カメラ まずは基本をおさらい一眼レフやAPS-Cとは?

ランキングの前に「APS-C」と「一眼レフ」について簡単に説明しましょう。

APS-Cのカメラはフルサイズより小型! 望遠撮影にも強いんです

レンズが捉えた光を捉えて画像にするイメージセンサーはデジタルカメラの画質を左右する最重要パーツのひとつです。

一眼レフのイメージセンサーはAPS-Cとフルサイズの2つに大別されます。APS-Cはフルサイズより小さめのイメージセンサーです。

一眼レフは大きくて重たいカメラですが、イメージセンサーを小さくするとある程度小型軽量化を図れます。

APS-Cのカメラはフルサイズより小型! 望遠撮影にも強いんです イメージ

小さいとは言ってもスマートフォン(1/2.3型)やコンパクトカメラに使われているセンサー(1型)よりは格段に大きい。だから、このランキングで下位の機種であってもスマホとは比べ物にならない高画質を味わえます。

APS-Cセンサーを使うメリットは小型化だけではありません。同じ焦点距離のレンズを装着した場合、APS-C機はフルサイズより機より約1.5倍ほど望遠で撮影できます。

つまり、望遠でスポーツや乗り物を撮影したいというニーズにも適しているんです。

一眼レフをいまあえて選ぶ理由はコスパ
実は買いやすいレンズが揃ってるんです

一眼カメラの主役は一眼レフからミラーレスに移ってきましたが、一眼レフならではのメリットもたくさんあります。そのひとつがレンズです。

ニコンやキヤノンの一眼レフには、タムロンやシグマ、トキナーといったレンズメーカーが長年交換レンズを開発し続けています。

ニコンやキヤノンの純正レンズは高額で手が出ないこともありますが、レンズメーカーの交換レンズは純正より割安です。

一眼レフをいまあえて選ぶ理由はコスパ実は買いやすいレンズが揃ってるんです イメージ

例えば、こちらはシグマの「100-400mm F5-6.3 DG OS HSM」です。100-400mmは望遠ズームレンズの定番ですが、キヤノンの100-400mmはは27万円、ニコンの80-400mmは25万円もします。

シグマのレンズは純正より少しスペックは落ちますが7万円台で購入可能です。

タムロンやシグマはミラーレス用のレンズも続々製品化していますが、歴史が長い一眼レフ向けのほうがラインナップは断然豊富。

確かに大きさ重さ、操作の難しさはデメリットですが、一眼レフってコスパがいいんですよ。

カメラ 一眼レフにはこんな機能があると便利です!

ランキングに入る前に、一眼レフにあると便利な機能について解説します。必ずしも必須ではないのですが、これらの機能があるとより便利に写真を撮れますよ。

防水防塵機能があると安心!

防水防塵機能があると安心! イメージ

屋外で撮影をしていると思いがけず雨にふられたり、あるいは滝などの近くで水しぶきが飛んできたりすることがあります。また、運動会の撮影など砂が多いところだと砂埃がかかることも。精密機器であるデジタルカメラは普通は水や砂塵は厳禁。

防水防塵機能が備わった一眼レフならそんな時でも安心です。より撮影範囲が広がり、一眼レフを活用できる機会が増えることでしょう。

チルト式やバリアングル式の液晶があれば自撮りも!

チルト式やバリアングル式の液晶があれば自撮りも! イメージ

最近の「インスタ映え」のブームで自撮りをする機会が増えています。自撮りはスマホだけのものだと思っていないでしょうか?モニターがチルト式やバリアングル式の場合、一眼レフを使って高画質に自撮りを楽しむことができます。

自撮りをすることが多い人は一眼レフのスペックで自撮りが可能かどうか確認してみましょう。

カメラ 自分に合った一眼レフを選ぶのが重要です

機能面以外にも一眼レフの選び方のポイントがあります。特に、自分にとって合っているかは重要。その観点での選び方ポイントを解説します。

「本体のみ」を選ぶか「レンズキット」を選ぶか

「本体のみ」を選ぶか「レンズキット」を選ぶか イメージ

レンズが交換できる一眼レフには本体のみと、専用レンズをセットにしたレンズキットの2種類の売り方があります。

お買い得なのはレンズキット。レンズを別で買うよりも安く本体とレンズを手に入れることができます。最初の一眼レフでレンズのことはよくわからないという場合はレンズキットを買うのが無難でしょう。

しかしながら、そのレンズが自分に合ったものでない場合は宝の持ち腐れ。場合によっては、以前使っていた一眼レフのレンズが流用できることもあるでしょう。そのような場合は本体のみを買うのも1つの手です。

