キヤノンが本気で「スマホ時代のデジカメ」を考えた結果がコチラ
2018年04月04日(水)
360.life編集部
360.life編集部/Test by 家電批評編集部
キヤノンが本気で「スマホ時代のデジカメ」を考えた結果がコチラ
キヤノンの「EOS Kiss」シリーズは、一眼レフカメラにおいて世界一売れているとされ、本誌のベストバイの常連でもあります。そんな「EOS Kiss」シリーズに、このたびミラーレス版「EOS Kiss M」が登場しました。なんと、カメラ慣れしていない知識ゼロの若者でも写真を綺麗に仕上げることができるらしいです。その実力に迫ります!
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  • EOS Kiss+EOS MがEOS Kiss M
    キヤノンが満を持するミラーレス一眼です
    
2012年からミラーレス「EOS M」を展開するキヤノンですが、あくまでも主力は一眼レフという印象が強かったように思います。しかし、ついに「Kiss」ブランドを「EOS M」に冠してきました。

その名も「EOS Kiss M」。名前のとおり、「EOS Kiss」と「EOS M」が合体したミラーレス一眼レフカメラです。大きさもこれまでのKissより小さく、より軽量化を実現しています。
キヤノン
EOS Kiss M
実勢価格:7万4200円(ボディ)
サイズ:約W116.3×H88.1×D58.7mm
重量:約390g
イメージセンサー:APS-C(約2410万画素)
AF機構:デュアルピクセルCMOS AF
AF連写:秒間7.4コマ(AF追従)
動画記録:4K 24P/25P
EVF:0.39型 236ドット
モニター:3.0型104万ドット バリアングル
通信:Wi-Fi、Bluetoth LE、NFC
「EOS Kiss M」は、一眼レフから徐々にミラーレスに軸足を移すことを思わせる象徴的な一台となっています。まずは、トップシェアのオリンパスを切り崩しにかかるのだろうと予想されますが、このカメラのライバルはそこじゃないんです。
本当の狙いは「スマホで撮ってインスタにアップ」というスタイルで写真を楽しむ人達。というのも、SNSが登場して以来、スマホカメラの進歩やコンパクトデジタルカメラに押されて、一眼レフカメラは少し劣勢気味に。しかし、キヤノンはこの2年でミラーレス市場でのシェアを約1.5倍ほど伸ばしていて、その存在感を強めています。

このことから、キヤノンがSNSをする人々をターゲットとして、満を持して「SNSのための機能」を特化させた「EOS Kiss M」を発売したのは、ある意味チャレンジともいえます。
出展:BCNアワード ミラーレス一眼の上位3社
https://www.bcnaward.jp/award/gallery/detail/contents_type=254

急伸している近況から、キヤノンはミラーレス市場に新風を吹き込もうとしています。

一見すると、一眼レフカメラがただコンパクトになっただけと思われがちな「EOS Kiss M」。しかし、「EOS Kiss M」はSNS用に一眼カメラを買ってもらうための工夫が随所に施されていて、初心者にとてもオススメできるカメラに仕上がっています。

それでは早速、その実力を見てみましょう!
  • インスタ力はスマホ以上!
    ミラーレスが本気を出すとこうなります
    
まずは基本性能から。画像処理エンジンは一眼レフに先駆けて、新世代の「DIGIC 8」を搭載。「EOS M」の上位機種「EOS M5」を上回る部分があります。スペック的には気合十分で、これまでのEOS M入門機と比べると大幅に戦闘力が増している印象です。

有効画素数も2410万画素と、一眼レフカメラの実力も有していますが、このカメラの見所はそこじゃなく、操作性を見るべきなんです。

「クリエイティブアシスト」と名付けられた編集機能を、まるでスマホのカメラアプリのように撮影前や撮影後に呼び出すことができる優秀さ。フルオートですが、スマホよろしく明るさや色合いをガンガンいじれるというわけです。

スマホのカメラアプリに慣れている人なら、クリエイティブアシストの画面は説明不要で使えます。明るさ・彩度・色合い・コントラストなどをいろいろ調整でき、スマホ感覚で写真を加工できます。撮影後に編集するには、画像の記録形式を「RAW」や「RAW+JPEG」に設定しておきましょう。

