普通炊きが美味しいのは当たり前 保温も冷やも美味しいのはどれ?

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どんな炊飯器で炊いても炊きたてのご飯がいちばん美味しいのは言うまでもありませんが、保温した状態や冷やご飯を食べることもあるはず。でも保温したご飯は黄ばんだり、温めムラができて水っぽくなってしまったりと、不満があったりも……。

もちろん、炊飯器の性能にもよりますが、メーカーの技術がぎゅっと詰まったハイエンドモデルの多くは、保温機能も優秀です。しかし、五ツ星お米マイスターの片山氏いわく、「1時間でも十分に機能の差が出る」そうです。

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そこで今回は、普通モード以外の機能の実力を確かめるべく、各メーカーのハイエンドモデルの炊飯器の「保温ご飯」と「冷やご飯」を食べ比べてみることに。保温しても冷めても美味しさをキープする、普段使いにぴったりの1台を探します。

最新の炊飯器ランキングはこちらです

高級炊飯器6台の保温&冷やご飯を食べ比べて美味しさをジャッジ!

高級炊飯器6台の保温&冷やご飯を食べ比べて美味しさをジャッジ! イメージ

料理家と五ツ星お米マイスター、2名のプロにご協力いただき、主要メーカーのハイエンドモデルの炊飯器6台の「保温ご飯」と「冷やご飯」の美味しさを検証しました。

▼テストした6製品はこちら
・日立 ふっくら御膳 RZ-W100CM
・パナソニック Wおどり炊き SR-VSX109
・象印マホービン 炎舞炊き NW-KB10
・東芝 真空圧力IH RC-10VPN
・タイガー魔法瓶 土鍋圧力IH炊飯ジャー <炊きたて> JPG-S100
・三菱電機 本炭釜KAMADO NJ-AWA10


お米は程よい粘り、弾力、甘さを持つ日本人の好きなお米の代表「コシヒカリ 無洗米」を浸漬せずに使用。「保温ご飯」は、炊き上がったあとすぐにしゃもじを入れ、保温状態で1時間以上置いてから実食。「冷やご飯」は炊きたてのご飯をラップに包んでおき、室温に冷めたご飯を実食しました。

結果は、S、A、B、C、Dの5段階で評価しました。

そして、こちらが最終的な評価ランキングとなります。
 

高級炊飯器6台の保温&冷やご飯を食べ比べて美味しさをジャッジ! イメージ2

本記事では、上のランキングを元に、各炊飯器の「保温力」と「冷やご飯」の調査結果をレポートしていきたいと思います。

キッチン保温しても冷やでも美味しい! パナソニック 「Wおどり炊き SR-VSX109」

保温しても冷やでも美味しい! パナソニック 「Wおどり炊き SR-VSX109」 イメージ
王冠アイコン

パナソニック
Wおどり炊き
SR-VSX109
実勢価格:6万1329円


サイズ:W275×H234×D361mm
重量:7.7㎏

▼テスト結果
 保温ご飯:S
 冷やご飯:S



ベストバイは、パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX109」。保温ご飯は僅差で2位でしたが、冷やご飯はお弁当にもってこい! 冷めても旨みや香りが堪能でき、「これはどんな食べ方をしても美味しいね」とプロも絶賛でした。

保温ご飯

 

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わずかに水っぽくなってしまいましたが、香りも甘みもしっかり残りました。

冷やご飯

 

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食感が段違い!甘さや香りも炊きたてと変わりません。うまく炊けている証拠です。

保温力は最高評価! 日立「ふっくら御膳 RZ-W100CM」

保温力は最高評価! 日立「ふっくら御膳 RZ-W100CM」 イメージ

日立
ふっくら御膳
RZ-W100CM
実勢価格:4万9800円


サイズ:W248×H232×D302mm
重量:6㎏

▼テスト結果
 保温ご飯:S
 冷やご飯:B


続いて、日立「ふっくら御膳 RZ-W100CM」。保温ご飯は「炊きたてよりふっくらして美味しいかも」とプロからも最高評価でした。一方で、冷やご飯はB評価。パナソニックと差が出てしまいました。