中古品や型落ち品を選ぶ手も

中古品や型落ち品を選ぶ手も イメージ

最新の一眼レフには様々な機能が搭載され大変魅力的です。しかしながら、1、2世代前のものでも自分にとっては十分な画質や機能であることも多々あります。予算が限られている場合は型落ち品を選ぶのも賢い買い物といえるかもしれません。

また、中古であれば型落ち品がさらに安く手に入ります。多少傷などがあることもありますが値段はその分格安。どうせ自分が使っているうちに傷も汚れもつくと割り切るなら中古品を求めるのも良いでしょう。

サイズと重量は持ち運びに重要

今回紹介する「APS-C」の一眼レフはフルサイズより小さいとはいえ、サイズと重量はコンパクトデジタルカメラに比べると大きく重くなっています。

このサイズと重さの問題で持ち運びがおっくうになり持ち出す機会が無いまま家の中で眠ってしまう可能性も。機能と画質だけでなくサイズや重量も選ぶときにはチェックするようにしましょう。

カメラ 採点基準は画質やオートフォーカスなどこの5つ!

カメラにあるとうれしい機能についていくつか解説しましたが、結局いざ購入するとなると何を基準に選べば良いのか悩んでしまいます。画素数で選ぶ? 機能で選ぶ? それとも価格? 製品カタログはどれも情報が多すぎてよくわからないですよね。

そこで「画質」「AF(オートフォーカス)」「ファインダーとモニター」「操作性」「機能性」の5項目を要点として20点満点でテストをしました。

15点が合格ラインと考えてください。AFやファインダーのテストで連写時の動きを重視しているのはカメラごとの差が出やすいためです。

【画質】写真の精細さや発色、ノイズの出方がポイントです

【画質】写真の精細さや発色、ノイズの出方がポイントです イメージ

低感度時の精細感や色再現、高感度時のカラーノイズの出方や解像感の低下などを重点的に確認していますが、当然相対的に低感度では高画素モデルが強くなり、高感度ではセンサーサイズが大きいモデルが有利になります。

通常利用ではどの機種も綺麗な画質と言えますがこだわる方は重視していきたいポイントです。
APS-Cセンサーを搭載するカメラでは15.5~16点を獲得できていれば相当な高画質と言えます。

【オートフォーカス】連写中でもピントをバッチリあわせられる性能が求められます

【オートフォーカス】連写中でもピントをバッチリあわせられる性能が求められます イメージ

オートフォーカス(AF)テストは連写しながら被写体を追尾したときのピント精度をメインに採点。

連写速度が速くなっても精度が落ちなければ加点しています。さらに、暗いシーンでのピント精度や静止している被写体へのAF速度(いわゆるシングルAF)などでテストしています。

動体追尾、暗いシーン、シングルのいずれもが高いレベルであれば高評価です。

オートフォーカス性能が低いとピンボケ写真を生みやすくなり、オートフォーカスが賢いほど写真を撮るのが簡単になります。つまり、初心者でも中級機や上級機から一眼レフライフをスタートさせるのもアリなんですよ。

【ファインダーとモニター】見やすいと撮影が楽しくなります

【ファインダーとモニター】見やすいと撮影が楽しくなります イメージ

一眼レフでは写真に写る範囲とファインダーで見える範囲を比べた「視野率」が大事。入門機だと写る範囲の90~95%くらいしかファインダーで見ることができません。上位機種では100%の範囲を確認できます。

そして、視界の大きさも下位機種と上位機種では全然違います。入門機では「構図や被写体をしっかり確認できる」レベルですが、上位機種はファインダーが大きくクリア。のぞくだけで撮影意欲が湧いてきます。

ファインダーやモニターは綺麗さも大事ですが、差が出やすいのが動く被写体を連写した時の安定感や見やすさです。そもそも被写体を見失っては写真は撮れませんから。

そのほか、ファインダーのアイカップ(目に接するラバー部分)の作りは適正か、暗いシーンでも確認しやすいかも厳しくチェック。モニターは色再現や日光で見づらくならないかなどもポイントになります。

【操作性】ボタンやダイヤルの配置が悪いと設定を間違えやすくなってしまいます

ダイヤルやボタンの配置、それぞれの応答性をチェック。さらに、タッチパネルを併用した場合や、ファンクションボタンを活用した際に使い勝手がどう向上するかなどもチェックしています。

例えば、押しづらいボタンや誤操作を招きやすい配置、ダイヤルを急いで回しても設定の切り替えが遅延してしまう……といった場合は減点対象です。

【機能性】手ブレ補正など撮影を補助する機能やスマホ連携機能も見逃せません

手ブレ補正機能の効き具合や防塵防滴性能、バッテリーの持ち具合といった基本機能をチェック。

加えて4K動画対応やWi-Fi、液晶モニターの可動域やタッチ対応などの付加機能、縦位置グリップの有無などの拡張性をチェックしています。

それでは、ランキング1位の製品からご覧ください!

