手動で切るのはもう古い?「電動爪切り」の実力を徹底調査!

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パチン、パチンと毎回爪切りで切るのはもう古いのだろうか? と思っていた矢先、Amazonで「電動爪切り」なるものを見つけました。「こんなものまで電動化したの?」と驚いてしまいましたが、実際にどれだけ役に立つのかわからないというのがホンネです。

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そんなあまり聞き慣れないアイテム「電動爪削り」ですが、早速購入して試してみようというのが今回のテーマ。

ということで、Amazonで評価の高い製品や「本当にラクになった」というようなレビューが多いものの中から、6製品を選んで検証を実施しました。

安全かつラクに爪が削れる「電動爪削り」ってどんなもの?

そもそも「電動爪削り」とは、どんなものなのでしょうか? まずは「電動爪削り」について、簡単に説明します。

安全かつラクに爪が削れる「電動爪削り」ってどんなもの? イメージ

モータにより刃が回転するので、回転する刃で爪を削ります。従来の爪切りのように「挟んで切る」のではなく、「削り取る」に近いです。

安全かつラクに爪が削れる「電動爪削り」ってどんなもの? イメージ2

爪を差し込むだけで削れていくので、手間がかからずラクに仕上げられるとのこと。

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刃が直接肌に触れないようにつくられているので、ケガをする心配はほとんどありません。

「電動爪切り」は、基本的にはモーターで刃を回転させて爪を削る製品。安全かつラクに爪を削り取れるというのが特徴のようです。それではテストを開始します。

Amazonで買える「電動爪切り」人気6製品の実力は?

Amazonで買える「電動爪切り」人気6製品の実力は? イメージ

今回テストする電動爪切りは、Amazonで評価の高い製品や「本当にラクになった」というようなレビューが多いものの中から、6製品を選びました。

ピックアップしたのは以下の6製品

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H&R STORE
電動ネイルケア
実勢価格:3880円


サイズ:横78×縦80×奥行33mm
重さ:95g

丸みを帯びた形で持ちやすいです。足の爪には使えないのは残念ですが、USB充電式で便利に使えます。

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コイズミ
電動爪切り
実勢価格:2775円


サイズ:幅32×縦151×奥行34mm
重さ:100g

国内メーカー製で期待大。電源は単四電池が2本必要。モーターは2段階調節可能です。

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Beatife
ネイルケア
実勢価格:1999円

USB充電式。片手で持ちやすいフォルムです。商品ページの怪しい日本語が不安になります。

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富士パックス販売
LEDライト付き 電動爪切り
実勢価格:1600円


サイズ:幅59×高さ97×奥行27mm
重さ:68g

ヘッドが外れて水洗いできて衛生的。単三電池2本で動き、LEDライトで手元を照らせます。

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TRIFACE
電動爪切り
実勢価格:3480円


サイズ:横50×縦160×奥行65mm
重さ:140g

ローラーを外すと、爪切り用の刃があります。単三電池2本で動きます。角質ケアとしても使えます。

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peipai
電動ネイルマシン
実勢価格:4750円


サイズ:横27×縦188×奥行21mm
重さ:90.7g

USB充電式。回転部分がほぼむき出しなのがやや気になります。アタッチメントが4種で豊富です。

期待を込めてテストしましたが…結果はまさかの全滅!

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Amazonで高評価を得ている製品をピックアップしたのですが、実際にテストしてみたところ、どの製品も必要以上に時間がかかったり、そもそも爪を削れなかったりと、従来の爪切りに勝る点がまったくなかったです。

今回の「テストの詳細」と「残念ポイント」は以下の通りです。

【結果】削る力も時間も仕上がりも思うようにいきませんでした…

【結果】削る力も時間も仕上がりも思うようにいきませんでした… イメージ

【テスト方法】
一定の力で、付け爪(プラ製)が押し付けられる装置を使って、30秒の間にどれだけ削れたかを計測しました。また、本物の爪でも試しました。

BEFORE

 

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AFTER

 

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手元に届いた「電動爪削り」たちを、試しに使ってみましたが、親指の爪1本をキレイに整えるまで、なんと3分もかかってしまいました。結果、あまり使う意味がないことが判明。そこで皮膚科の野田先生に聞いてみました。

野田弘二郎 氏
神楽坂 肌と爪のクリニック院長
野田弘二郎 氏 のコメント

(実際に試してみて)使う意味はほとんど無いですね...

残念ポイントその1:削り力

付け爪を30秒間削ったテストでは各製品が0~1mmに止まり、ほとんが爪を削ることができませんでした。また、本物の爪で1枚分を削ってみたところほとんど削れないものもあり、削れたものも普通の爪切りの6倍ほどの時間がかかり、実用的ではありませんでした。

▼爪1枚分削るまでのタイム
H&R STORE:削れなかった
コイズミ:削れなかった
Beatife:4分51秒
富士パックス販売:5分12秒
TRIFACE:3分24秒
peipai:2分50秒


結果、1枚分削るまでのタイムがもっとも早かったのは、普通の爪切りでした。コチラは過去の検証で1位だったグリーンベル「匠の技」です。

残念ポイントその1:削り力 イメージ

グリーンベル
匠の技 ステンレス製
高級つめきりG-1201
実勢価格: 1050円


▼爪1枚分削るまでのタイム
30秒

残念ポイントその2:仕上がり

仕上がりのキレイさでも普通の爪切りには勝てず。中にはキレイに削れるものもありましたが、削った爪が粉状になって飛び散るので、使い勝手もイマイチでした。

匠の技 ステンレス製 高級つめきり

 

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切り口が滑らかでキレイです。多少バリが残ることもありまうが、ヤスリを軽く使えば問題ありません。

TRIFACE

 

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爪が白くめくれ上がってしまう箇所もあり、触るといろんなところに引っかかってしまいました。

という訳で、今回は残念ながら、6製品のうち5つ星の製品は見つけられませんでした。

野田弘二郎 氏
神楽坂 肌と爪のクリニック院長
野田弘二郎 氏 のコメント

爪切りは刃の切れ味が良いものを使うのが一番安全で、爪にも優しいです

野田先生によると「かなり強いモーターでなければ短時間で爪を削ることは難しい。しかし、回転が強すぎれば爪や指に負担がかかる恐れもある」とのことでした。

今回の製品には甘皮処理なども行えるものもありましたが、使いやすい爪切り目的で電動を買うならもっと良い従来の爪切りを買う方が良さそうです!以上、前代未聞となった検証結果でした。

▼使いやすい爪切りを知りたい方はぜひコチラを参考にしてください!