【家電】どうして国産買わないの? 海外メーカーの方が受け入れられている理由
2018年03月25日(日)
360.life編集部
360.life編集部/Test by 家電批評編集部
【家電】どうして国産買わないの? 海外メーカーの方が受け入れられている理由
現在、家電市場において海外メーカーの勢いはとどまることを知りません。日本人の生活様式を意識した低価格でシンプルな製品に対して、日本メーカーはどうするべきかを考察しました。
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  • 日本メーカーに見習ってほしい
    海外メーカーのアレやコレ
近年、掃除機や電子レンジ、空気清浄機といった家電ジャンルの売れ筋商品として、海外メーカーの製品が注目される機会が増えています。それは、日本メーカーの製品より、海外メーカーの方が日本人のニーズにあわせた製品を低価格で販売しているからかもしれません。日本メーカーの家電が再び市場を席巻するために必要なことは何なのかを考えていきます。
  • ダイソンに見習う
    新製品の産み出し方
家電は毎年、シーズンごとに新製品が発売されますが、その際に編集部がよく耳にするのは、「日本メーカーの新製品は、型落ちと比べ、どう新しくなったのかがわかりにくい」という消費者の声。実際、型落ちと性能が変わらない製品もあります。変化のないマイナーチェンジをしていては、購買意欲もわきません。
型落ち家電と最新機種を比較してみると、基本性能に変化がなく、より安く購入できる型落ち家電のほうが、新製品よりも人気になるという皮肉なことがおきています。
シャープ
RE-SS10B
実勢価格:2万5800円
サイズ:W490×H370×D445mm
重量:約17kg
この「RE-SS10B」は2014年に発売された型落ちのオーブンレンジですが、Amazonのベストセラーになりました。
その性能は、料理家の風間章子さんも「2代落ちで満足でした」と、太鼓判を押すほど。プロを満足させる性能であることは素晴らしいですが、新製品がそんな型落ちと大差ないことは問題です。消費者の新製品離れを加速させているのではないでしょうか。
そんな新製品の販売で苦戦する国内メーカーがある中、海外メーカーであるダイソンは日本人を意識したコンセプトとモノづくりで地位を固めました。
dyson
V6 Fluffy
実勢価格:3万9200円
サイズ:W250×H208×D319mm
重量:2.34kg
駆動時間:約20分(通常モード時)
充電時間:約3.5時間
ゴミ捨て機構:ワンタッチボタン式
日本に上陸後、スティック掃除機や扇風機などの家電を中心に、トップクラスの人気を博したダイソン。しかし、日本メーカーもスティック掃除機の開発に力を注ぎ、一時は横ならび目前まで追い上げられました。そこでダイソンは、日本人を意識した製品づくりに着手。
dyson
V8 Fluffy SV10FF2
実勢価格:4万7526円
サイズ:W333×H135×D210mm
重量:1.58kg
駆動時間:約40分(通常モード時)
充電時間:約5時間
ゴミ捨て機構:ワンタッチレバー式
そうして産まれた製品が、「V8 Fluffy」です。
この「V8 Fluffy」は、吸引力重視だった従来の製品に比べて、駆動時間の延長や運転音の低減、ゴミ捨て機構などの改良と軽量化をはかりました。その結果、使い勝手が改善され、スティック掃除機のベストバイと言われるほどの評価を得ることができたのです。そして、ダイソンはその地位をさらに盤石なものとするため、巧みなマイナーチェンジを行った製品を発売しました。
dyson
V7 Fluffy
実勢価格:4万4199円
サイズ:W319×H131×D206mm
重量:1.44kg
駆動時間:約30分(通常モード時)
充電時間:約3.5時間
ゴミ捨て機構:ワンタッチレバー式
それがこの「V7 Fluffy」です。「V8 Fluffy」の長所をそのままに、価格とバッテリー性能をちょっぴり下げた、ユーザーにとって手に取りやすい製品です。これこそ、製品の正しいマイナーチェンジと言えます。
ダイソンは、ユーザーを意識した製品を開発しているだけでなく、1~2年前のモデルの併売も行っています。わかりにくいマイナーチェンジよりも、ユーザーの利用範囲にフィットさせた製品を揃えようというその姿勢、ありがたいですよね。このようなユーザーファーストの姿勢こそ、ダイソンが人気ブランドとしていられる理由なのではないでしょうか。
  • 便利な機能をチョイ足しした
    低価格モデルに活路が!
