【2023年】バスタオルのおすすめランキング22選。LDKが今治タオルや無印良品を徹底比較

意外と知らないバスタオルの寿命は？

タオルはどんなに大切に扱ってもだんだん吸水性や肌触りが悪くなります。

ちなみに、以前にLDKが実施したバスタオルをどのくらい使っているかの読者アンケートでは、1年以下の短期派と3年以上の長期派両方いましたが、一般的な交換の目安は1年以内です。

以下の項目が気になったら新しいタオルに交換しましょう。

• 生地が薄くなってきた
• ゴワついてきた
• 黒いポツポツがある（カビの場合あり）
• 洗濯してもニオイが取れない

今回は、吸水しやすさ、乾きやすさはもちろんのこと、ふわふわで肌触りもよいバスタオルを探すべく、手軽に買える価格のものから高級ラインまでサイズ別に22製品を集めてテストしました。

バスタオルの選び方のポイントは？

まずは、バスタオルを選ぶときのポイントを押さえておきましょう。

選び方1：サイズで選ぶ

タオルとひと口に言っても複数のサイズがあります。以下の表のように、各タオルはサイズがなんとなく決まっていますが、公的機関が定義したものではありません。

雑誌『LDK』の読者アンケートによると、バスタオルだけでなく、ひと回り小さいミニバスタオルやフェイスタオルを使う人も増えています。

収納や干す場所を取らないだけでなく、吸水力の高さをうたうものが出ていることも人気の一因です。

バスタオルとして一般的なのは、幅60〜70×長さ120～140cmくらいのサイズ。子どもや小柄な人、旅行・スポーツ用などで使いたいなら、コンパクトサイズ（幅50×長さ100cm程度）のスモールバスタオルを選びましょう。

選び方2：素材で選ぶ

バスタオルに使われる素材は、綿や麻などの天然素材や、ポリエステルとナイロンの合成繊維の「マイクロファイバー」といった化学素材があります。

主流なのは「綿（コットン）」で、タオルの機能で重要な肌触りや耐久性、吸水性のバランスが良いため、販売しているバスタオルのほとんどの素材に使われています。

また、その多くは綿100％ですが、なかには合成繊維を混ぜて長所を増やしたり、短所を補っているものもあります。

綿素材の特徴

綿花から作られる天然繊維で、肌触りが良く吸水性に優れていて水に強いのが特徴です。一方で縮みやすく、毛羽立ちがしやすいという性質も。世界中に種類があり、インド綿、エジプト綿、アメリカンコットン、オーガニックコットンなどとそれぞれ特性が異なります。

ポリエステルの特徴

石油を主原料とする合成繊維。速乾性があり、しわになりにくいですが、毛玉ができやすく静電気を帯びやすいという特徴があります。

ナイロンの特徴

石油を主原料とする合成繊維で、摩擦に強く伸縮性に優れています。丈夫で軽いですが、吸湿性が低く、熱に弱いです。

マイクロファイバーの特徴

8マイクロメートル以下のポリエステルやナイロンを用いた合成繊維。吸水性や通気性に優れています。肌をこすると肌を傷めてしまう心配はありますが、サッと拭くだけで水を一気に吸収してくれます。また速乾性も高く、洗濯をしてもすぐに乾きます。

