コーヒードリッパー人気おすすめランキング33|本当に美味しくなる選び方
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コーヒードリッパー人気おすすめランキング33|本当に美味しくなる選び方

手軽で初心者も楽しめるハンドドリップで淹れるコーヒー。でも一方で、上級者にとっても腕が試される奥深さがあります。そこで今回は、誰でも簡単にコツなく淹れられるドリップコーヒーを求めて、味をもっとも左右するといわれる「ドリッパー」をカリタやハリオなど人気メーカーの33製品を徹底比較! おすすめランキング形式でご覧ください。

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キッチン 誰が淹れても本当に美味い! 「ドリップ」を探しました

ハンドドリップのコーヒーの味を左右するのはコーヒーの粉を入れる「フィルター」、お湯を注ぐ「ドリップポット」、粉からコーヒーを抽出する「ドリッパー」です。

これらが三位一体となって味を決めると言っても過言ではありません。なかでも味をもっとも左右するのが「ドリッパー」で、ガラス、陶器、プラスチック、ステンレス、銅など材質はさまざまあります。形状もひとつ穴から3つ穴まで多様。いったいどれを選べば美味しいコーヒーが入れられるのか分からないという人も多いと思います。

そこで今回は、誰が淹れても本当に美味しい「ドリッパー」を求めて、プロ協力のもと全33製品を徹底的に検証しました。検証期間2ヶ月、試飲だけでも230杯超と、渾身のドリッパーランキングをご紹介します!

キッチン 初心者にもおすすめ! 33製品中 ベストバイは高コスパのコチラ!

一見どれも同じにみえるドリッパーですが、今回の検証で実際に味わってみると、形状や材質によって味が異なることが判明。今回は美味しいドリップコーヒーの淹れ方、おすすめのドリッパーもじっくりご紹介したいと思います。

その前にまずは、気になる33製品の比較でベストバイとなった製品をご覧ください!

こちらです。
キーコーヒー
KEYクリスタルドリッパー
購入価格:555円

●1~4人用
●ポリカーボネート製
●円すい形コーヒーフィルター
キーコーヒーの「KEYクリスタルドリッパー」はダイヤカットの採用により素人でも美味しく淹れることができます。ドリッパー内部のカットを大胆に改革した発想が素晴らしい! とプロが唸った逸品です。

また、味だけでなくプラスチック製のため手入れが簡単で落としても割れないのもポイント。何より500円ちょっとと安いのも魅力でした。一般家庭で使うことも考えれば、これは文句ナシのベストバイといえるでしょう!


では、つづいてはランキング発表の前に、はじめに知っておきたいドリップコーヒーのキホンをご覧ください。

キッチン [ドリップコーヒーのキホン1] 正しいコーヒーの淹れ方

今回の検証では、美味しいコーヒー豆や道具を揃えたとしても、淹れ方を知らないと美味しくならないことを痛感……。そこでプロに教えてもらった正しいドリップコーヒーの淹れ方をご紹介します!

まずは必ずおさえておきたい3つのポイントはこちらです。
1:お湯の温度は92~96℃
2:ドリッパーにポットの先を当てない
3:お湯の円がペーパーに触れないように

つづいて淹れ方の手順をみていきましょう。
[手順1:ドリッパーを温める]
ドリッパーをサーバーにセットし、沸騰したお湯をドリッパーに入れてドリッパーとサーバーを温めます。サーバーのお湯をカップに注ぎ、カップも温めましょう。


[手順2:ペーパーフィルターをドリッパーに沿わせる]
お湯を捨て、ペーパーフィルターをドリッパーに合わせて折りドリッパーにセットします。台形形は底と横の貼り合わせ部分を互い違いに、円すい形は横のみ折ればOKです。


[手順3:粉を入れ、トントン叩いて表面を平らにする]
今回は2杯分を淹れるので、粉24gをきちんと計ってからフィルターに入れました。横からトントンと叩き、粉の表面が平らになるようにならしていきます。

ドリップコーヒーの1杯分の豆の量は約13gです。ただ、2杯分、3杯分は単純にその2倍とはならず、やや少なめになります。
しっかり量ることが大切です!

ちなみにドリッパー付属のスプーンは、メーカーごとに異なり、そのドリッパーで最適な味を出せる容量に設定されています。

例えば、1つ穴のメリタはお湯がゆっくり落ちて濃いめに出るため6gと少なめ。3つ穴のカリタは速めに落ちるので10gの容量となっています。

参考までに各メーカーの容量はこのようになっています。
メリタ:6g
カリタ:10g
ハリオ:12g
キーコーヒー:10g


[手順4:真ん中からお湯を注ぎ外側に円を描くように淹れる]
まずは1投目。コーヒー粉の中心からお湯を注ぎ、だんだん外側に円を描くように粉全体を湿らせます。外側からまた中心に戻るよう円を描いてお湯を入れていきます。ポイントは10~50秒ほど蒸らすことです!


[手順5:泡立ちが消えたら、再度円を描くように淹れる]
ドーム状の泡が盛り上がるので、泡立ちが消えたら2投目を注ぎます。中心から円を描くようにお湯を入れていくのですが、ポットの口から出るお湯の太さは一定を保つようにしましょう。ポイントは必ず泡立ちがおちついてからお湯を注ぐことです!


[手順6:3投目で抽出を終える]
2投目の泡立ちが消えたら3投目。同じく中心から円を描くようにお湯を注ぎます。サーバーの2杯分の目盛りまでコーヒーが溜まったら、すぐドリッパーを外してください。最後まで出し切らないのがポイントです。

キッチン [ドリップコーヒーのキホン2] 正しいコーヒー豆の保存方法

コーヒー豆は空気に触れると酸化が始まって香りや味が飛んでしまいます。密閉容器やチャック付きの袋に入れて空気を抜いて保存するようにしましょう。その際、今週飲む分は冷蔵庫、来週飲む分は冷凍庫に入れるのがおすすめです。
豆や挽いた粉は写真のように密閉した状態で冷蔵庫か冷凍庫に保存します。冷凍での賞味期限は豆は1カ月、挽いた状態では2週間になります。

自宅で豆挽きもオススメです。
コーヒー豆を挽くミルには手動と電動がありますが、ラクにムラなく挽ける電動が一般家庭には手軽。小型のカッター式と大型の臼式では、高価ですが臼式がオススメとなります。
※写真はカリタのナイスカットミル(シルバー)

キッチン [テスト方法]すべて同じ条件で 淹れて10項目をチェックしました

コーヒー豆本来の味を素直に、かつ美味しく出せるのが「良いコーヒードリッパー」。そして、先述しているように、ドリッパーは形状や材質がそれぞれ異なるので、味の濃さや、雑味や渋みの出方など、抽出するコーヒーの味も違ってきます。

