寝具が原因? “体のダルおも~”はマットレスの見直しで改善!

寝具が原因? “体のダルおも~”はマットレスの見直しで改善! イメージ

肩こりや腰痛といった体の不調。寝付きが悪いという睡眠時の悩み。その原因は寝具が関係しているかもしれません。

人は1日約8時間を寝て過ごすため、寝るときの体勢が不自然なままでは肩や腰を中心に痛める恐れがあります。また、血行の促進に必要な“寝返り”が打てないような体勢で寝てしまうのも、凝りにつながりやすいんです。

不自然な体勢のままでは体に負担がかかるだけでなく、寝ている間もストレスを感じ睡眠の質も落ちてしまいます。

マットレスの種類を確認しよう!

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寝ているときや起きたときの不快感は、自分にあった種類のマットレスを使っていないからかもしれません。ここではメジャーなマットレスのタイプを見ていきましょう。

通気性や体圧分散に優れたコイル系

ベッドに使われているマットレスには大きく分けてコイル系とノンコイル系があり、その中でさらに細かく別れています。

コイル系のマットレスは、通気性がよく体にかかる負担の分散もできるのが特徴。硬鋼線などをらせん状にしたバネが中に入っているため、他のタイプよりも耐久性が高いです。

どのようなコイルを使うかによって、コイル系のマットレスの中でも寝心地が変わります。ボンネルコイル、ポケットコイル、高密度連続スプリングという3つの種類が主に使われているコイルです。

柔らかくフィット感の良い低反発

コイル系ではないノンコイルマットレスは、クッション層にウレタンフォームやポリエチレンファイバー、ゲル素材などが使われています。ノンコイルマットレスのうち、体の形に合わせてよく沈み込むものが低反発マットレスです。

低反発は衝撃の吸収性が高い素材を使用することで、体がつつみ込まれるようなフィット感が生まれるのが特徴です。その分、勢いがつかず少し寝返りがしにくい商品もあります。子供や女性など、体が軽めの人に合うタイプです。

腰痛のある人におすすめの高反発

高反発マットレスもノンコイル系です。腰痛がある場合には、高反発マットレスを試してみてください。低反発よりも沈み込みにくく、また素早く元の形状に戻るのが高反発タイプの特徴です。そのため腰への負担が軽い姿勢を保つことができます。

さらに、体圧分散性や体へのフィット感は低反発のほうがよいものの、寝返りする力が分散されることなく体を動かせます。そのため寝返りが多い人にもチェックしていただきたいタイプです。

マットレスのサイズはどれを選べば良い?

マットレスのサイズはどれを選べば良い? イメージ

マットレスの大きさにもさまざまな種類があります。家に置けるかどうかや、置いたときのイメージができるように、実際どのくらいの大きさなのかを確認していきましょう。

シングル

マットレスの長さは基本的にどのサイズもあまり変わらないもの。シングルでもダブルでも、195cmが基本的な長さです。

マットレスの大きさに違いがあるのは横幅の方。シングルサイズではだいたい100cmほどのものが多く、1人で寝る場合にちょうどよい大きさです。さらに小さいセミシングルのマットレスもあり、こちらの横幅はだいたい80cmほど。小柄な人、部屋が狭めでベッドをコンパクトにしたい人に向いています。

セミダブル

セミダブルのマットレスは1人でも2人でも使える大きさです。セミダブルの横幅は一般的に120cmほど。1人で使った場合には余裕を持って広々と使えます。2人で使うと少し狭さを感じるものの、寝ることは可能です。1人暮らしで、たまに友達が泊まりに来るという人にもおすすめです。

ダブル

ダブルサイズのマットレスなら2人がある程度の余裕を持って寝ることができる大きさです。ダブルの横幅はだいたい140cmほど。クイーンサイズなど、さらに大きくするとよりゆったりと寝られますが、その分部屋のスペースは圧迫します。またクイーンサイズ以上になるとシーツなどの関連アイテムが手に入りにくくなるため、ダブルサイズが使いやすいといわれています。

