防水スマホは「壊れない」だけで 「濡れても使いやすい」とは限りません

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かつては「ガラケー機能」の一つとして国産スマホの特徴だった「防水」。今ではiPhone 7をはじめとした海外ブランドモデルでも防水対応のモデルは増えてきました。

しかし、意外と見落としがちなのが「濡れると操作しにくい」端末があるということ。というのも、スマホの防水スペックは、どの程度の負荷であればスマホが「壊れない」かであって、操作性とは無関係なのです。

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上記の表は防水規格として使われている「IPX」スペックを機種ごとにまとめたもの。これは水没や水流噴射などの試験で「壊れないこと」を確かめる等級であり、濡れた状態での操作性の低下は実は考慮されていません。

主要なスマホブランドの防水性能を検証しました!

 

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ということで、濡れても使いやすい、要は「お風呂でも快適」な防水スマホを探すべく主要ブランドを集めテストをしてみました。検証製品、少し古い機種になってしまいますが、ブランドごとの傾向は見てとれるかと思いますので、参考にしてみてください。
※iPhoneはテスト機種に含まれておりません。

[お先に結論] 敏感すぎない サクサク操作は「AQUOS」だけ!

濡れた状態でも、もちろん壊れることなく、操作性も快適だったのはダントツでAQUOSでした。スペックだけではなくユーザーの使い勝手にもそった防水性能だと言えると思います。

XperiaやGALAXYといったハイスペック機種は、意外や反応が「良すぎる」ことが逆に操作性にはマイナスでした。

[お先に結論] 敏感すぎないサクサク操作は「AQUOS」だけ! イメージ

<製品情報>
シャープ
AQUOS SERIE SHV34
※現在は販売終了
サイズ・質量:W73×H149×7.6mm・約153g
カメラ:アウトカメラ2260万画素、インカメラ:500万画素
CPU:クアッドコア2.2GHz+1.6GHz

スクリーン感度をアプリでチェック! 半数は過剰に反応してしまいました

タッチパネルの反応をチェックするアプリを起動し、実際に水に濡らしてみました。水に反応してしまうと、タッチ操作がうまくいかず、「誤作動」の原因になります。

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GalaxyやXperiaのようなハイスペック機種が苦戦気味。元祖防水機種とも言えるAQUOSがさすがの結果です。タフネスモデルのTORQUEも優秀でした。ちなみに、QuaPhone PXはLGエレクトロニクス製です。あまり防水に強いイメージはありませんでしたが、結果は上々でした。

シャワーを浴びながら文字入力! ここはAQUOSが圧倒的でした

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シャワーを浴びながら文字入力にかかる時間を計測。誤作動で画面が切り替わってしまった場合は。元の画面に戻す時間も含めて計測しています。1位のAQUOS以外は、水に過敏に反応してしまうか、逆に急激に反応が鈍くなってしまい、タッチがうまくいきませんでした。


今回の検証では、濡れると本来の操作性を発揮できない機種がほとんどでした。その点で「AQUOS」は乾燥時に近い操作性が実現できており、濡れていても使いやすい、お風呂でスマホを使う人に打ってつけの機種と言えます。

すでに防水スマホを使っている人で、お風呂での「タッチ暴走」にイライラした経験のある人は、ぜひ次に選ぶ機種の候補にAQUOSを入れてみてはいかがでしょうか。