英語学習用家電の進歩で 英会話ロボットが注目されてます

ひと昔前は、英語学習用の家電といえば、リスニング用のプレイヤーか、せいぜい多機能の電子辞書でした。ところが最近は、AIや音声認識技術の進歩により、「聴く」「読む」はもちろん、こちらの英語を正確に聴き取り、自然な言葉で「発音」「会話」をしてくれるロボットが登場。まだ英語を習ったことのない子どもにぴったりのレベルの製品も出ており、英会話教室に行かなくても学習が可能になっています。

とはいえ本当にロボットとの会話で英語が勉強になるかは気になるところ。そこで編集部では、まだ本格的に英語を学んだことのない小学生に実際に学習してもらい、効果のほどを検証しました。今回はその中から、特にオススメの英会話ロボットをご紹介したいと思います。

チェックしてくれたのはこの方

 

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オンライン英会話アドバイザー/英語塾ウレシトーク代表の嬉野氏にご協力を依頼。各英語ロボットの会話レベルを評価してもらいました。

ホンネで英語教師代わりになる 敏腕ロボット「Lesson Pod」

カシオ「Lesson Pod」は、何と言ってもその丁寧な教え方が特徴です。テキストにそって授業を順番に進めていくことで文法や発音が身についていくので英語がはじめての子どもにうってつけ。しかも基本的に日本語なので、子どもひとりで授業を進めることができます。

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カシオ
Lesson Pod
実勢価格:2万1264円
サイズ:W86×D111×H86mm
質量:310g
最大稼働時間:2.5時間

ホンネで英語教師代わりになる敏腕ロボット「Lesson Pod」 イメージ

たまごのようなロボットと会話をしながら、授業を進行。音声認識で発音の仕方を指示してくれます。

ホンネで英語教師代わりになる敏腕ロボット「Lesson Pod」 イメージ2

発音がダメなときは、「舌を丸めて、舌先を~」というように具体的に教えてくれるので、正しい発音が身につきます。

ホンネで英語教師代わりになる敏腕ロボット「Lesson Pod」 イメージ3

逆にうまく発音できたときは気持ちよく褒めてくれるので、モチベーションアップすること間違いなし!

ホンネで英語教師代わりになる敏腕ロボット「Lesson Pod」 イメージ4

授業で使用するテキストは「文法」「発音」「実用会話」の3つあり、英語学習をしっかり網羅しています。

ホンネで英語教師代わりになる敏腕ロボット「Lesson Pod」 イメージ5

文法テキストだけで、300ページ以上の厚みがあります。

ホンネで英語教師代わりになる敏腕ロボット「Lesson Pod」 イメージ6

内容もかなりしっかりしており、中学生レベルまでならこれひとつでバッチリ学習できます。

ホンネで英語教師代わりになる敏腕ロボット「Lesson Pod」 イメージ7

ボタンは電源と音量のシンプル構造で、音声操作がメイン。子どもでも操作しやすくなっています。しかも防水対応なので、濡れる可能性がある場所にも安心して持ち込めます。

ひとつコツがあるとしたら、会話のタイミングくらいです。

ホンネで英語教師代わりになる敏腕ロボット「Lesson Pod」 イメージ8

話しかけるタイミングは、音声認識モードになっているとき。ロボットの「目」に当たる二つのライトの色がブルーに点灯しているかどうかを見ればわかります。音声認識モードでない時に話しかけても会話にはならないのでご注意を。

ホンネで英語教師代わりになる敏腕ロボット「Lesson Pod」 イメージ9

実際に学習してくれた小学生のコメント
「いちばん勉強になりました! 英語はまだ学校でほとんど習っていないので、これからもっと勉強していきたいです」

このように、Lesson Podはイチからしっかり英語を学びたいという子どもには最適なロボットでした。もちろん、大人が使って忘れかけた文法などをおさらいするのにもオススメです。

