家電 ハンディスチーマー7製品の使い勝手をテストしました

シャツを着ようとしたらシワシワだったり、なんだか嫌な臭いがしたりといった経験はありませんか? 忙しい朝、これらのトラブルを解決してくれる心強い味方がハンディスチーマー。とはいっても、たくさんの製品の中から何を選んだら良いのか迷いますよね。そこで、スチーマーの使い勝手について、次の3点をテストしました!

テスト1:アイロンがけの時間
テスト2:スチームの長さ
テスト3:連続スチーム時間・回数


テスト1に使用したのはユニクロの綿100%シャツ。このシワシャツの前身頃半分がキレイになるまでの時間を測定しました。

ハンディスチーマー7製品の使い勝手をテストしました イメージ

テスト2と3は、スチームの性能についてのテストです。テスト2は、スチーマーから出るスチームの長さを目視で測定し、平均的な長さを割り出しました。テスト3は、連続でハンディスチーマーを使用できる時間を実測しました。プッシュ式のものについては、スチームの出る回数を計測しました。

A+ [評価A+]超定番パナソニックはさすがの実力を発揮しました!

ハンディスチーマーといえばパナソニックと言ってもいいくらいの大定番製品。2 in 1の使用が可能で、使い勝手は圧倒的のベストバイ! スチームの時間は長くありませんが、押し当ててプレスもできるため、お好みに合わせた仕上げができるんです。

温度もちょうど良く、使用中に蒸気が熱くなりすぎることは少ないです。また、ヘッドに角度がついているので、ボタン周りもスムーズにシワを伸ばせます。

立ち上がりも早く、電源を入れてから約24秒で使用できるので、お出かけ前にサッと使えて便利です。

パナソニック:衣類スチーマー:NI-FS530

パナソニック
衣類スチーマー
NI-FS530
サイズ・質量:約W70×H150×D150mm・約700g
注水量:約50ml 消費電力:950W コード長さ:約2.5m
実勢価格:9259円

[検証結果]

[評価A+]超定番パナソニックはさすがの実力を発揮しました! イメージ



[仕上がりチェック]

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[評価A+]超定番パナソニックはさすがの実力を発揮しました! イメージ3

アイロン面がフラットなので、普通のアイロンのようなプレス仕上げもできます。

A [評価A]2000円の掘り出し物!軽くてラクラク

パナソニック以外の製品で最も評価の高かったテンスウォール「衣類スチーマー」。オン・オフのスイッチがあるだけの簡易タイプです。ですが、空焚き防止機能も搭載しているので、使用していないときでも安全性が高く、使い勝手は悪くありません。水を入れてから約1分で沸騰し、そのままスチームを当てられる手軽さも魅力的です。

今回のテストでは、アイロンがけするのに約3分かかりましたが、他のスチーマーではかけにくかった脇部分のシワも取れました! シワを伸ばすだけではなく、除菌、脱臭、花粉対策、アレル物質対策などお役立ち機能も盛りだくさんです。

Tenswall:衣類スチーマー

Tenswall
衣類スチーマー
サイズ・質量:W148×D52×H207mm・450g
温度:非公開 注水量:120ml 消費電力:800W コード長さ:約2m
実勢価格:2000円

[検証結果]

[評価A]2000円の掘り出し物!軽くてラクラク イメージ

連続スチーム時間が約8分あるため、一度に2~3枚の洋服のシワ取りが行えます。

[仕上がりチェック]

[評価A]2000円の掘り出し物!軽くてラクラク イメージ2

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[評価A]2000円の掘り出し物!軽くてラクラク イメージ3

14.8cm×20.7cm、重さ450gとパナソニックより軽量でコンパクトなので、旅行や出張用のカバンに入れて携帯するのもラクラク。出張先でもシワのないパリッとしたシャツが着れます!

[評価A]2000円の掘り出し物!軽くてラクラク イメージ4

噴射口は縦2.1cm×横7.5cmと小さく感じますが、グリップは握りやすく、かけやすさは合格点! 格安モデルは使用中スチームが熱くなるものが多いのですが、こちらは使用中の熱さはほとんどありませんでした。

デメリットとしては、水が多く入っている状態で大きく傾けると、たまに噴出口から水が出てしまうこと。スチームを当てるときには気をつける必要があります。

B+ [評価B+]スチーム量多すぎ!水平での使用は満足できます

ツインバードの「SA-4084BL」はスチーム量、スチーム回数ともに満足できるレベルですが、それだけに使用中熱さを感じます。

ツインバード:ハンディーアイロン&スチーマー:SA-4084BL

ツインバード
ハンディーアイロン&スチーマー
SA-4084BL
サイズ・質量:約W345×H96×D76mm・約930g
注水量:100 ml 消費電力:800W コード長さ:約2.5m
実勢価格:2960円

[検証結果]

[評価B+]スチーム量多すぎ!水平での使用は満足できます イメージ

スチームは連続して吹き出さず、ボタンを押すたびに噴出するショットタイプです。

[仕上がりチェック]

[評価B+]スチーム量多すぎ!水平での使用は満足できます イメージ2

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[評価B+]スチーム量多すぎ!水平での使用は満足できます イメージ3

やや重いため、ハンガーに掛けた状態で使用するよりも、アイロン台など水平な場所での利用に向いているようです。

B+ [評価B+]スチーム中ロックできる!本体の重さが玉に傷

ティファール「DR8085」はグリップ部分にトリガーロックがついていて、ボタンを押し続けなくてもスチームを連続噴射できるんです。注水量も多いので、複数枚のシワ取りもイケます! ただし、質量が約900gあり、とにかく重いのが残念。