例えば、「これじゃ暗すぎ!」と思ったら、画面右下のカラフルな円に筆をあしらったアイコンをタップすると、「クリエイティブアシスト」でカンタンに明るさが調整できます。
BEFORE
AFTER
もちろんスマホとの連携用にWi-Fiボタンが装備されています。Bluetoothを併用すると、スマホにJPEG画像を自動転送したり、自宅の無線LANに繋いでパソコンに画像を転送することもできます。最新ミラーレスではスマホへの自動転送は必須機能となってきています。

Wi-Fiボタンでスマホと常時接続でき、PCにも自動転送できます。

そうなると、「スマホのほうがお手軽じゃない?」という声も聞こえてきそうですが、わざわざ一眼カメラを持ち出す意義は画像編集のしやすさにあります。一眼カメラはスマホとは比べものにならないほどイメージセンサーが大きく、画像の情報量が豊富。だから、撮影後に編集できる幅が段違いなんです。

スマホと「EOS Kiss M」、フルオートで撮影した夜の東京駅の写真で2つの画質を比べてみましょう。
撮影:左「EOS Kiss M」 右「Xperia XZs」
EOSは「クリエイティブアシスト」でレタッチし、カメラ内RAW現像しました。ここまで明るさを調整できるうえ細部までクッキリ。編集しても高画質をキープしています。Xperiaは撮影後にLightroomで修正しましたが、画像の細部が潰れてしまい、しかもあまり明るくなっていません。
このように「EOS Kiss M」なら、撮影した後にサクッと画像修正してスマホに転送、高画質の美しい写真をSNSに投稿できます。スマホのクオリティとは明らかなる差です。
  • まだあるキヤノンのおすすめカメラ
    使い分けができれば上級者です
世界でも有数のカメラメーカーであるキヤノンには、まだまだご紹介したいカメラがたくさんあります。用途や機能によってカメラを使い分けられると、それはもう上級者の域といえるでしょう。たとえば、「EOS Kiss M」とそっくりさんな「M5」は、オート撮影を使わない時におすすめです。

EOS M最上位機種の「M5」と「EOS Kiss M」は性能も外観もよく似ていますが、大きな違いは操作性。「EOS Kiss M」は電子ダイヤルが1つ、露出補正ダイヤルはナシですが、「M5」は電子ダイヤルが2つで、露出補正ダイヤルアリです。カメラの操作を熟知している人が直感的に操作できるようにデザインされていることもあるため、カメラ好きなら「M5」をおすすめします。
キヤノン
EOS M5
実勢価格:8万2209円(ボディ)
サイズ:約W115.6×H89.2×D60.6mm
重量:約381g
イメージセンサー:APS-C(約2420万画素)
AF機構:デュアルピクセルCMOS AF
AF連写:秒間7コマ(AF追従)
動画記録:Full HD 60P/30P/24p
EVF:0.39型236万ドット
モニター:3.2型162万ドット チルト
通信:Wi-Fi、Bluetoth LE、NFC
「EOS Kiss M」が高性能というなら、一眼レフの「EOS Kiss」はお役御免?  いえいえ、まだまだ本家も継続して進化していきそうです。

というのも、運動会やペットの撮影など、動く被写体の撮影ではまだまだ「EOS Kiss M」より一眼レフの「EOS Kiss」が強いから。動き回る被写体の撮影に欠かせない「動体予測」の仕組みが、ミラーレスと一眼レフでは異なるのが要因です。キヤノンの動体予測は長年に渡る技術の蓄積がある一眼レフの方が有利なことから、現状ではこちらの「EOS Kiss X9i」がおすすめです。

キヤノン
EOS Kiss X9i
実勢価格:8万6980円(ボディ)
サイズ:約W131.0×H99.9×D76.2mm
重量:約532g
イメージセンサー:CMOSセンサー(約2420万画素)
AF機構:専用AFセンサー
AF連写:秒間6コマ(AF追従)
動画記録:Full HD 59.94P/50P/29.97p/25.00p/23.98p
モニター:3.0型104万ドット
通信:Wi-Fi、Bluetoth LE、NFC
今やカメラとスマホの連携は基本性能となっていて、SNSに役立つ機能の搭載はマストとなっています。SNSをする人もそうでない人も、「EOS Kiss M」を使いこなして、存分にカメラライフを楽しみましょう。

360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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