【2018年最新】「ワイヤレスヘッドホン」おすすめ4選! ノイズキャンセル最強の1本は?
2018年06月01日(金)
冨田 岳
冨田 岳/Test by 家電批評編集部
【2018年最新】「ワイヤレスヘッドホン」おすすめ4選! ノイズキャンセル最強の1本は?
外部の雑音をカットしてくれるノイズキャンセリング機能搭載のヘッドホンですが、このジャンルではほぼ一強として君臨してきたBOSEの「QuietComfort 35」に続々とライバルが出現。アマゾンでも高評価を得ているソニーの「WH ー1000XM2」をはじめとしたワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンが売れています。そこで今回は人気の全4モデルをテストしました。
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  • 「ノイキャン」モデルなら
    好きな音楽に集中できます
「ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン」。なんだかてんこ盛りな感じですが、ノイズキャンセリングとは、騒音と逆位相の音を発生させることでノイズを低減させる仕組みです。
通常のヘッドホンと違い驚くほど周囲の雑音が入ってこないので、電車内や航空機内のリスニングでも音楽に集中することができます。

さらに、今人気はワイヤレス仕様のもので、カバンの中でからむことなくストレスフリーで使えます。ただ、通常のヘッドホンよりも高価格の傾向があり馴染みが薄いため、どのモデルを選べば良いのか分からない人は多いのではないでしょうか。
  • 選び方のポイントは3つ!
    音質・ノイキャン・装着感
基本的には3万円前後の高価なジャンルなので、妥協なく選びたいところです。そこで、選ぶ際に重要視すべき下記の3点を押さえておきましょう。

[ポイント1]音質にも妥協はしない
まず、ノイキャン、ワイヤレスという機能性が注目されがちですが、今や音質もあなどれないレベルになっています。製品によっては音質にかなり特徴のあるケースもあるので、好みと合わせて慎重に選びたいところです。

[ポイント2]ノイズキャンセリングが最重要
最重要ともいえるノイキャン性能。どの製品も微妙に効き具合が異なり、得意不得意があります。

[ポイント3]装着感は長時間利用に影響
製品よって違いが出やすい最後のポイントが装着感。パッドの品質やバンド調整部分など、長時間使う上でのストレスに直結する大事な要素です。

さらに今回はこの3点を評価基準とし、人気4モデルを対象にテストしました。また、今回は中継や収録の現場でもノイキャンヘッドホン活用の経験があり、知見が深い東京音研放送サービスの原田氏にご協力いただきました。
東京音研放送サービス代表
原田裕弘氏
長年AM・FMラジオ局のスタジオ、中継、収録ミキサーを担当。局外中継、収録の際にはヘッドホンミキシングをしてきたため、ヘッドホン・イヤホンには強いこだわりを持ち、愛用機はモディファイして使用中。

音質については「高音」「中音解像度」「低音」「ダイナミクス」と4つに分け、それぞれ20点満点で採点。また、装着感とノイズキャンセリング機能(遮音性)についてはそれぞれ10点満点としています。

それでは早速ランキングをご覧ください!
  • 音質では後塵を排したBOSEだが
    ノイキャン力と装着感はさすが!
BOSE
QuietComfort 35
購入価格:3万7800円
質量:240g 
連続再生時間:ワイヤレス:20時間、有線:40時間 
バッテリー充電時間:2.25時間 
通信方式:Bluetooth
野球の世界大会WBCで、中居正広がメンバーに贈ったことで話題となった製品。後継機の「II」も発売中ですが、Googleアシスタントへの対応が主な変更点となり、基本性能に差はありません。また、「I」もアプリのアップデートで、ノイキャン設定を変更できるようになりました。
他の製品に比べても軽いのが魅力。その分素材感に高級感はありませんが、チープという印象はありません。
オーバーヘッドホン型としては大きすぎることなく扱いやすいサイズです。

[音質評価:73点]
音量を上げると中~高音域がやや痛い
全体にクリアで音量を上げると中~中高域が刺さります。大音量で音楽を聴きたい人には向きません。「厳しい視点で見れば、緩い低音域、抜けの少ない高音で音楽を楽しむツールとしてはメリハリが無いとも言える」(原田氏)。

[ノイキャン評価:S]
ストレスゼロの最高のノイキャンです
自然なかかりが特徴で、昔のノイキャン製品にありがちだった「ツーン」とした感覚がありません。効果は抜群で、とくに他の製品に比べても目立って優秀なのが飛行機内。エンジン音に対しての効き目はBOSEがベストです。

