【2018年】高級イヤホンランキング32選!プロが忖度ナシで選んだ最強の1本は…?
2018年04月30日(月)
360.life編集部
360.life編集部/Test by 家電批評編集部
【2018年】高級イヤホンランキング32選!プロが忖度ナシで選んだ最強の1本は…?
イヤホンのクオリティは、多少のブレはあるものの価格に比例しています。高級な物は品質が高く、安いものはそれなりといった感じです。そのため価格帯によってランキングを分けてきましたが、ここでは5万円以上の高級イヤホンと各ランキング上位、評価の高い定番イヤホンなど入り乱れたランキングをご紹介します。
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  • 本当に音を楽しめるイヤホンは
    金額に比例するのか!? 
今回は高級イヤホンランキングと題していますが、実際は5万円以上のイヤホンと、各価格帯ランキングの上位イヤホンもエントリーされています。そのため、ランキング上位にリーズナブルなイヤホンが食い込んでくることがあるかもしれません。高級品を凌駕するイヤホンがあるのか、楽しみですね。

注目のランキングに入る前に、まずは高級イヤホンにはどのような特徴があるのかをおさらいしてみましょう。
  • 高級イヤホンには
    2つの特徴があります
[その1]ハイレゾを意識
これは日本オーディオ協会がハイレゾ対応だと認定した証として表示されるロゴマークです。国内ブランドを中心に日本オーディオ協会のハイレゾロゴを掲げ、高音質をアピールするイヤホンが多くあります。

このJVCの「SOLIDEGE 01 inner HA-FA01」もハイレゾを意識しているイヤホンのひとつです。
[その2]リケーブルが可能
MMCX端子などを採用したケーブルを着脱式にする設計が主流。ケーブル交換で本当に音が変わるので、自分好みにイヤホンを調整していく楽しみがあります。

高級イヤホンの2つの特徴がわかったところで、検証方法についてご説明します。
  • もちろん音質と使いやすさを
    プロが厳しくチェックしました
イヤホンの出音はプレイヤーによってもかなり変わります。通常のテストではiPhoneを使用していますが、高級イヤホンともなると、ハイレゾDAPとのマッチングも気になるところです。そこで、今回はハイレゾDAPで視聴テストを実施。

使用したDAPは情報量も空間表現もうまいと高評価のオンキヨーの「DP-X1A」。データの測定には、代理店丸文の協力を得て、デンマークのグラス社製の人間の耳の内部構造まで再現した音響計測機器ダミーヘッド「KEMAR」を使用しました。

検証項目はこちらの8項目。100点満点で、得点の振り分けは下記のとおりです。

検証項目
高音域の質(20点満点)
中音域の解像度(20点満点)
低音域の質(20点満点)
ダイナミクス(20点満点)
装着感(5点満点)
タッチノイズ(5点満点)
外音遮音性(5点満点)
形状安定性(5点満点)

ご協力頂いたのはこちらの方々
東京音研放送サービス代表
原田裕弘氏(写真左)
長年AM・FMラジオ局のスタジオ、中継、収録ミキサーを担当。局外中継、収録の際にはヘッドホンミキシングをしてきたため、ヘッドホン・イヤホンには強いこだわりを持ち、愛用機はモディファイして使用中。

サウンドプロデューサー
大澤大輔氏(写真右)
メジャーアーティストのCD制作や番組プロデュース、空間音響やプロダクション・システムのデザインなど、音響と音楽制作に関わる様々な領域で活躍する毒舌のアイデア・マン。

今回行ったテストは通常のテストとは異なる特別なテスト方法であることから、出音の傾向や順位が変動しているイヤホンもありました。それではランキングに参りましょう。
  • シュアのフラッグシップ
    「SE846」が堂々の1位
シュア
SE846
実勢価格:8万9478円
ケーブル長:1.62m
周波数特性:15Hz-20kHz
インピーダンス:9Ω
ドライバー:BA×4
イヤーパッド:ソフト・フォーム、ソフト・フレックス、イエロー・フォーム、トリプル・フランジ
  • 単なるいい音だけじゃない
    「格上」のサウンドです
イヤホンのハイクオリティメーカーの代表格シュアから発売されているフラッグシップモデル。そのため従来機種である「SE535」と聞き比べても音の鮮明さはもちろん、音楽を楽しむうえで重要なチューニングが徹底的に仕上がっている印象があります。

