先端
・メモリー機能
・高熱時専用ブザー
・オートパワーオフ
・収納ケース付き 

丸みを帯びた形状で、取り出す際に親指が触れそうな部分にボタンが飛び出てる点はやや不安ですが、熱が高いとき(37.8℃以上)にブザー音が変わる独自の機能を搭載しています。プローブ(細くなっている部分)がぐにゃっと曲がり、肌当たりがやさしい点もポイント。 

ヘルスケア 液晶の色で発熱がわかる! ナビス「Microlife」

ナビス(アズワン)
Microlife 電子体温計 MT550
実勢価格:1327円 
サイズ:W22×H140.7×D12.5mm 
重量:約20g(電池含む) 
測定方式:予測・実測
感温部:サーミスタ
検温部位:わき 
防水:一部防浸 
使用回数:不明
検温速度(平均)
実測:9分23秒(公称:約10分) 
予測:23.2秒(公称:約20秒)

付加機能 
・曲がる先端
・メモリー機能
・オートパワーオフ
・バックライト
・収納ケース付き 

液晶バックライト付きの電子体温計で、バックライトは平熱ならグリーン、37.2℃以上だとレッドに色が変化する面白い機能を備えています。そのほかにもプローブを曲げられたり、検温時間が約20秒と速かったりと、多機能な1本です。

ヘルスケア 1万2000回も検温可能!オムロン「MC-6742」

オムロン 
電子体温計 MC-6742
※Amazon限定販売
実勢価格:1380円
サイズ:W20.4×H138×D12.5mm 
重量:約14g(電池含む)
測定方式:予測・実測(ピークホールド方式)
感温部:サーミスタ
検温部位:わき 
防水:-
使用回数:予測・約1万2000回、実測・約2000回
検温速度(平均)
実測:9分53秒(公称:10分) 
予測:29.2秒(公称:30秒)

付加機能
・フラット感温部
・お知らせブザー付き
・収納ケース付き 
・オートパワーオフ
・メモリー機能 

挟みやすいフラット感温部を備えた電子体温計で、予測検温時間は約30秒と標準的。先に紹介したMC-688と大きく異なるのは電池寿命で、予測検温の場合、約1万2000回も測定が可能です。電源が自己放電の少ないリチウムボタン電池なので、かなり長期間にわたって使えそうです。 

ヘルスケア 検温中にうとうとしても安心! テルモ「P330」

テルモ 
電子体温計P330
実勢価格:3380円 
サイズ:約W30×H133×D15mm 
重量:約27g(電池含む) 
測定方式:予測・実測 
感温部:サーミスタ 
検温部位:わき 
防水:-
使用回数:予測・約1095回、実測約608回(※) 
※メーカー仕様表の「使用回数」を編集部で数値換算しています。
検温速度(平均)
実測:10分9秒(公称:約10分) 
予測:32.4秒(公称:約30秒) 

付加機能
・メロディ音ブザー
・大型文字表示
・液晶バックライト 
・大型電源ボタン
・オートパワーオフ
・メモリー機能 

 音量の大きさと大型の文字表示が特徴の電子体温計。ブザーの音圧が従来比4倍に設計されていて「メリーさんのひつじ」のメロディが流れます。検温時にうとうとしちゃうことがたまにありますが、想像以上の爆音なのでコレなら絶対に目が覚めます。一方、比較的静かなオフィスなどで使うとフロア中に音が響きわたるレベルなので、注意が必要です。 
「メリーさんのひつじ」のメロディは、ブザー音に比べて聞き取りやすさの個人差が少ないのだとか。耳が遠くなってきた高齢者でも安心して使えそうです。 
画面サイズ自体は他社製品と大きく変わりませんが、文字が大きく見やすくなっています。 

ヘルスケア 【赤外線】一瞬で検温終了! ドリテック「TO-300」

ドリテック 
TO-300 赤外線体温計
実勢価格:3680円
※メーカー販売終了品。市場在庫限りの販売となります。
サイズ:W124×H135×D24mm
重量:約46g(電池含む) 
測定方式:補正方式 
感温部:赤外線センサー 
検温部位:ひたい、耳内 
防水:-
使用回数:約1000回
付加機能 
・室温/時刻表示
・オートパワーオフ
・検温終了ブザー
・周囲温度測定機能(5℃~70℃±2℃ ・電池切れマーク表示 )

今回唯一の赤外線体温計。おでこにセンサーを当てるか、耳の中にセンサーを挿し込むと約2秒(公称)で検温できるのですが、実際はボタンを押して指を離した瞬間に検温終了ブザーが鳴る感覚。とにかく速く検温したい人や、じっとしていられない乳幼児などにはコレが最適です。ちなみに、体温以外を測る「温度計モード」機能を搭載しているので、ミルクやお風呂の温度を測るときにも使えます。 

ヘルスケア まとめ

以上、おすすめ体温計8選でした。体温計は使う人や用途によって、必要な機能が異なります。前回「なんとなく」選んでしまった人も、次に購入を検討するときはどんな機能があるのかを事前にチェックしましょう。そうすれば、自分にぴったりの体温計を見つけやすくなりますよ。 

the360.life(サンロクマル)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。やらせなし、ガチでテストしたおすすめ情報を毎日お届けしています。
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