リモワに勝った! 無印良品のスーツケースが15製品中1位になった理由
2017年04月06日(木)
青山 卓弥
青山 卓弥/Test by MONOQLO編集部
リモワに勝った! 無印良品のスーツケースが15製品中1位になった理由
無印良品のトラベルグッズの中でも、知る人ぞ知る逸品だったスーツケース。全15製品と比較したところ、リモワやサムソナイトなど超一流どころを凌駕する結果に……! 市場在庫のみとなり、現在なんと5000円オフセール中である同モデルが1位になった理由、完全解説いたします!
  • そこそこ出来の良い無印クオリティ
    ……というレベルじゃないんです!
「無印スーツケース、見た目は確かにシンプルでいいんだけど、スーツケース専門ブランドには叶わないだろう」……なんて考えたことありませんか? 

今回、「100席以上」の航空機の機内持ち込み可能サイズ(無印だと33L)に焦点を当て、全15製品のスーツケースの大テストを敢行したところ……
無印スーツケースの「良いところ」「悪いところ」が、すべてが明らかになりました。そして、その結果、リモワやサムソナイトという一流専門ブランドを退け、全製品中のベスト評価のひとつに。

一体、どこがどうすぐれているのか。無印トラベルグッズの隠れた名品と謳われる同製品について、そのすべてをご覧に入れます!
無印良品
キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー(33L)
実勢価格:1万4900円

※ただいまHP上では「在庫なし」となっています。店舗によっては在庫がある可能性がございますので、ぜひご注目ください。ちなみに、4月下旬に新モデルが登場するという話も……。

  • [機内持ち込み]規定サイズ内なら
    スーツケースを預ける必要ありません
100席以上の航空機の場合、高さ、幅、奥行きの長さを足して115cm以内、重量10kg以内という条件を満たすスーツケースは機内に持ち込むことができます。

※必ず事前に各航空会社にお問い合わせください
  • [15製品中1位の理由①]
    とにかくぶっ壊れない!
階段の上から投げ下ろしても、5mの高さからコンクリートへ落としても、ケースにキズこそついたものの、走行や使用感がまったく変化しなかったのです!
階段から3回落としても平気 
5mの高さから落としても平気 
機内持ち込み時の上限である10kgになるよう、内部に砂袋を詰め込んだうえでの投下試験を完全にクリアしたのは15製品中6製品。中でも、無印はその後もピンピンしていて、現在も取材時の荷物運びなどに活躍しています。

特にキャリーバーの頑健さが光ります。
もちろん、壊れたモデルもありました。
キャスターもタフです。
ボディも凹んだりすることなく、事前と同じように走行できました。

横向きのリブ加工が施されたボディは、表面がマット加工を施されているため、キズが目立ちにくいという利点も。
  • [15製品中1位の理由②]
    この値段でブレーキがついている!
大きくて操作しやすい! 
スーツケースにありそうでないのが、この機能。意外に思われるかもしれませんが、同サイズで5万円以上する高級ブランドスーツケースにも案外搭載されていないのがブレーキです。ですがこれ、例えば空港までの道中で電車を利用する場合や、ちょっとした坂道で手を離したときなど、多くの局面で「あってよかった!」と思わせてくれるのです。

特に電車の中では、一般的なスーツケースは手を離すとスグにどこかへ転がっていってしまいます。
でも、無印なら大丈夫! コレは本当に便利。

ちなみに、無印以外のスーツケースを選ぶときでも、迷ったらブレーキ機能付きモデルを優先することをオススメします。
  • [15製品中1位の理由③]
    研ぎすまされたフラットボディ
先述しましたとおり、機内持ち込みサイズのスーツケースは「幅・高さ・奥行きの長さを足して115cm以内」という条件が求められます。取っ手やロック部分が無駄に出っ張っていると、そのぶん、内部の容量が削られてしまうので、ボディー全体がなるべくフラットな方が評価が高くなります。