選び方3：織り方で選ぶ

バスタオルの生地は、パイルをはじめ主に4種類が使われています。それぞれの特徴を覚えておきましょう。

パイルはふわふわ感が持ち味

パイルはタオルの中で最もおなじみの生地。

表面にループ状の糸が無数にあるため、ふわふわとした感触や表面積の多さによる高い吸収性をもたらします。

シャーリングはなめらかな感触

毛足が短いシャーリングは、プリント加工や刺繍などによく用いられます。

パイル生地の表面のループ（パイル）をカットしたもので、なめらかな感触とツヤ感が特徴です。

ガーゼは通気性に優れる

ガーゼは糸を縦横で交互に重ね組みしたシンプルな織り方。通気性や速乾性に優れ、薄手なので収納のしやすさも魅力です。

ワッフルはさらっとした肌触り

ワッフルは表面がお菓子のワッフルのように凸凹になっています。肌に触れる部分が少ないため、サラッとした肌触りです。

バスタオル22製品比較のテスト項目は？

今回は、ネット通販やタオル専門店をはじめ、ニトリや無印良品、しまむらなど人気ショップなどからバスタオルを12製品、ミニバスタオルを10製品をピックアップ。

繊維・化学の専門家と一緒に以下の4項目をテストしました。

テスト1：吸水性

短冊状に切ったタオルの下端を色水にひたし、一定時間放置後どのくらいの高さまで色水を吸収したかを測定しました。高く上ったものほど高評価になっています。

さらに、1cm角に切ったタオル片を水面に落とし、水分を吸収したタオル片が沈み始めるまでの時間も計測しました（複数回実施し平均時間で評価）。

テスト2：速乾性

バスタオルを洗濯前・脱水後・部屋干し開始後1時間ごとに重量を測定。それらの重量から乾燥率を算出し比較評価を行いました。

テスト3：ふんわり感（かさ高＆目付）

一定サイズに切ったバスタオルの単位面積あたりの質量を測定する方法（目付）と、所定のたたみ方でたたんだバスタオルの高さを測定する方法（かさ高）で評価しました。なお、バスタオルの高さは「厚め」を最高評価とし「薄め」まで5段階で評価。収納性については評価していません。

テスト4：手触り（官能評価）

洗剤のみで洗濯したバスタオルを複数のモニターが実際に触わり、手ざわりと拭きごこちのよさを評価しました。肌触りの好みは分かれるところですが今回はやわらかめを高評価としています。

バスタオルのおすすめは？

さて、雑誌『LDK』読者が最も重視する吸水性はもちろん、素早く乾いてふわふわな極上の1枚はどの製品だったのでしょうか。

まずは、バスタオルのおすすめランキングを発表します。

※製品の実勢価格は検証したサイズのものを表記しています。各テスト項目で評価が同じでも点数は異なる場合があります。

タオル研究所「ボリュームリッチ バスタオル」

ふんわり感

かさ高は全体で2番目に大きく、目付は全体トップの重さで、ふんわり感の総合評価は12製品中唯一の満点評価でした！

手触り

糸が太めでしっかりしていて、繊維がみっちり詰まっています。手触りの評価は4点と健闘しました。

ニトリ「軽量速乾タオル(GT002) バスタオル」

手触り

糸は太めですが、そこまで密集しておらず、軽いです。このモフモフ・ふわふわの手触りは他のバスタオルではなかなかありません。

無印良品「パイル織りその次があるバスタオル」

手触り

毛足の短い糸がびっしり密に詰まっています。かたすぎず、やわらかすぎずな手触りです。

しまむら「CLOSSHI バスタオル」

手触り

やわらかく、ふわっとした手触り。毛足はやや長めです。

セシール「高吸水速乾タオル(ふんわり厚手・綿100%) バスタオル」

手触り

タオルの端にまでパイル処理が施されており、広範囲をつかってムダなく拭けます。糸は細めで、毛足が短いため、引っ掛かりを感じることなく、肌の上をすべらせて拭くことができそうです。

ハンズオリジナル「今治バスタオル（やわらか）」

ふんわり感

かさ高は、12製品中最高の62.5mmでした。たたむとかなりボリューミーです。

手触り

表面を撫でると、キシキシという引っかかりをやや感じました。

トップバリュ「乾きやすいバスタオル（部屋干し臭対応）」

手触り

やわらかく、ふんわりとした手触りがモニターから好評でした。

本多タオル「New Wave バスタオル」

手触り

手触りは、シャリ感とやわらかさの両方を感じますが、段々になっているため、肌の上での滑りはイマイチでした。

「New Wave」は、今回試した「サンセット（ピンク）」のほか、さざ波をイメージした「ビーチ（ブルー）」、砂浜をイメージした「サンド（イエロー）」の計3色展開。グラデーションカラーが映えます。