なお、クイーンサイズの横幅はだいたい160cm、キングサイズの横幅は180cmほどが一般的な大きさです。

快眠できるマットレスが欲しい! けど高級だと買えない……

睡眠の質を高めるためには寝具選びが重要ですが、マットレス一つとっても価格帯はさまざま。1万円台のものもあれば、数百万円するものもあって、まさにピンキリです。

2019年に行ったマットレスの比較テストでは、体圧がキレイに分散されるマニフレックスがベストバイに輝きましたが、その価格はおよそ10万円です。

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マニフレックス
フラッグ・FX
実勢価格:9万5040円

しかし、正直なところ、10万円はかなり高い買い物……。

そこで、テストするモノ批評誌『MONOQLO』は、3万円以下で買える快適なマットレスを探すことに。定番ブランドやネット通販などで購入可能な格安マットレス5台を徹底的に比較し、ランキング化しました。

安くても快眠できる! 3万円以下の格安マットレスを徹底比較

テストにあたってピックアップしたのは、こちらの5製品。

・無印良品 脚付マットレス・ポケットコイル シングル
・IKEA SKARER スコーレル
・山善 脚付きマットレス SAM-97195A
・タンスのゲン 脚付きマットレス ポケットコイル
・アイリスオーヤマ 脚付きマットレス AATM-S


実店舗で定番の無印良品IKEA、Amazonや楽天となどネット通販で購入できる山善タンスのゲンアイリスオーヤマの製品をピックアップ。専門家や研究機関協力のもと全4項目でテストを行い、最高の快眠ができる1台を探し出ます。

テストの詳細は次のとおりです。

テスト1:座り心地

テスト1:座り心地 イメージ

マットレスに座って、スプリングの硬さを検証。からだが沈み込まないかどうか、正しい姿勢を保てるかどうかを見極めました。

テスト2:寝返り

テスト2:寝返り イメージ

寝返りが打ちづらいと血液の流れが悪くなるなどの悪影響が出ます。実際に整体師が寝て、寝心地をジャッジ。

テスト3:通気性

テスト3:通気性 イメージ

あんかを人肌程度の温かさに設定し、表面を湿らせてからおもりを乗せます。温度と湿度の変化をサーモレコーダーによって計測し、熱と湿気をどれだけ上手く逃がせているか通気性を検証しました。

テスト4:体圧分散

テスト4:体圧分散 イメージ

専門機関協力のもと、「体圧分散測定器」という専用のセンサーを使い、数値を測定。

テスト4:体圧分散 イメージ2

成人男性1人が寝たときの体圧の分散具合を、視覚的にデータで表しました。

テスト4:体圧分散 イメージ3

体圧分散のデータ、実際の寝心地、内部の構造の3つの視点から、整体師の中山氏が体にかかる負荷をチェックし評価を行いました。

以上の4項目を4段階で評価して、総合的な結果から順位を決定しました。ここでは、総合結果の順位と、項目別で行ったそれぞれのテスト結果を発表します。

まずは、総合結果の順位からご覧ください。

無印良品「脚付マットレス・ポケットコイル シングル」

無印良品
脚付マットレス・ポケットコイル
シングル
実勢価格:2万7900円


サイズ:W98×D198×H46cm

▼テスト結果

  • 座り心地: ◎
  • 寝返り: ◎
  • 通気性: ◎
  • 体圧分散: ◎

格安マットレス5製品の中でベストバイに輝いたのが、無印良品「脚付マットレス・ポケットコイル シングル」。全ての検証項目で高評価を獲得しました。体圧分散ではかなり理想に近い形で分散されていて、腰や肩に痛みを感じる心配も少ないです。

IKEA「SKARER スコーレル」

IKEA「SKARER スコーレル」 イメージ

IKEA
SKARER スコーレル
実勢価格:2万4990円


サイズ:W90×D200×H51cm

▼テスト結果

  • 座り心地: △
  • 寝返り: ◎
  • 通気性: △
  • 体圧分散: ○

2位はIKEA「SKARER スコーレル」。スウェーデンのメーカーのため、欧米人の体型に合わせてクッションが柔らかい作りに。ですが、沈み込みすぎず、日本人にもおすすめです。