テスト結果はこちら
合計:82.0ポイント
周波数特性
中高音に向けて高まる周波数帯域。音が自然に聴こえるように低音から高音まで見事に連携がとれています。
音の密度
中高音をメインに密度感を高めています。ここまで集中させるとうるさいものだがシュアはうまくまとめていました。

特に中低域から低域の連携は素晴らしく、両耳に襲いかかるような中低域の膨大なエネルギーに対して、中音域が埋没せずにしっかりと聞かせてくる設定には脱帽。音の安定感はシュアの特徴ですが、パワフルで音楽性を失わない作り込みは、識者も驚いていました。
「少し大きめの音量で鳴らしたときの“しっかりとした音像”は別格。ここにこそSE846の本領がある。欲を言えばステレオ感をさらに広くして欲しい」
「中域をメインとしながらもとにかく音楽が楽しくなる。値段以外は大満足」
  • デザイン力で
    音漏れを完全カバー
このハイレベルな没入感を支えるのが、高い遮音性を実現したシュアのデザイン力。ノイズキャンセルに頼らずに雑音を完全にシャットアウトするので、通勤時でも最高の音質を楽しめます。
ディティール
もちろんリケーブルにも対応。また、耳の上からケーブルを通す“シュア掛け”については、「シュア掛けなくしてシュアの音質は語れない」と原田氏も言うぐらい高音質の下支えとなっています。
耳への最適なフィット感を実現させるため、さまざまな形状とサイズのイヤーパッドが付属。自分の好みを探し出すことができます。
付属イヤーパッド
価格については「8万円台という値段に見合うかは疑問」と、価格の高さには一言ありました。コストに納得できれば、最強のイヤホンであることは間違いありません。
  • コスパ最強の「DM200H」
    派手すぎないドンシャリが楽しい
ダイナミックモーション
DM200H
実勢価格:2万6359円
ケーブル長:1.25m
重量:15.6g
周波数特性:5Hz-40kHz
インピーダンス:24Ω
ドライバー:ハイブリッド・2way
イヤーピース:XS、S、M、L、フォームチップ
その他付属品:航空機内用アダプター、専用キャリーケースなど
  • 「理屈抜きで楽しい! 」と
    音のプロも推すサウンド
「DM200H」は同軸一体型2wayハイブリッド・ドライバーユニットを搭載し、音のバランスと臨場感を両立しているダイナミクスに高い点がつきました。また音の解像度も秀逸で、広大なステレオが実感できます。

テスト結果はこちら
合計:77.0ポイント
周波数特性
中高音域手前の2kHzあたりの音圧を高めることによって、音の広がりをリスニング中に実感できます。
音の密度
音の密度を中高音と低音に集め、2つのピークをつくることで、華やかで気持ちのいいサウンドを構築します。
「しっかりと音場を広く使って聴かせてくれる。それぞれの帯域でバランスは派手目で、十分に楽しい」
「音も低音から高音まで気持ちよく伸び、何よりも音楽を楽しませてくれる。理屈抜きに楽しい!ぜひ欲しい!」
  • ハイブリッドドライバーBDEや
    ケーブル、装着感も合格ラインです
ディティール
BAドライバーとダイナミックドライバーを、世界で初めて同軸上に配置して一体化させたハイブリッドドライバー「BED」で、音場表現と定位の安定に効果を発揮しています。
ケーブル導体の中央には強度の高いケブラー繊維を採用して、断線に強くなった反面、タッチノイズも気になりリケーブルも不可。ここはコストとの妥協点でしょう。
サイズの異なる4種類のイヤーチップを同梱。装着感に優れ、音質のよさを実感できるフィット感が得られます。
付属イヤーチップ
ダイナミック型のドライバーユニットを開発し、供給してきたメーカーダイナミックモーション。自社オリジナルイヤホンの評価も上昇し、プロも一目を置く存在となりました。
  • 音にこだわるなら
    黒いシュア「SE535-V-J」です
シュア
SE535-V-J
実勢価格:4万1360円
周波数特性:18Hz-19kHz
インピーダンス:36Ω
入力感度:119dB
ドライバー:BA×3
イヤーパッド:ソフト・フォーム、ソフト・フレックス、イエロー・フォーム、トリプル・フランジなど
  • こだわるなら赤い535より
    オリジナルの535
お得意の中音を中心とした音づくり。全体のバランスが秀逸で、ディテール、音楽的な感情表現にも優れています。