「ゴーッ」という低音が、不快に感じないレベルに抑えられます。同様に屋外での風の音にもよく効く印象です。全体的に環境音(エアコンの音、外の車の音、風の音)などによく効くため、実用性の高さが魅力です。
地下鉄でも、飛行機と同じく、低い音のカットが素晴らしい出来です。逆に車内アナウンスなどは普通に入ってきます。
惜しくも本体のボタン操作ではノイキャンのオン・オフ切り替えができません。他の製品には備えられている部分なので、気をつけましょう。

[装着感評価:S]
長時間使用ではダントツに快適です
決して緩いわけではないのですが、押さえつけられている感覚がほぼありません。
ヘッドバンドの調整も簡単で、首掛け時もストレスがなく、長時間、色んなシーンで使いやすい製品と言えます。
  • ソニー「WH-1000XM2」は
    バランス型の最高峰です
SONY
WH-1000XM2
購入価格:3万4290円
質量:275g 
連続再生時間:最大30時間(NC ON時)、最大38時間(NC OFF時) 
周波数特性:4Hz-40,000Hz 
通信方式:Bluetooth標準規格 Ver.4.1 aptX、AAC、LDAC対応
ソニーが発売している最上位のワイヤレスヘッドホン。他に、「h.ear on」という、やや低価格なシリーズもあります。今回検証した「1000」シリーズは、前モデルが市場での人気が高く、過去に行った検証でも高評価でした。

クイック充電やNFC、音声アシスタント起動など、機能も充実したフルスペックモデルで、まさに全部入りの製品となっています。3万を超える高額な商品にもかかわらず、レビュー数も多く、また、ほとんどは星4つ以上の高い評価となっているため、ユーザーの満足度は高いといえるでしょう。
派手とは言えないデザインですが、質感には高級感があり好印象。
全体的なサイズ感は、他の3製品と比べると若干ボリュームがあるようなイメージですが、差はわずかです。
[音質評価:75点]
ドンシャリ傾向だが聴きやすいサウンドです
しっかりした低音、質の高い中音域、うるさくない中高~高音域。重心は最近のソニーの傾向で低音寄りです。「非常にバランスがよいが、メリハリを求めるユーザーには物足らないかもしれない。疲れにくく、長時間使用にはお勧め」(原田氏)。

[ノイキャン評価:A]
4製品中で効き目は一番強い
BOSEに比べやや圧迫感を感じますが、効き目はもっとも強力。アプリでかかり具合の調整が可能ですが、外音を取り込むモードのあるレベルから、逆にホワイトノイズが入ってしまいました。

[装着感評価:A]
強すぎない側圧でしっかり安定
軽やかなというよりは、それなりにしっかりとした装着感です。締め付けすぎないバランスで安定感がありますが、それでもBOSEに比べると長時間使用では圧迫感を感じるかもしれません。
  • 「Beats」はイメージ通りの
    迫力満点なサウンドが強みです
beats by dr.dre
studio3 wireless
購入価格:3万3740円
質量:260g 
通信方式:Bluetooth 
同梱物:キャリングケース、3.5 mmのRemoteTalkケーブル、ユニバーサルUSB充電ケーブル(USB-A - USB Micro-B)
有名サッカー選手が使用していることで話題となった、「おしゃれヘッドホン」の代名詞的な存在。2016年にアップルが買収しており、iPhoneで利用するための機能が豊富です。とくにペアリングはAirPodsのような快適さで大きな魅力と言えます。
アップルらしいというべきか、Beatsらしいというべきか、ポップなデザイン性は女性や若者に人気なのも頷けます。
サイズ感もコンパクトで、バンドサイズの調整もスムーズにできます。

[音質評価:79点]
迫力満点の音質は今回最高評価です
一聴した瞬間は品質に疑問符もつきましたが、音量を上げて鳴らすと、ドカ~ンと出てくる低音と、それでいて他の音を邪魔しない音作りが不思議と楽しいヘッドホンです。「自然や忠実というより、しっかりとした「Beats流」の音になる」(原田氏)。

高得点のBeatsですが、決して万人向けではない点は注意。音楽の好みによっては最高にも最悪にもなりえるクセのある1本です。かなり特徴的な音質をしているため、万人向けというよりは人を選ぶ製品と言えます。ヒップホップ系には非常にハマりそうなサウンドです。
[ノイキャン評価:B]
BOSEやソニーと比べると不自然な印象です
周辺の音を感知してかかり具合が変化しているような感覚があり、逆にそれが不自然に感じました。また、ヘッドホンそのもののノイズ遮音性が高いため、外の音を取り入れたい場合は他の製品の方が使い勝手が良いでしょう。