そこでドリッパーの性能を比較するため、すべて同じルールで淹れました。
豆、水、お湯の温度、コーヒーポット、淹れ方、抽出時間、コーヒーサーバーを統一して同じ条件でテストすることにこだわりました。ペーパーフィルターについては、そのドリッパーが推奨するペーパーフィルターを使用します。
ポットは「タカヒロ」の細口ステンレスドリップポットを使用。プロが使う逸品で一定量を注ぎやすくなっています。
水は、味にクセがない水を使うため、浄水器を通した水道水を使用します。沸騰させた後、コーヒー抽出に最適な92度前後に冷ましました。
豆は、富田佐奈栄学園長オリジナルの「まろみブレンド」をセレクトしました。
まろやかな味わいと深い香りでコーヒーの余韻を楽しめます。


コーヒーを淹れるバリスタは、ブレなく一定量のお湯を一定時間注ぎ続けることができる超一流のプロ2人に依頼。淹れたコーヒーを識者5人と編集部4人で試飲し、10の項目で点数を付けました。
10の項目は各25点満点になります。雑味以外の項目のポイントは「まろみブレンドが持つ味の要素をきちんと再現できているか?」。また、この豆を正しく淹れれば雑味が出ないはずなので、雑味がある、つまり雑味の評価が低いドリッパーには構造上、何らかの問題があると推測されます。

各項目の評価ポイントはこちらになります。

(1)香り:抽出したコーヒーに顔を寄せたときと口に含んだときに立ち上る香りのふんわり感を評価します。

(2)酸味:テストに使ったまろみブレンドに含まれる、果実のようなまろやかな酸味がきちんと抽出できているかを評価しました。

(3)苦み:コーヒー豆を焙煎するときに生じる自然で深い苦みの再現度を評価。ドリップの過程で嫌な苦みになっていると減点になります。

(4)甘み:まろみブレンドがもつ豆自体の穏やかな甘みを再現できているかを評価。甘みのバランスが崩れていると減点になります。

(5)ボディ:コーヒーを口に含んだときに感じる豊潤なコクや味の重みや厚み、粘り気などのバランスの良さを評価しました。

(6)後味:まろみブレンドの香り高い余韻を再現できているかを評価。渋みが残るのは論外ですが、後味がまるでないのも減点しました。

(7)雑味:過度に強くいつまでも残る苦みや酸味、渋み、青臭さなど、コーヒーとしてダメな味(雑味)があると点数が低くなります。

(8)色:豆の焙煎によって生成される透き通った褐色が美しく、かつ美味しそうに再現されているかを評価します。

(9)総合:ドリッパーが抽出したコーヒーの味と価格のバランスや、ドリッパーとしての使い勝手の良さなどを総合的に評価しました。

(10)検証ポイント:識者それぞれにベスト5、ワースト5を選んでもらい、それぞれを加点・減点しました

※今回のテストは条件を合わせて行っています。コーヒードリッパーは豆、挽き方、抽出方法のほか、実際の淹れ方によっても味が左右されます。そのため、条件が変わると結果も変わる可能性があることをご理解ください。


それでは、さっそくドリッパー33製品のランキングを発表していきましょう!

記事1位BEST ダイヤモンドカットが秀逸! 「KEYクリスタルドリッパー」

識者から挙がったのは「まろみブレンドの、まろやかで余韻を楽しめる味わいがとても良く出ています。安いのに、この工夫は素晴らしいと思います」。「ロースター(コーヒーを生豆の状態で仕入れて焙煎し、卸売りや小売りをする業者)が自分の豆を、誰にでも美味しく飲んでもらうにはどうすればいいかを真摯に研究した成果ですね。とても好感が持てます」と、大絶賛のコメントです。

コーヒー豆の味をロースターやブレンダー(複数のコーヒー豆を、それぞれの特徴を活かしながら配合する人)の意図通りに抽出する秘密は、ドリッパー内部の凹凸。「ダイヤモンドカット」と呼ばれるこの形状により、フィルターと接するダイヤ型の頂点から斜辺に沿ってコーヒーの抽出液が流れ出します。挽いた豆をお湯がジグザグとゆっくり流れ落ちることで最適な抽出スピードとなり、豆自体の美味しさを引き出す構造になっています。
キーコーヒー
KEYクリスタルドリッパー
購入価格:555円
光を微妙に反射するダイヤモンドカットは見た目も美しいので、お客様にコーヒーを出すときにも最適です。
強化ガラスの150倍の強度を誇るポリカーボネート製で、傷つきにくく落としても割れにくいのも一般家庭向けといえます。

これほどの工夫が凝らされているのに、500円ちょっとというのも良心的ですし、キーコーヒーが提案するコーヒーの淹れ方を一般に広めたいという意欲を感じさせます!

それでは細かい点をチェックしてみましょう。
●1~4人用
●ポリカーボネート製
●円すい形コーヒーフィルター

ぶれない均一的な抽出ができます。
出したコーヒーはダイヤカットの頂点から縁を伝ってカップに落ちます。ドリッパーとの接触面は多いですが、落ちるのは速いです。
完成したコーヒーがこちら。「切れがありバランスが良い。口のなかもさっぱりします」「最適な抽出スピード。自然な味わいでバランスが良いですね」
「コーヒーが意外と速く落ちるのに味はしっかり出ます」「安価なのに素人の私でも美味しく淹れられます」と、検証したプロや編集部スタッフが大絶賛でした。


このドリッパーでコーヒーを美味しく淹れるポイントを一つだけ挙げるとすれば、必ずキーコーヒー純正の円すい形コーヒーフィルターを使うこと!
ハンドドリップ初心者がやや多めのお湯を注いでしまっても、紙の薄さと織りのおかげでフィルターがドリッパー内壁の凹凸に程良く張り付き、抽出時間や濃さを自動的に調節してくれます。

ハリオ、カリタ、メリタ、100均のフィルターでも試しましたが、キーコーヒー純正フィルターが一番後味がスッキリし、コーヒーの色もキレイでオススメでした!
キーコーヒー
円すい形コーヒーフィルター
無漂白(40枚入)
実勢価格:172円
※Amazonは5袋入りの購入ページになります。
円すい形なのでハリオのフィルターも合うのですが、キーコーヒーの純正フィルターのほうが抽出がすーっとスムーズで、後味に渋みもなく一番味が良かったですよ。


専用サーバーもあります!

