【速いWi-Fi】失敗しない選び方、「ルーター」おすすめランキング10選[2018年最新]
2018年06月27日(水)
松田 健人
松田 健人/Test by 家電批評編集部
【速いWi-Fi】失敗しない選び方、「ルーター」おすすめランキング10選[2018年最新]
高速なデータ通信や、スマホ料金の節約にも大活躍の「Wi-Fi(無線LAN)」。家庭内での利用も増え、ネットを無線化するためのWi-Fiルーターも人気です。ただ、専門用語が多く分かりづらい面もあり、適当に選んで速度が遅いのはストレスです。ということで今回は、失敗しないための選び方と、テストでわかった本当に速いベスト製品をランキング形式でご紹介します。
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  • 「速いWi-Fi」は“箱”で見抜く!
    まずは知っておきたい7大ポイント
具体的な製品ランキングの前に、まずは選び方のコツをご紹介。ルーターを選ぶにあたってまず重要となるのは製品のスペックで、そのほとんどは箱に明記されています。したがって、箱に書かれた情報の読み方さえわかれば、基本的な性能などは一目瞭然です。
しかし、箱を見て情報がわかったところで、どの項目がルーターの速度や安定性を決定づけるポイントなのか判断できなければ意味がありません。

そこで、ルーター選びの失敗を避けるために、押さえておきたい7つのポイントを詳しくご紹介します。
  • [ポイント①]速度のベースを決める
    「規格」をしっかりチェック
メーカーが一番強調する「速度」に深く関わってくるのが「通信規格」です。下の表で示したとおり、現在5つの規格が製品化されていますが、基本的には「11acのみ対応」などではなく、「11ac/n/a/g/b」のように下位規格も含めて対応します。
表の左端の「11ac」とは、2013年頃から日本国内で普及するようになったWi-Fi規格。ルーターから離れた部屋でも複数の端末に安定した電波を供給するもので、量販店などで現在購入できるルーターとしては「11ac」の製品が最速となります。

ちなみに、今ではほとんどの製品が「11ac」に対応しているため、わざわざ「11ac」に対応しない製品を選ぶ必要はありません。ルーターを選ぶときは、箱に「11ac」と記載されている製品を選ぶようにしましょう。
また、5つの規格は利用する「帯域」に違いがあることもポイント。詳細は次で解説します。
  • [ポイント②]電波の届き方が違う
    2種類の「帯域」を理解しましょう
「帯域」もチェックしておきたい重要なポイント。「帯域」には2.4GHzと5GHzの2種類があり、2.4GHzは波長が長いため障害物の回りこみなどに強く、また5GHzと比べると遠くまで飛ぶという特徴があります。反面、電子レンジなどとの干渉で速度低下が起こりやすいです。
一方、5GHzは2.4GHzと比べ干渉が少ない分高速な通信が可能で、先に挙げた11acの帯域は5GHzとなります。ただし2.4GHzに比べると、込み入った場所などで不利な傾向があります。
  • [ポイント③]電波の弱点を解消する
    新機能も見逃さない
また、単に電子機器をインターネットにつなぐのではなく、速度を最適化して安定した通信をもたらすこともルーターに担ってほしい役目です。そういったことができるかどうかを判断するのが、さまざまな「付加機能」搭載の有無です。
  • 干渉波自動回避機能
たとえば2015年末頃から登場しはじめた「干渉波自動回避機能」が搭載されたルーターは、電子レンジやコードレスホンで使用される2.4Ghz帯が家庭内で起こす速度低下を自動的に回避してくれます。ルーターの設置場所と違う部屋でWi-Fi接続をする人にとっては、この「干渉波自動回避機能」はあると便利でしょう。
  • ビームフォーミング
現行の標準機能であり、家庭内を移動しながらスマホやパソコンで通信することの多い現在では、非常に重要な技術です。対象となる端末に向けて集中的にアンテナから電波を飛ばすことで、安定した通信を可能にします。
  • 高性能CPU
他の項目と比べて少しわかりづらいのですが、意外に重要なのがこの部分です。例えば上にある写真の場合、1GHzのデュアルコアチップに加えて、各帯域ごとに補助チップを配置。電波を同時に処理することを可能にします。

