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※情報は『家電批評』2020年3月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。

キッチン 噂の低温オーブンはお手頃でコンパクトサイズ

手頃かつ料理にも使えるオーブントースターを探すとき、「低温オーブン」という選択をする人はまだまだ少ないかもしれません。

ところが、テスコムのTSF601なら値段も1万5000円前後。この価格でしかもコンパクトサイズ。ひとり暮らしの調理器具としても購入を検討したくなる話題の商品なんです。

噂の低温オーブンはお手頃でコンパクトサイズ イメージ

その低温モード付きの多機能はどんな調理を可能にするのでしょうか。後編となる今回は、ガチで調理した結果を紹介します。

▼TSF601の基本性能を紹介した記事はこちら!

キッチン 多機能で低温調理も可能!テスコムのTSF601

多機能で低温調理も可能!テスコムのTSF601 イメージ

テスコム
低温コンベクションオーブン TSF601
実勢価格:1万3750円


サイズ・重量:W346×H243×D395・4.7kg
消費電力:1200W
温度調節:35~230℃
加熱方式:石英管ヒーター
モード設定:5モード

高温はもちろん、低温でも調理できてしまう1台6役(発酵食品メーカー、フードドライヤー、低温調理器、オーブン、ノンフライヤー、トースター)の多機能オーブンTSF601。省スペースで使え、いろんな料理を楽しむことができます。

それでは、「トースト」「低温+ファン」「低温」「高温+ファン」「高温」の5種類のモードで調理した結果を見ていくことにします

テスト1:トースト

▼トーストモード(3分30秒)
庫内は4枚の食パンがちょうど収まるサイズです。開閉はしやすく、とくにストレスを感じることはありません。1枚焼きは3分、4枚は3分半が目安です。

テスト1:トースト イメージ
食パン4枚がちょうど入りました。

三菱電機のブレッドオーブンやシャープのヘルシオグリエのような感動系ではなく、忙しい朝をアシストしてくれる効率系という印象です。焼きムラは出ましたが、味わいはまずまずでした。

テスト1:トースト イメージ2
4枚同時焼きなら及第点!

テスト2:ビーフジャーキー

▼低温モード60℃+ファン(6時間)
調理に6時間かかるということで、さわけん氏ではなく編集部スタッフが調理。焼肉のタレに浸けおいた牛肉をトレイに乗せて放置しただけだったのですが、その6時間後……。

テスト2:ビーフジャーキー イメージ
トレイに乗せて放置しただけ

なにコレ、超美味しい! 手作りだから? できたてだから? 語彙の乏しさが悔しく感じるほど、素晴らしい出来栄えのジャーキーが完成しました。時間こそかかるものの、素人でも放ったらかしでできる逸品でした。

テスト2:ビーフジャーキー イメージ2
仕込みから半日ちょいで絶品ジャーキーが完成!

テスト3:温泉卵

▼低温モード80℃(40分)
任意の温度をキープし続けられるのであれば、温泉卵もできるのでは。そこで冷蔵庫の卵を入れてみたところ、いい塩梅のトロトロ卵が完成! めんつゆをかけてみたところ、非常に良いつまみになりました。微調整もラクそうです。

テスト3:温泉卵 イメージ
微調整でもっとお好みに。

テスト4:ノンフライとんかつ

▼高温モード230℃+ファン(30分)
さわけん氏による下ごしらえののち、取扱説明書に従い高温モード230℃で30分待ちます。

テスト4:ノンフライとんかつ イメージ
下ごしらえはさわけん氏に依頼。

3分ほどで衣に色がつき始めましたが、10分経過時に焦げの進行が停止。一抹の不安が……。

テスト4:ノンフライとんかつ イメージ2
10分後、焦げの進行が停止。

油がパチパチと音を立て始めますが、やはり衣はキツネ色になりません。取り出してみると、衣がポロポロと剥がれてしまい、イマイチな結果になりました。

テスト4:ノンフライとんかつ イメージ3
肉自体はめっちゃ美味かったのですが……

テスト5:ローストビーフは至高であり究極

▼高温モード140℃+ファン(35分)→追加で160℃+ファン(5分)
とんかつに次いでチャレンジしたのはローストビーフ。ここでさわけん氏が、説明書の指示(フライパンで焼き目をつけた後、70℃で2.5時間)とは異なる独自のアレンジを提案。取材班はそれに乗ることにしました。

テスト5:ローストビーフは至高であり究極 イメージ
さわけん氏独自のアレンジで調理することに。

塩・コショウを振り、「高温モード140℃+ファン」で35分。塊肉の内部温度をはかりつつ見守りましたが、なかなか温度が上がりません。そこで焼き網をはずし、設定温度を160℃に変更し、5分延長することにしました。

テスト5:ローストビーフは至高であり究極 イメージ2
途中で温度を上げて延長。

すると、耳まで美しい最強ローストビーフが完成しました! これはすごい。今年一番うまい!

テスト5:ローストビーフは至高であり究極 イメージ3
美しすぎるローストビーフの完成。

キッチン ローストビーフは至高の出来!とんかつは苦戦も満足の結果に

今回行った調理テストでは一部に波乱はあったものの、おおむね満足できる結果でした。

テストの結果を踏まえると、人気を集めている低温調理器やフードドライヤーとしては問題なく稼動しそうです。長時間、きっちり仕上げてくれたことを鑑みると、今回テストしませんでしたが、ヨーグルトなどの発酵系にも期待が持てそうです。

ローストビーフは至高の出来!とんかつは苦戦も満足の結果に イメージ
おおむね満足できる結果!

調理後の掃除を振り返ると、お手入れ自体は「普通のトースター」という感じでした。枠網がはずせたり、パンくずトレイが用意されているなど、一般的な機能は備わっています。

さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

「安いオーブン」という捉え方ならかなりお得です

以上、TSF601の調理テストの結果をお伝えしました。

すべてが満点という製品ではないですが、さまざまな料理ができてコンパクトでお手頃の価格。話題になるのもうなずける一台でした。キッチンが狭いけどオーブンが欲しい、しかもいろんな料理を楽しみたいという人は、買って損はありません!