ドリッパーは底面のサーバーへの差し込み口は直径63mm、底面は直径110mm(いずれも実測)と、さまざまなサーバーにマッチするのですが、キーコーヒーから専用のサーバーも登場しています。ただ蓋がないのがザンネン……。
キーコーヒー
KEY コーヒーサーバー
300ml(1~2人用)
実勢価格:1405円
500ml(2~4人用)
実勢価格:1620円
テストの結果はこちらです。
見た目の美しさ、誰が淹れても平均的な美味しさを出せる手軽さ、価格の安さなどの総合評価で1位に! ドリップ好きなら迷うことなく試してみてください。

記事2位BEST 誰でもプロの味を出せる! カリタ「ウェーブドリッパー」

カリタの「ウェーブドリッパー」は、熱伝導率が比較的高いステンレス製。そのため湯通しするだけでドリッパーが温まり、注いだお湯が冷めません。フィルターのウェーブとドリッパー底面の面積、3つ穴の配置のバランスが良いため、淹れる人の狙い通りの熱さと濃さにできるドリッパーです。

熱伝導率が比較的高いステンレス製は、銅と比べるとコストが安いので、価格も約2500円と適正となっています。デザインも玄人っぽくかっこいいです!
カリタ
ウェーブドリッパー185
購入価格:2640円
1位のキーコーヒーとの差は価格だけ。しっかりした濃いめ、後味がスッキリしたコーヒーが好きなら、このドリッパーは最適です。値段の価値は十分あります!
上辺から15mmのあたりから10mm刻みに6本入った溝(以上すべて実測)と底面の溝が、理想的な抽出時間を作り出します。ウェーブフィルターから取り込む空気が、コーヒー粉をほどよく蒸らしてくれるのも特徴です。


それではポイントをチェックしてみましょう。
●2~4人用
●ステンレス製
●ウェーブフィルター185

専用のフィルターが特徴的です。
フィルターには20個のひだ(ウェーブ)があるため、ドリッパーとの間に空気の隙間ができます。接触面が少ないので、注いだお湯がフィルター内の偏った場所に長時間溜まらず、豆をまろやかに蒸らせてくれます。
3つ穴ですが、底面が平らであることと、テトラポットを横にしたような溝があってフィルターをドリッパーから浮かせるしくみになっていることから、お湯をやや偏って注いでしまっても、滞留せず均一にお湯が出ます。速すぎず、遅すぎないほど良い時間でコーヒーが抽出されてので、雑味が残りません。
コーヒーの色はやや濃いめです。パンチはありますが嫌な強さではありません。プロからは「濃いめで、まろみブレンドのキレがある後味をよく出せています」「尖った味ですが、味わい深く、後味がきれい。私のなかで一番です」といったコメントがあがりました。


テストの結果はこちらです。
誰でもプロの味を出せる「ウェーブドリッパー」は、ステンレス製で飛び抜けて美味しいです! 価格をのぞけばNo.1。味だけで選ぶなら、多少高くてもこちらがオススメします。

記事3位BEST 銅が醸し出す味委は至高! ハリオ「V60 カパードリッパー」

ハリオ「V60 カパードリッパー」は、熱伝導率が非常に高く、お湯が冷めにくいのでその熱がムラなくコーヒー粉に伝わる銅素材。円すい形で底穴はひとつですが、スパイラルの溝がお湯の滞留をうまく作りだすため、落ちる速度はややゆったりめです。結果として、スッキリした酸味あるコーヒーに仕上がります。
ハリオ
V60 カパードリッパー
購入価格:3958円
スパイラルの溝と銅の色がデザインとしてもかっこいいドリッパー。銅はお手入れが大変ですが、その分美味しさは随一です!
熱伝導率が高い銅と抽出時間を調整するスパイラルの相性が良く、コーヒーの味はハリオのなかではナンバーワンです。高価ですが、それだけの価値はあります。


それではポイントをチェックしてみましょう。
●1~4人用
●銅製
●V60ペーパーフィルター
スパイラルの溝により、フィルターとドリッパーの接着率が低く、お湯の滞留が長すぎないので渋みは少ないです。
酸味がしっかりと出ていますが、後味に濁りがなく、コクと苦味のバランスも非常に良いコーヒーです。アイスコーヒーを淹れてもしっかりとした味になりますよ。

「ペーパーながらネルドリップに近い味」といった味はもちろん「見た目のシブさが所有欲をそそります。喫茶店で飲むようなコクがある味ですね」といったデザインに惹かれたというコメントも見られました。


テストの結果はこちらです。
一点注意したいのは、持ち手も銅なので、お湯を注ぐとかなり熱いこと。また、銅の手入れはやや面倒で、緑青という緑色の錆が発生することを防ぐため、レモン汁でこまめに磨く必要があります。ドリッパーに傷ができ、そこにコーヒーが溜まる可能性があるので塩やクレンザーで磨くのはやめましょう。

記事4位 ネルは腕次第だけど、味は本物! 「ドリップポット・ウッドネック」

ここでようやくネルがランクイン。ポットの上に左手で持ったまま保持しなければならないネルドリッパーが多いなか、ドリッパーをポットに固定できて片手がフリーになり淹れやすいのがポイントです。

ハンドルとネルがセットになっており、ネルドリップ入門編に最適ですが、淹れる技術や管理が重要になるためまったくの初心者には向きません。
ハリオ
ドリップポット・ウッドネック
購入価格:2394円
ネルドリップは、深み・コク・まろやかさの三拍子が揃ったお店の味になります!
淹れるのは技術が必要ですが、ポットに固定できたり、ハンドルがついていたりと、ステップアップとしてネルドリップにチャレンジしたい人に最適です。

ポイントをみてみましょう。
●3~4人用
●耐熱ガラス製
●ドリップポット・ウッドネック用ろか布
ネルは、起毛した内側にコーヒーの粉が留まります。また、粉が膨らむのを妨げるドリッパーという壁がないので、粒子がひとつひとつしっかりと膨らむのが特徴です。

ただ、ドリッパーのようにお湯の落とし方を調整してくれないので、淹れる人のお湯を注ぐ量とスピード、蒸らし方で味が大きく変わってしまう難しさもあります。プロが淹れるとコーヒー粉がふわっと膨らみました!
出来上がったコーヒーは、ネルドリップ特有の深いアロマが漂います。


ネルは使う前に下準備やお手入れが必要な点も、他との大きな違いです。
[手順①コーヒーで煮る]
コーヒーの粉と水を鍋に入れて沸騰させネルを煮ます。

[手順②フィルターは濡れたまま]
ネルに付いた粉を水で洗い落として絞ってから使います。

[お手入れ:使い終わったら冷蔵庫で管理するのが鉄則]
ネルが乾くと糊の臭みが出てしまうので、使用後は絶対に乾燥させず、水を張ったタッパーにネルを浸して冷蔵庫に入れましょう!

テストの結果はこちらです。
ペーパーフィルターで自分なりの淹れ方をマスターし、ステップアップとしてネルドリップにチャレンジしたい人に最適です。ネルが固定できるので、ポットから注ぐお湯の量や回し方に神経を集中させることができますよ。管理は面倒ですが、試してみる価値ありです!

記事5位 チープに見えて予想外の美味しさ! イワキ「ドリッパー」

構造はいたってシンプルですが、ドリッパー一体型ポットで1000円以内はお値打ち! 予想外に飲みやすく自然な味わいで、その美味しさに一同盛り上がったドリッパーです。苦味と甘味のバランスも良く後味もスッキリとしていて、おかわりがほしくなるほどでした!

しかも「主婦目線と実用性」がしっかりと盛り込まれているのもポイントです。高さ160ミリで食器棚にドリッパーとサーバーがまとめて収納できる高さという視点は、コーヒー業界になかったもの。着眼点が斬新でありながら、コーヒーの味をおざなりにしていないところに評価が集まりました。
イワキ
ドリッパー 
(ニューコーヒーハウス ブラック)
購入価格:923円
サーバーに蓋が付いており、コーヒーを淹れ終わったらドリッパーを外せばそのまま食卓に運べる手軽さが魅力です。外したドリッパーが自立して倒れないのも考えられています!