記事1位BEST AFは50万円の報道用機材レベル!ニコン「D500」

AFは50万円の報道用機材レベル!ニコン「D500」 イメージ

ニコン
D500
実勢価格:15万4800円(本体のみ)

Rentioレンタル価格(7泊8日):2万4800円

サイズ:約W147×H115×D81mmmm
重量:約860g
イメージセンサー:APS-C
有効画素数:約2088万画素
連写(追従):約10コマ/秒
手ブレ補正:レンズで対応
ISO感度:ISO100~51200(ISO1640000相当)
ファインダー(EVF):視野率100%、約1.0倍
モニター:3.2型/約236万ドット/タッチパネル/チルト

▼D500の評価はこちら


















総合点 画質 オートフォーカス 機能性 ファインダー・
モニター
操作性
82.0点 15.5点 18.5点 16.0点 16.0点 16.0点


ニコン「D500」はDX(APS-C)フォーマットのフラッグシップモデルです。

D500最大の特徴はオートフォーカス性能。50万円もする報道用のフルサイズ機「D5」と同等の「マルチCAM 20Kオートフォーカスセンサーモジュール」による153点AFシステムを搭載します。

もちろん、連写も速い。一眼レフの中でトップクラスの最高約10コマ/秒で撮影できます。つまり、スポーツや野生動物、乗り物などの「動体撮影」には最適の一眼レフなんです。

AFは50万円の報道用機材レベル!ニコン「D500」 イメージ2
レンズ:AF-S Nikkor 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 撮影データ:1/2500秒、F5.6、ISO3200

テストでも予想通りAFの速度と精度がずば抜けていました。得点は18.5点と最高得点。これはオリンピックの撮影などで使われる報道用一眼レフ「D5」と同じ点数です!

特にスポーツなどの動体撮影でのAF性能は圧巻。一度捉えた被写体の逃すことなく追従してくれます。

また、連写が速いのも魅力で、約10コマ/秒もの撮影が可能です。比較検討となる「D7500」は約8コマ/秒なのでスポーツ系やペットの撮影を考えるならこちらがおすすめです。

画素数は2088万画素と最近の高画素機に比べると少なく感じますが、その分高感度でもノイズが少なく、ISO3200でも実用的な画質です。

AFは50万円の報道用機材レベル!ニコン「D500」 イメージ3

液晶モニターはチルト式の高精細3.2型画像モニターを採用。タッチ式でメニュー操作はもちろん、AFやシャッターもタッチで行えます。

AFは50万円の報道用機材レベル!ニコン「D500」 イメージ4

左手でレンズを支えたときに、ちょうど親指のあたりにくるAF/MFの切り替えスイッチ。ファインダーを覗きながら、手探りでモードを切り替えられるのはとても便利。

AFは50万円の報道用機材レベル!ニコン「D500」 イメージ5

フォーカスポイントを自由に動かせる「サブセレクター」が新設されました。グリグリ動かしながら任意の場所を選択できるのは快適。中央を押し込むことでフォーカスロックができます。

ライバルは2位の「EOS 7D Mark II」や
4位のニコン「D7500」

APS-Cクラスでは敵なしなのでは? とも思える「D500」。ライバルは同じくAFと連写に強いキヤノン「EOS 7D Mark II」でしょう。

画質とオートフォーカスは「D500」が上回りますが、実勢価格は「EOS 7D Mark II」のほうが安く、お買い得感はあります。

ニコン同士ならD7500も比較対象に。性能を重視するならD500、小ささや軽さを重視するならD7500がオススメとなります。

記事2位BEST プロも使う高性能!なのにお安い!キヤノン「EOS 7D Mark II」

プロも使う高性能!なのにお安い!キヤノン「EOS 7D Mark II」 イメージ

キヤノン
EOS 7D Mark II
実勢価格:10万9500円(本体のみ)

Rentioレンタル価格(7泊8日):1万9800円

サイズ:約W148.6×H112.4×D78.2mm
重量:約910g
イメージセンサー:APS-C
有効画素数:約2020万画素
連写(追従):約10コマ/秒
手ブレ補正:レンズで対応
ISO感度:ISO100~16000(ISO25600相当)
ファインダー(EVF):視野率約100%、約1.00倍
モニター:3.0型/約104万ドット/固定