同一の家電メーカーから、同じジャンルの製品が複数同時にラインナップされることがあります。その内訳は、最上位モデル、中位モデル、下位モデルとなり、下位モデルは値段が安い一方で、特に日本メーカーの場合、性能を大幅に下げただけのモノが多いです。対して、海外メーカーの下位モデルは、低価格ながらも適度に便利な機能を搭載した製品もラインナップされていたりします。
アイロボット
ルンバ622
実勢価格:3万8800円
サイズ:W340×H92×D340mm
重量:約3.7kg
駆動時間:約60分(通常清掃時)
充電時間:約3時間
アイロボット
ルンバ690
実勢価格:4万7700円
サイズ:W340×H92×D340mm
重量:約3.6kg
駆動時間:約60分(通常清掃時)
充電時間:約3時間
ロボット掃除機で有名なアイロボット。看板商品であるルンバの最上位モデルである「ルンバ980」は、価格は12万円前後と高額ですが、その性能は折り紙つき。吸引力が強く、細かいホコリもどんどん吸い込みます。また、高感度のセンサーに加えて、天面にはカメラを搭載。ルンバ本体の位置やまだ掃除が完了していない場所を正確に判断しながら掃除を行います。

その「ルンバ980」下位モデルにあたる「ルンバ600シリーズ」は、他社下位モデルのロボット掃除機と比べても遜色ない、吸引力に優れた機種です。
その600シリーズに、Wi-Fi機能を備えた「ルンバ690」が発売されました。
遠隔操作や掃除のスケジュールを管理できるなど、とても下位モデルとは思えない性能を持ち合わせています。

ほかにも注目したいのは、スウェーデンの空気清浄機メーカーであるブルーエア。なんと、最上位モデルと同等の性能を持つ下位モデルを発売している驚くべきメーカーです。
ブルーエア
Blue Pure 411 Particle + Carbon
実勢価格:1万9440円
サイズ:W200×H425×D200mm
重量:約1.52kg
空清適用床面積の目安:~13畳
「Blue Pure 411 Particle + Carbon」は2万円以下という価格で、10万円以上もする最上位モデルと同様の空気清浄能力を有しています。最上位モデルは、スマホアプリと連動し、室内環境をリアルタイムで観測したり、空気環境のデータをグラフで表示したり、外出先などからの遠隔操作も可能。比べて、「Blue Pure 411 Particle + Carbon」はシンプルに空気清浄機としての機能しか有していませんが、自室用としては十分な性能ではないでしょうか。
スタイリッシュなデザインとカラーでインテリアとしても映えますね。高性能で低価格なだけでなく、見た目が良いのもポイントです。
海外メーカーの製品のように、日本メーカーは安くて高性能な下位モデルを充実させる必要がありそうです。
  • 日本メーカーも負けていない
    プロダクトアウト型製品に注目
既存の製品において、海外メーカーに一歩リードされている感が拭えない日本メーカーですが、メーカー独自の発想から生まれる「プロダクトアウト型製品」に期待が集まっています。プロダクトアウトとは、商品の企画や開発、生産を行ううえで、作り手の理論を優先させる考えのことです。
商品ジャーナリストの北村森さんもメーカーのプロダクトアウトに熱視線を送る1人。「イノベーティブな製品はプロダクトアウト型のモノからしか登場しない」と話します。プロダクトアウトは本来、中小メーカーの考え方ですが、大手メーカーのパナソニックはユニークなプロダクトアウト型製品を多く発売。その中でも特に面白い製品をご紹介します!
パナソニック
NI-FS530
実勢価格:7617円
サイズ:W70×H150×D150mm
重量:約0.7kg
ハンガーにかけたまま服のしわを伸ばすことができる「衣類スチーマー」です。しかも、普通のアイロンとしても使用できるので一石二鳥な製品。この家電ジャンルはパナソニックが確立させたと言っても過言ではありません。
パナソニック
MS-DH100
実勢価格:1万5138円
サイズ:W400×H281×D88mm
重量:約0.52kg
衣類の臭いが気になる人必見のハンガー脱臭機です。ハンガーの8カ所から噴射されるナノイーXパワーにより、喫煙によるタバコの臭いでお困りの奥様にも満足できる、優秀な脱臭効果を有しています。上記でご紹介した衣類スチーマーと併用すれば、衣類をクリーニングに出す手間を省けそうです。
パナソニック
ロティサリーグリル&スモーク NB-RDX100
実勢価格:4万4980円
サイズ:W405×H280×D416mm
重量:約8.6kg
一見するとトースターに見えますが、かたまり肉を焼いたり、燻製料理をつくれる調理家電。なんと、調理を自動で行ってくれるオートメニューを搭載しているので、手間がかかるローストビーフや焼き豚を手軽につくることができるんです。今後は、パナソニックをはじめ日本メーカーのプロダクトアウト型製品のヒットにも要注目したいですね。
  • ソフトウェアのアップデートで
    日々成長を繰り返す家電
上記のように、新製品を発売するごとにクオリティが進化していく場合もあれば、異なるプロセスで進化する製品もあります。
ソニー
Playstation 4
実勢価格:3万7941円
サイズ:W265×H39×288mm
重量:約2.1kg
たとえば「Playstation 4」。発売当初は、対応機能が少ないという弱点を持っていました。しかし、インターネット経由でソフトウェアをアップデートさせるなどして、その弱点の克服に成功。
PFU
ScanSnap
実勢価格:7万9800円
サイズ:W292×H168×D159mm
重量:4.36kg
また「ScanSnap」も、アップデートをすることでスキャンデータをクラウドに保存できるようになるなど、スキャナーとして日々進化しています。
これらの製品のように、インターネットと連携して、適切なアップデートを重ね、便利になっていく家電が求められる時代が到来しているのかもしれません。
日本メーカーが海外メーカーを相手にどう対抗すべきか、必要なこととは何かを考えてきましたが、いかがだったでしょうか。日本メーカーに今、求めたいのは、安いだけではない、コスパの良さを引き出す工夫だと考えています。その中で、日本人ならではの発想から産み出される製品とその機能に期待したいですね。
360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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