目盛りも分かりやすいml表示で、アメリカン、レギュラー、アイスと細かく振られており、初心者でも簡単に適量のコーヒーを淹れることができますよ。

詳しく見てみましょう。
●2~5人用
●耐熱ガラス製
●扇形ドリップフィルター
ドリッパーは台形なので、カリタのフィルターを合わせることもできます。ただ、一般的な2~4人分のフィルターだと大きすぎるので、ドリッパーの大きさに合わせてフィルターの底辺と長辺を折ることが美味しく淹れるコツです。
お湯の落ちはゆっくりめですが、渋みや雑味はきちんと濾されています。コーヒーの色にはやや濁りがありました。

テストの結果はこちらです。
識者一同が驚いたまさかのダークホース! チープな見た目ながら、味のバランスはグッド! 家庭で使うことを考え抜かれているだけでなく、美味しさもバツグンなので、手軽に美味しいドリップコーヒーを飲みたいという人にオススメです。

記事6位 まろやかで万人受けするテイスト! カリタ「銅製コーヒードリッパー」

「このコーヒーが嫌いという人は少ないはず」と識者全員が口を揃えた「無難なコーヒー」を淹れられるカリタ「銅製コーヒードリッパー」。酸味と甘み、苦みのバランスがちょうどよく、全体の味がスッキリとまとまっているからか、後味はほろ苦さを感じます。持ち手が熱くならない工夫も評価のポイントです。
カリタ
銅製コーヒー
ドリッパー 102-CU
購入価格:3893円
レストランで飲むコーヒーのような、バランスが良いまろやかな味で、デザートや食事のお供にちょうどいいです。万人向けですが、コーヒーだけ飲むとややもの足りないかもしれません。
扇形で3つ穴、かつ、深めの溝なのでお湯がすとんと落ち、そのため味もすっきりに仕上がります。


詳しく見てみましょう。
●2~4人用
●銅製
●102濾紙フィルター
熱伝導率が高く、給湯時にお湯の温度を逃がさない銅製です。
すっきりとした泡が立ちます。穴3つのカリタでお湯が落ちるのは速い方です。
色と味は気持ち濃く出ていました。美味しい・不味いではなく、一息つける“安心する”コーヒーの味といった印象でした。


カリタといえば、こちらのフィルターが基本になります。
繊維が太く長い針葉樹パルプを100%使用した「FP102濾紙」です。
針葉樹パルプは、破れにくく、長い繊維に粉が溜まって味を抽出しやすいフィルターができるのが特徴です。さらに、FP102濾紙はシワにより表面積が増えて濾過度が高まるクレープ加工がされており、安定した抽出速度を保つことができます。


テストの結果はこちらです。
内面、底の穴を含む構造ともによく見かけるカリタ定番の形ですが、素材を銅にするだけでこれほどまでに味が変わることに驚きました。酸味、甘み、苦みがスッキリとまとまった主張しすぎない味になるので、食事やデザートのお供にぜひお試しください。

耐久性の高い銅製ですが、緑青を防ぐためにレモン汁で磨く手入れが必須になります。洗った後は必ず水気を良く拭き取ることも重要です!

記事7位 「メリタ」の大定番は しっかりめでまろやかな酸味

メリタの「コーヒーフィルター」は底面の仕掛けにワザありの定番品。底面は1つ穴で溝が4mm(実測)おきに左右から伸びており、お湯がほどよく滞留するしくみになっています。味わいは軽くまろやかな酸味で、香りも高いです。
メリタ
コーヒーフィルター
SF-M 1X2
購入価格:463円
直にコーヒーカップに乗せて使うこともできるので、1人分を淹れたいときにもいいですね。

詳しく見てみましょう。
●2~4人用
●AS樹脂製
●メリタフィルターペーパー
底面の1つ穴と独自の構造によって滞留時間はやや長めで、抽出はゆっくりめ。それでいて渋みが出ないのはさすがです!
フィルターに小高い土手がきちんとでき、泡立ちのキレもバッチリでした。
コーヒーの色も透き通った茶褐色で王道の色に仕上がりました。


テストの結果はこちらです。
扇形で1つ穴、かつ溝が複雑なので滞留時間が長く、味が濃いめに出るメリタ。AS樹脂の軽さ、安さも捨てがたい逸品です!

記事7位 手入れ不要! 味も見た目も男性的 ハリオ「V60メタルドリッパー」

円すいの角度が60度であることから“V60”の名が付いたハリオ「V60メタルドリッパー」はスタイルの良さはナンバーワン。熱伝導率がそこそこ高いステンレス製で、金属製ですが特別な手入れは不要なのは魅力的です。淹れたコーヒーはキレあり・苦みあり・酸味あり、それでいてバランスがよく「ハリオらしい」との声があがりました。
ハリオ
V60メタルドリッパー シルバー
購入価格:2011円
注いだお湯が中心に向かって流れ、フィルターに付きにくいので初心者でも扱いやすいのがポイントです。

詳しく見てみましょう。
●1~4人用
●ステンレス製
●V60ペーパーフィルター
「淹れた後の粉がすごくキレイな渦巻き!」と感嘆の声が上がりました。バリスタの意図通りに蒸らせた証拠で、使い勝手の良さはバツグンです。
円すい形で大きなひとつ穴、かつ溝が下から上までうずまき状に付いたスパイラルリブ構造によって、苦みと酸味のバランスよくネルドリップに近い味でした。


テストの結果はこちらです。
メリタの定番ドリッパーは7位にランクイン。6位のカリタ、同点で7位のメリタとは、全体的な差はさほど大きくないので、このあたりはデザインの好みで決めてもOKです!

ちなみに同じスパイラルの溝を採用している3位の「V60カパードリッパー」と、スパイラルリブの入り具合はほぼ変わりません。ステンレス製のメリタの方がカパーの半額以下なのでこちらに手が伸びそうですが、爽やかな酸味はカパー独自の味。どっちにするかは迷うところです。

記事9位 蓋で蒸らし香りと味わいを演出 台湾ブランドの「クレバー」

ドリッパーでは珍しい蒸らしを採用しているのが新進気鋭の台湾ブランド「クレバー」。お湯を入れて4分ほど蒸らし、一気に落とします。淹れるときに蓋をするとコーヒーの粉がきちんと蒸れてワイルドな味になりますが、蓋をしないとこもった味になり美味しくありません。淹れ方でかなり味が変わります。
クレバー
CLEVER COFFEE
DRIPPER
購入価格:2636円
「蒸らす」→「一気に落とす」というおもしろ構造に皆が驚きました! とはいえコーヒーが下からどっと出る構造には賛否両論ありました。


