食品雑貨 エスニックだけではなく日常に取り入れるスパイス

パクチー料理が大ブレイクするなど、盛り上がり続けるエスニックフードに欠かせないのがスパイスです。今やスーパーの棚にも多彩な商品が並ぶようになりました。

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スパイスといえばカレーという印象が強いですが、どんな食材にも意外にマッチ。しかも健康にも良いんです。本コラムをお読み頂き、ぜひ日常にスパイスを取り入れてみてください。

食品雑貨 注目のスパイスはシナモンとクミン

「2016年はパクチーブームだったから、種子のコリアンダーも売れたかとよく聞かれますが、一番売れた実感があるスパイスはシナモンです。健康効果がテレビで取り上げられたからでしょう」と語るのは、スパイス・シーズニング製造会社「ケー・アイ・エス」代表の飯野顕之さん。

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[写真:(C)Africa Studio-Fotolia]

確かに、毛細血管をケアしてアンチエイジング効果があると情報番組で取り上げられたシナモンが注目を集め、コンビニでもシナモンロールが人気に。

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[写真:(C)Alex Rudenko-Fotolia]

一方、これから注目を集めそうなスパイスがクミンです。「羊を常食とする中東の方が観光などで日本を訪れる機会が増えたこともあり、羊料理店が増えました。羊といえばクミン。クミンの味わいにはまって他の料理にも使う方が増えています」(飯野さん)

クミンは魚や肉の臭みを取り、深い味わいをくわえてくれるスパイスですが、醤油など和の調味料にもマッチするそう。肉じゃが+クミン、ぜひお試しください。

これらのスパイスを活かす料理といえば、やはりカレー。なじみ深いメニューだけに、その効果もはっきり分かるはず……ということで、以下、「カレーに合うスパイス」をご紹介します!

食品雑貨 カレー作りに揃えたい7種とちょい足しスパイス

自宅カレー作りに用意したいのはクミン、ターメリック、カルダモン、コリアンダー、カイエンペッパー、オールスパイス、シナモンの7種類。そして、ちょい足しにおすすめなのがフェンネルです。

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[写真:(C)KPS-Fotolia]

「フェンネルの葉は魚料理に使われていますが、種子(シード)の粉末をぜひカレーに入れてみてください」(飯野さん)。

フェンネルを入れると、カレーの味がすっとまとまって、味がワンランクアップ! フェンネルの果実は「茴香(ういきょう)」という漢方薬で健胃作用を持つのが特徴です。胃がもたれがちな方にもやさしいカレーができそうですね。

食品雑貨 料理でスパイスの粒度を使い分けて

「スパイスには粒度(りゅうど)という概念があります。ホール、粗挽き、中挽き、細挽き、粉と、料理によって粒度の大小を使い分けるのがスパイス通です」(飯野さん)

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[写真:(C)barprink-Fotolia]

市販品はホール(粒や葉まるごと)とパウダー(粉末状)の2タイプが主流。挽き加減を調節したいときは、ミルを使ってみましょう。

煮込み料理では粒度大きめのものを、ステーキなら熱を加えても香りが飛びにくく食べやすい中挽き、下味には粉を使うのがおすすめです。日常にスパイスを取り入れて、刺激的な食卓を満喫してみてください。


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