MU-MIMO
親機となるルーターと子機の双方が対応する必要があるため、今後重要となると思われるポイントが「MU-MIMO」です。複数の子機に対して、ルーターが完全に同時にデータを送れるようになるため、従来あったラグがなくなりより効率よい通信が可能となります。
  • [ポイント④]忘れちゃいけない
    「ストリーム数」の重要性
4つ目はストリーム数。無線LANのパッケージには「2×2」や「3×3」といった数字が記載されています。これが表しているのはストリーム数(=アンテナの本数)。ストリームが多いと、通信を束ねてやり取りできるため送受信速度が向上します。
ストリームが多いことのメリットは大きく2つあります。まず、通信を束ねて高速通信できること。1ストリーム増えるあたり、理論上の速度では433Mbpsずつ向上していきます。すなわち、2ストリームなら433×2=866Mbps。4ストリームなら433×4=1733Mbpsの理論値となるわけです。

もう1つは複数台同時接続に有利なことです。ストリームの数だけ、複数端末に対する電波の使いわけがされるため、安定した通信が可能となります。
また、ストリームを使い分けてやり取りすることも可能なので、複数台での接続にも強くなります。大人数で利用するなら、なるべくストリーム数の多い製品を選びましょう。

なお、安価な製品には1ストリームだけというものもありますが、複数ストリームの恩恵を受けられないのでおすすめできません。
  • [ポイント⑤]家の環境に合った
    「アンテナ」を選びましょう
アンテナのタイプも大切で、無線LANルーターのアンテナには外付けタイプと内蔵タイプの2種類があります。

まず、外付けタイプはサイズが大きいものの、アンテナを倒すことで縦方向に電波をしっかり飛ばせるのがメリット。2~3階建ての家に最適です。
  • 外付けタイプ
一方、ワンフロアの家ではアンテナの向きは固定される内蔵タイプがおすすめ。縦方向には電波が飛ばないものの、アンテナが外に出ていないのでコンパクトな上、壊れにくいというメリットがあります。子どもがアンテナを折るといった心配もありません。
  • 内蔵タイプ
外付けタイプと内蔵タイプのそれぞれメリットとデメリットを踏まえて、環境に合ったものを選びましょう。
  • [ポイント⑥]親機&子機で
    使えるものが増えています
無線LAN製品には親機・子機・中継機の3タイプがあります。親機とは電波を発する機器、本稿のテーマでもある「無線LANルーター」のことです。一方、子機はその電波を受け取る機器。Wi-Fi対応のスマホやゲーム機はすべて子機といえます。
最後に中継器は親機の電波を受けて、より遠くまで電波を届ける機器。ルーターの設置場所と違う部屋で使いたいけど速度が上がらないといった場合は、中継器の使用を検討してみましょう。

安い無線LANルーターはインターネット接続端子の速度上限が100Mbpsということがあります。この場合、ルーターと子機とは433Mbpsでやり取りできますが、インターネットの速度は当然、100Mbpsまでです。

◎インターネット接続端子の速度に注意
接続端子の速度には注意が必要で、複数端末で使うときや中継器を使うときには安い無線LANルーターはおすすめできません。
  • [ポイント⑦]価格は
    1万円前後が狙い目です
ストリーム数(アンテナの本数)が多いほど最高速度も向上し、性能が良くなるのはすでに解説したとおりですが、ストリーム数は無線LANルーターの価格を決める大きな要因となります。

実際に販売されている中の無線LANルーターを比べてみると、2ストリームは約5000円~約1万円以内、3ストリームは約1万円~約1万5000円前後、4ストリームは約1万5000円以上とストリーム数でおおよその価格設定がされていて、店舗によってはアンテナの本数で製品を区分していることも少なくありません。
もちろん、4ストリームで約1万円なんてお買い得商品もありますが、価格の目安は前述のとおりです。

狙い目は同時接続に強く、コスパもよい1万円前後の3~4ストリームのルーター。接続台数が少ないなら2ストリームでも困ることはありません。使用する端末の数が多い場合や、住んでいる環境次第ではさらにその上を狙うという形がおすすめです。
  • 買うべきオススメはどれ?
    人気10製品を比較テストしました!
ルーターを選ぶ際には、以上の7つのポイントが重要だということがわかりました。そこで今回は、便利で優秀なルーターを探すべく、10製品の性能テストを敢行。さらに、以下の4つのテスト項目に焦点を当て、プロと一緒に検証しました。