詳しく見てみましょう。
●1~4人用
●PCTG樹脂製
●扇形ドリップフィルター
うずまき状にお湯を差しても、蓋をして蒸らす方式のため淹れた後のフィルター内は土手も泡もなく、ちょっと残念な感じに……。蓋の穴からどばどば出るコーヒーの抽出に美しさが感じられません。
色はとても良いです。蓋をすると香りが立ちワイルドな味になります。


テストの結果はこちらです。
味も淹れ方もワイルドさが際立ち、「もう少し酸味が出るとなおいい」といったコメントもありました。

記事10位 バランスの良さは高評価を獲得 カリタ「ガラスドリッパー185」

ウェーブドリッパーの二品目としてランクインしたのはカリタ「ガラスドリッパー185」。100均などの格安品では真似することはできない、立体的なウェーブフィルター専用のドリッパーです。まろやかで軽い味わいは非常に良かったのですが、ウェーブフィルターが高価で、入手場所が限られるの点で、全体的な評価を下げました。
カリタ
ガラスドリッパー
185
購入価格:1758円
ガツンと来る苦みが特徴です。

詳しく見てみましょう。
●2~4人用
●耐熱ガラス製
●ウェーブフィルター185
ウェーブドリッパーはじつに良くできています。ウェーブに入り込んだ空気でコーヒー粉が良く膨らみます。
ウェーブフィルターのおかげで、誰が淹れても抽出後は周囲に壁がきちんとできて優しい泡立ちになります。
濃いめだが透明感あるコーヒーの色。苦みの後に甘みと酸味が残る味わいでした。

テストの結果はこちらです。
ウェーブフィルターは1枚あたり21.38円と高く、スーパーなどでの扱いは少なく入手しにくいのがネックですが、一度使ってみる価値はあります。バランスが良いまろやかな味はウェーブフィルター随一といえます。


以上が10位までのランキングでした!

上位10製品に使われている素材を熱伝導率が高い順に並べると、銅、ステンレス、ガラス、プラスチック(ABS樹脂含む)となります。熱伝導率が高いとコーヒー粉がしっかり蒸れてお湯の熱が逃げにくいのですが、銅は高価で手入れが面倒な点がデメリットです。

銅を酸素や塩分に触れたままにして手入れを怠ると、表面に青緑色のカビが発生します。これが緑青で、古い10円玉にこびりついた緑の汚れが代表です。人体に有害ではありませんが、コーヒーの味を悪くするので、まめに取らないなりません。

プロからは「ご家庭では安いプラスチックのドリッパーを使い、磨りガラス状の傷が付いたら買い換えるのがオススメです」とのことで、ドリッパーは消耗品と割り切ってプラスチック製を選ぶのもアリかもしれません。


それではつづく11位以降のランキングをご覧ください!

記事11位 目覚めのいい一杯! ハリオ 「V60耐熱ガラス透過ドリッパー」

耐熱ガラス製で、ハリオ特有の螺旋模様の溝がコーヒー豆の膨張を均等にさせ、味わいを引き出しています。キレを感じる味わいで、後味に酸味が残りました。
ハリオ
V60耐熱ガラス
透過ドリッパー02
購入価格:1176円
●1~4人用
●耐熱ガラス製
●円すい形コーヒーフィルター
カリタ、メリタに比べて豆の膨らみがいいです。
これぞハリオな味でキレがあります。気持ちのいい朝を迎えるのにぴったりですよ。


テストの結果はこちらです。
味のバランスが良く、キレのあるドリップコーヒーを味わえます。

記事12位 クセがなく自然な味わい カリタ「陶器製コーヒードリッパー」

自然な味わいで、すっきりと飲みやすい味。バランスが整っているが、ボディーがややもの足りないという意見もありました。さらりと飲みたい時におすすめです。
カリタ
陶器製
コーヒードリッパー102-ロト
購入価格:721円
●2~4人用
●陶器製
●扇形ドリップフィルター
色は少し薄めで、透明感を感じられます。クセがなく雑味もありません。
バランスが良く、飲みやすいです。

テストの結果はこちらです。
同じ陶器でも、24位となったメリタの陶器フィルターより温度は高めです。ぬるさは感じませんでした。

記事13位 自分好みの“さっぱり”が作れる ハリオ「透過ドリッパー02」

コーヒーの雑味がしっかり出ています。7位のハリオ「V60メタルドリッパー」に比べると、形状の違いは高さだけですが、若干あっさりとした風味と酸味を生み出しました。
ハリオ
V60透過ドリッパー02クリア
購入価格:362円
●1~4人用
●AS樹脂製
●円すい形コーヒーフィルター
お湯の速度で味が遊べるので、その日の気分で淹れられます。
水色が美しく、透明感があります。香りも豊かです。
7位の「V60メタルドリッパー」と形状はほぼ同じで、高さが少し違うだけ。味はよりあっさりしています。

テストの結果はこちらです。
抽出を操り、ぜひ自分好みの味を探してみてください!

記事14位 “一点集中”が生む濃さがウマイ トーチ「ドーナツドリッパー」

カップのような形状で、フィルターの先が底からのぞくユニークなデザインのトーチ「ドーナツドリッパー」。大きい穴が空いているので落ちが一点に集中し、他にはない濃厚な味が楽しめます。ぺーパーはカリタ式よりハリオ式の方がキレが高まり、後味も良いですよ。
トーチ
TORCH ドーナツドリッパー
購入価格:3300円
●1~3人用
●陶器製
●扇形ドリップフィルター
大きな一つ穴で、暴れながら大胆に落ち、色濃く出ます。
しっかり濃くて重い、それでいて想像以上の甘味が美味しいです!
ペーパーはカリタよりハリオの方がキレがアップします。

[ハリオ式]
こちらはハリオ式で淹れています。

[カリタ式]
こちらはカリタ式。ペーパーでも味が変わるのも面白いですね。

テストの結果はこちらです。
コーヒーの成分が一点に集中するつくりで、トーチならではの濃さと重さが面白く、美味しいです。

記事15位 酸味が立つバランスタイプ カリタ「コーヒードリッパー102-D」

今回の検証のなかでも標準的なタイプで、味のバランスがまあまあ良く、馴染みのある味わいです。酸味が立ち、コーヒーの苦味と雑味を強めに感じました。
カリタ
コーヒードリッパー102-D
購入価格:300円
●2~4人用
●プラスチック製
●扇形ドリップフィルター
水色はあまり綺麗に抽出できませんでした。
全体的にほのかな酸味を感じ、馴染みのある味わいです。


テストの結果はこちらです。
余韻に酸味を少し感じるタイプです。

記事16位 淹れ方で可能性が広がる上級者向け 「コーノ式名門ドリッパー」

コーヒー通の中で人気の「コーノ」は、形状はハリオ同じ円すい型で、内側の溝がまっすぐ底部の穴に向かって伸びているのが特徴です。味わいはあっさりとした軽い感じで、苦味と渋味が残ります。
コーノ
コーノ式名門ドリッパー
購入価格:935円
●1~4人用
●アクリル樹脂製
●円すい形コーヒーフィルター
赤みがかった水色が非常に美しく、ワンランク上のドリッパーといった感じ。プロからも高い評価を得ました。
バランスの良い味わいが作れます。ただプロのなかには「後味が惜しい」という声もありました。


テストの結果はこちらです。
コーヒー好きのなかで人気のコーノ式は、淹れ方を調整して極めたい一品といえます!