テスト結果はこちら
合計:76.0ポイント
周波数特性
音の密度
「各帯域の連携のよさが、音の分離感、立体感につながっている」
「846を聴いてしまうと高音は物足りない。シンバルが少し安っぽく聴こえるがバスタムの響きは気持ちがいい」
シュア独特な中音をうまくまとめた音作りで、全体のバランス感覚が優れたイヤホン。大澤氏の印象としては「音楽の感情表現力が高く、とがりのあるアグレッションも伝わってくる」と音の楽しみについても語っています。
  • プロ機に迫る絶妙バランス
    爆音でも安定している「WST-W30」
ウエストン
WST-W30
実勢価格:3万6996円
周波数特性:20Hz-18kHz
インピーダンス:31Ω(1kHzにて)
入力感度:107dB
ドライバー:BA×3
付属品:IEM Cable、イヤーチップ、ケースなど
  • プロ機に迫るバランスで
    大音量でも安定のリスニング
中域に重心を置いたチューニング。プロ用ほどの解像感はないが、全体的なバランスは文句ナシです。

テスト結果はこちら
合計:75.0ポイント
周波数特性
音の密度
「欲をいえば、高域にさらなる情報量や、精細さが欲しいところ」
「小音量ではクリアさが損なわれてしまう。大音量でガンガン聴きたい」

そのほかにも「ボリュームを上げて無理なく楽しめる」(大澤さん)、「大音量で鳴らすと豊かな音の広がりを感じる」(原田さん)。といった感想もいただきました。中域に合わせたボリュームアップをおすすめします。
  • 熱い情熱熱風サウンドが
    配色からも伝わる「SE535 LTD」
シュア
SE535 LTD
実勢価格:5万2856円
ケーブル長:約1.16m
周波数特性:18Hz-19.5kHz
インピーダンス:36Ω
ドライバー:BA×3
イヤーパッド:ソフト・フォーム、ソフト・フレックスなど
  • 日本人向けにチューニングされた
    SE535限定モデル
赤いボディが印象的なSE535の日本向け限定モデル。チューニングが本家と違い、フラットな印象となっています。

テスト結果はこちら
合計:72.0ポイント
周波数特性
音の密度
低域から中高域を押し出したチューニング。全体的に音の密集度が高く、厚みと迫力のあるサウンドにつながっています。
「中高域に歪みがあり、中低域から低域にかけての音量も足りない。オリジナルに比べてタイトでフラットを好む私向き?」
「ケーブルの違いか、オリジナルより細部に粗が目立つ」
  • 強度にこだわったケーブルと
    イヤーパッドは一級品
ディティールでは目を引く赤いボディが特徴的です。付属品はシュアの一般的なイヤーパッドと少し味気ないのが残念。
【ディティール】
ケーブルは高い耐久性にこだわった着脱可能なタイプ。シュア掛けをすると耳に安定してフィットします。
音質に影響を与えるノイズキャンセル機能を使わず、イヤーパッドによって高い遮音性を実現しています。
オリジナルの535を長く愛用する大澤氏は「チューニングに失敗した劣化版」と厳しくジャッジしたものの、5位にランクインしています。つまり、ベースモデルがいかに優秀かを証明しているわけです。
  • 金属ならではの無骨さで
    低音が最高評価の「POLARIS」
キャンプファイヤーオーディオ
POLARIS
実勢価格:7万3220円
ケーブル長:約1.2m
周波数特性:20Hz-20kHz
インピーダンス:16.8Ω
ドライバー:ハイブリッド
付属品:ALO audio製 Black Litz Wire Earphone Cable(特注仕様)、キャリングケース、イヤーチップ(シリコン)
  • しっかりした低音の響きが
    中音域を引き締めている
ボディに筐体を採用していて、無骨な印象で、イメージそのままの低音がパワフルにエネルギッシュに響くチューニングになっています。

テスト結果はこちら
合計:72.0ポイント
周波数特性
音の密度
中高音と低音に音を密集させ2つのピークをもたらすことで、聴きやすく弾むようなサウンドをつくりあげています。
「少しいびつなバランスながら、非常にエネルギッシュ」
「しっかりとした中低~中高域、相対的に元気があり悪くはない。圧迫感のあるタイプのイヤーピースを選ぶと長時間装着はツラい」
  • イヤーピースの選び方で
    まだまだ伸びしろを感じます
    
