


the360.life編集部/Test by 家電批評編集部
公開日: 2020年02月19日
OS搭載タイプのNO.1は? プロジェクターおすすめランキング7選|『家電批評』がエプソン、アンカーなどを徹底比較
最近のプロジェクターは、OS内蔵のモバイルタイプがAmazonでも人気です。しかし、プロジェクターで重視したいポイントは動画の明るさや視聴した時の迫力という方も多いのでは? そこで今回は、モバイルタイプ人気の6製品と据え置き型のエプソン「EF-100WATV」を比較検証。ベストバイの決定とともに据え置き型の魅力を探りました。

家電専門誌。スマホ、イヤホンなどのガジェットから、テレビや冷蔵庫などの大型家電まで、実際にテストしてレビューする本格テスト雑誌。
家電専門誌。スマホ、イヤホンなどのガジェットから、テレビや冷蔵庫などの大型家電まで、実際にテストしてレビューする本格テスト雑誌。

オーディオ・ビジュアルを活動のフィールドとしていて大画面テレビ、BDレコーダーを中心としたデジタル機器全般の取材と画質・音質を含めた製品記事、最新テクノロジーのトレンド解説記事を手がけている。
オーディオ・ビジュアルを活動のフィールドとしていて大画面テレビ、BDレコーダーを中心としたデジタル機器全般の取材と画質・音質を含めた製品記事、最新テクノロジーのトレンド解説記事を手がけている。
本文中の製品画像をクリックすると購入ページへ移動します。 <外部サイトでご覧の方へ> 見出しなどのレイアウトが崩れている場合があります。正しいレイアウトはthe360.lifeオリジナルサイトをご確認ください。 ※情報は『家電批評』2020年3月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。
プロジェクターの面倒を解決!
「Android TV」搭載機が人気
OS内蔵によりプロジェクターが手軽に楽しめる時代がきました。とくにモバイル型の「Android TV」搭載機の人気が高いです。Android TVなので、動画サービスもバッチリ使え、メニューの展開やアプリの起動などレスポンスの良さも魅力です。

一方、据え置き型であるエプソンのプロジェクター「EF-100WATV」は、付属のスティック端末を本体に差し込むことでアプリを利用できる仕組み。今回はOS入りプロジェクターのベストバイを決定するべく、据え置き型のエプソン「EF-100WATV」とAmazonなどネットで購入できる人気のモバイル型6製品の合計7製品を比較しました。
Amazonで購入できる
人気のプロジェクターをテスト
今回のテスト方法は、プロジェクターを壁から1.5mと3mの位置に設置したときの最大画面で視聴し、以下の4項目をプロが評価しました。 テスト項目1:画質[10点満点] テスト項目2:機能[10点満点] テスト項目3:音質[10点満点] テスト項目4:操作性[10点満点] また、照明をつけた状態と消した状態でも視聴を行い、昼間でも問題なく見られるかも確認。アプリのほかにスマホのミラーリングも試しました。


それでは、ランキングを見ていくことにします。
映画館のような大迫力!
エプソン「EF-100WATV」
エプソン EF-100WATV 実勢価格:10万9310円 ●サイズ・重量/210×227×88mm・約2.kg ●最大輝度/2000ルーメン ●スクリーンサイズ/30~150型
据え置き型 ▼テスト結果 操作性:10点 音質 :8点 機能 :9点 画質 :10点 総合評価:37点
Android TV機対応のEF-100WATVは、画面サイズも画質もダントツの評価でした。付属のAndroid TVのスティック端末を本体に差し込むことで、アプリを利用できます。差し込む端末としてFire TV Stickも利用できます。 映像は昼間でもはっきり映るほど明るく、最大150インチの大画面を投射できるため、テレビとは段違いの迫力を体感できます。この昼間でも使えるのが、据え置き型を選ぶ最大の理由です。

室内の照明をつけた状態で投射してみましたが、周囲が明るくても映像やテロップがしっかりと視認できます。プロジェクターの特性で、かなり斜めから見てもきれいです。
このほかのポイントは、次のとおりです。
ポイント1:音声検索ができる

Googleアシスタントを使って音声で動画を検索したり、起動したいアプリを呼び出したりできます。リモコン操作より便利です。
ポイント2:アプリが追加できる

Android TV対応のプロジェクターはGoogle Playストアを利用可能。好みの動画配信サービスを選べます。なお、Google Playが使えるプロジェクターは「Android TV」搭載機のみです。
ポイント3:iPhoneとの相性が良好

「AirPin」など、AppleのAirPlay対応アプリを導入すれば、iPhoneやiPadの画面を投影できます。
ポイント4:画面の調節はけっこうラク!
今回の検証機で、唯一リモコンで投射範囲のサイズを変えられるのが便利でした。また、タテの補正は自動、台形補正(ヨコ)とピント合わせは手動で調整できます。