ティファール:アクセススチーム:DR8085

ティファール
アクセススチーム
DR8085
サイズ・質量:約W110×H283×D180mm・約900g
注水量:185ml 消費電力:1200W コード長さ:3m
実勢価格:8380円

[検証結果]

[評価B+]スチーム中ロックできる!本体の重さが玉に傷 イメージ



[仕上がりチェック]

[評価B+]スチーム中ロックできる!本体の重さが玉に傷 イメージ2

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[評価B+]スチーム中ロックできる!本体の重さが玉に傷 イメージ3

ヘッドが大きいため、広範囲にスチームを当てることができて効率的です。

B [評価B]ヘッドが大きすぎ?小回りがきかず脇などは苦手……

Joly Joyの「小型ハンディースチーマー」は握りやすく使い勝手は悪くありませんが、ヘッドが大きくて小回りが利きません。そのため、ボタン周りや脇など、細かい所の仕上がりはイマイチ。また、警告ライトがスチームボタン内部に付いていて、気づかなかった……なんてことがあるかもしれません。

Joly Joy:小型ハンディースチーマー

Joly Joy
小型ハンディースチーマー
サイズ・質量:W388×H127×D95mm・約835g
注水量:100ml 消費電力:1400W コード長さ:2m
実勢価格:2699円

[検証結果]

[評価B]ヘッドが大きすぎ?小回りがきかず脇などは苦手…… イメージ



[仕上がりチェック]

[評価B]ヘッドが大きすぎ?小回りがきかず脇などは苦手…… イメージ2

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[評価B]ヘッドが大きすぎ?小回りがきかず脇などは苦手…… イメージ3

ボタンの位置が微妙。

B- [評価B-]ヘッド部分が熱い!安全性にはやや不安ありです

ティファールをもう1台。こちらの「2in1 スチームアンドプレス 8610」は、使いにくさが残る1台といったところでしょうか。一度に出るスチーム量は満足できますが、頻繁に警告の赤ランプがつくため、連続使用ができません。また、ヘッド部分がかなり熱くなりやすいので安全性はイマイチ。

ティファール:2in1 スチーム アンドプレス:8610

ティファール
2in1 スチーム
アンドプレス 8610
サイズ・質量:W388×H127×D95mm・約835g
注水量:70ml  消費電力:800W コード長さ:約3m
実勢価格:4100円

[検証結果]

[評価B-]ヘッド部分が熱い!安全性にはやや不安ありです イメージ



[仕上がりチェック]

[評価B-]ヘッド部分が熱い!安全性にはやや不安ありです イメージ2

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[評価B-]ヘッド部分が熱い!安全性にはやや不安ありです イメージ3

熱を持ちやすいもののコンパクトなので、ボタン周りなどの細かい部分はしっかりプレスできます。

C評価: [評価C]水漏れが多い…
逆に手間が増える残念な品

少し傾けただけで噴出口から水があふれてしまい、洋服の下部や袖先、襟元などが濡れてしまう残念な品。また、スチーム温度が196℃とかなり高くなるため、使用中に熱くなります。

VIVREAL:アイロンスチーマー

VIVREAL
アイロンスチーマー
サイズ・質量:非公開・500g
注水量:100ml 消費電力:700W コード長さ:2.4m
実勢価格:1680円


[検証結果]

C評価: [評価C]水漏れが多い…逆に手間が増える残念な品 イメージ

[仕上がりチェック]

C評価: [評価C]水漏れが多い…逆に手間が増える残念な品 イメージ2

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C評価: [評価C]水漏れが多い…逆に手間が増える残念な品 イメージ3

グリップは、男性には握りづらい小さめサイズ。

家電 テストでわかったことダメな理由とかけやすさの特長

テストの結果、残念ながらパナソニックを越える製品はありませんでした。理由は「重さ」と「水漏れ」の2つ。今回検証した格安モデルは、ヘッド部分が重いものが多く、複数枚の洋服に連続して使用すると、腕と肩がクタクタ。

2つ目の「水濡れ」は形状によるところが大きく、製品によっては服がびしょ濡れになってしまいました。

一方、かけやすい特長は「小回り」と「グリップの握りやすさ」。小回りが利くと、ボタン周りや脇などのシワが取りにくい部分もラクラクです。

また、握りやすいグリップは安定感があり、蒸気の熱さを受けにくいと言えます。スチームの温度が100度を越えるものが多いため、いかに蒸気の熱さを受けないかは使用する上で重要ですね。

家電 正しく使ってますか?スチーマーの使い方のポイント

最後に、使い方のポイントをおさらいしましょう。

①片手で裾を引っ張りながら、ゆっくりと滑らすようにスチーマーを当てましょう。

正しく使ってますか?スチーマーの使い方のポイント イメージ

②ボタンや飾りの付いている部分は、裏側から手を添えて軽く押さえる感じで。

正しく使ってますか?スチーマーの使い方のポイント イメージ2

③かける順番も大切。袖は脇の縫い目を基準に袖山に向かってかけるとキレイに。

正しく使ってますか?スチーマーの使い方のポイント イメージ3

上記3つのポイントに注意して、スチーマーを当てれば仕上がりバッチリ!



使い勝手の良いハンディースチーマーを選び、忙しくてもシワのないイケてるシャツを着ましょう!