▼評価はこちら


















総合点 画質 オートフォーカス 機能性 ファインダー・
モニター
操作性
81.0点 15.0点 18.0点 15点 16.5点 16.5点

キヤノンの一眼レフで、APS-Cセンサーを搭載するフラッグシップモデルが「EOS 7D Mark II」。ハイアマチュアモデルとされていますが、プロカメラマンもメインで使用するほど信頼度の高いモデルです。

D500と同様、スポーツや動物、乗り物など「動体」の撮影を得意とします。

プロも使う高性能!なのにお安い!キヤノン「EOS 7D Mark II」 イメージ2
レンズ:EF400mm f/5.6L USM 撮影データ:1/1600秒、F5.6、ISO2200

「EOS 7D Mark II」の優れた点はAFで、テスト結果は18点と高得点。動きの速い被写体に非常に強く、野鳥撮影や、モータースポーツなど、あらゆる動く被写体のパターンに対応してくれます。

また、AF追従連写は約10コマ/秒と高速なので決定的瞬間を逃しません。

プロも使う高性能!なのにお安い!キヤノン「EOS 7D Mark II」 イメージ3

ファインダーは大きく下位モデルのEOS 90DやEOS Kissとは一線を画す見やすさです。ファインダー視野率100%で倍率は1.0倍とミドルクラスとしは最大。視界が大きいので高速で動く乗り物や動物などを狙うのも快適です。

また、AFポイントの選択のしやすさは特筆もの。

1点、領域拡大、ゾーン、自動選択などAFエリアをレバーで瞬時に切り替えながら、エリアの位置をレバーと一体となったジョイスティックで上下左右斜めに動かせます。

プロも使う高性能!なのにお安い!キヤノン「EOS 7D Mark II」 イメージ4

一方、液晶モニターは固定式でタッチパネルも非搭載なのが残念。

基本的にファインダーを覗いて撮影するスパルタンなカメラなので、余計な機構は搭載していません。「見やすいファインダーがあれば十分さ!」という人向けですね。

撮影に必要な設定のほぼすべてが右手だけで行える操作性の良さ。キヤノンのカメラ共通して同様のデザインを採用しています。

新製品の「EOS 90D」に負けているところも……

気になるのは2位タイにランクインした「EOS 90D」の存在です。一言で言うと、ソフトウェアと画質が優秀なEOS 90D、メカと操作性が優秀なEOS 7D MarkⅡです。

EOS 90Dは最新機種だけあって、3250万画素とEOS 7D Mark IIよりも高画素で、高感度での画質も断然優秀です。また、タッチ操作やタッチAF機能も充実していています。

一方でAFポイントはEOS 7D MarkⅡの最大65点に対し、EOS 90Dは45点に留まります。また、ファインダーの見やすさや連写時の振動の少なさなど「メカ」の完成度はEOS 7D MarkⅡがリードしています。

実売価格は販売期間が長いEOS 7D MarkⅡが遥かに安い……となかなか悩ましいところ。店頭で実際に触って大いに悩んでみてください

記事2位BEST キヤノンの最高画質の新製品「EOS 90D」

キヤノンの最高画質の新製品「EOS 90D」 イメージ

キヤノン
EOS 90D
実勢価格:17万5020円(本体のみ)

Rentioレンタル価格(3泊4日):1万5000円

サイズ:約W144.4×H146.8×D75.4mm
重量:約997g
イメージセンサー:APS-C
有効画素数:約3250万画素
連写(追従):約10コマ/秒
手ブレ補正:レンズで対応
ISO感度:ISO100~25600(ISO51200相当)
ファインダー(EVF):視野率約100%、約0.95倍
モニター:3型/約104万ドット/タッチパネル/バリアングル

▼評価はこちら


















総合点 画質 オートフォーカス 機能性 ファインダー・
モニター
操作性
81.0点 15.5点 17.0点 16.0点 15.5点 17.0点

20191年10月に発売したばかりの「EOS 90D」が2位タイにランクインしました! 「最初から本格的なカメラが欲しい」初心者から「コンパクトで高性能なカメラが欲しい」ベテランまで幅広いニーズを満たす万能選手です。

ミドルクラスのカメラで、位置付けはEOS 7D MarkⅡのワンランク下となりますが、テスト結果は上位機種のEOS 7D MarkⅡと同点。

新開発の約3250万画素センサーと映像エンジンDIGIC8の組み合わせにより、キヤノンのAPS-C一眼レフの最高画質を実現。それがテスト結果にも現われています。

キヤノンは「APS-C一眼レフの完成形」と位置付けていますが、その言葉どおりのテスト結果で総合81点の高得点をマークしました。

キヤノンの最高画質の新製品「EOS 90D」 イメージ2
レンズ: Canon EF100-400mm f/4.5-5.6L IS II USM 撮影データ:1/1600秒、F6.3、ISO1000