日繊商工「洗濯脱水するだけですぐ乾くタオル バスタオル」

手触り

薄っぺらさは否めませんが、毛足が長く細い糸が並び、表面の感触はふわふわすべすべでやわらかいです。

正岡タオル「TRUE TOWEL classic SUGOI バスタオル」

手触り

太くて毛足の長いパイルが端まで施されており、厚みがあってリッチな質感です。

公式サイトの情報によれば、毛羽立ちにくい加工を行っており、洗濯を繰り返してもゴワゴワになりにくいそうです。

ヒオリエ「ホテルスタイルタオル バスタオル」

手触り

毛足の長いパイルが密集していますが、厚みはそこまでありません。少々ゴワつきを感じる手触りです。

無印良品「パイル織りその次がある薄手バスタオル」

手触り

毛足がとっても短く、表面はなめらか。ふんわりしたタオルが好みという人には向きませんが、かさばらなくて水をよく吸うタオルを求めている人にはおすすめです。

ミニバスタオルのおすすめは？

続いて、コンパクトサイズのミニバスタオルのおすすめランキングの発表です！

おぼろタオル「バスタオル卒業宣言」

かさ高

かさ高は、トップタイの62.5cm！　約33×100cmのミニサイズながら、ボリュームは満点です。

手触り

パイルの毛足はかなり長め。ふわふわもこもこの手触りが気持ちいいです。

LOWYA（ロウヤ）「ビッグフェイスタオル 今治タオル」

手触り

毛足が短めの繊維が密に詰まっていて、なめらかな手触り。ボリューム感はそこまでありませんが、やわらかくて使い心地がいいです。

ハンズオリジナル「今治フェイスタオル（やわらか）」

手触り

地厚なうえに、毛足の長い繊維がびっしり。表面を撫でるとキシキシ感があり、厚みのわりに快適さはあと一歩でした。

セシール「高吸水速乾タオル(ふんわり厚手・綿100%) ミニバスタオル」

手触り

毛足が短くなめらかな手触りなので、肌に優しく水分を拭き取れそうです。

ヒオリエ「ホテルスタイルタオル ビッグフェイスタオル」

手触り

毛足が長く、パイルの密度が高いので手触りがゴワゴワしています。

ファミーユ「ラージフェイスタオル ホテルタイプ」

手触り

丈夫でケバ立ちの少ない「コーマ糸」を使用しており、やわらかいというよりも、拭きごたえをしっかりと感じられる手触り。表面を撫でるとキュキュッと引っかかりをやや感じました。

アトリエ ヴォトル「ジュニアバスタオル」

手触り

毛足は長め。ややシャリ感があり、しっかりとした拭きごたえを感じられます。

トップバリュ「乾きやすいコンパクトバスタオル（部屋干し臭対応）」

手触り

毛がふわふわでやわらかく、手触りはかなりいいです。

日繊商工「洗濯脱水するだけですぐ乾くタオル スリムバス」

手触り

毛がふわふわしていて滑りがいいですが、毛が寝ていて、地の生地が見えるほどスカスカしている印象です。

丸福商店「ミニバスタオル」

手触り

パイルの面積が少なく、地の生地のザラザラ感をダイレクトに感じるためか、手触りはややかためでした。

バスタオルが長持ちするお手入れ4つのポイントは？

せっかく買ったバスタオルは、吸水性もふわふわ感も長持ちさせたいですよね。ということで、最後にバスタオルのお手入れポイントを3つ紹介します。

ポイント1：柔軟剤は頻繁に使わない

柔軟剤を使うと肌触りがやさしくなりますが、吸水力を損ねたり毛羽が出やすくなったり、パイルのすき間に柔軟剤が残留しニオイの原因にもなります。

タオルが硬いと感じたら少量使うくらいにしましょう。

ポイント2：干す前にはパタパタ振ること

脱水後のバスタオルはパイルが寝ている状態。干す前に4〜5回パタパタと振ってパイルを立たせパイルに空気を含ませましょう。

その後やさしく四方に引っぱり形を整えて干せば、乾いたときにはふわふわになりやすいです。

日光よりも風で乾かす

どんなに日光が当たっていても風通しのよい場所で乾かさないとゴワゴワになってしまいます。風通しのよい場所で干すことを心がけましょう。また、自然乾燥後に乾燥機にかけるとふわふわ感がさらにアップしますよ。

ポイント3：折りたたまずに巻いて収納する

洗濯をしたあとの保管は、折りたたんだ状態で重ねておくとパイルがつぶれたり折り目部分の生地が弱くなったりとダメージの原因になります。おしぼりのように巻いた状態で保管するのがおすすめです。

飛び出たパイルは即カット！

パイルは爪などで引っかけてしまいがち。パイルが飛び出たら、それ以上ループが大きくならないよう根元から切ります。切ってもほつれることはありません。

ポイント４：新品でも洗って保管する

新品のタオルは、洗ってホコリや毛羽を落としてから使用します。もらい物などですぐに使わない場合でも同様。箱のまま保管していると折り目が変色したり生地が弱くなるので、一旦箱から出して洗いましょう。