記事17位 抽出は早めで手早く飲める メリタ「アロマフィルター」

メリタは「底部に3つ穴」が基本ですが、こちらはお湯を留まらせて蒸らす「側面に1つ穴」の特別仕様になっています。メーカーによれば、お湯を一定時間留まらせることで「蒸らし効果」を狙ったデザインとのこと。本来なら味が濃く抽出されるはずですが、テストでは色は薄く、味わいもあっさりしていました。

検証現場では、「(検証用の)粉の挽き方の粗さに対して、穴が小さかったのが薄く抽出された要因では?」と指摘がありました。
メリタ
アロマフィルター 
AF-M 1×2
購入価格:508円
●2~4人用
●ポリカーボネート製
●円すい形コーヒーフィルター
溝が直線のため、蒸らしに偏りが出ました。一気に落とすタイプで抽出は速いです。
味わいはあっさり。早く飲みたい朝にいかがですか?


メリタでは珍しい「1つ穴」フィルターになっています。
こちらはメリタの定番「3つ穴」のものです。

そして本製品はというと……。
真下ではなく側面にあります。メリタ問い合わせ窓口に確認したところ「蒸らすため、穴をずらしています」とのこと。

テストの結果はこちらです。
テストでは薄い色であっさりとした味わいでしたが、香りは良く、酸味はきれいに抽出されていました。もしコーヒーの色が薄いと感じたら、豆の挽き方を調整してみてくださいね。

記事18位 自家焙煎の有名店は苦味を引く 「コーノ式名門ドリッパー」

コーヒーの有名店「堀口珈琲」がコーノ式ドリッパーにアレンジを加えた特別仕様のものになります。コーノ式の溝部分を浅くし、より小型にリメイクされています。すっきりした味わいですが苦味が少し強調され、ややエグ味が感じられる大人向きの味が特徴です。
コーノ
コーノ式
名門ドリッパー
堀口珈琲
オリジナルカラー
購入価格:810円
●1~2人用
●アクリル樹脂製
●円すい形コーヒーフィルター
16位のコーノ式本家と色の違いがあります。豆にこだわった名店らしく、とくに色と香りが引き出されました。
名店オリジナル品は、全体的にスッキリしていますが、苦味・渋味が強調されています。


テストの結果はこちらです。
同店の名物スペシャルティコーヒーはネット通販で購入できます。試してみると、違う表情が味わえるかもしれません!


以上が11~18位にランクインした製品でした。

11位から18位にかけて集中したのは、ハリオ、コーノ、ドーナツドリッパーなど「大きい穴が1つ」という形状です。他の小さい穴のドリッパーに比べて、穴が大きい分抽出の自由度が高いため、味のバラつきが出やすくなります。

でもその分経験を重ねれば、思い通りの味を生み出すことができるドリッパーともいえるでしょう。今回の検証では、初心者でも簡単に淹れられる製品が上位に並んでいますが、ドリップの基本から次のステップに進みたい人は、ぜひこちらも試しみてください。


ランキングはまだまだ続きます! つづいて19~33位まで一気にご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

記事19位 苦みは控えめでバランス重視 無印「磁器ベージュドリッパー」

陶器のなかでは味の評価は高く、スッキリして苦味の主張は強くありません。適度な苦味と酸味のバランスは整っていました。ただサイズがかなり大きめで重量があり、日常生活での取り扱いを考えると、一度手に取って確かめた方がいいかもしれません。
無印良品
磁器ベージュ
ドリッパー 
購入価格:790円
●1~4人用
●磁器製
●扇形ドリップフィルター

テストの結果はこちらです。
重くて扱い辛さはありますが、バランスは良好です。

記事20位 見た目にこだわった一体型 ハリオ「V60ドリップデカンタ」

ポットが揃えばすぐ飲めるサーバーと一体型の凝ったデザインが目を惹きましたが、プロからは「後味に舌奥側に苦味が残る。その後酸味がくる」と、渋みが残り味のバランスは今ひとつの結果でした。水色の評価も低め。使い勝手も好みが分かれそうです。
ハリオ
V60ドリップデカンタ
購入価格:1441円
●1~4人用
●耐熱ガラス製
●円すい形コーヒーフィルター

テストの結果はこちらです。
デカンタには目盛の印字がなく、どこまで入れたらいいのか、抽出する際に戸惑いました。

記事21位 ストレートの溝で軽くスッキリ キントー「ブリューワー 4cups」

大きめのワンホールで少し軽めに抽出されるため、スッキリ感が強く出ますが、甘味と酸味を多少弱めに感じます。後味にやや苦味が残るので、好みが分かれそうです。

取っ手を省いた形状のため、淹れた後に持ち上げるときに、ふきんが必要と利用シーンよりもインテリア性を優先している印象があります。
キントー
KINTO SCS-04-BR-GY
ブリューワー 4cups
購入価格:1930円
●1~4人用
●磁気製
●円すい形コーヒーフィルター

テストの結果はこちらです。
水色は薄め。軽めに楽しむならいいですが、のどに少しイガイガが残る感じで、後味は好みが分かれます。

記事22位 つんとした苦みの花びら型 イワキ「ドリップサーバー」

フィルターが横からはみ出し、両脇に穴が空いているので、空気にたっぷり触れる特殊な構造になっています。口に含むと、つんとした苦味が先立ち、後味にも残ってしまいました。酸味は控えめです。
イワキ
ドリップサーバー
K8694-BR
購入価格:1736円
●2~4人用
●耐熱ガラス・ポリプロピレン製
●円すい形コーヒーフィルター

テストの結果はこちらです。
斬新なスタイルでしたが、効果は今ひとつで、苦味が強調されてしまいました……。

記事23位 苦さがストレートに伝わる スタバ「セラミックドリッパー」

「スタバ」はスッキリ感が強く、苦味がストレートに伝わるドリッパーです。ガツンとした苦味が好きな人に向いています。味のコクは薄く、あっさり気味で、他に比べ味としては平均的です。
スターバックス
オリジナル
セラミックドリッパー
購入価格:1600円
●2~4人用
●セラミック製
●扇形ドリップフィルター


テストの結果はこちらです。
スタバ専用のフィルターは、珍しく外側が滑らかでツルツルしています。色・味ともに薄く抽出されます。

記事24位 香りは広がるが極めてライト メリタ「陶器フィルター」

香りはなかなかの高評価だったのですが、全体的に軽い仕上がりで悪く言えば水っぽくなりました。また、舌先に酸味が残ります。2個購入しましたが、穴にバラつきがあり個体差の限界を感じました。
メリタ
陶器フィルター
SF-T 1×2
購入価格:909円
●2~4人用
●陶器製
●扇形ドリップフィルター