ポイント5:100インチ超えの大画面!
今回の検証では、壁から「1.5m」と「3m」の位置に本体を設置して投射。とくに「3m」のときは100インチを超える大画面で、その迫力に専門家も編集部員も圧倒されました。映像もクリアで明るさも十分満足できます。


次にモバイル型のベストバイ、アンカーの「Nebula Capsule II」のポイントを見ていくことにします。
寝室で見るなら最適!アンカー
「Nebula Capsule II」

アンカー Nebula Capsule II 実勢価格:5万9800円 ●サイズ・重量/約H150×φ80mm・約740g ●最大輝度/200ANSIルーメン ●投影画面サイズ/20~100インチ ●解像度/1280×720
モバイル型 ▼テスト結果 操作性:10点 音質 :8点 機能 :7点 画質 :6点 総合評価:31点
コンパクトで設置しやすく、Android TVで多彩なアプリが使えるNebula Capsule II。EF-100WATVに首位の座を譲りましたが、モバイル型ではベストバイ。オートフォーカス仕様なので、ポンと置いて電源スイッチを入れるだけで映像が楽しめます。 映像は暗めですが、寝室など暗くする部屋で使うのなら、この弱点は気になりません。むしろ、寝室のように狭い空間では、バッテリー駆動で設置場所の融通が利くというモバイル型のメリットが活きてきます。 三脚に据えれば天井投影も可能。Android TVなので、操作は快適そのものです。コスパに優れている点も◎です。
夜ならクッキリした映像が楽しめる
輝度200ルーメン以下のプロジェクターを明るい部屋で視聴すると、画面がぼやけて見にくさを感じます。しかし、照明を落とした状態なら、200ANSIルーメンのCapsule IIで明瞭かつ違和感の少ない映像が楽しめました。

明るくノイズレスで違和感のない映像です。プロジェクターならではの「非日常感」を十分に味わえます。

部屋が明るいと輝度不足を感じます。昼間使うならカーテンを閉めて照明も切って、少しでも暗くしましよう。
ちなみに、Nebula Capsule IIは兄弟誌『MONOQLO』で2019年のベストバイに輝いています。
▼様々な価格帯のプロジェクター比較記事はコチラから!
精細感はエプソン以上!
LG「PF50KS」Androidなら◎

LG PF50KS 実勢価格:5万2000円
モバイル型 ▼テスト結果 操作性:7点 音質 :6点 機能 :5点 画質 :8点 総合評価:26点
OSは「WebOS」。精細感はエプソン以上ですが、非対応のVODが多すぎます。
Androidユーザーならアリ!

AndroidスマホやPCのミラーリングは手軽でしたが、iOSに対応していないのがネックです。

明るさはアンカーにやや及びませんが、映像の精細感は検証機でトップの実力です。
ハイレベルな画質
アンカー「Nebula Mars II」

アンカー Nebula Mars II 実勢価格:6万9800円
モバイル型 ▼テスト結果 操作性:6点 音質 :6点 機能 :6点 画質 :7点 総合評価:25点
画質はハイレベルです。ストアがAptoide TVで本体が大きいのが残念です。
スマホとのミラーリング◎
BenQ「GV1」

BenQ GV1 実勢価格:3万7171円
モバイル型 ▼テスト結果 操作性:7点 音質 :7点 機能 :6点 画質 :4点 総合評価:24点
アプリストアはAptoide TV。スマホとのミラーリングがカンタンなのが長所です。
圧倒的な高音質が魅力!アンカー
「Nebula Capsule PRO」

アンカー Nebula Capsule PRO 実勢価格:4万6800円
モバイル型 ▼テスト結果 操作性:6点 音質 :9点 機能 :6点 画質 :3点 総合評価:24点
360度スピーカーで圧倒的な高音質です。画質は明るさが足りません。
最大輝度は200ANSIルーメン
アンカー「Nebula Apollo」

アンカー Nebula Apollo 実勢価格:3万9999円
モバイル型 ▼テスト結果 操作性:7点 音質 :7点 機能 :6点 画質 :4点 総合評価:24点
アプリストアはAptoide TVで最大輝度は200ANSIルーメン。操作はタッチパネルです。 以上、OS入りプロジェクターのランキングでした。 性能では断トツでエプソンのEF-100WATVですが、寝室など暗くする部屋ではアンカーのNebula Capsule II、AndroidユーザーならLGのPF50KSもアリという結果でした。操作も簡単ですので、「お家で映画館体験!」に興味がある方はぜひ検討してみてください。
the360.life(サンロクマル)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。やらせなし、ガチでテストしたおすすめ情報を毎日お届けしています。
折原一也 氏のコメント