ディティール
見た目は立体的なアルミ製にセラミックコート。重厚感もたまりません。
ケーブルはもちろんリケーブル可能で、さらなるポテンシャルを引き出せるかもしれません。
BAドライバーと、スピーカーでいう空気室に配置したダイナミックドライバーのハイブリッド仕様で、ダイナミクスも高評価。
大澤氏は「イヤーピースの使い分けで中域と低域のバランスが整えば、高精度の音を楽しめる」と、このイヤホンの可能性を引き出しています。
  • 日本人の好きな抑揚ある
    チューニングをきっちり再現
ユニークメロディ:MACBETH UNM-3140:イヤホン
ユニークメロディ
MACBETH UNM-3140
実勢価格:7万7760円
周波数特性:20Hz-18kHz
インピーダンス:8.8Ω(1kHzにて)
ドライバー:ハイブリッド
付属品:IEM Cable、メタリック キャリングケースなど
※現在は販売終了しています
  • このイヤホンに見合った
    聞き分けられる耳が必要!
日本向けに開発したハイブリッドモデルで、聞きやすいチューニングが施されています。

テスト結果はこちら
合計:71.5ポイント
周波数特性
音の密度
「形状が特徴的で、装着が難しい割には、意外と出音の情報量が多く、高精細!! 」
「締まりのある中低音、しっかり出ているがうるさくない中高音」
「出音の情報力が多く、精細感に驚かされる」と大澤氏は高めの評価。原田氏も「低音が弱いが、締まりのある中低音、うるさすぎない中高音は聞きやすく好感がもてる」と、日本人が求めている理想的なバランスが追求されています。
  • 心地よいソニーの味付け
    「XBA-N3」は“当たり”の調整
ソニー
XBA-N3
実勢価格:3万1903円
重量:約7g
ケーブル長:約1.2m
周波数特性:3Hz-40kHz
インピーダンス:16Ω(1kHzにて)
ドライバー:ハイブリッド
付属品:ハイブリッドイヤーピース(SS、S、M、L)、トリプルコンフォートイヤーピース(S、M、L)、コード長アジャスターなど
  • モデルによって味の変わる
    ソニーでもこれは“当たり”
ソニーは味付けの違いで音質の評価がよく分かれるメーカー。今回のイヤホンは、中高域の耳あたりが心地よく、素晴らしいバランスを備えた“当たり”のジャッジとなりました。

テスト結果はこちら
合計:71.0ポイント
周波数特性
音の密度
解像感もそこそこで、ソニー風味がうまく機能して際立つ感動はないものの、オールラウンダーのポテンシャルは秘めています。
「ソニーの味付けを通しても、原音になかなか素直に反応してくる」
「なんでもこなすポテンシャルはあるのに何か足りない感じ!」
  • シンプルなBAドライバー1基の
    実力派イヤホン「ORION CK」
キャンプファイヤーオーディオ
ORION CK
実勢価格:4万1790円
ケーブル長:約1.2m
周波数特性:10Hz-19kHz
インピーダンス:22Ω(1kHzにて)
入力感度:114dB
付属品:ALO audio 製ケーブル、キャリングケースなど
  • 他の音域はいいだけに
    中低域だけが残念で惜しい!
同じメーカーで5位にランクインしている「POLARIS」と比べると、音質面で評価を下げざるおえません。

テスト結果はこちら
合計:69.5ポイント
周波数特性
音の密度
特に低音の追い込みが甘く、すべての曲が同じ印象に聞こえてしまうのがマイナス評価となりました。
「出音の質は悪くないが、音量を上げるとラジカセで聞いている感覚に陥る」
「中音域や楽器の音の再現性などクオリティは高い。だけど、中低音の寂しさが残念」
  • イヤーピースの出来が別格
    音の密度は最強クラス「XBA-Z5」
ソニー
XBA-Z5
実勢価格:5万3900円
ケーブル長:約1.2m
重量:約11g(ケーブル含まず)
周波数特性:3Hz-40kHz
インピーダンス:32Ω
ドライバー:ハイブリッド3ウェイ
付属品:ハイブリッドイヤーピース、シリコンフォームイヤーピースなど
  • 音の密集度はトップレベル!
    全帯域の音をしっかり鳴らす全方位型
いい意味でのソニーらしさが発揮され、高音から低音までハッキリと聞き取ることができるバランスのいい評価となっています。