テストの結果はこちらです。
陶器製の限界なのか? 同じ商品を2個比べると穴がすこ~し違いました。同じメリタでも、プラスチックの方が穴が細かめです。

記事25位 世界のバリスタが愛用する個性派 「V60透過ドリッパー02セラミック」

ペーパーですが、ネルドリップに近いハリオ「V60透過ドリッパー02セラミック」。お湯を注ぐ量によって味が相当変わります。お湯を切るタイミングを誤ると雑味が出るので、慎重に行う必要があります。淹れ方を研究して雑味を操る力量が重要です!
ハリオ
V60
透過ドリッパー02
セラミック
購入価格:1378円
●1~4人用
●磁器製
●円すい形コーヒーフィルター


テストの結果はこちらです。
お湯のタイミングや量が影響し、バランスが崩れると、尖った味わいに。ぜひ好みの味にチャレンジしてみてください。

記事26位 ブルーボトルは後味が惜しい 「セラミックドリッパー」

コーヒー界の“Apple”ともいわれる米発の大人気ショップ「ブルーボトル」は、スッキリ感が強く、苦味が立ちます。バランスの乱れが気になり、とくに後味に関して「嫌な酸味」「苦味が残る」という意見が多くあがりました。
ブルーボトル
オリジナル
セラミックドリッパー
購入価格:1980円
●2~5人用
●セラミック製
●扇形ドリップフィルター


テストの結果はこちらです。
後味に苦味が残り、バランスはイマイチです。じつはこちらのブルーボトル、くまなく製品をチェックする識者陣から、27位にランクインしているカルディ製品と見た目、構造、味わいがほぼ同じという声が……。

ちょっと比べてみてみましょう。
[検証①素材:どちらもセラミック製]
材質は同じ、セラミック(陶器)。窓の感じも、取っ手も、そしてシルエットに差異がなさすぎです。
こちらはブルーボトルです。
そしてこちらがカルディの製品になります。

[検証②外見:違いは塗装くらい]
ありました、違いを発見……って塗装だけ? デザインは好み次第。大きさはまったく一緒でした!
こちらはブルーボトルです。
そしてこちらがカルディの製品になります。取っ手も同じです。

[検証③内側:同じ1つ穴、溝も一緒!]
肝心な内側は、「溝の形」も「穴の大きさ」も完全一致。細かくチェックしても、違いは見つかりませんでした!
ブルーボトルの溝と穴はこうなっています。
カルディもまったく同じですね。


まさかの同じOEMなのでしょうか? ただし、価格差は約3倍! 1000円以上の違いがありました。

記事27位 苦味が強く、昔ながらのコーヒー カリタ「サイフォンドリッパー」

お湯を注いだ時にふわっと泡が膨らみ、ゆっくり落ちます。サイフォン式はまろやかに出る傾向にありますが、今回は苦味を強く感じました。味の焦点が合わずサイフォンの期待薄です。
カリタ
サイフォンドリッパー
購入価格:550円
●2~4人用
●PP樹脂製
●扇形ドリップフィルター

テストの結果はこちらです。
ゆっくり抽出で昔ながらの味になります。色は濃く出ます。

記事27位 後味の雑味と酸味が気になる カルディ「コーヒードリッパー102」

カルディの陶器製タイプは、メリタ式に近い1つ穴構造になっています。味は苦味が立ち、後味に雑味が残ってしまいました。重量があるので、落とさないよう気を配って使う必要があります。
カルディ
カルディオリジナル
コーヒードリッパー102(陶器)
購入価格:770円
●2~4人用
●陶器製
●扇形ドリップフィルター

テストの結果はこちらです。
口全体に酸味が残り、メリタっぽいけどバランスに難ありといった印象でした。

記事29位 水色の発色は美しいけど苦みが 際立つ「ZEROJAPAN」

水色は透明感がありきれいでしたが、味は「苦味が立つイメージがある」「バランスが良くない」と評価は厳しいものになりました。取っ手の持ちにくさも気になります。
ZEROJAPAN
コーヒードリッパーL
BKK-15L
購入価格:1313円
●1~4人用
●陶器製
●扇形ドリップフィルター

テストの結果はこちらです。
一杯ずつ淹れるというコンセプトなので、マグでもOK! ドリップ窓もついています。

記事30位 雑味が目立ち渋味が残る 「カフェオールドリッパー02」

香りはやや弱く、苦味と渋みが突出してしまったハリオ「カフェオールドリッパー02」。メッシュの目が粗いので、カップの底に粉が残り、口直しが必要になります。淹れ方はペーパーフィルターと同じですが、粉が残るなら粗挽きがおすすめです。
ハリオ
カフェオール
ドリッパー02
購入価格:1065円
●1~4人用
●ポリプロピレン・ステンレス製
●フィルターレス


テストの結果はこちらです。
落ち着きはあるものの、雑味が目立ち渋みが残ります。豆の味が正直に出ます。

記事31位 雫が落ちるスローな時間を嗜む キントー「ステンレスフィルター」

キントーの「ステンレスフィルター」はペーパーレスならではの酸味、苦み、渋みなど色々な味が引き出され、フレンチプレスに近いワイルドな味わい。ペーパーに比べ、淹れ方はアバウトでOKです。
キントー
KINTO
SCS-02-SF 
ステンレスフィルター
2cups
購入価格:1980円
●1~2人用
●ステンレス製
●フィルターレス

テストの結果はこちらです。
油と微粉が残ってしまい、透明感はない水色になりました。淹れるならストレート豆を選ぶのがおすすめです。

記事32位 こもったような香りが気になる プラスチック製の「カルディ」

3つ穴でシンプルな形状はカリタのようですが、焦げ臭さに似たこもるような香りが評価の分かれ目に。また色はいいものの、後味に苦みと雑味が入り、低評価になりました。
カルディ
カルディオリジナル
コーヒードリッパー
(プラスティック)
購入価格:314円
●1~4人用
●PP樹脂製
●扇形ドリップフィルター


テストの結果はこちらです。
同じカルディでも、27位にランクインした陶器製とは形状はバラバラ。陶器製が1つ穴でメリタ風に対して、こちらのプラスチック製は3つ穴でカリタ風。狙いがあるのか、ないのかは不明です。

記事33位 油分もそのまま野生的な味に コレス「ゴールドフィルター」

ペーパーレスで豆の味の要素がそのまま出やすく、甘み・酸味を抑えて苦みと雑味が強くなります。今回はえぐみまで出たが、使用するならストレートで粗挽きが良さそうです。
コレス
cores ゴールドフィルター
C240/1-5cup
購入価格:3480円
●1~5人用
●純金メッキ(ステンレス)・ポリプロピレン製
●フィルターレス


テストの結果はこちらです。
一目見て分かるほどに濁ります。苦み、雑味といったえぐみが残るので、口直しが必要になります。


以上、33位までご紹介しました!