[装着感評価:A]
しっかりと固定され見た目もいい
人によっては合わない可能性もありますが、収まりは非常に良く、つけたときの見た目が一番スタイリッシュです。装着感はかなりしっかりフィットするタイプ。
  • 「Parrot」はカスタマイズ性の高い
    フランス発のガジェット的モデル
Parrot
Zik 3
購入価格:2万4800円
サイズ・質量:W175×H202×D39.3mm・275g 
周波数特性:5Hz/ 22kHz 
通信方式:Bluetooth 3.0
「Parrot」はドローンなどの販売もするフランスのメーカー。オーディオ製品はこのZikシリーズのみの製造となります。あまり知られていませんが、音質はプロも認める高品質で、カラバリ豊富なカバーデザインも非常にユニーク。純粋なガジェット製品としてのレベルが高い製品です。
金属的なヒンジの印象が強く、無骨な印象。取り替え可能なカバー部分はユニークな模様(クロコダイル柄など)にできたり、非常にデザイン性は高い製品です。
バンドの長さ調節などは固く扱いにくい印象でした。首掛けなども他の製品に比べるとしづらいです。

[音質評価:78点]
カスタマイズ性に優れポテンシャルが高い
アプリでの音質調整が多彩。EQは楽曲イメージと周波数グラフの2種類に加え、海外アーティストのオリジナル設定まであります。「音との広がりを調整できるなど、非常にカスタマイズ性が高い」(原田氏)。また、プロの評価では2位となりましたが、筆者としてはこのParrotを最高音質に推したいほどの感動がありました。
私が1年間愛用しているBOSE「QuietComfort 35」と比べても、明らかにパロットの方が良い音に感じます。とにかく楽器の音に臨場感があり、エレキギターの弦をこする音が生々しい印象でした。

当初、「ノイキャンワイヤレス」ということで、音質に過度な期待はしていませんでしたが、このパロットには驚きました。とくに、ギター好きな私にとっては相性バツグンです。女性ボーカルの声もキレイでした。

ロックやクラシックなど楽器演奏メインのジャンルとは相性が良いかもしれません。
[ノイキャン評価:B]
ストレスはないが効き目はもっともマイルド
ソニー同様、ノイキャンの量をアプリで調整できますが、こちらの方がアプリが使いやすいです。ノイキャンオフの状態では、もっとも外の音が聞こえ、ノイキャン自体の効きも4製品では一番マイルドでした。
装着感については、パロットはデザイン性こそ高いものの、バンドの当たり具合はお世辞にも快適とはいえず、長さの調整も非常に硬いです。ちなみにパロットはバッテリー持ちも他製品に比べ大きく劣るなど、音質は抜群ですが、扱いは難しい製品です。
  • [結論]各機種ともハイレベル!
    それでもBOSEの完成度は高い
まず音質面で、今回テストした4つのモデルは、かなり特色のある音色でしたが、いずれもレベルの高さが想像を超えていました。その中でもとくに感動したのがParrot「Zik3」。出すぎない低音と、解像度の高い中音のバランスが本当に気持ちのいい音です。

人の声や楽器の音を生々しく鳴らしてくれるので、誰にでも高音質に感じる完成度だと感じました。また、EQなどの音質設定が非常に多彩で、良い意味で使いこなすのが大変なくらい。カスタマイズすれば、長く使っても飽きずに聴けるでしょう。
試聴を依頼した原田氏の評価は「Beats」が高かったものの、良くも悪くもかなりクセのある音質。別の機会に試聴してもらったサウンドプロデューサーの大澤氏も「人工的に作られた、自然とは言えない音だが、出音の迫力は相変わらずピカイチ」と評価しました。

ソニーは2人のプロの試聴で、基本的な音質のレベルが高いことで一致しました。ただし、ある意味ソニーらしい聴き慣れた「ドンシャリ」で、どうしてもメリハリにかけます。

大澤氏が「ソニー劇場で音楽を聴いているような感じ」と評したように、音楽ファンよりもソニーファン向けの製品です。音質に関して「BOSE」にはやや厳しい評価(とは言え高水準ですが)となりました。

プロの共通した意見としては、「耳が疲れやすい」といったこと。個人的にはBOSEらしからぬ控えめな低音が好みではありましたが、それだけ今回の4製品はレベルが高いと言えそうです。
  • 「音質も捨てがたい…」なら
    ソニーでもアリです
個性を理解できればどのモデルも長く使える1本になる可能性はあります。ただ、迷ったときにあえてオススメするとすれば、一番バランスが取れているソニーと言えます。

大きな不満を感じる点はほとんどなく、バッテリー持ちの良さなども相まって、まさに万人向けといえるでしょう。
ソニーとパロットは、再生や音量の操作をタッチで行えます。ただ、けっこう敏感なので慣れが必要です。
アプリ操作の他に、本体の操作でもノイキャンのオン/ オフを切り替えることができます。

以上、ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンランキングでした。通常のヘッドホンを使ってきた人にとってはぜひ「ノイキャン」を試してみてください。音楽ライフだけじゃなく、日常生活でも大活躍すること間違いナシです。
360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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