AFポイントはオールクロス45点(ライブビュー時は143点)。ここぞ!というシャッターチャンスを掴みやすいのは一眼レフならではです。ライブビューでは瞳AFも利用可能。

ソニーαシリーズほどのレスポンスはありませんが、十分実用的な瞳AF性能です。

キヤノンの最高画質の新製品「EOS 90D」 イメージ3

「EOS 90D」には、新たにジョイスティックが搭載されました。ファインダーを覗いたまま親指でAFポイントの移動ができる便利な操作パーツです。

ただし、EOS 7D MarkⅡのジョイスティックにあるAFエリアの選択レバーは省略されてしまいました。

通信機能には、Wi-FiとBluetoothを搭載しており、スマートフォン用のアプリ「Canon Camera Connect」を介して、スマホとの常時接続が可能です。

キヤノンの最高画質の新製品「EOS 90D」 イメージ4

ミラーレス機では当たり前となる、液晶モニターのタッチ機能。「EOS 90D」ももちろん、採用しています。スマホのように画像をピンチイン/アウトして確認したり、画像編集をしたりストレスなく快適に使用できます。

可動式のタッチモニターを装備しているにもかかわらずファインダー・モニターの点数がEOS 7D MarkⅡを下回ってるのはファインダーの差です。

一眼レフの肝となるファインダー撮影時の快適さはEOS 7D MarkⅡがやはり優秀と言うことですね。

同クラスのニコン「D7500」もライバル
家族で使うなら簡単操作のEOS 90Dです

まとめると、画質や操作性が従来モデルのEOS 80Dや70Dから大きく進化しました。買い替えもオススメです。また、フルサイズ一眼レフのサブ機にもぴったりです。

しかし、EOS 7D MarkⅡからの買い替えはじっくり検討したいところ。先にも書きましたが、勝っている部分も劣っている部分もあります。

同じミドルクラス同士ではニコン D7500がライバルに。一眼レフカメラとしての基本性能は同レベルですが、タッチ操作やタッチAFの使い勝手はEOS 90Dが明らかに上回ります。カメラに詳しくない人も使うなら迷わずキヤノンですね。

4位: 画質と性能のバランスがいい!
ニコン「D7500」

4位: 画質と性能のバランスがいい!ニコン「D7500」 イメージ

ニコン
D7500
実勢価格:8万9700円(本体のみ)

Rentioレンタル価格(3泊4日):9980円

サイズ:約W135.5×D104×L72.5mm
重量:約720g
イメージセンサー:APS-C
有効画素数:約2088万画素
連写(追従):約8コマ/秒
手ブレ補正:レンズで対応
ISO感度:ISO100~51200(ISO1640000相当)
ファインダー(EVF):視野率約100%、約0.94倍
モニター:3.2型/約92.2万ドット/タッチパネル/チルト

▼評価はこちら


















総合点 画質 オートフォーカス 機能性 ファインダー・
モニター
操作性
80.5点 15.5点 17.5点 16.0点 15.5点 16.0点

ニコン「D7500」はDX(APS-C)フォーマットの中級モデル。ランキング1位になった「D500」の1つ下のポジションとなるカメラです。

タッチパネルを採用したチルト式液晶モニターしていますが、タッチAFの快適さはEOS 90Dに劣ります。BluetoothとWI-Fiも完備しているおかげで撮影したその場でスマホに転送、SNSへ画像アップなんでことも気軽にできます。

4位: 画質と性能のバランスがいい!ニコン「D7500」 イメージ2
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR 撮影データ:1/640秒、F4、ISO100

「D500」と同じ撮像センサーや映像エンジンを搭載しているため、画質に関してはフラッグシップと同等と言えます。テスト結果は良好で、画質や機能性、操作性のテスト結果は「D500」と同点でした。

「D500」に近い性能を持ちながら、小型で軽量なボディを採用。価格も安く、より手軽で身近になったカメラと言えるでしょう。

5位: 天体撮影機能まで!機能盛り沢山の
リコー 「PENTAX KP」

5位: 天体撮影機能まで!機能盛り沢山のリコー 「PENTAX KP」 イメージ

リコーイメージング
PENTAX KP
実勢価格:8万9306円(本体のみ)

Rentioレンタル価格(3泊4日):8980円

サイズ:約W131.5×D76.0×H101.0mm
重量:約703g
イメージセンサー:APS-C
有効画素数:約2432万画素
連写(追従):約7コマ/秒
手ブレ補正:5軸/5段
ISO感度:ISO100~819200
ファインダー(EVF):視野率約100%、0.95倍
モニター:3.2型/約92.1万ドット/チルト

