【超小型ノートPC】ゲームに全振りした携帯マシン、本音のレビューを公開
2018年11月09日(金)
360.life編集部
360.life編集部/Test by 家電批評編集部
【超小型ノートPC】ゲームに全振りした携帯マシン、本音のレビューを公開
2016年に発売された手のひらサイズのゲーミングPC「GPD Win」をご存知でしょうか? PCゲーマーの間で話題となった、ポータブルPCの注目製品です。このロマン溢れる1台の後継機がスペックアップして登場。という訳で早速その実力に迫ってみました。
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家電批評
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  • ゲーム用で真価を発揮した
    手のひらサイズのPC
    
「GPD Win」は中国のGPD社がクラウドファンディングによる投資で開発、2016年に発売したパームトップサイズ(手のひらサイズ)のゲーミングPCです。
GPD 
GPD Win
実勢価格:4万7000円
クラウドファンディングは開始から間もなくして目標額に達し、最終的な達成率は535%にまでなりました。

GPDが登場するまで、こういった手のひらサイズのPCは“ビジネスユース”を主眼につくられていました。しかし、マルチウィンドウの使いづらさなどもあり定着しなかった過去があります。
でもゲーム用として考えると、基本シングルウインドウで使用することや、すでに携帯ゲーム機として慣れ親しんだサイズであることもあって「GPD Win」への注目度は高めでした。

「ゲーミング小型PC」の潜在的な需要の高さは、クラウドファンディングの達成率からもうかがい知れるのではないでしょうか。
  • 基本設計はそのままに
    スペックアップした「2」
2018年7月、そんなGPD Winに「2」が登場。基本設計はそのままに、PCとしてのスペックアップに注力したつくりとなっています。
GPD 
GPD Win2
実勢価格:8万5500円
サイズ:W162×D99×H25mm
重量:460g 
OS:Windows 10 Home
写真左:GPD Win
写真右:GPD Win2

初代GPD Winは低価格タブレットの中で一番いい性能というレベル。それに対しGPD Win2は現行のノートPCでいえば、メモリ搭載量こそ多いのですが、ローミドルといったレベルです。
しかしながら解像度が1280×720とあまり高すぎず、負荷がかかりにくいので性能以上に快適な使い心地が味わえます。
インターフェースはUSB3.0×1に充電用のUSB Type-C。それに加えてMicro HDMIとMicro SDスロットのみのシンプル構成。

また、初代機の欠点でもあったストレージは、eMMCからSSDに変更されています。
このSSDはM.2(2242)のSSD(SATA6G)が使われており、同規格のSSDに換装が可能。256GBや512GBに入れ換えれば、より多くのゲームをインストールできます。

このようにGPD Win2は、後継機として正常に進化しているといえるでしょう。そこで、ゲーミングPCとしてどこまで使えるのか検証してみました。
  • CPUがCore m3になり
    性能は2で大きく向上!
    
まずは、性能を数値化できるベンチマークソフトで初代機とGPD Win2のスコアを比較してみました。
3Dゲームの適正を測る「3DMark Ice Storm」では約2倍のスコアをマーク。CPU統合型GPUに特化した「3DMark Sky Diver」では約3.4倍を計測。「CINE BENCH」でも2倍以上の数値が出ました。これはかなりの性能アップといえます。
  • 入力デバイスのレイアウト
    変更は一長一短かも…
次に、GPD Winシリーズの“顔”ともいえる入力デバイスの比較をしてみました。

入力感覚は初代と大差ありませんでしたが、デジタルパッド(十字キー)とアナログスティックのレイアウトが変更されたため、デジタルパッドでの操作がしづらくなったように感じました。
逆にアナログスティック(初代機は内側配備、2は外側配備)の操作性は上がっているので、FPSなどアナログスティック中心のゲームならGPD Win2のほうが向いているかもしれません。
  • あとは最近のゲームが
    動けば文句なしですが…
最新の3Dゲームを動かすには高いGPU性能が必要となります。そこで、スペックアップしたGPD Win2の実力を試すため3つの3Dゲームを実際にプレイしてみました。
Ultra Street Fighter IV
【平均70~80fps】初代機でも快適に動作したウル4は、最高画質設定でも60fpsオーバーなので超快適です。なお最新作の「ストリートファイター5」は厳しいです……。
DARK SOULS Ⅲ
【平均10~20fps以下】ダメ元でインストールしたら動いてビックリ。しかし、敵の少ないシーンで15fps前後なので、まともなプレイは期待できず、かろうじて動くレベルです。
Bayonetta
【平均15~20fps】初期に発売されたPS3版が25~30fpsだったので、遊べないというほどではないですが、なめらかとは程遠い描写です。

総じてGPD Win2は初代機よりも大きく性能が向上したとはいえ「PS3、Xbox360世代のゲームならかろうじて動く」「ゲームによっては快適に動く場合もある」といった具合です。

PS4やXbox Oneで動いているような、高いGPU性能を必要とする今どきの3Dゲームを動かすにはやや力不足という印象でした。
初代機のときは「CPUはAtomだから」と諦めもつきましたが、GPD Win2はなまじ性能が上がったがゆえ「かろうじて動くレベル」のタイトルが増えてしまい、逆にもどかしさを感じる機会が増えたように感じます。

また「かろうじて動くレベル」のゲームを続けると、本体の発熱やファン音、バッテリーの消費などが激しくなるので要注意です。

当然、初代機で「かろうじてレベル」だったタイトルはGPD Win2で快適に動くようになりましたが、それは星の数ほどあるゲームの中のほんの一部……。

という訳で、ちょっと古めのゲームやさほど性能を必要としないゲームをプレイすることが多いなら、価格の安い初代機の方がコスパ的にもオススメです。
  • ゲーマーじゃないけど
    ガジェットに興味があるなら…
    
なお「ゲームはしないけど、手のひらサイズのPCが気になる!」という方にはGPDのコチラのアイテムをオススメします。
GPD
GPD Pocket
実勢価格:6万3800円
7インチタッチ液晶を搭載しており、文字の入力性が非常に高いキーボードも完備。さらに「2」もすでに発表されています。

以上、GPD Win2のご紹介でした。「手のひらサイズのゲーミングPCが気になっていた」という方はぜひ参考にしてみてください。

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