ご協力いただいたのは、こちらの方です。
ITライター
古作光徳氏
PC関連誌の編集部を経てフリーに転身。家電批評の特別編集「Wi-Fiがまるごとわかる本2018」の執筆と編集を担当。

[テスト1]通信速度
Wi-Fiルーターで最重となるのが通信速度。Wi-Fiルーターを設置したフロアと別フロア計4か所で5GHz帯と2.4GHz帯の通信速度を測定して採点を実施しました。配点はもっとも大きく設定しています。
[テスト2]付加機能
電波を効率的に飛ばすための機能やセキュリティを高めるための付加機能の有無で採点を実施。

ビームフォーミング
中継機能
MU-MIMO
IPV6対応
有害サイトブロック

上記を各2点とし、加点しています。
[テスト3]公称最大速度
各製品の最大速度で採点を実施。5GHz帯と2.4GHz帯の合計値で点数を導きました。
[テスト4]最大接続台数
接続できる台数で採点。使用人数の目安で表記される端末は、1人当たり3台接続で計算しています。
さて、今回ベストバイに輝いたのはどの製品でしょうか? それではいよいよ、気になるランキング結果を1位から順に一挙公開します!
  • 高速&安定の「トライバンド」が
    Wi-Fiの新時代を切り開き堂々1位
4K動画の転送を見据えたバッファローのトライバンドモデル、WTR-M2133HPが堂々のトップ。トライバンド対応で高速かつ安定した通信を実現し、どの場所から接続しても動画視聴できるレベル。その優秀さはWi-Fiの新時代を切り開いた! といってもいいでしょう。
バッファロー
WTR-M2133HP
実勢価格:1万9514円
サイズ:W231×H231×D70mm
質量:約970g
USBインターフェース:USB 3.0 TypeA ×1
準拠規格(最大転送速度):IEEE802.11ac(866Mbps)、11n(400Mbps)、11a/g(54Mbps)、11b(11Mbps)
上記は速度テスト結果です(単位はMbps)。
この高速通信を実現できたのは、5GHz帯+5GHz+2.4GHzの3つの電波を同時に送受信できるトライバンドであるからというだけではありません。
本製品は、接続されているデバイスを判別する機能や、電子レンジなどの機器から発生する干渉ノイズを自動で検知して回避する機能を搭載しています。このことも、速度を安定させられている要因のひとつです。

さらに5GHz帯、2.4GHz帯の混雑していないほうへ自動的に接続を切り替え、帯域の混雑を解消するバンドステアリングの採用により、家中の電波の死角を可能な限り少なくしているのです。
最大27台の端末を同時接続ができるのも、トライバンドとこの多機能性による恩恵です。家中で複数のWi-Fiデバイスを使用してもスムーズな通信が楽しめます。
また、複数接続されたデバイスの優先順位を設定できる機能「アドバンスドQoS」にも4Kモードが用意されているので、さらに4K映像視聴の安定感が増しています。
本体の可動式アンテナは、テレビや中継機などにアンテナを向けることによって通信を強化する設計になっています。とくに戸建て住宅などで、デュアルバンドWi-Fiルーターでつながりにくかった場所も、この機能を使うことで通信スピードや安定性が高まっていきます。