▼評価はこちら


















総合点 画質 オートフォーカス 機能性 ファインダー・
モニター
操作性
78.5点 16.0点 15.0点 16.0点 15.5点 16.0点


「PENTAX KP」は、高速電子シャッター、ISO812000の超高感度撮影、5軸手ブレ補正などが採用されるPENTAX APS-C機の上位モデルです。

デジタル一眼レフの中では比較的にコンパクトなボディサイズと防塵防滴仕様が最大の魅力と言えるでしょう。

テスト結果は総合78.5点で、画質から操作性まで平均点以上のバランスのとれたカメラです。しかし、AFポイントは27点と少なめで、最新のカメラとしては少し物足りなさを感じてしまいます。

また、液晶モニターがタッチパネル式ではなのも残念な点です。

しかし、キヤノンやニコンのカメラにない機能もあります。

そのひとつが星空の撮影。別売のGPSユニット「O-GPS1」(実勢価格:1万6676円)を装着するだけで、「アストロトレーサー」という天体写真を撮影する機能が利用できるんです。
5位: 天体撮影機能まで!機能盛り沢山のリコー 「PENTAX KP」 イメージ2
レンズ:smc PENTAX-DA 10-17mm F3.5-4.5 ED [IF] Fisheye zoom 撮影データ:123秒、F4、ISO400、長野県松本市

地球の自転により星は常に動いてしまします。天体写真ではこの動きをキャンセルするため「赤道儀」という専門機材を使用します。

ところが、O-GPS1を使うと星の動きに合わせてイメージセンサーをちょっとずつ動かして赤道儀を使うより遥かに簡単に天体写真が撮れるんです。

上の写真はシャッター速度123秒ですがアストロトレーサーのおかげで星が全く動いていません。

5位: 天体撮影機能まで!機能盛り沢山のリコー 「PENTAX KP」 イメージ3

星を撮る際、通常の液晶表示だと眩しくなりますが、これを抑えるために液晶表示を赤く表示する「赤色画面表示」まで搭載しています。

また、星空を撮影する際はレンズや本体が結露しがちですが防塵防滴仕様なので安心です。

雪山などの過酷な環境での撮影や星景を撮影するには「PENTAX KP」こそオススメと言えます。

6位: 低価格ながら防塵防滴仕様
リコー「PENTAX K-70」

6位: 低価格ながら防塵防滴仕様リコー「PENTAX K-70」 イメージ

リコー
PENTAX K-70
実勢価格:6万3364円(本体のみ)

Rentioレンタル価格(3泊4日):5880円

サイズ:約W125.5×H93.0×D74.0mm/約
重量:約688g
イメージセンサー:APS-C
有効画素数:約2424万画素
連写(追従):約6コマ/秒
手ブレ補正:4.5段
ISO感度:200~25600、L(ISO64、ISO100)
ファインダー(EVF):視野率約100%、0.95倍
モニター:3.2型/約92.1万ドット/バリアングル

▼評価はこちら


















総合点 画質 オートフォーカス 機能性 ファインダー・
モニター
操作性
75点 16.0点 13.0点 15.0点 16.0点 15.0点


「PENTAX KP」の下位モデルに当たる「PETAX K-70」。価格が安く、ボディ単体が6万円台、DA18-135mmWRレンズキットでも8万円台で手に入れることができます。

オートフォーカスはは13点と平均点以下という結果に。AFポイントが11点と少なく、AF速度があまり速く無いのもテスト結果に影響しています。

液晶モニターはチルト式ですが、タッチパネルは未対応なのは残念。ペンタックスのカメラはどれもはオートフォーカスと連写がニコンやキヤノンに一歩劣ります。
6位: 低価格ながら防塵防滴仕様リコー「PENTAX K-70」 イメージ2

一方で、ペンタックスらしく防塵防滴仕様で、氷点下10度での動作保証をしています。防寒手袋をしたままでも操作できるボタンレイアウトも高評価です。

これに、2424万画素のセンサーと4.5段のボディ内手ブレ補正もあいまって総合的な画質はAPS-Cの一眼レフでは最高レベル。
自然風景を手軽に撮影したいという人にオススメのカメラです。

6位: 性能を重視する初心者に!
ニコン「D5600」

6位: 性能を重視する初心者に!ニコン「D5600」 イメージ

ニコン
D5600
実勢価格:5万8700円(本体のみ)