山善「脚付きマットレス SAM-97195A」

山善「脚付きマットレス SAM-97195A」 イメージ

山善
脚付きマットレス
SAM-97195A
実勢価格:1万6448円


サイズ:W97×D195×H38cm

▼テスト結果

  • 座り心地: ○
  • 寝返り: ○
  • 通気性: △
  • 体圧分散: △

3位は山善「脚付きマットレス SAM-97195A」。低反発のカバーを使用しており、触り心地は良いです。しかし、実際に寝てみるとお尻を中心に体が沈み込み、分散のバランスは良くありませんでした。

4位: アイリスオーヤマ「脚付きマットレス AATM-S」

4位: アイリスオーヤマ「脚付きマットレス AATM-S」 イメージ

アイリスオーヤマ
脚付きマットレス
AATM-S
実勢価格:1万1998円


サイズ:W97×D195×H39cm

▼テスト結果

  • 座り心地: △
  • 寝返り: △
  • 通気性: ○
  • 体圧分散: △

4位はアイリスオーヤマ「脚付きマットレス AATM-S」。スプリングが非常に柔らかく、体全体が包まれる感覚で、寝返りを打つにも一苦労。通気性は良いですが体への負担が大きい結果となりました。

5位: タンスのゲン「脚付きマットレス ポケットコイル」

5位: タンスのゲン「脚付きマットレス ポケットコイル」 イメージ

タンスのゲン
脚付きマットレス
ポケットコイル
実勢価格:1万4999円


サイズ:W97×D195×H35cm

▼テスト結果

  • 座り心地: △
  • 寝返り: △
  • 通気性: △
  • 体圧分散: △

5位はタンスのゲン「脚付きマットレス ポケットコイル」。ウレタンフォームと付属の外カバーが非常に薄く、背中にスプリングの当たりを感じました。すぐに寝付けず、起きた時は肩が重かったです。

それでは、実際にテストした結果を各項目ごとに詳しくご紹介します。

[テスト1:座り心地]“座る目線”は無印良品・山善が高評価

部屋にソファがなかったり、ベッドでテレビを見たいという人であれば、腰を掛けることもありますよね。各マットレスの座り心地をテストしたところ、無印良品山善は、硬めのスプリングコイルで適度に座骨を支えることができ、高評価となりました。

[テスト1:座り心地]“座る目線”は無印良品・山善が高評価 イメージ
辻 大輝
MONOQLO 編集部
辻 大輝 のコメント

無印良品も山善もスプリングコイルが硬めなので、座骨をしっかり支えてくれている感覚がありました。

反対に、座り心地があまりよくなかったのが、アイリスオーヤマ、IKEA、タンスのゲンの3製品。お尻が沈むことで前かがみの姿勢に。猫背になる可能性があります。

[テスト1:座り心地]“座る目線”は無印良品・山善が高評価 イメージ2
中山隆嗣 氏
整体師、空手家
中山隆嗣 氏 のコメント

お尻がマットレスに沈むため、前かがみ姿勢のまま座ることで猫背になる可能性もあります。

[テスト2:寝返り]正しい寝姿勢になれたIKEA&無印良品

一晩に20~30回程度発生するといわれている寝返り。寝返りがしづらいだけでも心身共に影響は大きく、体に余計な負荷がかかったり、血行が悪くなることで「寝たのに疲れた」という状況が起こってしまいます。

ここで高評価だったのは、IKEA無印良品。そこに続いて山善といった結果でした。IKEAと無印良品はスプリングが少し硬めで、適度にお尻が沈み込み、腰が浮いているため自然な寝姿勢といえます。

[テスト2:寝返り]正しい寝姿勢になれたIKEA&無印良品 イメージ

この、姿勢であれば寝返りが非常に打ちやすく、ストレスを感じることなく快眠することができます。また、IKEAのように体が若干沈み込むようなマットレスであっても、適度な硬さのスプリングであれば寝返りはしやすいです。

中山隆嗣 氏
整体師、空手家
中山隆嗣 氏 のコメント

直立したときの姿勢のまま寝られることで、寝返りがしやすく凝り対策にも繋がります。

一方、アイリスオーヤマタンスのゲンは、お尻が沈み込む寝姿勢となってしまいました。

[テスト2:寝返り]正しい寝姿勢になれたIKEA&無印良品 イメージ2

つい買いがちな柔らかめのものは寝返りがしづらく、特にお尻が深く沈み込むようなマットレスは、腰痛に直結するためかなり注意が必要と言えます。

中山隆嗣 氏
整体師、空手家
中山隆嗣 氏 のコメント

日本人の体型では柔らかいベッドは腰痛の原因になる可能性があるので注意が必要です。

[テスト3:通気性]通気性のいい無印良品は夏場に最適!