テスト結果はこちら
合計:69.0ポイント
周波数特性
音の密度
大澤氏いわく「音が小さくなる際の減衰にやや時間がかかっているのか、もっさりした超低域が、中域より上の分離を邪魔してしまっている印象」と辛口評価ですが、この不満を解決するのが付属のイヤーピース。その効果はバツグンで、自分の耳に最適なタイプを見つけられれば、音質面でワンランクアップが期待できます。
「もう少し全体的にキレがあれば、完成度はより高まったといえる」
「どのイヤーピースでも合わず、手で押さえながら視聴せざるを得なかった」
  • 自分の耳に合うイヤーピースが
    見つかればさらなる評価アップも
ディティール
付属品のイヤーピースの数が豊富で全部で7種類。
ハイブリッドイヤーピースがSS、S、M、Lの4種類で、シリコンフォームイヤーピースがS、M、Lの3種類と、その豊富さはさすがのソニー。
またユニット部分には、2基のBAドライバーと16mmダイナミックドライバーユニットを搭載することで、ハイレゾ楽曲に対応しています。
  • 「AR-E100」はお手軽2万円台の
    ドンシャリモデル
アコースティックリサーチ
AR-E100
実勢価格:1万9428円
ケーブル長:1.2m
重量:7.5g(ケーブル含まず)
周波数特性:20Hz-40kHz
インピーダンス:32Ω
付属品:Bluetoothバンド(0.46m)、シリコンイヤーチップ(S、M、L)、低反発イヤーチップ(S、L)、キャリングケースなど
  • オールラウンドに活躍できる
    コスパ優秀なミドルクラス
ベリリウムコーティングで硬度を高めた軽量ドライバーで音はドンシャリ。ほかの高級イヤホンと比べればコスパが優秀で、ミドルクラスとして考えても性能は高くなっています。

テスト結果はこちら
合計:68.5ポイント

周波数特性
音の密度
原田氏は「抑えめのボリュームでEDMも楽しめる」と利点を上げつつも、減衰が早すぎて「音のつながりが悪く、情報量が少なく感じる」と大澤氏が指摘しています。
「解像度もイマイチで、もう少し音楽の持つエネルギーを表現して欲しい」
「けっこうなドンシャリなので、できるだけ音量を絞って聞きたい」
  • 高級だがありがた味に
    欠ける音「X20i」
クリプシュ
X20i
実勢価格:4万2229円
周波数特性:5Hz-40kHz
インピーダンス:50Ω
入力感度:111dB
ドライバー:BA×2
付属品:本革ウォレット、ケーブルクリップ、イヤーチップ6種
  • 世界最小クラスのハイレゾ対応
    リモコン一体型マイク付きイヤホン
世界最小クラスのイヤホンで、しかもハイレゾ対応。スマホで使えるイヤホンとリモコン一体型ということで、利便性は高めです。

テスト結果はこちら
合計:67.0ポイント
周波数特性
音の密度
中域が不自然に持ち上がっているので、その影響から高音がスッキリ伸び切らないじれったい印象。低音はそこまで影響を受けていないので、パワーはそれなりに感じ取ることができます。
「中域は単に膨らんでいるだけ。解像度も高くなく、低域のできがいいだけにもったいない」
「安っぽい音ではないが、低音はややユルメでありがたみはない」
  • 中域の解像度は文句なしな
    ハイエンドの入門モデル「UM Pro10」
ウエストン
UM Pro10
実勢価格:1万5953円
ケーブル長:1.28m
重量:12.7g
周波数特性:20Hz-16kHz
インピーダンス:19Ω
ドライバー:BA×1
付属品:イヤーチップ各種、ミニモニターヴォルトケースなど
  • リデザインをしたことで
    耐久性をブラッシュアップ
リデザインで耐久性がアップした老舗のウエストンからは「UM Pro10」がランクイン。

テスト結果はこちら
合計:67.0ポイント
周波数特性
音の密度
中域の解像度はズバ抜けていますが、高音と低音とのバランスがイマイチ。装着感は良いのですが、中域に合わせて音量を上げるとうるさくなってしまいます。期待値が高いウエストンだけに、残念な結果となりました。
「チップを交換しても、いいバランスで聴くのは難しい。中域の情報量に負けないほど、両サイドの帯域にも頑張ってもらいたい」
このイヤホンを使う上で、「中域に比べ低域がスカスカしているため、音量を絞って聞くのが正解」
  • 賛否両論のサウンドで
    好みが分かれる「IE 80 S」
ゼンハイザー
IE 80 S
実勢価格:3万6853円
ケーブル長:約1.2m
重量:約18g
周波数特性:10Hz-20kHz
インピーダンス:16Ω
ドライバー:ダイナミック
付属品:イヤーアダプターセット、キャリングケースなど
  • 周波数特性をカスタムできる
    コンパクトタイプの最高峰
「IE 80」をベースにした新作で、大きな音像を聞かせるイヤホンが主流になっている中、重厚さをほとんど感じさせないチューニング。出音は全帯域で薄くほっそりと鳴っているイメージです。