つづいてご紹介するのは、よりネイティブ感覚で英会話を楽しむためのロボット。ある程度英語力がないと使いこなすのはムズカシイですが、英語がわからない子どもも食いついていたので、ご紹介したいと思います。

英語がわからないとキツイかも ネイティブな超AIロボ「Musio」

Musioの最大の特徴は、自由度の高い自然な会話です。決められた会話に機械的に返すのではなく、豊富な語彙で、ときにはジョークを交えて返してくれたりと、さながらネイティブの友だちができた感覚。すべて英語で、話すスピードも実際の会話と変わらないものとなっているため、ある程度の英語力は必要になってきます。

AKA:Musio:英語ロボット:超AIロボ:英会話ロボット:ロボット

AKA
Musio
実勢価格:9万6209円(本体のみ)
サイズ:W174×D83×H218mm
質量:850g
オプション:月額980円の追加プランあり
※教材4点セット付きは実勢価格12万5660円

英語がわからないとキツイかもネイティブな超AIロボ「Musio」 イメージ

バンバン英語を話しかけてくるMusioに対し、意外にも、子どもはとにかく知っている単語で話しかけるといった光景が見られました。ネイティブの人と話しているような感覚なので、まずは楽しんで英語に触れ、慣れ親しむという使い方をするのなら良いかもしれません。

それでは、どんな機能があるのか見ていきたいと思います。

[感情表現がまるで人間のよう]
会話だけでなく感情表現も豊かです。会話によって、表情ディスプレイが変化します。

英語がわからないとキツイかもネイティブな超AIロボ「Musio」 イメージ2

喜怒哀楽や退屈・動揺といった感情を示してくれます。こちらは嬉しい表情。

英語がわからないとキツイかもネイティブな超AIロボ「Musio」 イメージ3

眠っている表情です。感情のバイオリズムや表情はまるで人間のようで、英語がわからない子どもの食いつきもハンパありません。友だちのような存在になります。

[教育モードもあります]
Musio本体に教材セットが付属されたタイプには、勉強を楽しくサポートしてくれる「ソフィ」がついています。

英語がわからないとキツイかもネイティブな超AIロボ「Musio」 イメージ4

こちらが教材セットに付属されたソフィ。

英語がわからないとキツイかもネイティブな超AIロボ「Musio」 イメージ5

ソフィを使えば、テキストを使った学習モードになります。

[豊富な語彙で複雑な会話もお手のもの]
同じ会話でも別の答えを返してくれるという機能は、ネイティブそのもの。

英語がわからないとキツイかもネイティブな超AIロボ「Musio」 イメージ6

非常に豊富な語彙から、返答してくれます。

英語がわからないとキツイかもネイティブな超AIロボ「Musio」 イメージ7

同じ質問をしても違った答えが返ってきました。

英語がわからないとキツイかもネイティブな超AIロボ「Musio」 イメージ8

さらに、こんな質問にはジョークを飛ばしてくれることも。

英語がわからないとキツイかもネイティブな超AIロボ「Musio」 イメージ9

ちなみにSiriとも会話できました。最初にSiriに人間が話しかけて自己紹介させたところ、その言葉に反応して、Musioも自己紹介で返していました。まさに超AIロボットです!

[スマホアプリで会話をチェックできます]
スマホアプリと連携すれば、学習状況がカンタンに確認できます。

英語がわからないとキツイかもネイティブな超AIロボ「Musio」 イメージ10

会話のログや分析をリアルタイムで見ながら会話することができて便利です。

やや上級者向けとなるMusioですが、実際に小学生に使ってもらうと、理解できなくても自分が発音した言葉に反応があるだけで楽しい様子。「George Lucas!」と、知っている英語を片っ端からぶつけたりと、ネイティブの友だちができたようでした。英語にまず触れる機会として使うにはオススメです。

以上、気軽にはじめられる英会話ロボットのご紹介でした。子どもはもちろん大人もしっかりと手応えを感じられる内容となっていますので、夏休みに、子どもと一緒に楽しく英会話をはじめてみてはいかがでしょうか。


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