[テスト3:通気性]通気性のいい無印良品は夏場に最適! イメージ

通気性についてテストを行ったところ、最も通気性が良かったのは無印良品。グラフにもある通り、群を抜いた通気性の良さを発揮しました。

一方で、タンスのゲン山善はコストカットによるものなのか、通気性を良くする構造はあまり見られませんでした。また、IKEAはマットレス本体が非常に厚かったことが通気性の悪さに繋がったと考えられます。

では、各製品ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。

▼無印良品[テスト結果:◎]

[テスト3:通気性]通気性のいい無印良品は夏場に最適! イメージ2

無印良品は、ヤシの実の繊維から作られたココファイバー層がマットレス下部に敷き詰められており、長時間寝てもムレずストレスを感じることも少ないです。汗っかきさんや夏場に最適です。

▼アイリスオーヤマ[テスト結果:◯]

[テスト3:通気性]通気性のいい無印良品は夏場に最適! イメージ3

アイリスオーヤマは、マットレス本体の薄いキルティング層と本体から分離するすのこのベースによって、高い通気性を誇りました。

▼IKEA[テスト結果:△]

[テスト3:通気性]通気性のいい無印良品は夏場に最適! イメージ4

IKEAはマットレス本体が厚いため、本体下部の“すのこ構造”はあまり機能しませんでした。

▼山善[テスト結果:△]

[テスト3:通気性]通気性のいい無印良品は夏場に最適! イメージ5

山善は、ポケットコイル特有の通気性の悪さを改善する仕組みは見られず、ムレる結果に。

▼タンスのゲン[テスト結果:△]

[テスト3:通気性]通気性のいい無印良品は夏場に最適! イメージ6

タンスのゲンは、カバーを含めて4層もの構造になっていて、この構造が仇になった可能性も。

今回紹介している製品はいずれもスプリングコイルが不織布の素材に包まれているポケットコイル構造。この構造の弱点は、通気性の悪さにあります。しかし、評価が低かった3製品はコストカットのためか通気性を良くする仕組みが見られず、検証結果にも影響しました。

[テスト4:体圧分散]プロ絶賛の無印良品とバランス◎のIKEAが優秀!

最後は、体圧分散のテストです。このテストの結果わかったのは、バランス良く体圧を分散できていたのは無印良品IKEAの2製品だけということ。対して山善タンスのゲン、アイリスオーヤマは分散のバランスが悪く、コイルの形がデータとして表れている製品もありました。

▼無印良品[テスト結果:◎]

無印良品は、プロも絶賛した日本人向けの絶妙な硬さが高評価となりました。体圧分散測定器の計測結果では、濃い青色が全体に広がり、理想的に体圧が分散されています。広く体重が分散し、自然な寝姿勢といえます。

[テスト4:体圧分散]プロ絶賛の無印良品とバランス◎のIKEAが優秀! イメージ

マットレスの構造を見ると、以下の写真のようにスプリングとウレタンフォームの間に硬めの茶色いフェルトが入っていました。このフェルトがスプリングの当たりを和らげ、さらにウレタンフォームが体を包み込む形で体圧が分散できたようです。

[テスト4:体圧分散]プロ絶賛の無印良品とバランス◎のIKEAが優秀! イメージ2

510個ものスプリングコイルが敷き詰められています。それぞれが少し硬めのため敷布団に寝ているような感覚を生み出しており、これにはプロも絶賛しました。実際に寝てみても非常に心地良かったです。

中山隆嗣 氏
整体師、空手家
中山隆嗣 氏 のコメント

肩、腰からお尻にかけてしっかりと体圧が分散されています。データを見ても負担が少なく、自然な姿勢で寝られます。

▼IKEA[テスト結果:◎]