その点、無印スーツケースは取っ手、ロックとも非常にフラットで、まさに最先端のフォルムをしています。
無印:取っ手周辺も、ロック部分もフラット 
ダメモデル:凹凸が多い 
ちなみに、上記スーツケースはふたつともアメリカへ入国する際に有効なTASロックが採用されています。
  • [15製品中1位の理由④]
    めっちゃしっかりつくられています
スーツケースは内部の構造を見ると一発でクオリティがわかります。良いものはココがしっかりしていますが、ダメなのは雑なのです。

その点、無印スーツケースは某モノづくりメーカーの幹部が驚くほどの質の良さでした。
各所がガッチリ補強されて、頼もしさがあります。
ダメだと「ええ……」と心配するレベルです。
  • [15製品中1位の理由⑤]
    サイドに底足と取っ手がある!
無印のように、長方形に近い形状のスーツケースの場合、サイドにこの底足があると非常に便利です。スーツケースはヨコに寝かせて置く機会が多いので、地味だけど役立つ機会が多いはずです。2万円以下だと、ほとんどないですよ、こういうの。
そして、これも案外レアなサイドの取っ手。高い棚の積み降ろし時など、コレがあると大変助かります。
  • [ココは普通です]
    取っ手の具合と騒音はお値段なり
先述したフラットな取っ手は、持ち具合としてはまあ普通、といったレベルです。省スペース性を重視した、今ドキのスタイルですが、このようにかなり伸びますので……、
ストレスが溜まるわけではありません。参考までに、スゴくいいのと超ダメなのがこちらです。
次いで、地味に気になる走行中の騒音は平均83.2dB。ほぼ平均値のど真ん中です。特に騒音が気になる環境でなければ、スルーしても良いかと思います。ちなみに、もっとも音が小さいのは平均77.7dB、もっとも大きいのは92.6dBでした。
こんな感じで15製品の「なめらかなアスファルト」「ふつうの道路」「凸凹道」の3カ所で騒音を計測し、平均値を算出しました。
  • [ココは微妙です①]
    収納力にやや欠けます
収納力については、同サイズのスーツケースの中には40Lを越えるものがある中、33Lと、やや控えめ。重量は3.3kgと、こちらも重め。耐久性を重視した結果かと思われます。
内部は片面封鎖式で、まあお値段相応といったところでしょうか。
荷物を入れるとこんな感じです。なお、高くいいモノだと両面が封鎖できるモデルが多くなってきます。例えば、当時4万6440円だったサムソナイトの「スピントランク スピナー55」の内部がこちらです。
荷物がこぼれないのでたいへん重宝します。

ちなみに、最近の流行は、メインジッパーを開かなくても内部にアクセスできるトップオープン型です。
これらのモデルについては、また後日、ご報告いたします!
  • [ココは微妙です②]
    キャリーバーが短くて重さを感じる
唯一の欠点とも言うべき点は、ボディがタテ向きの長方形なのに、キャリーバーが短いところです。
そのためか、全体の重量が同一でも、走行時に重さを感じやすくなります。長さを自由に調節できるのはいいのですが……。
また、後ろに引いて歩いていると、足にぶつかることがしばしばありました。

キャスターは安心の「日乃本錠前」製。タイヤ径は50mm、厚みは約14mmと、ちょっと小さめ。キャリーバーの短さと相まって、走行する感覚は、全15製品中「中の下」という感じでしょうか。
キャスターが比較的ボディの内側につくられているのも、その一因でしょう。
  • [最終結論]2万でも“いい買い物”
    1万5000円なら即買いです!
以上、とにかく頑健で、かつ実用的な機能にすぐれているというのが無印のスーツケースの特徴です。そのぶん、やや重くて走行のしやすさは並レベル……なのですが、このレベルで2万円というのがそもそもコスパが良すぎるのです。

同一サイズのリモワは6万円、プロテカが5万円(当時)ですが、トータルの使用感でそこまで差がなく、むしろ凌駕している、というのが全15製品を使い尽くしたテスターの感想です。

この名品が、4月5日現在で税込1万4900円。これはもう見かけたら即買いでよし! と断言いたします。

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