


the360.life編集部/Test by MONOQLO編集部
コスパ&機能優秀な1台は? プロジェクターおすすめ6選|『MONOQLO』とプロが人気製品を徹底比較
プロジェクターというと少し前まで高額なイメージがありましたが、最近では価格を抑えた製品も増えていて、入手しやすくなりました。今回はそんな価格帯の異なるプロジェクターをテストしてわかった、おすすめ6製品をご紹介。U1万円の製品も登場しますので、ぜひチェックしてみてください。

辛口レビュー雑誌。生活用品や家具、ガジェットに加え、保険やクレジットカードなどのサービスも比較検証する。
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オーディオ・ビジュアルを活動のフィールドとしていて大画面テレビ、BDレコーダーを中心としたデジタル機器全般の取材と画質・音質を含めた製品記事、最新テクノロジーのトレンド解説記事を手がけている。
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<外部サイトでご覧の方へ> 見出しなどのレイアウトが崩れている場合があります。正しいレイアウトはthe360.lifeオリジナルサイトをご確認ください。 ※情報は『MONOQLO』2020年2月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。
ゴロ寝しながら映画鑑賞できるから
プロジェクターはもう欠かせません
AmazonプライムやHulu、Netflixなど、近頃の動画配信サービスのコンテンツの充実ぶりには目を見張るものがあります。せっかく観るなら、より良い環境で視聴したいもの。Amazonの「Fire TV Stick」やGoogleの「Chromecast」などを使ってテレビで見るのもいいけれど、ソファやベッドに寝転びながら観れたら最高ですよね。

そんなときに大活躍するのが、壁や天井に動画を投影できるプロジェクター。プロジェクターがあれば、ソファでゴロゴロしながら、ベッドでゴロ寝しながら、家の中の好きな場所でネット動画を迫力の大画面で見ることができて超快適です。 そんなあると満たされるプロジェクターですが、雑誌・『MONOQLO』ではこれまでにもたびたび製品の比較テストを行ってきました。そこであらためて、2019年にベストバイに輝いた製品をおさらいしてみたいと思います。
2019年ベストバイに輝いたのは
Anker Nebula Capsule II
Anker Nebula Capsule II 実勢価格:5万9800円
▼テスト結果 画質 :8点/10点 機能 :7点/10点 音質 :9点/10点 操作性:10点/10点 合計 :34点/40点 2019年のベストバイに輝いたのが、こちら。人気のAnker製モバイルプロジェクター Nebula Capsule II。1つ前のモデルであるNebula Proより画質も音質も操作性も高く、Android TV 9.0搭載でGoogle Playが使用可能なAmazonでも人気の製品です。
画質

画質も明るさも文句なしに最高級! 映像は200ルーメンの明るさで、部屋が明るくても普通に視聴できるレベル。画質も精細で、海や空の青色や花の淡い色をうまく再現していました。ピントはオートフォーカス対応なので、電源を入れたらすぐ視聴できます。
機能

Android TV搭載で、プライム・ビデオやNETFLIX、TVer、Spotifyなどのさまざまなアプリをストアからダウンロードして利用できます。また、動作はサクサクと快適でストレスフリーの使い心地にプロも絶賛でした。 しかし、ネックなのが価格面。やはり約6万円ともなるとすぐには手が出ず、躊躇してしまいますよね。ということで今回は、ベストバイのNebula Capsule IIよりもお手頃価格で購入できる、おすすめのプロジェクターを集めてテストしてみました。
プロジェクター6製品の
画質や機能をプロが徹底検証!

テストしたのは、Anker(アンカー) Nebula Capsule IIをはじめとしたAmazonなどで購入できる異なる価格帯のプロジェクター6製品。実際に専門家にプロジェクターを使ってもらい、「画質」「機能」「音質」「使いやすさ」の4項目をチェックして、各項目10点満点、計40点満点で採点を行いました。 テストの結果は、評価の高かった製品からおすすめ順にご紹介します。それでは早速、どうぞ!
キレイな画質で操作性も優秀!
何よりコスパ最高のBenQ GV1

BenQ GV1 実勢価格:3万5599円
▼テスト結果 画質 :6点/10点 機能 :6点/10点 音質 :7点/10点 操作性:7点/10点 合計 :26点/40点 2019年のベストバイであるAnker(アンカー) Nebula Capsule IIについては、「価格がちょっとお高い」という声が多く聞こえてきますが、今回テストした6製品の中ではこのBenQ GV1が画質も機能も音質も操作性も悪くなく、価格と性能が見合っていました。
格安機の明るさ

格安機はノイズが多く、雲の輪郭が荒いです。

一方BenQは、ノイズも少なく雲も自然な描写。明るさは十分で昼間でも見られます。映像はノイズが少なく、とくに画面の端っこも乱れていません。 Anker(アンカー) Nebula Capsule IIとBenQ GV1とでは、ある程度の価格差がありますが、そこまで極端な差がないと感じたのは、実は画質でした。 映像の明るさは両方とも同じ200ルーメンと明るく、もちろん、それぞれ映像の綺麗さや繊細さに差はあるものの、両方とも十分キレイなレベルにあることは間違いありません。
機能