テスト結果はこちら
合計:67.0ポイント
周波数特性
音の密度
「明らかに情報量が欠如していて、質素なサウンドになってしまっている」と大澤氏の評価はバッサリと辛口。逆に、いかにも今風のふくよかで、耳に切り込んでくるような音づくりが苦手な人や、こじんまり試聴したい人には向いているとも言えます。
「無駄がないともいえるが、ここまで薄い音はあまり歓迎されない」
「原音忠実型ではないが、聞けば聞くほど嬉しくなる不思議なイヤホン」
  • 独自技術ダイナミック
    スピーカーシステムでカスタマイズ
ディティール
左右のデザインが違うので視認性が高く、装着時のわずらわしさが低減されています。
また、イヤープラグセットも豊富で、シリコン、ラメラシリコン、ComplyTM製形状記憶タイプの3種類が付属されています。しかも、それぞれにS、M、Lの3サイズと至れり尽くせり。
独自設計のスピーカーシステムで、精度やクリア感を高めることが可能。しかも周波数特性をカスタマイズできるのが売りの1つ。
  • ランキング下位は
    一気に発表します!
  • BAドライバー3基を搭載した
    プロも御用達の「UM Pro30」
ウエストン
UM Pro30
実勢価格:3万7158円
周波数特性:20Hz-18kHz
インピーダンス:56Ω
ウエストンらしい中域の解像度に優れたモデルです。低音から中域にかけてのつながりがスムーズに聞こえなかったため、高音もいつものクリアな伸びが感じられない残念なバランスでした。
  • ゼンハイザーが誇る
    先代フラッグシップモデル「IE 800」
ゼンハイザー
IE 800
実勢価格:7万8538円
周波数特性:5Hz-46.5kHz(-10dB)、8Hz-41kHz(-3dB)
インピーダンス:16Ω
ゼンハイザーのポテンシャルを実感できる上質サウンドを聞かせてくれるフラッグシップモデル。シルクスクリーン越しに音を聞いているような、全体的にまろやかなブレンドとなっています。
  • 10万円超えの価格をつける
    究極のゼンハイザー「IE 800 S」
ゼンハイザー
IE 800 S
実勢価格:11万7806円
周波数特性:5Hz-46.5kHz(-10dB)、8Hz-41kHz(-3dB)
インピーダンス:16Ω
出音の良さはさすがのゼンハイザーと感じさせるハイクオリティーでした。価格を前提に試聴すると、減衰時間が長すぎるのか、中低域の音離れやクリアさが物足りないように感じました。
  • デュアルBAドライバーと
    ダイナミックドライバーを搭載した「E900M」
オンキヨー
E900M
実勢価格:2万5452円
周波数特性:5Hz-40kHz
インピーダンス:16Ω
ハイレゾで音の再現を目指し3WAYのハイブリッド構造を採用しています。オンキヨーの音作りのDNAを感じますが、ややエネルギーを抑え過ぎた印象。タッチノイズも若干気になります。
  • 広域再生と安定した
    装着性がポイント「SE-CH9T」
パイオニア
SE-CH9T
実勢価格:8757円
周波数特性:5Hz-50kHz
インピーダンス:26 Ω
一聞きするととても華やかな音が耳に伝わってきます。しかし、低音が少し安定感に欠けていて、その影響で全体的なバランスももの足りない印象です。取り外し可能なツイストケーブルは好感触。
  • 「HP-NX100」は空気室を設けることで
    高音質に独自のアプローチ!
ラディウス
HP-NX100
実勢価格:2万1570円
周波数特性:20Hz-40kHz
インピーダンス:17Ω±15%
ダイナミックドライバーユニットの後方に空気室がある独自設計のドライバーを使用しています。全体的に無難にまとめてしまった印象が強く、インパクトある仕掛けももう少し欲しいところです。
  • 業界で初めて素材の異なる
    交換用ノズルが付属した「SOLIDEGE 01 inner」
JVC
SOLIDEGE 01 inner
実勢価格:3万7035円
周波数特性:8Hz-52kHz
インピーダンス:16Ω
ノズルを交換することで、好みに合わせて音色のカスタマイズができる新開発システムを搭載しています。音の傾向はドンシャリ系で、ノズル交換でどのように音が変化するかが楽しめます。
  • 2pinコネクタリケーブル対応で
    音質をブラッシュアップ「EN700PRO」
シムゴッド
EN700PRO
実勢価格:1万7800円
周波数特性:15Hz-40kHz
インピーダンス:16Ω
左右でハウジングのカラーが色分けされたユニークなデザインで、左右がとてもわかりやすくなっています。中高域をメインにしたチューニングですが、大音量より小音量に適しています。
  • シュアの「SE425」は
    ロングセラーモデル
シュア
SE425
実勢価格:2万7841円
周波数特性:20Hz-19kHz