保温ご飯

 

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1時間以上置いても全く劣化していませんでした。スチームによる保湿が見事で、炊きたての食感や香りが残っていました。

冷やご飯

 

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強い粘りが、かたくもっさりした食感に変わってしまいました。

保温、冷やご飯、ともにA評価 東芝「真空圧力IH RC-10VPN」

保温、冷やご飯、ともにA評価 東芝「真空圧力IH RC-10VPN」 イメージ

東芝
真空圧力IH
RC-10VPN
実勢価格:7万6604円


サイズ:W270×H234×D360mm
重量:6.5kg

▼テスト結果
 保温ご飯:A
 冷やご飯:A


続いて、東芝「真空圧力IH RC-10VPN」。保温も冷やもどちらもA評価で、期待を裏切らない結果となりました。

保温ご飯

 

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つやが減ってしまいましたが、まだまだ香りがあります。

冷やご飯

 

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冷めてもかたくならず、もちもちして甘いです。少しだけ水っぽいです。

保温は美味しいけど冷やはイマイチ 象印マホービン「炎舞炊き NW-KB10」

保温は美味しいけど冷やはイマイチ 象印マホービン「炎舞炊き NW-KB10」 イメージ

象印マホービン
炎舞炊き
NW-KB10
実勢価格:7万1850円


サイズ:W275×H235×D345mm
重量:8.5㎏

▼テスト結果
 保温ご飯:A
 冷やご飯:B


続いて、象印マホービン「炎舞炊き NW-KB10」。保温ご飯はまずまずの美味しさをキープしました。一方、冷やご飯がイマイチでB評価でした。

保温ご飯

 

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やわめに炊き上がるためか、しっとりして美味しいです。

冷やご飯

 

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水分が戻り、コシがなくべったりとしてしまいました。

保温よりも冷やの方が美味しい タイガー魔法瓶「土鍋圧力IH炊飯ジャーJPG-S100」

保温よりも冷やの方が美味しい タイガー魔法瓶「土鍋圧力IH炊飯ジャーJPG-S100」 イメージ

タイガー魔法瓶
土鍋圧力IH炊飯ジャー
<炊きたて> JPG-S100
実勢価格:6万6900円


サイズ:W261×H220×D325mm
重量:7.3㎏

▼テスト結果
 保温ご飯:B
 冷やご飯:A


続いて、タイガー魔法瓶「土鍋圧力IH炊飯ジャー <炊きたて> JPG-S100」。保温ご飯は微妙でしたが、冷やご飯はかたくならず土鍋らしいもちもち感をキープして、美味しかったです。

保温ご飯

 

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少し黄ばみが見られたのが残念。香りも変わりました。

冷やご飯

 

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べったりせず、もちもちしており良い香りが残っていました。

保温も冷やもちょっと惜しい 三菱電機「本炭釜KAMADO NJ-AWA10」

保温も冷やもちょっと惜しい 三菱電機「本炭釜KAMADO NJ-AWA10」 イメージ

三菱電機
本炭釜KAMADO
NJ-AWA10
実勢価格:6万5980円


サイズ:W285×H249×D320mm
重量:5.7㎏

▼テスト結果
 保温ご飯:B
 冷やご飯:B


最後に三菱電機「本炭釜KAMADO NJ-AWA10」。保温も冷やご飯もどちらもB評価でした。

保温ご飯

 

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温度が少し高いのか、甘みや香りが飛んでしまった印象。

冷やご飯

 

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ふんわりが好評の炊きたてに比べると、少しかたさが出ました。

以上、各炊飯器の「保温&冷やご飯」の調査レポートでした。

保温も冷やも美味しかったのは、パナソニック。しかし、他の製品も、普通の炊飯器からするとかなり美味しく保存できます。

冷めたご飯や保温したご飯を食べる機会が多い人こそ、ハイエンドモデルを検討すべきかもしれません。