「平成最後の野球盤」パワプロ世代のわが子が出した意外な結論
2018年09月25日(火)
360.life編集部
360.life編集部/Test by 家電批評編集部
「平成最後の野球盤」パワプロ世代のわが子が出した意外な結論
いまのトレンドを見れば世の中がわかる!? ということから、いま売れているモノ、これから注目のモノの真価を商品ジャーナリスト・北村森氏がぶった斬ります。今回はエポック社の「野球盤3Dエース モンスターコントロール」という、野球盤の最新モデルにフィーチャーしてみました。
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北村森 氏 商品ジャーナリスト
北村森 氏
『日経トレンディ』編集長を経て2008年に独立。NHKラジオ第1「先読み!夕方ニュース」に出演するなど、数々の商品テストや分析に携わる毎日。著書の『途中下車』は、同タイトルにて2014年12月にNHK総合で放送された。サイバー大学IT総合学部教授。
  • パワプロ世代の息子と
    アナログな野球盤で対戦
わが家の息子は高校1年なのですが、学校でゲーム同好会を立ち上げて、自ら会長に就いたそう。

そんなゲーム好きの息子に「俺とちょっと対戦してくれない?」と声をかけました。エポック社の「野球盤」を手に……。

息子は、「実況パワフルプロ野球」のいわばネイティブ世代です。現在も最新バージョンに夢中な毎日をおくっています。そんな息子がアナログな野球盤で楽しんでくれるのか。戦ってみました。
  • 最新モデルの野球盤は
    かなり進化していました
エポック社の野球盤が60周年を迎え、6月に最新モデルを発売しました。
エポック社
野球盤3Dエース
モンスターコントロール
実勢価格:8508円
サイズ:W53×H13.5×D53cm
電池(別売):単3×3本
変化球:高中低、左中右の9ゾーンに投げ分け可能、電光掲示板に1球ごとの球速とコースを表示
気づけば、私が幼い頃に遊んでいた野球盤に比べて、かなり進化しています。
投球はただ転がるのではなくて、マウンドから勢いよく飛び出して宙に浮き、けっこうな速さで放物線を描きます。今回のモデルでは、高さとコースを9ゾーンに投げ分けられもします。
バックスクリーン上の電光掲示板には、いくつものボタンがあって、1球ごとにスコアを表示してくれるし、実況音声が鳴ります。
さらにこのモデルの場合、投げるたびに球速とコースまで、投球後に映し出してくれます。
ただし1球ごとに、掲示板の前後にあるボタンで操作指示しなければなりません。
  • デジタル系の速さに慣れたせい?
    試合運びがゆったりしています
やってみると……。

う~ん、息子よりまず私が、あれっ? と感じました。野球盤の試合運びって、こんなにゆったりしていたっけ……。「パワプロ」の優に2倍以上はかかります。私自身のほうが、デジタル系の野球ゲームの速さに、いつしか慣れてしまっていたのかもしれません。

実況音声は、1球ごとのボタン操作後に鳴りますから、どうしてもワンテンポ遅れるし、球をマウンドに戻すのも面倒です。
旧来からの野球盤の泣きどころ、「投球しようとすると、たびたび球が詰まる」は、この最新版の商品でも見受けられる難点です。
  • たどり着いた結論は
    パワプロ世代も昭和も同じでした
では、息子は何と言っていたか。

「戦略性を伴わない」
「球が宙を飛んじゃうから、投高打低にすごく偏りがち」

冷静な分析だなあ。

で、ここからです。パワプロ世代の息子が話すには「ローカルルールを作れば、もっと面白くなるんじゃない?」

浮くボールの球数制限をかけるとか、野手のポケットに入ったら逆にヒットにするとか……。

そうだ、忘れていました。そうした手前味噌なルールを勝手に決めるのが、野球盤ならではの遊び方でした。それはデジタル系の野球ゲームではあまりできないことですしね。

そういう意味では、電光掲示板での表示や音声実況の進化にもまして、トリッキーな投球といった一見笑っちゃうような方向性を、今後も一層追求してほしい。そのほうが、得手勝手なローカルルールをたくさん考えられそうなので。

360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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