インピーダンス:22Ω
全帯域を狭めた少し窮屈な音像が残念なモデル。上位機種ほどの広がりは感じず、安定感のあるバランスで鳴らしてくれるチューニングです。発売から年数を経ていますが、音に古さを感じさせません。
  • 着脱式ケーブルで
    メンテナンス性も向上した「N30」
AKG
N30
実勢価格:2万9043円
周波数特性:20Hz-40kHz
インピーダンス:32Ω
BAドライバーとダイナミックドライバーの2WAYハイブリッドタイプ。中低音に締まりがあって、低音や高音は少な目。フラッグシップモデルには及ばないですが、安定したAKGサウンドが楽しめます。
  • イヤーピースで音質が
    一気にアップする「EDC Velvet」
ノーブルオーディオ
EDC Velvet
実勢価格:1万8110円
周波数特性:20Hz-20kHz
インピーダンス:35Ω以下
2013年に誕生したアメリカの新興ブランド。オーディオファンの間では早くも認知度が高まっています。イヤーピースの調整次第では音が大きく変わるので、フィット感のいいものを選ぶとさらに音質アップ。
  • JVCが誇る「HA-FW01」は
    新ウッドドームユニットを搭載!
JVC
HA-FW01
実勢価格:3万5518円
周波数特性:6Hz-50kHz
インピーダンス:16Ω
ウッド、ステンレス、ブラス、アルミといった異素材を組み合わせることで、振動のない美しい音を追求しています。優等生すぎる傾向で、音に個性やインパクトが少なく物足りない印象でした。
  • 拭漆仕上げ楓無垢材を使った
    「Donguri-楓(KAEDE)」
音茶楽
Donguri-楓(KAEDE)
実勢価格:7万5000円
周波数特性:5Hz-40kHz
インピーダンス:18Ω
耳に優しい音をコンセプトとする音茶楽の人気シリーズ“Donguri”のサードモデル。音質だけではなく、キャビネットも漆でエイジングされていくのが魅力なモデルです。
  • 「SOLIDEGE 02 inner」は振動板、
    エアダンパー、メタルドライバーケースを刷新
JVC
SOLIDEGE 02 inner
実勢価格:2万6055円
周波数特性:8Hz-52kHz
インピーダンス:16Ω
新開発のD3ドライバーユニットにステンレスドライバーケースを採用している新モデル。中低域以下は控えめで、あくまで高音寄りのチューニングとなっています。大音量でガンガン鳴らすより適度な音量のリスニング向き。
  • 「LUF-BA1」はフィット感と
    遮音性が秀逸!
リア
LUF-BA1
実勢価格:1万3921円
周波数特性:20Hz-20kHz
インピーダンス:24Ω
多くの人の耳型を分析して作っただけあって、耳の中の収まりはバツグン。音は中高域がメインのチューニングですが、この帯域がやや歪むことでバランスを崩してしまったのは残念。
  • 新鋭ブランドながら数々の
    賞に輝いた「SE-9000HR」
グライディック
SE-9000HR
実勢価格:1万3753円
周波数特性:5Hz-45kHz
インピーダンス:17.5Ω
音は悪くないのですが、大人しくまとめてしまった印象。特に低域は音が団子状になってしまい、重低音まで出きっていません。華やかさや尖りといったオリジナリティーが欲しいところです。
  • ファーストモデルの改良版
    「Flat4-粋 Plus(SUI Plus)」
音茶楽
Flat4-粋 Plus(SUI Plus)
実勢価格:3万9000円
周波数特性:3.5Hz-45kHz
インピーダンス:18Ω
制振効果の高い塗装を施すことによって細かい余韻まで再現を追求したモデル。やや人工的に聞こえる部分が気になってしまいました。
  • 格安ハイレゾの実力は?
    「P905」
ナガオカ
P905
実勢価格:3758円
周波数特性:10Hz-55kHz
インピーダンス:16Ω
3000円台というお値打ち価格ですが、削り出し真鍮素材をハウジングに採用しています。格安ハイレゾイヤホンとしてエントリーしましたが、ハイエンドモデルと戦わせたのは酷でした。
  • ゼンハイザーの評価が
    低すぎませんか?
老舗のイヤホンメーカーとして人気の高いゼンハイザーですが、今回のランキングではそこまで評価が高くありませんでした。愛好者も多いので、評価に納得できない人も多いかもしれません。この部分について、少し掘り下げたいと思います。
  • ゼンハイザー独特の軽さが
    「今時」じゃないのが原因の1つです
1位に輝いた「SE846」を見てみると、必ずしも音の抜けや解像度がバツグンに良いわけではありません。しかし、「ついつい最後まで聞いてしまう」「音楽の流れを表現するのがうまいから止めたくなくなる」と表現力の評価が極めて高いのです。
「SE846」のダミーヘッドのグラフを見てみると低音の減衰時間が短くなっています。