IKEAの寝心地の感覚は畳の上に敷いた一般的な敷布団が1.5倍の厚さになったようなやわらかさ。少し深めの沈み込みと適度な硬さを感じます。体が包まれるような感覚が好きな人にオススメです。

肩とお尻に適度な体重が分散されており、実際は腰がしっかりと浮いて、正しい姿勢で寝られていることがわかります。

[テスト4:体圧分散]プロ絶賛の無印良品とバランス◎のIKEAが優秀! イメージ3

ポリウレタンフォームとポリエステルわたが非常に厚く、寝てみると沈み込みを感じます。硬めのスプリングが体重を支えてくれるため寝返りも打ちやすいです。

[テスト4:体圧分散]プロ絶賛の無印良品とバランス◎のIKEAが優秀! イメージ4
松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

若干肩とお尻に負荷がかかり気味ですが、合格点です。触り心地もさらさらして非常に気持ちよく、快適に眠れます。

▼アイリスオーヤマ[テスト結果:△]

アイリスオーヤマはかなり深い沈み込みで意識的に寝返りを打つのも一苦労。また、深く沈み込むことでスプリングが体に当たり、違和感がありました。寝返りの打ちづらさや、体全体の凝り要因につながる可能性も。

コストカットの代償といえるように、背中とお尻に負担がかかっていることがわかります。

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中の構造を確認してまず驚いたのは、ベッドの中を走るウレタンフォーム。その影響で体圧は体の外側に集中してしまった。スプリングが非常に柔らかく、沈み込みにも影響してしまいました。

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辻 大輝
MONOQLO 編集部
辻 大輝 のコメント

実際に寝てみたら、体の沈み込みで寝返りが打ちにくかったです。

▼タンスのゲン[テスト結果:△]

タンスのゲンも結果は△。スプリングが常に肩甲骨周辺に当たることで、肩こりの原因になります。

データの上半身部分にクッキリとスプリングの形が映し出されており、実際に薄着で寝てみるとその感覚が直に伝わってきます。

[テスト4:体圧分散]プロ絶賛の無印良品とバランス◎のIKEAが優秀! イメージ7
松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

データにコイルの形がハッキリと映っているのが確認できます。

[テスト4:体圧分散]プロ絶賛の無印良品とバランス◎のIKEAが優秀! イメージ8

白い布に包まれたスプリングと水色の布のスプリングの2種類が配置されています。白い布のスプリングの方がやわらかいため、寝心地が良いと思いきや、大きな差は感じられませんでした。

▼山善[テスト結果:△]

触り心地は良いですが、体への負担は大きかった山善。あまりおすすめとは言えません。お尻の部分にも重い負担がかかっていることがデータに表れています。

[テスト4:体圧分散]プロ絶賛の無印良品とバランス◎のIKEAが優秀! イメージ9

骨盤が沈み込み、背骨が曲がった姿勢になるため、お尻が沈む姿勢は猫背の姿勢のまま寝るようなものです。

2万円以下のラインナップでは唯一硬めの寝心地で、その要因は無印良品のスプリングに近い硬さのスプリングコイル。しかし、その数278個と少なく、お尻の沈み込みに影響しました。

[テスト4:体圧分散]プロ絶賛の無印良品とバランス◎のIKEAが優秀! イメージ10

【結論】3万円以下でも快眠できるコスパ最強品は「無印良品」

以上、3万円以下のマットレスおすすめ5選でした。いかがでしたか? 今回は、「高級寝具は高くて買えないけれど、快眠できる格安寝具が欲しい!」という担当編集の思いから、専門家や研究機関協力のもと、多方面の視点から検証を実施しました。

ベストバイとなった「無印良品」は、5年前に行った同様のテストでもベストバイに輝いており、その実力を改めて証明する結果に。腰や肩への負担は非常に少ないと専門家も太鼓判を押し、通気性に関しても工夫が施されている構造が高評価に繋がりました。

高級寝具は高くて買えないけれど快眠できる格安寝具が欲しい人や、睡眠に悩んでいるという人には、無印良品をおすすめします。