並行店では、IWCなどオーバーホールの
基本料金が安いブランドが狙い
2016年01月26日(火)
武田 義尊
武田 義尊/Test by MONOQLO編集部
並行店では、IWCなどオーバーホールの
基本料金が安いブランドが狙い
  • 安くてお得な印象の並行品も
    ポイントを抑えれば全然アリです!
腕時計を購入できるショップはさまざまで、高級ウオッチを専門的に販売している正規店や並行店、さらに家電やパソコンを扱う量販店などもそれに当たります。これらは各々で揃えているブランドやモデルが異なるほか、価格やアフターケアなどでも違いがあるんです。

そのため、欲しい時計の種類や重視するサービスによって選択が異なります。中でも大きな区分けになるのが、「正規品」と「並行品」の違い。この両者の詳細は以下のとおりで、簡単に説明するとブランドが規定する公式の流通ルートで輸入された時計か、そうではないかの差で分けられます。

それぞれ販売しているショップが異なるため、事前に調べたり、スタッフに尋ねておくことが必要となるんです。また、未使用ではないものの、高級時計は「中古品」のニーズも多く、近年は価格の高騰化もあって年々その市場は拡大しています。
  • 並行店では、割安な価格で「並行品」が買える
正規品とは異なるルートを通って日本国内に輸入されてきた腕時計を販売しているのがいわゆる「並行店」。人気モデルやレアモデルを除き、基本的には正規店の定価よりもディスカウントされた価格になっています。
  • 並行店に属するショップは以下の通り
[並行店]専門的に腕時計を販売。中古販売や買取りも行っている場合もあり。
[量販店]家電やPCなどの電化製品全般を扱う。時計は国産から舶来まで揃える。
[ネット通販]大手「楽天」や「ヤフー」などに出店するショップのほか、並行店や量販店の公式サイトでも販売されている。
  • 手厚い独自保証や保険サービスを追加するなら
    並行店を上手に活用するのがベター
並行店は信頼性で正規店よりやや劣るものの、輸入経路が違うだけの「本物」の商品を扱っています。これは為替などを巧みに利用することで、定価よりも安く販売するための手段で、購入する側からするとメリットが高いのが特徴。

さらに独自の保証や保険のサービスを用意しているショップも存在しており、正規店と並んで初心者でも利用しやすい環境が整っています。
新宿・渋谷周辺も並行店が多数出店している。正規店も量販店もあるため、価格やサービスを比較するのに適したエリアだ。
  • 定価よりも10万円以上も
    安く販売されていることも
希少性の高さや限定仕様などの特別な理由を除き、基本的には正規店よりも安いのが並行店の特徴。最近は円安の影響で割安感が薄れたが、まだまだディスカウント価格をキープ。とくに在庫の多いモデルは狙い目です。
IWC
ポルトギーゼ・クロノグラフ
Ref.IW371445
【正規価格】89万6400円
↓
【並行相場】73万8000円
ロングセラーの人気クロノ。定番のため、一定の流通量があって相場が安定している。IWCは並行店で購入しても正規の修理も受けられ安心。
  • 並行店での購入がお買い得なモデル
  • 正規店ではできない
    “買い替え”は魅力的
高級時計は何本も必要ないし、メンテナンス料もかさむから要らないと考えているものの、欲しいモデルができた場合には買い替えの手段があります。一部並行店は買取りも実施しており、所有時計を下取りに出して新たに時計を購入することができるのでお得です。
  • たとえばスピードマスターから
    EXⅠへ買い替えたお得なケース
[左]オメガ スピードマスター プロフェッショナル Ref.3570.50.00
(正規価格 45万3600円、買取相場 ~15万円)
宇宙開発に貢献する手巻きクロノ。並行店Aでは買取り額が最大15万円だが、同店でEXⅠを買うことを前提にすると18万円での買取りに。

[右]ロレックス エクスプローラーⅠ Ref.214270
(正規価格 66万9600円、並行相場 62万2500円)
オン・オフ問わない洗練されたデザインの人気モデル。SS製の3針にしては高額なため、所有時計を売却して買い替える人も多い。
  • オーバーホール基本料が
    正規店よりも断然安い!!
並行店の一部では、自社で修理工房を構えていたり、契約を交わしています。そのためメーカー修理ではないが、安く済ませられる可能性が高く、とくに基本技術料の差は明確なのが特徴。また、オーバーホールの無料化や半額化のサービスも実施している店舗もあので参考にしてみてください。
  • 並行店ならではの
    デメリットにも注意しておきたい
  • 並行品の修理を受け付けていないブランドも存在する
ほとんどのブランドはパーツストックの終了などの理由がない限り、正規品・並行品問わず修理を受け付けている。しかしフランク ミュラーのように、並行品または海外で購入したモデルの一部は、国内では修理を受けてくれない事例もあるので注意。
フランク ミュラー
クレイジー・アワーズ
Ref.5850CH
【正規価格】304万2000円
【並行相場】198万円

同社の遊び心溢れるシリーズ。独立系ブランドであるがゆえ、技術者の人員的にもパーツ数にも限りがあり、並行品の修理はNGとなっている。
  • 注目の新作の入荷が
    正規店に比べて遅れる
近年、ロレックスは全世界において、話題のニューモデルの発売を同日一斉に開始した例がありました。しかしこれは正規店の話。メーカーと直接の取り引きがない並行店の発売日は、正規店の発売以降になることがほとんどとなります。
ロレックス
GMTマスターⅡ
Ref.116719BLRO
【正規価格】388万8000円
【並行相場】346万円

セラミック素材でできた赤青ベゼルが特徴的な航空時計。正規店は10月末に入荷したが、高額なこともあって多くの並行店は年末からの販売になった。
  • 検品体制が甘いショップは
    B級品を売っていることも
独自の仕入れルートを使用しているため、商品チェックにバラつきがあり、なかには正規店では扱えない商品が陳列されていることも。また管理状態も店舗によってさまざまなため、信頼のおけるショップかを見極める必要があります。

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