Aptoide TVというアプリストアで、NETFLIXやYouTubeなどのアプリをダウンロードして利用できます。
操作性

操作性も申し分なく、スマホからミラーリングもOK。Wi-Fi接続からのキャスト、スマホからのミラーリングで手軽にスマホ画面を投影できるのが便利です。

約100インチの大画面ではありますが、天井投影の際にはそのままの設定で使用すると画面が歪んでしまうので注意が必要。設定で「キーストーン(台形歪み補正)」を解除することで、歪みなく投影することができます。 Anker(アンカー) Nebula Capsule IIとの違いは、やはり搭載アプリ。Capsule IIが搭載している「Android TV」は、ネットフリックスやプライムビデオ以外にもDAZNやHULUなど、多様なコンテンツを見ることができます。一方、GV1に搭載の「Aptoide TV」は、NETFLIXとYouTubeは見ることができものの、プライムビデオなどは現状では見ることができない(HDMI端子もなし)点が劣っているといえます。 しかし、ネットの投稿には「Capsule IIとスペックがほぼ同じで価格が安いこちらを選んでよかった」といった声も上がっていますので、買って損のない代物であることには違いありません。
スムーズな操作性が好評な
Anker Nebula Apollo

Anker Nebula Apollo 実勢価格:3万9999円
▼テスト結果 画質 :6点/10点 機能 :6点/10点 音質 :7点/10点 操作性:7点/10点 合計 :26点/40点 Anker(アンカー) Nebula Apolloも同じくA評価。ピントは手動フォーカスですが、映像は200ルーメンと明るく、発色も良いです。タッチパネルもレスポンスが良くて操作も快適。Aptoide OSでアプリもダウンロードして利用できます。
画質

200ルーメンで映像の明るさは十分。発色も違和感なく出ていて、色合いもきちんと再現されています。
操作性

本体上部にタッチパネルを搭載。感度が良く、スムーズに操作できました。
アプリは少なめでも機能性は高い
Anker Nebula Capsule PRO

Anker Nebula Capsule PRO 実勢価格:4万6800円
▼テスト結果 画質 :5点/10点 機能 :6点/10点 音質 :8点/10点 操作性:6点/10点 合計 :25点/40点 Anker(アンカー) Nebula Capsule PROも同じくA評価でした。ピントは手動フォーカスで、映像は150ルーメンとやや暗めではありますが、NETFLIXやプライム・ビデオをDLして使えるのは、やはり便利。きちんと低音も出るので、実用性は十分に感じられる1台です。
画質

画面の黒部分がつぶれてしまっていて、明るさが若干物足りません。
機能

Aptoide OSを採用し、Netflixやプライムなどのアプリを利用できます。
映像も音楽も動画も楽しめる
Anker Nebula Capsule

Anker Nebula Capsule 実勢価格:3万2299円
▼テスト結果 画質 :5点/10点 機能 :6点/10点 音質 :6点/10点 操作性:5点/10点 合計 :22点/40点 Anker(アンカー) Nebula CapsuleはB評価。ピントは手動フォーカス、台形補正も手動と手間はかかりますが、映像はそれなりにキレイです。音質も低音がきちんと出ていて、十分に音楽も動画も楽しめます。こちらもAptoide OS搭載で、NETFLIXなどの主要な動画配信アプリのダウンロードが可能となっています。
画質

それなりにキレイですが、もう少し明度が欲しいです。
機能

Aptoide OS搭載で動画も音楽もコレ1台でOKです。
お手頃価格でも画質はハイレベル
Anker Nebula Prizm II

Anker Nebula Prizm II 実勢価格:2万9800円
今回テストしたAnker製品の中で最もお手頃だったNebula Prizm IIは、B評価でした。映像は明るく、Capsule Ⅱに迫る画質。ただ、OS非搭載なのがマイナスで、操作のレスポンスもやや遅く、使いにくさが感じられました。 以上がおすすめ6選ですが、その他にもAmazonで人気の1000レビューの格安モデルもあわせて試してみましたので、ご紹介します。 まずは2万円以下の製品からどうぞ。
トップクラスの明るさでコスパ良し
GooDee プロジェクター

GooDee プロジェクター 実勢価格:1万8999円
B評価だったのが、GooDee プロジェクター。1万円台としては画質も明るく、色彩の表現力も高いです。OS非搭載ですが、Fire Stickがあればプライム・ビデオも大丈夫。本体の大きさと音量が小さいことさえ目をつぶれば、コスパの良い1台といえます。
画質

かなり明るい映像で、色の発色も違和感なし。画質だけなら上位モデルと遜色ない実力を見せました。
映像がやや暗めな
POYANK データプロジェクター

POYANK データプロジェクター 実勢価格:9980円
POYANK データプロジェクターはC評価。映像が暗すぎたのが気になりました。
ぼやけた映像になるのがややネック
DR.J PJ0513

DR.J PJ0513 実勢価格:8260円
同じくC評価だったのは、DR.J PJ0513。こちらはぼやけた映像になるのが、ややネックです。 U1万円の格安プロジェクターは総じて明るさ不足でノイズも多く、動画を視聴するのは厳しいかもしれません。また、音質も昔のラジカセみたいに安っぽいですが、価格帯を考えるとお試し程度ならアリという結論になりました。 コスパと性能を鑑みた今回のテストではBenQ GV1がおすすめですが、あらためて比較してベストと言えるのはAnkerのCapsule II。ただ、多くを求めない、また、プライムビデオがなくて良いという人はコスパでGV1も大いにアリといえるでしょう。
the360.life(サンロクマル)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。やらせなし、ガチでテストしたおすすめ情報を毎日お届けしています。
折原一也 氏のコメント