Rentioレンタル価格(3泊4日):7480円

サイズ:約W124×H97×D70mm
重量:約465g
イメージセンサー:APS-C
有効画素数:約2416万画素
連写(追従):約5コマ/秒
手ブレ補正:レンズで対応
ISO感度:ISO100~25600
ファインダー(EVF):視野率約100%、約0.82倍
モニター:3.2型/約104万ドット/タッチパネル/バリアングル

▼評価はこちら


















総合点 画質 オートフォーカス 機能性 ファインダー・
モニター
操作性
75点 15.5点 15.5点 15.0点 14.0点 15.0点


ニコン「D5600」はAPS-Cセンサーを採用するエントリーモデルです。ニコンのデジタル一眼レフの中では小型軽量モデルでありながら、ニコンらしさはしっかりと持っていて、本格的な撮影も十分行えます。

有効画素数2416万画素のセンサー、39点のAFシステムと最高約5コマ/秒の連写性能を搭載しているので、旅行などのスナップ撮影から運動会などの記念行事にも十分対応できます。

瞳認識とまではいきませんが、顔認識AFも搭載しているので家族の集合写真もOK。

テスト結果はどの項目も平均点のバランス型。基本機能が充実していて、それでいて気軽に撮影できるので初心者に最適なカメラと言えるでしょう。
6位: 性能を重視する初心者に!ニコン「D5600」 イメージ2

一眼レフで撮影を楽しみたいけど「難しいのはいや」という人は注目。タッチパネル液晶を採用しているので、ぼかしたり、シャープにしたり。あるいは色味を変えたりするのがタッチで変更できます。

Bluetoothでスマホとの連携も可能なので、画像の自動転送もできちゃいます。

8位: 簡単さがいちばん大事!
キヤノン「EOS Kiss X10」

8位: 簡単さがいちばん大事!キヤノン「EOS Kiss X10」 イメージ

キヤノン
EOS Kiss X10(シルバー)・EF-S18-55 IS STM レンズキット
実勢価格:
7万5300円(ブラック・本体のみ)
8万6400円(シルバー・レンズキット)

Rentioレンタル価格(3泊4日):8980円

サイズ:約W144.4×H146.8×D75.4mm
重量:約997g
イメージセンサー:APS-C
有効画素数:約2410万画素
連写(追従):約5コマ/秒
手ブレ補正:レンズで対応
ISO感度:ISO100~12800(ISO25600相当)
ファインダー(EVF):視野率約95%、約0.87倍
モニター:3型/約104万ドット/タッチパネル/バリアングル

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総合点 画質 オートフォーカス 機能性 ファインダー・
モニター
操作性
74.5点 15.0点 14.5点 15.0点 15.0点 15.0点


キヤノンのエントリークラスと言えばEOS Kiss Xシリーズ。その最新機種が「EOS Kiss X10」です。EOS Kiss Xシリーズは「X9i」や「X90」など数種類のカメラが発売されていますが、「X10」は一番スタンダードなモデルです。

前モデルの「EOS Kiss X9」よりもボディを軽量化させ、約449gの重量を実現しました。

映像エンジンに最新のDIGIC8を搭載したことで画質が向上しました。ファインダー撮影時のAFポイントはわずか9点ですが、ライブビュー時には最大143点に拡大します。

ライブビューではAF性能が向上していて、人物の瞳を捉えてピントを合わせてくれる「瞳検出のサーボAF」も搭載。一眼レフなのにミラーレスカメラのように液晶をみながら撮影した方が高性能なカメラなんです。
8位: 簡単さがいちばん大事!キヤノン「EOS Kiss X10」 イメージ2

初心者が撮影時に迷いやすいのが、シーンに合った適切な設定。「背景を大きくぼかすにはどうするんだっけ?」そんな困ったにも簡単に解決してくれます。画面に表示される「ビジュアルガイド」のガイダンスに従うだけ。

夜景をきれいに撮りたいとかなら、ダイヤルから夜景を選べばOK。簡単ですね。

液晶モニターはバリアングル式のタッチパネル。通信機能には、WiFiやBluetoothが使えます。

実際に撮影してみると、画質のよさとタッチパネルの優れた操作性でラクチン!さすがKissシリーズと思わせるカメラに仕上がっています。

8位: 性能だけなら上位機レベルです!
キヤノン「EOS Kiss X9i」

8位: 性能だけなら上位機レベルです!キヤノン「EOS Kiss X9i」 イメージ

キヤノン
EOS Kiss X9i
実勢価格:8万3264円(本体のみ)

Rentioレンタル価格(3泊4日):9800円

サイズ:約W144.4×H146.8×D75.4mm
重量:約997g
イメージセンサー:APS-C
有効画素数:約2420万画素
連写(追従):約6コマ/秒
手ブレ補正:レンズで対応
ISO感度:ISO100~25600(ISO51200相当)
ファインダー(EVF):視野率約95%、約0.82倍
モニター:3型/約104万ドット/バリアングル