通信速度の向上は、室内を移動しながら接続しているときにも発揮。Wi-Fiにつないだスマホやタブレットの通信を安定して高速化するビームフォーミングに対応することで、移動する端末を自動追尾し、強力に接続を維持してくれます。
  • 2位もバッファローのコチラ!
    コスパに優れる良バランス機です
2位は2.4GHzと5GHzともに下りで平均速度を記録した、バッファローのWSR-2533DHP。4×4の高速通信を実現しながらアンテナ内蔵でボディはコンパクト。専用アプリで接続設定も簡単で、iPhoneとの通信を効率化する「ビームフォーミングEX」も搭載しています。
バッファロー
WSR-2533DHP
実勢価格:9798円
サイズ:W160×H160×D36.5mm
質量:約400g
  • ハイパワーアンテナを搭載し
    効率的に送受信できて速度も上々
縦横どちらにも設置可能なエレコムのWRC-1900GSTが3位。業界大手のDXアンテナと共同開発したアンテナ採用で電波を効率的に送受信でき、ダウンロードもアップロードもトップクラスの成績でした。速度も上々です。
エレコム
WRC-1900GST
実勢価格:1万6153円
サイズ:W141×H160×D36.5mm
質量:約370g
  • テレビの接続にも最適なエレコムの
    最上位モデルはわずかに速度及ばず
エレコムの最上位モデル、WRC-2533GSTが速度の実測値でわずかに及ばず4位に。テレビの接続にも最適な1台です。
エレコム
WRC-2533GST
実勢価格:1万2000円
サイズ:W141×H160×D36.5mm
質量:約380g
  • ゲーム通信を加速する機能搭載で
    ゲーマーに最適なエイスース
5位はエイスース ROG Rapture GT-AC5300。トライバンド対応で2167Mbps+1000Mbpsの速度を持つゲーミングルーターで、「ゲームブースト」や「WTFast」など、ゲーム通信を加速する機能を搭載しています。
エイスース
ROG Rapture GT-AC5300
実勢価格:4万2480円
サイズ:W245×H65×D245mm
質量:約1880g
  • 360度全方位に電波を飛ばして
    早くて安定した高性能機
6位は全方位へくまなく電波を飛ばす「360コネクト」がウリのアイ・オー・データ機器 WN-AX2033GR。ダウンロード速度だけでなく、アップロード速度も1万円以下ではトップクラスの成績。ビームフォーミング対応で効率的な通信を実現しています。
アイ・オー・データ機器
WN-AX2033GR
実勢価格:6735円
サイズ:W180×H186×D120mm
質量:約410g
  • WN-AX1167GR2は速さも
    安全性も付加機能もまずまず
7位も同じくアイ・オー・データ機器。50%を超えるダウンロード速度の達成率を記録したWN-AX1167GR2は、2.4GHz帯の速度も110Mbps以上をマークする安定性の高さがありました。

悪質サイトのシャットアウト機能に加え、子どもの利用時間制限機能などを搭載するなど、安全性も上々。最大2台の同時通信できるMU-MIMO機能を搭載しています。
アイ・オー・データ機器
WN-AX1167GR2
実勢価格:6080円
サイズ:W150×H157×D83mm
質量:約250g
  • デュアルCPU搭載で処理が早く
    便利機能も備えたハイエンドモデル
5GHzと2.4GHz合計で3150Mbpsを誇る、TP-LinkのArcher C3150が8位。すばやい処理が行えるデュアルCPU搭載に加え、複数台接続できるMU-MIMOやビームフォーミングなど、非効率的なデータ転送を行う機能を搭載したハイエンドモデルです。
TP-Link
Archer C3150
実勢価格:1万7503円
サイズ:W263.8×H37.3×D197.8mm
質量:約499g
  • 安くて早いルーターの急先鋒で
    コスパ重視1万円以下の優秀機
9位はデュアルコアCPU搭載に加え、MU-MIMOに対応しているエレコムのWRC-1167GHBK2-S。実勢価格を転送の最速値で割った1Mbpsあたりの価格が最も安く、コスパは優秀。まさに、安くて早いWi-Fiルーターの急先鋒。回線の設定がWebブラウザから簡単に行える設計も魅力です。
エレコム
WRC-1167GHBK2-S
実勢価格:4980円
サイズ:W130×H182.5×D26mm
質量:約230g
  • 独自チューニングにより電流を
    効率的に届けるNEC WG2600HP
10位はNECプラットフォームズのWG2600HP2でした。Atermシリーズで採用されるμSRアンテナに加え、ピン・ダイポールアンテナ、アイソレーションアンテナを搭載。ドライバの独自チューニングによって、約1428Mbpsの実効スループットを実現し、効率的に電流を届けます。
NECプラットフォームズ 
WG2600HP2
実勢価格:1万2590円
サイズ:W38×H181×D130mm
質量:約600g
ベストバイは自在に動くアンテナが子機へ集中的に電波を届ける、パラボラアンテナのような風貌が特徴的なバッファロー WTR-M2133HPでした。優秀な製品だけにややお値段も張りますが、その分パフォーマンスは抜群です!

360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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