下位に集中したのは、紙製のフィルターを使わない「ペーパーレス」と呼ばれる、ステンレスフィルターの製品たちでした。アメリカで人気を集め、日本でも注目されているジャンルなのですが、いくら細かいメッシュでも、紙製のフィルターの緻密さに比べると粗くなります。

「濾す」というよりも、コーヒーの油分や微粉をそのまま抽出するので、「豆の味をダイレクトに味わう」という発想が適切といえます。苦味や渋み、えぐみといった要素まで出してしまうため、好みを大きく左右するでしょう。

ステンレスフィルターも形状は多種多様あり、31位のキントーはコーン型で、一点に集中して落ち尖った味わいに。一方、33位のコレスは扇形で、比較的雑味の要素が立ちました。

今回の検証では粉の条件を統一しましたが、ステンレスフィルターを使用する場合は、豆はストレートで粗挽きに調整すると微粉などのネガティブな面が改善されます。さらに深煎りではなく、浅煎りの生豆をそのまま挽くことで理想の味に近付けられるでしょう。

フレンチプレスで淹れた野性的な味わいを好む人は、「フィルターレス」製品同士のデータを照らし合わせながら好きな製品を見つけ、豆の選定にもこだわってもらいたいと思います!

キッチン [おまけ]ドリッパーの最大効果は 純正フィルターを選ぶのが鉄則です

今回のランキング化にあたっては、それぞれ指定のフィルターを使用した上で抽出した結果から出しています。

せっかく良いドリッパーでも、繊維や織りの粗い廉価なフィルターを使用すると、コーヒーをきちんと濾すことができず、雑味が出やすくなってしまいます。またドバドバ落ちるので、味は薄く悪いことだらけ……。

そのため、迷わず純正のものを選ぶようにしてください。また、コットンパルプが入ったフィルターは、えぐみを取り除き、ネルドリップのようなとろんとした深い味わいが楽しめるので、飲み比べてみても面白いですよ。

[純正フィルターを選ぶワケ]
①繊維が細かく、えぐみを除去してくれる!
②表面の凹凸がコーヒーをキャッチ。味をより引き出す!

プロのオススメはこちらです。

[カリタの場合]
1枚約4円でキレが味わえます。まろみブレンドがもつコーヒーのコクがある味を楽しめました。
カリタ
102濾紙 
ブラウン 40枚入
実勢価格:128円
[メリタの場合]
香りがふーっときて味わいが広がる。豆の香りを存分に味わうことができ、非常においしかったと好評でした。
メリタ
アロマジック
ナチュラルホワイト
1×2
実勢価格:439円
[ハリオの場合]
お湯を注いだ後に勝手にうずをまいてくれるので、初心者でもカンタンにおいしく淹れやすいですよ。
ハリオ
V60ペーパー
フィルター02 
W 100枚
VCF-02-100W
実勢価格:269円
※Amazonは2個セット200枚入りの購入ページに遷移します。


もし指定フィルターがないときは、もっともノーマルなこちらのフィルターを選びましょう。
カリタ
FP102濾紙
実勢価格:343円
※ドリッパー記載のサイズに合わせて使用してください。
その他「KONO コットンペーパー」など、コットンペーパーを使ったものも、ネルドリップのような味わいになり、オススメです。

キッチン [結論]メタル製と遜色ない 味わいが評価を集めました!

今回の検証で、淹れたコーヒーの味だけを比較すると、ベストバイは2位に付けたカリタの「ウェーブドリッパー185」(2640円)でした。ドリッパーで大切なのは「誰が淹れても同じ美味しい味に仕上がること」ですが、ウェーブフィルターを使えば失敗はないし、男性受けしそうなデザインも魅力的。このままベストバイに収まりそうに思われたのですが、審査員のみなさんから「ウェーブフィルターしか使えないのに、スーパーなどで売っていないし、やや高価。ドリッパーも値が張るけれど、1位にしていいものか」と声があがりました。

そこで挙がってきたのがスコアで2位につけていたキーコーヒー「KEYクリスタルドリッパー」です!
キーコーヒー
KEYクリスタルドリッパー
購入価格:555円

●1~4人用
●ポリカーボネート製
●円すい形コーヒーフィルター
ダイヤカットの採用により、素人でも美味しく淹れられ、ドリッパー内部のカットを大胆に改革した発想が素晴らしい! 何より安いし、キーコーヒーの円すい形コーヒーフィルターとの組み合わせがベストとはいえ、ハリオの円すい形コーヒーフィルターも流用できて汎用性が高いのもポイントをあげました。

また、プラスチック製でありながら、3位の銅製・ハリオV60カパードリッパー(3958円)を味の面で銅製を上回った実力も目を見張るものがありました。さらに、プラスチック製は手入れも簡単で落としても割れず、一般家庭向けということから、総合評価で「KEYクリスタルドリッパー」がベストバイに輝きました。ただ、別売りの専用サーバーに蓋がないのはネック。ここはぜひ改善していただきたいポイントです。

キッチン クリスタルドリッパーには こちらの組み合わせがおすすめ!

ベストバイのキーコーヒー「KEYクリスタルドリッパー」と一緒に揃えたいのは、純正の「円すい形コーヒーフィルター」、そしてカリタ「Kalita 細口ポット」が編集部的イチオシになります!
こちらの3点が美味しいコーヒーを淹れるための至高の道具です!

[フィルター]
さまざまなフィルターを試しましたが、ドリッパーと同じメーカーの推奨フィルターとの組み合わせがもっとも美味しくコーヒーを淹れられる結果となったので、フィルターは迷わずキーコーヒー「円すい形コーヒーフィルター」を選んでOKです。
キーコーヒー
円すい形コーヒーフィルター
無漂白(40枚入)
実勢価格:172円
※Amazonは5袋入りの購入ページになります。


[ドリップポット]
ドリップポットは、一定量のお湯を一定時間注ぎ続けることができる使い勝手の良さがポイントです。そこでおすすめなのが、注ぎ口が細くてお湯の熱さがハンドルに伝わらず、ポットを傾けてもストッパーが利いて蓋が落ちないカリタ「細口ポット0.7リットル」。ペンチを使えば注ぎ口を自分好みに加工できるのも魅力ですよ。
カリタ
Kalita 
細口ポット0.7L
購入価格:3893円
さらにこだわるなら、上記の写真で使用している専用サーバーもあると便利です!

キーコーヒー
KEYコーヒーサーバー
300ml(1~2人用)
実勢価格:1405円
500ml(2~4人用)
実勢価格:1620円
以上、ドリッパーランキングBEST33のご紹介でした。初心者からすると「ドリッパーなんて全部似たような形だし、本当に試飲テストの意味があるの?」「フィルターなんてみんな同じじゃないの?」と思いがちですが、いざコーヒーを飲んでみると味の違いにビックリ! 同じまろみブレンドが濃厚なコクのある味わいになったり、二度と飲みたくない渋い味になったり、後味爽やかだったりと千差万別。改めてコーヒーの奥深さを感じました! ぜひみなさんも腕を磨きつつ、違いを自分の舌で堪能してください!

the360.life(サンロクマル)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。
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