一方ゼンハイザーのサウンドは「軽い」と原田氏は一言。実際にゼンハイザーファンに聞くと「圧倒的な軽さが好きなんです。小音量でもよく聞こえるのもいい」というような意見を耳にします。しかし大澤氏は「オーディオの世界で軽いから良いとはほとんどない。現在、多くの人に好まれるタイプのサウンドとは真逆」と指摘します。
「低音の減衰時間が長く、中低音域の音離れが悪くなり、それが全体の解像度を低く聞かせている」と大澤氏は指摘し、「IE 800 S」のグラフを見るとそれを裏付けるように、低音が手前に湾曲してるのを示しています。

時流を追わないメーカー独自の思想に基づいているという意味では、ゼンハイザーは貴重なサウンドなのです。
  • ランキングを見ると
    なぜ日本メーカーの評価が低いの?
ランキングでは日本のメーカーの評価が低く、健闘しているのはソニーの8位が最高位となっています。大澤氏に話を聞くと「音楽のエネルギーのほとんどは中低音に存在している。音楽が華やかに聞こえるためには、中音域と中低音域のエネルギーがうまく整理されていることが大前提となる。そのうえで高音域がキレイであれば、音楽は華やいで聞こえる」とのことです。日本メーカーのイヤホンには、中音周りの整理ができていない物が多いというのが識者の見立てとなっています。
  • 日本と欧米の音楽の違いが
    イヤホンの調整に影響している
そもそも日本と欧米の音楽作りには大きな違いがあります。

・日本は低音が強すぎたら低音を抜く、引き算方式。
・欧米では低音が強すぎたら高音を積む、足し算方式。

「日本のミュージシャンはハイハットでリズムを取る人が多い。一方欧米では低音でリズムを取る。それも“音と音の間”を聞いている。それが邦楽と洋楽のノリの違いを生んでいる」と大澤氏は分析しています。国内ブランドのイヤホンには、凹凸やクセをなくす引き算のチューニングが見られ、ノリやスピード感が失われてしまうとのことです。
  • 小音量前提での音作りで
    大音量の華やかさがない
もう1つの理由は、大音量では聞きづらいが小音量ならバランスの良いイヤホンが多いこと。音楽は大音量で楽しみたいという人が多いので、評価は低くなってしまいます。

メーカーに「適切な音圧があるのか?」と質問したところ、「音量によらず、バランスの良い再生ができるように開発している」と回答があった一方で、「万能な製品もあるものの、得意な音量を持っている製品が多い」「明確に存在する。その音量から大きく逸脱すると、前提とは異なる音質となる」といった回答もありました。編集部の推測ですが、日本と海外で好まれる音量が異なることが原因かもしれません。しかし日本メーカーでも、ソニーやパイオニアなど優秀なモデルもあるので、すべてに当てはまるわけでないことを心に留めておいてください。

高級イヤホン32選ランキングはいかがでしたか。高級といいつつも2位に2万円台のイヤホンが入ったり、それぞれのイヤホンに特徴があったりバラエティに富んだランキングになったかと思います。ランキングがすべてではなく、コスパで選ぶも良し、好みにあった高音で選ぶも良し、選択肢の1つとして参考にして頂けると嬉しいです。

360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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