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総合点 画質 オートフォーカス 機能性 ファインダー・
モニター
操作性
74.5点 15.0点 15.0点 14.5点 15.0点 15.0点



「EOS Kiss X9i」はEOS Kiss Xシリーズの中でも性能を重視した上位モデルです。主にオートフォーカス性能がアップしていて、「X10」のAFポイントは9点ですが「X9i」は45点と大幅にアップしています。これは、EOSシリーズ内で中位モデルとなるEOS 90Dと同等の仕様です。
8位: 性能だけなら上位機レベルです!キヤノン「EOS Kiss X9i」 イメージ2

また、連写性能にも差があり、「X10」は最高約5.0コマ/秒、「X9i」は最高約6.0コマ/秒とわずか1コマですが差があります。AF性能と合わせてEOS Kiss X9iのほうが動体撮影に向いていると言えますね。

画質はほぼ変わりません。テスト結果もともに15点と同様の結果になっています。そのほかの差としてはボタン類が増えていたり、ボディサイズがやや大きくなっていたりします。

少しでも高性能を求めるのであればEOS Kiss X9iをおすすめします。

10位: 小型で低価格なお気軽カメラ
ニコン「D3500」

10位: 小型で低価格なお気軽カメラニコン「D3500」 イメージ

ニコン
D3500
実勢価格:3万6450円(本体のみ)

Rentioレンタル価格(3泊4日):8980円

サイズ:約W124×H97×D69.5mm
重量:約415g
イメージセンサー:APS-C
有効画素数:約2416万画素
連写(追従):約5コマ/秒
手ブレ補正:レンズで対応
ISO感度:ISO100~25600
ファインダー(EVF):視野率約95%、約0.85倍
モニター:3型/約92万ドット/固定

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総合点 画質 オートフォーカス 機能性 ファインダー・
モニター
操作性
70.0点 15.5点 14.5点 13.0点 14.0点 13.0点


ニコン「D3500」はDX(APS-C)フォーマットのエントリーモデルです。コンパクトで軽量なので、女性からも高い人気を得ています。重量は約415gでこれはデジタル一眼レフの中で世界最軽量なんですよ!

「ガイドモード」といった初心者でも簡単にカメラを扱えるうれしい配慮もあります。撮影時には「背景をぼかして撮る」などの設定をナビゲート。撮影後は「編集する」から画像のトリミングや色変更などが簡単に行えます。

ただし、ボタン類などが最低限しかないので、自分で設定をしながら撮影を楽しみたいという人には物足りなさを感じるかも。また、液晶モニターは固定式で、タッチパネルでもありません。

「SnapBridge」に対応しているので、写真をスマホに転送するもの簡単。スマホからリモート撮影もできちゃいます。

11位: とにかく安く購入したい人向け
キヤノン「EOS Kiss X90」

11位: とにかく安く購入したい人向けキヤノン「EOS Kiss X90」 イメージ

キヤノン
EOS Kiss X90
実勢価格:4万1539円(本体のみ)

Rentioレンタル価格(3泊4日):5480円

サイズ:約W144.4×H146.8×D75.4mm
重量:約997g
イメージセンサー:APS-C
有効画素数:約2410万画素
連写(追従):約3コマ/秒
手ブレ補正:レンズで対応
ISO感度:ISO100~6400(ISO12800相当)
ファインダー(EVF):視野率約95%、約0.8倍
モニター:3型/約92万ドット/固定

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総合点 画質 オートフォーカス 機能性 ファインダー・
モニター
操作性
67.0点 13.0点 14.0点 13.0点 14.0点 13.0点


「EOS Kiss X90」は、Kissシリーズの中で一番シンプルで低価格なカメラです。低価格を実現するためなのか、基本仕様はKissシリーズの中でももっとも控えめ。

画素数は2410万画素とエントリーカメラとしては一般的ですが、連写は3コマ/秒と遅く、最高ISO感度も6400までとなっています。

映像エンジンにかなり設計が古い「DIGIC4+」を搭載しているのも残念ポイントです。また、「EOS Kiss X10」などに搭載されているタッチAFも非対応。オートフォーカスは若干遅いイメージです。

もちろん、液晶モニターは固定式で動きませんし、タッチパネルでもありません。ただし、Wi-Fiは積んでいるのでスマホに画像を転送することは可能です。

かなりネガティブなことを書いてしまいましたが、花や風景などが被写体なら問題ありません。ファインダーを覗いて撮ることやレンズを交換するという、デジタル一眼レフの楽しみは十分に味わえます。

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